JPS60215736A - 高温耐摩耗性に優れた焼結合金の製造方法 - Google Patents
高温耐摩耗性に優れた焼結合金の製造方法Info
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- JPS60215736A JPS60215736A JP7324084A JP7324084A JPS60215736A JP S60215736 A JPS60215736 A JP S60215736A JP 7324084 A JP7324084 A JP 7324084A JP 7324084 A JP7324084 A JP 7324084A JP S60215736 A JPS60215736 A JP S60215736A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[技術分野]
本発明は、高温耐摩耗性に優れた焼結合金の製造方法に
関する。高温耐摩耗性に優れた焼結合金の代表的な用途
としては、内燃機関に使用される動弁部材例えばバルブ
シートがある。バルブシートは、内燃機関のシリンダヘ
ッドに組み込まれている部材である。エンジンバルブが
該バルブシートに着座すると、混合ガスや燃焼ガスがシ
ールされる。このバルブシートは^湿強度や高温耐摩耗
性が要求される。
関する。高温耐摩耗性に優れた焼結合金の代表的な用途
としては、内燃機関に使用される動弁部材例えばバルブ
シートがある。バルブシートは、内燃機関のシリンダヘ
ッドに組み込まれている部材である。エンジンバルブが
該バルブシートに着座すると、混合ガスや燃焼ガスがシ
ールされる。このバルブシートは^湿強度や高温耐摩耗
性が要求される。
[従来技術]
内燃IlI関に用いられる動弁部材は、工具鋼系や高速
度鋼系等の合金鋼粉末から形成した焼結合金が用いられ
ることが多い。この動弁部材は、最近の内燃機関の高性
能化に伴い、高温強度、高温耐摩耗性を尚一層十胃させ
る必要性が大きくなっている。そのため銅を溶浸するこ
とが考えられているが、上記焼結合金は一般に95%以
上の密度比を有し緻密化されているため、気孔が少なく
、銅を充分に溶浸することができない。
度鋼系等の合金鋼粉末から形成した焼結合金が用いられ
ることが多い。この動弁部材は、最近の内燃機関の高性
能化に伴い、高温強度、高温耐摩耗性を尚一層十胃させ
る必要性が大きくなっている。そのため銅を溶浸するこ
とが考えられているが、上記焼結合金は一般に95%以
上の密度比を有し緻密化されているため、気孔が少なく
、銅を充分に溶浸することができない。
[発明の目的]
本発明は上記した従来技術を背景としてなされたもので
あり、銅を主体とする溶融金属を充分に溶浸して気孔を
少なくし、高温耐摩耗性に優れた焼結合金を形成し得る
製造方法を提供するにある。
あり、銅を主体とする溶融金属を充分に溶浸して気孔を
少なくし、高温耐摩耗性に優れた焼結合金を形成し得る
製造方法を提供するにある。
[発明の概要]
本発明者は、上記目的の下に鋭意研究した結果、液相生
成温度より0〜50℃高い温度範囲内で焼結と同時に溶
浸を行なえば、封孔が確実に行なわれ、焼結合金の気孔
を5%以下にし得ることを発見した。その理由は、焼結
時の液相生成を利用することにより溶浸を効果的に行な
うことができること。即ち溶浸と同時に焼結を行なうた
め溶浸時には成形体中の気孔がほとんど閉じておらず、
溶浸を効果的に行なうことができること等によると推察
される。本発明は上記発見に基いてなされたものである
。
成温度より0〜50℃高い温度範囲内で焼結と同時に溶
浸を行なえば、封孔が確実に行なわれ、焼結合金の気孔
を5%以下にし得ることを発見した。その理由は、焼結
時の液相生成を利用することにより溶浸を効果的に行な
うことができること。即ち溶浸と同時に焼結を行なうた
め溶浸時には成形体中の気孔がほとんど閉じておらず、
溶浸を効果的に行なうことができること等によると推察
される。本発明は上記発見に基いてなされたものである
。
即ち、本発明の高瀾耐WA粍性に優れた焼結合金の製造
方法は、気孔を有する成形体を合金鋼粉末から形成する
工程と、銅を主体とづる金属に該成形体を接触させつつ
該成形体を構成する該合金鋼粉末の液相生成温度よりO
〜50℃^い温度範囲に該成形体を加熱することにより
、該銅を主体とする金属を溶浸するとともに該成形体を
焼結し、気孔率5%以下の焼結合金を形成する工程とか
らなるものである。
方法は、気孔を有する成形体を合金鋼粉末から形成する
工程と、銅を主体とづる金属に該成形体を接触させつつ
該成形体を構成する該合金鋼粉末の液相生成温度よりO
〜50℃^い温度範囲に該成形体を加熱することにより
、該銅を主体とする金属を溶浸するとともに該成形体を
焼結し、気孔率5%以下の焼結合金を形成する工程とか
らなるものである。
[発明の構成の詳細な説明]
本発明で用いる成形体は、合金鋼粉末から形成される。
該成形体には、一般的に気孔率10〜20%程度の気孔
が形成されている。従って成形体はスケルトン状とされ
ている。ここで気孔率とは、気孔が成形体のなかで占め
る容積の割合をいう。
が形成されている。従って成形体はスケルトン状とされ
ている。ここで気孔率とは、気孔が成形体のなかで占め
る容積の割合をいう。
スケルトン状の成形体としては、合金鋼粉末を圧縮成形
した圧粉体、あるいは該圧粉体を予備焼結した予備焼結
体を含む。ここで、予備焼結体は、ある程度焼結は進行
しているが、完全焼結しておらず、気孔が多い焼結体で
ある。
した圧粉体、あるいは該圧粉体を予備焼結した予備焼結
体を含む。ここで、予備焼結体は、ある程度焼結は進行
しているが、完全焼結しておらず、気孔が多い焼結体で
ある。
上記合金鋼粉末は、焼結合金の種類、用途に応じて種々
その組成を選択するが、一般的には、工具鋼系、高速度
鋼系のものを用いることができる。
その組成を選択するが、一般的には、工具鋼系、高速度
鋼系のものを用いることができる。
合金鋼粉末の粒径や粒の形状は必要に応じて選択するが
、100メツシユ程度のものを用いることができ、又、
噴霧粉を用いることができる。
、100メツシユ程度のものを用いることができ、又、
噴霧粉を用いることができる。
本発明を特徴づける工程においては、該成形体を構成す
る合金鋼粉末の液相生成温度より0〜50℃高い温度範
囲に該成形体を加熱し、これによって銅を主体とする金
属を、該成形体の気孔の内へ溶浸させて封孔を行なうと
共に、該成形体の本焼結を行なう。
る合金鋼粉末の液相生成温度より0〜50℃高い温度範
囲に該成形体を加熱し、これによって銅を主体とする金
属を、該成形体の気孔の内へ溶浸させて封孔を行なうと
共に、該成形体の本焼結を行なう。
即ち本発明においては、液相生成温度より0〜50℃高
い湿度範囲に加熱することにより、成形体のスケルトン
の本焼結と同時に溶浸を行なうものである。この場合、
銅を主体とする固体金属を成形体の上面に設置し、この
状態で加熱を行なえば、固体金属が溶融し、溶融金属が
成形体表面の開気孔から該成形体の気孔内に浸透し、気
孔の封孔が行なわれる。上記したように液相生成温度よ
りO〜50℃^い濡洩範囲内で溶浸と焼結とを同時に行
なえば、焼結合金の気孔率を箸しく減少させることがで
き、該気孔率を5%以下、例えば後述する試験1めで示
すように2.5%程度に1−ることができる。
い湿度範囲に加熱することにより、成形体のスケルトン
の本焼結と同時に溶浸を行なうものである。この場合、
銅を主体とする固体金属を成形体の上面に設置し、この
状態で加熱を行なえば、固体金属が溶融し、溶融金属が
成形体表面の開気孔から該成形体の気孔内に浸透し、気
孔の封孔が行なわれる。上記したように液相生成温度よ
りO〜50℃^い濡洩範囲内で溶浸と焼結とを同時に行
なえば、焼結合金の気孔率を箸しく減少させることがで
き、該気孔率を5%以下、例えば後述する試験1めで示
すように2.5%程度に1−ることができる。
尚、液相生成温度は成形体の組成によって種々異なるが
成形体中に液相が部分的に生じたときには成形体の膨張
曲線が急激に変化するため、液相生成温度はこの膨張曲
線の変化度合から決定することができる。
成形体中に液相が部分的に生じたときには成形体の膨張
曲線が急激に変化するため、液相生成温度はこの膨張曲
線の変化度合から決定することができる。
ここで0〜50℃と温度に上限を設Gプだのは、50℃
を越えると液相の発生量が過度となり結晶粒が粗大化し
たり、あるいは炭化物が粗大化したり粒界沿いにネット
ワーク状に析出したりし問題が生じ、そのため、焼結合
金の脆化、あるいは相手材攻撃性増大等の摺動特性劣化
につながるからである。更には50℃を越えると、粗大
残留気孔の発生や寸法精度の低下が問題となるためであ
る。
を越えると液相の発生量が過度となり結晶粒が粗大化し
たり、あるいは炭化物が粗大化したり粒界沿いにネット
ワーク状に析出したりし問題が生じ、そのため、焼結合
金の脆化、あるいは相手材攻撃性増大等の摺動特性劣化
につながるからである。更には50℃を越えると、粗大
残留気孔の発生や寸法精度の低下が問題となるためであ
る。
銅を主体とする金属は、市販の電解銅粉等の純銅を圧縮
成形した圧粉体を用いることができる。
成形した圧粉体を用いることができる。
場合によっては成形体のスケルトンに対するぬれ性や溶
浸性を改善したCo、Fe、 Mn、7n等を含むCu
合金でもよい。この際Cu含有量が70重惧%未満では
溶浸性が著しく劣るため好ましくない。なお溶浸示が焼
結合金申出める割合は、重量比でおよそ5〜15%が好
ましい。5%未満では溶浸による封孔効果やマトリック
スへの固溶強化が期待出来ず、15%を越えるとそのぶ
ん成形体の密度が低いため強度低下を招き、更に粒界の
脆化等による高温度低下も著しくなるので好ましくない
。
浸性を改善したCo、Fe、 Mn、7n等を含むCu
合金でもよい。この際Cu含有量が70重惧%未満では
溶浸性が著しく劣るため好ましくない。なお溶浸示が焼
結合金申出める割合は、重量比でおよそ5〜15%が好
ましい。5%未満では溶浸による封孔効果やマトリック
スへの固溶強化が期待出来ず、15%を越えるとそのぶ
ん成形体の密度が低いため強度低下を招き、更に粒界の
脆化等による高温度低下も著しくなるので好ましくない
。
成形体を形成する際に用いる合金鋼粉末は、クロム2.
5〜25重量%、炭素0.2〜3.0Φ量%、不可避の
不純物、残部鉄の組成をもつ粉末を用いることができる
。合金鋼粉末は、不可避の不純物として、酸素(02)
0.3重量%以下、シリコン(S i ) 1.5Fl
!ffi%以下、マンガン(Mn)0.5重量%以下、
その他の不純物1重量%以下を含んでいてもよい。合金
鋼粉末は、上記した組成の他に、モリブデン(MO)0
.3〜6.5重ffi%、’ilン’))、テン(W)
0.5〜12重量%バナジウム(V)0.2〜5.5重
量%、ニオブ(Nb )O’、05〜3.0重量%のう
ち一種又は二種以上を、合計16重量%以下の割合で含
んでいてもよい。
5〜25重量%、炭素0.2〜3.0Φ量%、不可避の
不純物、残部鉄の組成をもつ粉末を用いることができる
。合金鋼粉末は、不可避の不純物として、酸素(02)
0.3重量%以下、シリコン(S i ) 1.5Fl
!ffi%以下、マンガン(Mn)0.5重量%以下、
その他の不純物1重量%以下を含んでいてもよい。合金
鋼粉末は、上記した組成の他に、モリブデン(MO)0
.3〜6.5重ffi%、’ilン’))、テン(W)
0.5〜12重量%バナジウム(V)0.2〜5.5重
量%、ニオブ(Nb )O’、05〜3.0重量%のう
ち一種又は二種以上を、合計16重量%以下の割合で含
んでいてもよい。
又合金鋼粉末は、コバルト(Go)2.0〜20重量%
、ニッケル(Ni)0.5〜10重量%、銅(Cu)1
〜5重量%のうち一種又は二種以上を、合計20重重邑
以下の割合で含んでいてもよい。
、ニッケル(Ni)0.5〜10重量%、銅(Cu)1
〜5重量%のうち一種又は二種以上を、合計20重重邑
以下の割合で含んでいてもよい。
尚焼結合金中の炭素は、合金鋼粉末から供給した方がよ
い。その理由は、グラファイト粉末から後添加という形
態で供給するよりも焼結性が安定し、気孔分布や炭化物
の分布がより均一になり、更に寸法精度も向上するから
である。
い。その理由は、グラファイト粉末から後添加という形
態で供給するよりも焼結性が安定し、気孔分布や炭化物
の分布がより均一になり、更に寸法精度も向上するから
である。
但し、特殊な例としては、炭素を含む合金鋼粉末の他に
、グラフ1イト粉末等の炭素源を追加し、焼結時の粉末
の脱酸や焼結温度の低下等を図ることにしてもよい。
、グラフ1イト粉末等の炭素源を追加し、焼結時の粉末
の脱酸や焼結温度の低下等を図ることにしてもよい。
合金鋼粉末の組成の限定理由につき述べる。即ち、Or
は、MO、WlV、Nbと共に炭化物を形成し耐摩耗性
に寄りするが、上記した限定値未満では耐摩耗性が不足
するか又は添加効果が少ない。又上記した上限を越える
と炭化物の析出が大のため相手材攻撃性が増加する。ま
たこれらの元素は基地にも若干固溶して強度特に高温強
度も向上させる。尚Nbは結晶粒微細化にも寄与する。
は、MO、WlV、Nbと共に炭化物を形成し耐摩耗性
に寄りするが、上記した限定値未満では耐摩耗性が不足
するか又は添加効果が少ない。又上記した上限を越える
と炭化物の析出が大のため相手材攻撃性が増加する。ま
たこれらの元素は基地にも若干固溶して強度特に高温強
度も向上させる。尚Nbは結晶粒微細化にも寄与する。
Cはマトリックスに固溶して強度を^め、またCr、M
O,WlVSNb等と結合シテ炭化物ヲ形成し耐摩耗性
向上に寄与する。しかし0.2%未満では効果が期待出
来ず、3.0%を越えると逆に炭化物過剰、炭化物粗大
化となり焼結合金の強度低下や相手材攻撃性増加等の低
下をきたす。
O,WlVSNb等と結合シテ炭化物ヲ形成し耐摩耗性
向上に寄与する。しかし0.2%未満では効果が期待出
来ず、3.0%を越えると逆に炭化物過剰、炭化物粗大
化となり焼結合金の強度低下や相手材攻撃性増加等の低
下をきたす。
Go及びNiはマトリックスに固溶して特に高温強度や
靭性を改善し、また耐酸化耐食性を高める他、耐摩耗性
改善効果も示すが、限定値未満では効果がない。又上限
を越えるど改善効果が頭打ちとなる。
靭性を改善し、また耐酸化耐食性を高める他、耐摩耗性
改善効果も示すが、限定値未満では効果がない。又上限
を越えるど改善効果が頭打ちとなる。
合金鋼粉末中のCuはマトリックスに固溶してマトリッ
クスを強化し硬さを増す他、析出炭化物粒子の微細均一
化に役立つ、又cuは銅を主体とする溶融金属を溶浸す
る際に、ぬれ性の改善や溶浸量の安定化にも寄与する。
クスを強化し硬さを増す他、析出炭化物粒子の微細均一
化に役立つ、又cuは銅を主体とする溶融金属を溶浸す
る際に、ぬれ性の改善や溶浸量の安定化にも寄与する。
従ってCuは1〜5重量%がよい。
Stは炭化物の球状化や焼結温度低下の効果を持つが、
1.5%を越えると逆に焼結性の低下や強度低下をきた
すので好ましくない。Mnはマトリックスの強化の効果
があるが、0.5%を越えると粉末の硬化の他、粉末の
酸化による焼結性の低下等が問題となることがある。
1.5%を越えると逆に焼結性の低下や強度低下をきた
すので好ましくない。Mnはマトリックスの強化の効果
があるが、0.5%を越えると粉末の硬化の他、粉末の
酸化による焼結性の低下等が問題となることがある。
02は主として粉末の表面に出来る酸化物やスラグであ
り、0.5%を越えると焼結性を著しく阻害するため、
0.3%以下が好ましい。
り、0.5%を越えると焼結性を著しく阻害するため、
0.3%以下が好ましい。
[発明の効果]
本発明の製造方法によれば、後述する実施例の試験値で
示すように、気孔率が5%以下、高温強度が100 k
of /c1以上の特性をもつ高温耐摩耗性に良好な焼
結合金を製造することができる。
示すように、気孔率が5%以下、高温強度が100 k
of /c1以上の特性をもつ高温耐摩耗性に良好な焼
結合金を製造することができる。
[実施例]
まず、実施例1について説明すると、重量比でCr2O
%、C1,0%、sil、0%、Mn0゜2%、Ozo
、15%、残部Fe及び1%以下の不純物からなる噴霧
合金銅粉末(−100メツシユ)に潤滑剤としてステア
リン酸亜鉛0.8%を添加混合し、7ton/c1で成
形してφ2olllII11φ30Il1m長さ1oI
llI11なる圧粉体とした。この場合にはグラファイ
ト粉末は添加しなかった。
%、C1,0%、sil、0%、Mn0゜2%、Ozo
、15%、残部Fe及び1%以下の不純物からなる噴霧
合金銅粉末(−100メツシユ)に潤滑剤としてステア
リン酸亜鉛0.8%を添加混合し、7ton/c1で成
形してφ2olllII11φ30Il1m長さ1oI
llI11なる圧粉体とした。この場合にはグラファイ
ト粉末は添加しなかった。
次に溶浸剤粉末として純銅粉末(電解銅)を用い、コレ
ラ圧縮成形シテφ2oIIIIn、φ3oll1m1長
さ2+nmの圧粉体とし、該圧粉体を、合金鋼粉末から
作製した前記圧粉体の上に重ねて設置し、この状態でア
ンモニア分解ガス雰囲気中において1000℃(成形体
の液相生成温度は1180℃であるから、液相生成温度
よりも20℃上の温度)で30分間加熱し、以て焼結同
時溶浸を行ない、これにより焼結合金製の試験片を製造
した。尚、使用した合金銅粉末や溶浸剤の組成を第1表
に示し、製造方法の概略を第2表に示した。
ラ圧縮成形シテφ2oIIIIn、φ3oll1m1長
さ2+nmの圧粉体とし、該圧粉体を、合金鋼粉末から
作製した前記圧粉体の上に重ねて設置し、この状態でア
ンモニア分解ガス雰囲気中において1000℃(成形体
の液相生成温度は1180℃であるから、液相生成温度
よりも20℃上の温度)で30分間加熱し、以て焼結同
時溶浸を行ない、これにより焼結合金製の試験片を製造
した。尚、使用した合金銅粉末や溶浸剤の組成を第1表
に示し、製造方法の概略を第2表に示した。
また同様な方法で実施例2〜実施例4の試験ハを製造し
た。この場合使用した合金鋼粉末、溶浸剤粉末の組成を
第1表に示し、製造方法の概略を第2表に示した。尚実
施例2、実施例3では第1表に示すようにグラファイト
粉末を追加している。
た。この場合使用した合金鋼粉末、溶浸剤粉末の組成を
第1表に示し、製造方法の概略を第2表に示した。尚実
施例2、実施例3では第1表に示すようにグラファイト
粉末を追加している。
図面は、実施例3に係る金fi組織を示す顕微鏡写真図
である(x400)。この写真図において、白色の微細
な部分はクロム化合物、黒色の多数散在している島状の
部分は溶浸部でする゛。
である(x400)。この写真図において、白色の微細
な部分はクロム化合物、黒色の多数散在している島状の
部分は溶浸部でする゛。
実施例1〜実施例4の試験片について、気孔率、高温(
500℃)圧環強さ、高温耐摩耗性を調べた。圧環強さ
は、試験片を半径方向に平行の面で圧縮し、ヒビ割れが
生じ始めるときの荷重の値とした。
500℃)圧環強さ、高温耐摩耗性を調べた。圧環強さ
は、試験片を半径方向に平行の面で圧縮し、ヒビ割れが
生じ始めるときの荷重の値とした。
高温耐摩耗性は、上記した製造方法から試験片としてバ
ルブシートリングを試作し、弁座試験機(モータ駆動)
を用い、エンジン回転数を600Q rpm相当とし、
500℃x 24 Hrの条件下でバルブスプリング荷
重を高めた加速試験を行ない、バルブ沈みmを測定する
ことにより行なった。なお、バルブにはステライト盛金
バルブを用いた。
ルブシートリングを試作し、弁座試験機(モータ駆動)
を用い、エンジン回転数を600Q rpm相当とし、
500℃x 24 Hrの条件下でバルブスプリング荷
重を高めた加速試験を行ない、バルブ沈みmを測定する
ことにより行なった。なお、バルブにはステライト盛金
バルブを用いた。
試験結果を第3表に承り。第3表に示すように気孔率は
、実施例1では4.1%、実施例2では3.2%、実施
例3では2.5%、実施例4では4.6%であった。ま
た圧環強さは、実施例1でハ105 k(If /mm
2 、実施例2では110JIf/輔ム毛≠mm2、実
施例3では12.0kof /+u’ 。
、実施例1では4.1%、実施例2では3.2%、実施
例3では2.5%、実施例4では4.6%であった。ま
た圧環強さは、実施例1でハ105 k(If /mm
2 、実施例2では110JIf/輔ム毛≠mm2、実
施例3では12.0kof /+u’ 。
実施例4では11 ohor /miであった。バルブ
沈み量は、実施例1では0.4.1mm、実施例2では
0.35mm1実施例3では0.281R111,実施
例4では0.33mmであった。
沈み量は、実施例1では0.4.1mm、実施例2では
0.35mm1実施例3では0.281R111,実施
例4では0.33mmであった。
[比較例]
この比較例は、実施例2と対応するものであるが、実施
例2では圧粉体に液相生成温度以上で溶浸するのに対し
、この比較例では焼結をかなり進行させた焼結体に液相
生成温度以−トで溶浸する点異なる。
例2では圧粉体に液相生成温度以上で溶浸するのに対し
、この比較例では焼結をかなり進行させた焼結体に液相
生成温度以−トで溶浸する点異なる。
即ち、実施例2で用いた合金鋼粉末から成形体を形成し
、該成形体を1180℃で30分間焼結して焼結体を形
成した。その後該焼結体に、実施例2で用いた溶浸剤(
3%Goを含むCuを主体とする圧粉体)を重ね、11
20’C(液相生成温度は1170℃であるから、液相
生成m度よりも50℃低い)で30分間溶浸し、比較例
の試験片を製造した。比較例の試験片についても同様に
気孔率、高渇圧環強さ、高温耐摩耗性を調べた。試験結
果を第3表に示す。この場合には、気孔率は5.8%で
あり、実施例2の3.2%よりもかなり高かった。従っ
て本発明で製造した焼結合金に比して比較例の焼結合金
は、気孔容積が大ぎい。
、該成形体を1180℃で30分間焼結して焼結体を形
成した。その後該焼結体に、実施例2で用いた溶浸剤(
3%Goを含むCuを主体とする圧粉体)を重ね、11
20’C(液相生成温度は1170℃であるから、液相
生成m度よりも50℃低い)で30分間溶浸し、比較例
の試験片を製造した。比較例の試験片についても同様に
気孔率、高渇圧環強さ、高温耐摩耗性を調べた。試験結
果を第3表に示す。この場合には、気孔率は5.8%で
あり、実施例2の3.2%よりもかなり高かった。従っ
て本発明で製造した焼結合金に比して比較例の焼結合金
は、気孔容積が大ぎい。
又高濡圧環強さは75 kgf /m17あり、実施例
2の110kCJf 7mm2よりもかなり低い。又バ
ルブ沈み量は0.37+nl1lであり、実施例2の0
.35am+よりも多口であった。
2の110kCJf 7mm2よりもかなり低い。又バ
ルブ沈み量は0.37+nl1lであり、実施例2の0
.35am+よりも多口であった。
第2表
第3表
その理由は以上のごとくと思料される。即ち、比較例で
は、合金鋼粉末圧粉体を1180℃でかなり焼結し、焼
結体を形成した後Cu溶浸を試みている。この場合は、
特に焼結体の表面近傍は緻密化して開気孔が少なくなっ
ている。そのためCUはほとんど溶浸されず内部に気孔
が残留して強度も向上ピず耐摩耗も低下しているからと
推察される。
は、合金鋼粉末圧粉体を1180℃でかなり焼結し、焼
結体を形成した後Cu溶浸を試みている。この場合は、
特に焼結体の表面近傍は緻密化して開気孔が少なくなっ
ている。そのためCUはほとんど溶浸されず内部に気孔
が残留して強度も向上ピず耐摩耗も低下しているからと
推察される。
図面は、実施例3に係る金属組織を示す顕微鏡写真であ
る。 特8′F出願人 トヨタ自動車株式会社同 日本粉末合
金株式会社 代理人 弁理士 大川 宏 同 弁理士 藤谷 修 同 弁理士 丸山明夫
る。 特8′F出願人 トヨタ自動車株式会社同 日本粉末合
金株式会社 代理人 弁理士 大川 宏 同 弁理士 藤谷 修 同 弁理士 丸山明夫
Claims (9)
- (1)気孔を有する成形体を合金鋼粉末から形成する工
程と、 銅を主体とする金属に該成形体を接触させつつ該成形体
を構成する該合金鋼粉末の液相生成温度より0〜50℃
高い温度範囲に該成形体を加熱することにより、該銅を
主体とする金属を溶浸するとともに該成形体を焼結し、
気孔率5%以下の焼結合金を形成する工程とからなる高
温耐摩耗性に優れた焼結合金の製造方法。 - (2)銅を主体とする金属は、純銅、あるいは、銅を7
0重量%以上含有する銅合金である特許請求の範囲第1
項記載の高温耐摩耗性に優れた焼結合金の製造方法。 - (3)気孔を有する成形体は、気孔率が10〜20%で
ある特許請求の範囲第1項記載の高温耐摩耗性に優れた
焼結合金の製造方法。 - (4)成形体は、圧縮成形した圧粉体、あるいは、該圧
粉体を予備焼結した予備焼結体である特許請求の範囲第
1項記載の高温耐摩耗性に優れた焼結合金の製造方法。 - (5)合金鋼粉末は、クロム2.5〜25重量%、炭素
0.2〜3.0重量%、不可避の不純物、残部鉄の組成
をもつ特許請求のvertn第1項記載の高温耐摩耗性
に優れた焼結合金の製造方法。 - (6)合金鋼粉末の不可避の不純物は、0.311M%
以下の酸素、1.5重量以下のシリコン、0゜5重量%
以下のマンガン、その伯の不純物1重量%以下からなる
特許請求の範囲第1項記載の高温耐摩耗性に優れた焼結
合金の製造方法。 - (7)合金鋼粉末は、モリブデン0.3〜6.5重量%
、タングステン0.5〜12重量%、バナジウム0.2
〜5.5重量%、:、170.05〜3.0重量%のう
ち一種又は二種以上含み、かつモリブデン、タングステ
ン、バナジウム、ニオブの合計が16%重量以下である
特許請求の範囲第1項記載の高温耐摩耗性に優れた焼結
合金の製造方法。 - (8)合金鋼粉末は、コバルト2.0〜20重量%、ニ
ッケル0.5〜10W吊%、銅1〜5重量%のうち一種
又は二秤以上含み、かつコバルト、ニッケル、銅の合計
が20重量%以下である特許請求の範囲第1項記載の高
温耐摩耗性に優れた焼結合金の製造方法。 - (9)焼結合金は、内燃機関の動弁部材に/fJいられ
る焼結合金である特許請求の範囲第1項記載の高温耐摩
耗性に優れた焼結合金の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7324084A JPS60215736A (ja) | 1984-04-11 | 1984-04-11 | 高温耐摩耗性に優れた焼結合金の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7324084A JPS60215736A (ja) | 1984-04-11 | 1984-04-11 | 高温耐摩耗性に優れた焼結合金の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60215736A true JPS60215736A (ja) | 1985-10-29 |
Family
ID=13512457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7324084A Pending JPS60215736A (ja) | 1984-04-11 | 1984-04-11 | 高温耐摩耗性に優れた焼結合金の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60215736A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62501860A (ja) * | 1985-02-19 | 1987-07-23 | アセア スタ−ル アクテイエボラ−グ | 鉄合金の成形品の製造方法 |
US5937268A (en) * | 1996-02-29 | 1999-08-10 | Daido Metal Company Ltd. | Sintered sliding member and production method thereof |
JP2010060099A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Ntn Corp | 滑り軸受及びその製造方法 |
-
1984
- 1984-04-11 JP JP7324084A patent/JPS60215736A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62501860A (ja) * | 1985-02-19 | 1987-07-23 | アセア スタ−ル アクテイエボラ−グ | 鉄合金の成形品の製造方法 |
US5937268A (en) * | 1996-02-29 | 1999-08-10 | Daido Metal Company Ltd. | Sintered sliding member and production method thereof |
JP2010060099A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Ntn Corp | 滑り軸受及びその製造方法 |
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