JPH04131353A - 耐摩耗性に優れたFe基焼結集電摺動材料 - Google Patents

耐摩耗性に優れたFe基焼結集電摺動材料

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JPH04131353A
JPH04131353A JP25308590A JP25308590A JPH04131353A JP H04131353 A JPH04131353 A JP H04131353A JP 25308590 A JP25308590 A JP 25308590A JP 25308590 A JP25308590 A JP 25308590A JP H04131353 A JPH04131353 A JP H04131353A
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JP
Japan
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based sintered
particles
sliding material
alloy
wear resistance
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JP25308590A
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Inventor
Toshio Teraoka
利雄 寺岡
Shunzo Iwahashi
岩橋 俊三
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 C産業上の利用分野〕 この発明は、電気車等のパンタグラフすり板に用いる耐
摩耗性に優れたFe基焼結集電摺動材料に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
従来、電気車のパンタグラフすり板材(以下、単にすり
板材と略記する)の製造には、黒鉛や硫化物などの固体
潤滑剤を分散せしめた各種のCυ基焼結材料やFe基焼
結材料か用いられている。
これらの従来焼結材料製すり板材は、いずれも材料を構
成する素地によってすぐれた耐摩耗性を確保し、一方素
地に分散含有する固体潤滑剤によって相手材との潤滑性
を高めて相手攻撃性を抑制するようにした機能をもつも
のである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、近年の電気車の高速化および省力化に伴い、す
り板材の使用条件も一段と苛酷になりつつあるが、上記
各種の従来焼結材料製すり板材では、これに十分対処す
ることができず、したがって、より一層すぐれた特性を
有する集電摺動材料の開発が望まれているのが現状であ
る。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明者等は、上述のような観点から、すり板
材に要求される特性のうちでも特に耐摩耗性が優れかつ
相手攻撃性の少ないFe基焼結集電摺動材料を開発すべ
く研究を行なった結果、多孔質Fe基焼結材料の素地中
に、 平均外径;5〜25m、 平均厚さ=1〜10an 。
の寸法を有し、殻状に凝集した微細な酸化アルミニウム
を含有する殻状硬質相内包N1合金粉末を2〜20容量
%含有せしめることにより耐摩耗性が優れかつ相手攻撃
性の少ないFe基焼結集電摺動材料を得ることができる
という知見を得たのである。
この発明は、かかる知見にもとづいてなされたものであ
って、 多孔質Fe基焼結材料の素地中に、 平均外径:5〜25趨、 平均厚さ=1〜lOm、 の寸法を有し、殻状に凝集した微細な酸化アルミニウム
を含有する殻状硬質相内包N1合金粉末を2〜20容量
%含有した組織を有する耐摩耗性に優れたFe基焼結集
電摺動材料に特徴を有するものである。
この発明の耐摩耗性に優れたFe基焼結集電摺動材料素
地中に均一に分散している殻状に凝集した微細な酸化ア
ルミニウムを主体とする殻状硬質相は、 平均外径:5〜25 ts。
平均厚さ=1〜10−1 の寸法を有し、2〜20容量%分布していることが必要
であり、その理由は、平均外径=5−未満および平均厚
さ=11n100殻状硬質相が2容量%未満分布してい
ても耐摩耗性を十分に改善することができず、一方、平
均外径:25−を越えかつ平均厚さ:l〇−を越えた殻
状硬質相が20容量%を越えて分布していると合金の強
度および靭性を向上させることができず、返って相手攻
撃性が増すので好ましくないことによるものである。
上記多孔質Fe基焼結材料は、一般のすり板に用いられ
る多孔質Fe基焼結材料であればいずれの材料であって
もよいが、特に、重量%で、(a)Mo粒子+0.1〜
8%、 (b)  Cr :40〜70%を含有し、残りが実質
的にFeからなる組成を有するFe−Cr合金粒子、お
よびM o + 40〜70%を含有し、残りが実質的
にFeからなる組成を有するFe−Mo合金粒子のうち
の1種または2種:1〜15%、 からなる上記(a)および(b)粒子を分散相として含
有し、 さらに、必要に応じて、 (c)Cr粒子:1−15%、 を同じく分散相として含有し、 (d)  残りが素地を形成するFe基合金がらなり、
かつ上記Fe基合金は Cu:0.1〜5%、 C:0.02〜0.5%、 を含有し、残りが実質的にFeからなる組成を有する多
孔質Fe基焼結材料であることが好ましい。
これらの多孔質Fe基焼結材料は、いずれも公知の材料
であるが(特開昭62−50445号公報、特開昭62
−40451号公報を参照)、これら多孔質Fe基焼結
材料をパンタグラフのすり板などの集電摺動材料として
用いるには、2〜15重量%のpbを含浸させるか、ま
たは0.2〜5重量%の固体潤滑剤(例えば、二硫化モ
リブデン、二硫化タングステン、窒化ボロン、黒鉛など
)粒子を分散せしめることが一般に行なわれている。
この発明の耐摩耗性に優れたFe基焼結集電摺動材料を
製造するには、Mo粉末、Fe−Cr合金粉末、Fe−
Mo合金粉末、Cr粉末、Fe粉末、Cu粉末、C粉末
、固体潤滑剤粉末などのほかに、NiまたはNI合金粉
末内部に微細な酸化アルミニウムを主体とした酸化物が
シェル状に凝集して形成されている特殊なNi合金粉末
(以下、このNi合金粉末を殻状硬質相内包Ni合金粉
末という)を用いる。
この殻状硬質相内包Ni合金粉末は、次のようにして製
造される。
まずAl :1.5〜10重量%含有のNi−Al合金
粉末を用意し、このNi−A11合金粉末をrooo〜
1300℃の温度で酸化すると、主体が酸化ニッケルか
らなる素地に微細なNi  −Al7の複合酸化物か殻
状に凝集してなる構造の酸化粉末が得られ、得られた酸
化粉末を200〜500”Cの温度で還元すると、酸化
粉末の素地を形成していた主体の酸化ニッケルがN」に
還元されて微細な酸化アルミニウムを主体とした酸化物
がシェル状に凝集して形成され、上記殻状硬質相内包N
i合金粉末が得られるのである。この殻状硬質相内包N
i合金粉末の表面には、酸化アルミニウムが存在せず、
N1合金で覆われているところから、焼結性が極めて良
好である。
〔実 施 例〕
つぎに、この発明を実施例にもとづいて具体的に説明す
る。
原料粉末として、それぞれ−80mesh 〜+ 15
0Ileshの範囲内の粒度をもったMo粉末、Fe−
Cr合金(cr:f30%含有)粉末、Fe−Mo合金
(Mo:60%含有)粉末、Fe粉末、Cu粉末、C粉
末、Cr粉末、Ap203粉末を用意し、 さらに、平均粒径:I5−を有し、Al:5.20重量
%含有の成分組成を有するNr−A1合金原料粉末を用
意し、このNi−Ag合金原料粉末を温度:1.150
℃、大気中、2時間保持の条件で酸化処理し、ついで水
素雰囲気中、温度=4oo℃、3時間保持の条件で還元
処理することにより、内部に平均外径:12−および平
均厚さ;3−を有する殻状酸化アルミニウムが内包され
ている殻状硬質相内包Ni合金粉末を作成した。
これら原料粉末を、 Mo粉末=3重量%、 Fe−Cr合金粉末:6重量%、 Fe−Mo合金粉末:10重量%、 Cr粉末:5重量%、 Cu粉末=1重量%、 C粉末=0.1重量%、 Fe粉末:残部、 となるように配合し、さらにこの配合粉末に対して上記
殻状酸化アルミニウムが内包されている殻状硬質相内包
N1合金粉末を10容量%配合した。
このようにして得られた配合粉末を混合して混合粉末と
したのち、圧カニ5ton/cシでプレス成形して圧粉
体とし、この圧粉体を分解アンモニアガス雰囲気中、温
度: 1150℃、1時間保持の条件で焼結し、多孔質
Fe基焼結材料を作製した。
」二紀多孔質Fe基焼結材料の素地中には、上記殻状硬
質相内包Ni合金粉末に含まれている酸化アルミニウム
を主体とした平均外径:1o1s、平均厚さ:2虜の殻
状硬質相が分布している組織が見られた。
上記多孔質Fe基焼結材料にpbを7重量%含浸させる
ことにより本発明Fe基焼結集電摺動材料を作製した。
この本発明Fe基焼結集電摺動材料について、 摺動速度: 270km/ hr。
摺動路M:1100k、 押付カニ5kgf、 相手材:硬銅、 通電条件+ 1.oOV  100A の条件で摺動試験を行ない、比摩耗量を測定すると共に
、相手材である硬銅の摩耗量を61定して、その測定結
果を第1表に示した。
一方、比較の目的で、上記配合粉末を混合して混合粉末
とし、この混合粉末を圧粉体としたのち、上記条件と同
一条件にて焼結し、多孔質Fe基焼結材料を作製し、さ
らに上記多孔質Fe基焼結材料にpbを7重量%含浸さ
せることにより従来Fe基焼結集電摺動材料を作製し、
この従来Fe基焼結集電摺動材料についても上記条件て
摺動試験を行ない、この材料の比摩耗量を測定すると共
に、相手材である硬銅の摩耗量を測定し、その結果を第
1表に示した。
〔発明の効果〕
第1表に示される結果から、本発明Fe基焼結集電摺動
材料は、従来Fe基焼結集電摺動材料に比べて相手材で
ある硬銅の摩耗量がほぼ等しいことから相手攻撃性は変
らないが、比摩耗量が約1/2であることから優れた耐
摩耗性を育することがわかる。したがって、この発明の
Fe基焼結集電摺動材料を用いて耐久性の優れたパンタ
グラフ用すり板を提供することができ、産業上すぐれた
効果を奏するものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多孔質Fe基焼結材料の素地中に、 平均外径:5〜25μm、 平均厚さ:1〜10μm、 の寸法を有し、殻状に凝集した微細な酸化アルミニウム
    を含有する殻状硬質相内包Ni合金粉末を2〜20容量
    %含有した組織を有することを特徴とする耐摩耗性に優
    れたFe基焼結集電摺動材料。
  2. (2)上記多孔質Fe基焼結材料は、 (a)Mo粒子:0.1〜8%、 (b)Cr:40〜70%を含有し、残りが実質的にF
    eからなる組成を有するFe−Cr合金粒子、およびM
    o:40〜70%を含有し、残りが実質的にFeからな
    る組成を有するFe−Mo合金粒子のうちの1種または
    2種:1〜15%、 からなる上記(a)および(b)粒子を分散相として含
    有し、 (c)残りが素地を形成するFe基合金からなり、上記
    Fe基合金は、 Cu:0.1〜5%、 C:0.02〜0.5%、 を含有し、残りが実質的にFeからなる組成(以上重量
    %)であることを特徴とする請求項1記載の耐摩耗性に
    優れたFe基焼結集電摺動材料。
  3. (3)上記多孔質Fe基焼結材料は、 (a)Mo粒子:0.1〜8%、 (b)Cr:40〜70%を含有し、残りが実質的にF
    eからなる組成を有するFe−Cr合金粒子、およびM
    o:40〜70%を含有し、残りが実質的にFeからな
    る組成を有するFe−Mo合金粒子のうちの1種または
    2種:1〜15%、 (c)Cr粒子:1〜15%、 からなる上記(a)、(b)、および(c)粒子を分散
    相として含有し、 (d)残りが素地を形成するFe基合金からなり、上記
    Fe基合金は、 Cu:0.1〜5%、 C:0.02〜0.5%、 を含有し、残りが実質的にFeからなる組成(以上重量
    %)であることを特徴とする請求項1記載の耐摩耗性に
    優れたFe基焼結集電摺動材料。
  4. (4)請求項1、2または3記載のFe基焼結集電摺動
    材料に、Pb:2〜15重量%含浸させてなる耐摩耗性
    に優れたFe基焼結集電摺動材料。
  5. (5)請求項1、2または3記載のFe基焼結集電摺動
    材料に、固体潤滑剤粒子を0.2〜5重量%を分散相と
    して含有せしめてなる耐摩耗性に優れたFe基焼結集電
    摺動材料。
JP25308590A 1990-09-21 1990-09-21 耐摩耗性に優れたFe基焼結集電摺動材料 Pending JPH04131353A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102672164A (zh) * 2012-06-07 2012-09-19 太仓市锦立得粉末冶金有限公司 一种粉末冶金
CN109158611A (zh) * 2018-10-18 2019-01-08 大同新成新材料股份有限公司 一种基于粉末冶金的铜基受电弓滑板制备工艺

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