JPS5918040Y2 - 車輛のグロ−ブボツクスの係止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車輌のグローブボックスの蓋をボックス側に係
止する装置の改良に関するものである。

更に詳細には、蓋体に枢動自在に取り付けられる操作レ
バーに一体にピン部を形威し、蓋体に上記ピン部を受け
る軸受溝を設け、ピン部と軸受溝とを枢動自在に係合せ
しめるとともに、レバーと蓋体間にレバーを係止方向に
弾圧する板バネを介装する如くシ、部品点数の減少、組
立性の向上、作動の確実化を図ったグローブボックスの
係止装置に関する。

車輌の車室内のインストルメントパネルの助手席側に物
入れとしてグローブボックスが設けられる。

グローブボックスは、物入れとしての凹設された容器状
のボックス部と、このボックス部を必要に応じて開閉す
る蓋体とからなり、蓋体とボックス側との間には、一方
にノブやレバーを介して係止爪が、他方に係止爪を受け
る金具としてのストライカ−等が設けられている。

以上の係止装置は、ノブ式のものはスプリングで弾圧さ
れたノブ、ノブで駆動する爪、爪を保持するホルダー及
び両者を枢着するピン、レバ一式のものは、爪を有する
レバー、蓋体側に取り付けられるホルダー、ホルダーと
レバーとを枢着するピン、レバーの係止動を保障するコ
イルスプリング等からなる。

従って何れの式を採っても部品点数が極めて多いこと、
組立上ホルダの蓋体への取り付け、爪或はレバーとホル
ダとのピンによる結合、スプリングの装着等の作業を要
し、組立性が悪く、量産上好ましくないこと等の不都合
がある。

本考案者等は車輌のグローブボックスの係止装置におけ
る以上の如き問題点を解決すべく本考案をなしたもので
ある。

本考案の目的は、係止爪を有するレバーにピン部を一体
に形成し、蓋体のレバー取付部に軸受溝を形威し、レバ
ーのピン部を軸受溝に枢動自在に係合するとともに、板
バネを蓋体とレバーとの間に介装してレバーを係止爪の
係止方向へ、且つピン部と軸受溝とを係合する方向へ弾
圧する如くし、部品点数の大幅な減少と、組付作業性の
向上とを図ったグローブボックスの係止装置を提供する
。

次に本考案の好適一実施例を添付図面に従って詳述する
。

第１図はグローブボックス開放状態の斜視図、第２図は
グローブボックスの閉蓋状態の縦断面図、第３図は係止
装置の分解斜視図、第４図は組付状態の正面図、第５図
乃至第７図は第４図の５−５線乃至７−７線断面図であ
る。

１は車輌のインストルアメンドパネルで、これの助手席
側にはグローブボックス２が設けられ、グローブボック
ス２は内部に物収納用の凹所空間を形成したボックス部
３と、このボックス部３の開口部３ａを開閉自在に塞ぐ
蓋６とからなる。

蓋６は下端部に設けたブラケツ）６ａと開口部３ａ下端
部に設けたブラケツ）３ｂとで蝶着５され、開口部３ａ
上端中央部には蓋６の後述する係止爪と係合する被係止
部材であるストライカ４が設けられている。

第３図において１０は操作レバーで、レバー１０は手で
把持する板状の部分１１と、これの中央部で前方へ延出
された係止爪片１２とを備え、爪片１２の先端部にはＬ
型に起立した爪部１３を備える。

板状部１１と爪片１２の基部１２ａとの間には横方向へ
丸棒状のピン部１４が形成され、ピン部１４は板状部１
１先端縁と離間し、且つ板状部１１の先端縁の左右に各
々突出した二個のアーム１５．１６・・・・・・で支持
される如き感を呈する如く配設され、アーム１５．１６
の中央部間にピン部１４は架設される如く配設され、こ
の内側のアーム１５．１５間に配設されるピン部は、ア
ーム１５．１５の相対向する内側面と離間した支持片１
７で中央部の円周上の一部を一体化して支持されている
。

又係止爪片１２の下面には突起１８が設けられている。

以上のレバー１０の各部は合成樹脂で一体成形されてい
る。

蓋６の上辺部材２０の中央部には外面（室内正面）側に
開放−せる凹部２１が形成され、凹部２１内の正面中央
部には係止爪片１２が遊、合する開口２２が形成されて
いる。

開口２２下縁の凹部２１内には二条の突片２３ ａ 、
２３ ａを設けた平面を有するバネ受部２３が設けられ
、又開口２２の上辺で部材２０の上端で前方には係止爪
片１２の爪部１３と対向する受片２４が設けられている
。

そして凹部２１の天板２１ ａ下面の左右には軸受溝片
２５．２６・・・・・・が各二個づつ垂下突設され、受
片２５，２６は一方２５が凹部２１の手前側に開放され
て奥側が壁２５ ａとし、他方２６は凹部２１の手前側
に壁２６ ａを備え、夫々下向きに開放されている。

以上の各部分は部材２０と一体に合成樹脂で成形されて
いる。

以、上の化第３図に示される如き側面略Ｕ字型に成形し
た板バネ３０を用意し、これの上片３１には係合孔３２
を備える。

以上において、レバー１０を部材２０の凹部２１内に挿
入し、係止爪片１２を開口２２内に遊合せしめ、爪部１
３を開口２２から外へ出す。

そしてピン部１４は片１５．１６との間の部分１４ａと
、内側の片１５の更に内側の部分で支持部１７の側縁と
の間の部分１４ｂの夫々とが設けられる。

この部分の一方１４ａを片２６の壁２６ ａの内側に、
他方１４ ｂを片２５の壁２５ ａに当ててピン部１４
の左右端部の各二点を溝片に係合せしめる。

そして係止爪片１２の下面と受部２３間に開口２２の外
面側から板バネ３０を嵌挿し、板バネ３０の下片３３を
受部２３の突条２３ａ、２３ａ間に、又上片３１を爪片
１２の下面に当てて突起１８と孔３２とを係合せしめる
。

がくすることにより板バネ３０は双方の間に係止され、
これが拡開弾性力により爪片１２を含むレバー１０を上
方へ弾圧し、ピン部１４を支点として爪片１２が受片２
４と接し、且つピン部１４を片２５．２６に係合する方
向へ弾圧される。

第４図の各部分の断面を第５図乃至第７図で示した。

このようにレバー１０を部材２０の凹部２１内に挿入し
、板バネ３０を嵌装するだけで爪、レバーは組み付けら
れ、第５図で示される如く蓋６の閉蓋状態ではボックス
部３の開口部側のストライカ４の孔４ａに部材２０の受
片２４が嵌合し、この下の爪片１２の爪部１３がストラ
イカ４の孔４ａ下辺部４ｂを引っ掛け、蓋６の閉蓋状態
は係止保持される。

そして爪部１３の上面１３ａをテーパー状とすることに
より、閉蓋操作時に上面１３ａがストライカの下辺部４
ｂ下縁に衝合して爪片１２を拡開し、上面１３ａの終点
で落ち込み、第５図の如き状態となる。

従って蓋６の閉蓋押操作のみで係止動作し、開蓋時はレ
バー１０を手前へ引くことにより全体がピン部１４を支
点にして枢動し、爪部１３はストライカ４から外れ、係
止状態は解除される。

以上で明らかな如く本考案によれば、車輌のグローブボ
ックスの係止装置において、操作レバーにピン部、爪部
を一体に設け、蓋側にピン部を受ける軸受溝を設け、ピ
ン部と溝とを係合せしめて板バネを嵌装するだけで足り
、従って従来に比し部品点数が大幅に減少するとともに
、組立作業もレバーのセット、板バネのセットで足り、
これも大幅に簡易化する等の利点を備え、実用性に富む
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図はグロー
ブボックス開蓋状態の斜視図、第２図は同閉蓋状態の縦
断面図、第３図は係止装置の分解斜視図、第４図は組付
状態の正面図、第５図は第４図５−５線断面図、第６図
は第４図６−６線断面図、第７図は第４図７−７線断面
図で゛ある。 尚図面中２はグローブボックス、４は被係止部材、１０
はレバー、１２は係止爪、１４はピン部、２５．２６は
軸受溝、３０は板バネである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. グローブボックス側の被係止部材に係合する係止爪を備
   えるレバーにピン部をブ体に形成し、蓋体のレバー取付
   部にピン部との係脱を自在とした一端が開放状の軸受溝
   を形威し、レバーのピン部を軸受溝に枢動自在に係合す
   るとともに、板バネを蓋体とレバーとの間に介装してレ
   バーを係止爪の係止方向に、且つピン部と軸受溝とを係
   合する方向に弾圧する如く構成した車輌のグローブボッ
   クスの係止装置。