JP2528164Y2 - 自動車玩具のドア開閉装置 - Google Patents

自動車玩具のドア開閉装置

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JP2528164Y2
JP2528164Y2 JP1993024161U JP2416193U JP2528164Y2 JP 2528164 Y2 JP2528164 Y2 JP 2528164Y2 JP 1993024161 U JP1993024161 U JP 1993024161U JP 2416193 U JP2416193 U JP 2416193U JP 2528164 Y2 JP2528164 Y2 JP 2528164Y2
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千冬 小林
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株式会社東海商事
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、いわゆるミニチュア
カーと称される自動車玩具におけるドアの開閉装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】実車を縮小化し、ダイカスト鋳造、プラ
スチック、木材、ブリキ等によって形成された、いわゆ
るミニチュアカーは、その外形が実際上の各種の自動車
に極めて近似し、実車感覚を十分に満足させているか
ら、主として童幼児に大きな人気があり、これの収集、
コレクションが盛んである。また、この種のミニチュア
カーは、ドア、トランクルームカバー、ボンネットその
他に可動部構造を採用していて、車体内部のリアリティ
ーを実現しており、なお一層の興趣性が得られるように
してある。
【0003】この可動部構造、例えばドアの開閉装置
は、図4、図5に示すように、ドア開口部102を有す
る車体本体101と、車体本体101底部を閉塞するシ
ャーシー盤103との間で、ドア材105に連設したド
ア開閉アーム106のドア軸ピン107を揺動自在に支
承し、車体本体101内に配置した弾撥付与部材110
面にドア開閉アーム106の開閉操作突部108を突き
当てて成るもので、ドア材105の直接の開閉操作によ
って開放あるいは閉塞状態が保持されるようになってい
る。このとき、弾撥付与部材110自体は、組立の簡素
化、部材管理の容易性等のために、車体本体101内部
に配置される座席、バックグリル等を一体にした座席部
材104に一体状に連設されている。そして、こうした
各部材を使用した自動車玩具の組立に際しては、車体本
体101にドア材105を支承しておき、弾撥付与部材
110がドア材105の開閉操作突部108に当接する
ように座席部材104を車体本体101内部に嵌め入れ
た後、ドア材105のドア軸ピン107を支承するよう
にシャーシー盤103を車体本体101底部に嵌め入
れ、座席部材104を支持させ、ネジ止め等によって固
定しているものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ただ、こうした従来の
組立方法によると、ドア材105自体は、車体の前部側
を支点として後部側が開閉されるものであるため、ドア
軸ピン107を車体本体101の前部内に位置させ、そ
の開閉操作突部が突き当てられる弾撥付与部材110も
車体の前部内に配置されるようにする必要がある。この
場合、自動車玩具自体が比較的に大型のものであれば、
その前部における組み付け容積も大きくなるから、開閉
装置の組み立て、配置も容易である。
【0005】ところが、自動車玩具自体が小型で、前部
が比較的に小さい容積しか有しない軽自動車タイプのも
のの場合には、平面でフック形状を呈するドア開閉アー
ム106のドア軸ピン107によるドア材105の支点
位置がドア材105の前側縁に極めて近接したものとな
ること、及び開閉操作突部108が突き当てられる弾撥
付与部材110自体が前後方向に沿って配置されること
等によって、ドア材105を車体本体101外方へ開放
させるには、ドア材105自体の前側縁が車体本体10
1におけるドア開口部102前縁に衝接するから、ドア
開口部102前縁における衝接部分を切除する必要があ
った。そのため、ドア材105を閉鎖したときでも、ド
ア材105前側縁とドア開口部102前縁との間に隙間
が生じ、体裁を極めて悪くしているものであった(図5
参照)。
【0006】また、従来のドア材105の弾撥的な開閉
作動のための弾撥付与部材110は、車体本体101内
に配置固定される座席等を一体成型した座席部材104
に連設されたものであるから、弾撥付与部材110自体
は、車体本体101の前後方向に沿って長く形成され、
その側面に開閉操作突部108がスライド当接するもの
となっていたのである。そのため、この前後方向に長い
弾撥付与部材110を車体本体101内に配置すること
を考慮すると、ドア材105における開閉操作突部10
8を有するドア開閉アーム106との相関的なものから
も、ドア材105の開閉形態が限定されていたことも上
記の原因ともなっていたのである。
【0007】そればかりでなく、ドア材105のドア開
閉アーム106の上下面に突設したドア軸ピン107
を、車体本体101に凹設してある軸穴109に嵌め入
れることでドア材105の揺動開閉構造を形成している
から、車体本体101側には軸穴109を形成するスペ
ースが必要となる。この軸穴109の形成には、軸穴1
09を穿設させるに十分で、ドア軸ピン107の揺動を
しっかりと支承するに足りる堅牢な瘤状の突部を一旦は
形成しなければならないとしても、この突部を形成する
に足りるスペースを車体本体101の狭隘な前部内に確
保するのは困難であった。
【0008】そこで、この考案は、叙上のような従来存
した諸事情に鑑み案出されたもので、例えば軽自動車タ
イプで、車体本体の前部における収納、配置スペースが
小さい小型の自動車玩具であっても、ドア材の開閉用の
各部材を効率的に配置し、組み立てることができ、ま
た、その開閉に際し、ドア開口部の周囲枠に全く衝接す
ることなくしっくりと当接して実車感覚に富み、ドア材
の極めて円滑な開閉を可能にした自動車玩具のドア開閉
装置の提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、この考案にあっては、自動車玩具におけるドア材
5を開放あるいは閉塞状態に保持させ、弾撥的に開閉作
動させるものにおいて、車体本体1前部における車体本
体1内側面の両側部にはドア材5を揺動自在に支承する
左右のドア軸揺動ピン体3を突設し、また、ドア材5の
内方に連設した平面ほぼレ字形のドア開閉アーム6先端
に平面ほぼV字形の開閉突部8を突設すると共に、ドア
軸揺動ピン体3に嵌め合わされる軸孔7を開穿形成し、
左右のドア軸揺動ピン体3相互間には弾撥付与部材10
を横架固定し、この弾撥付与部材10は、車体本体1の
左右方向に沿って長く形成された中央固定盤11の両端
に、前記のドア軸揺動ピン体3に嵌め合わせられ、固定
化させる固定孔12を開穿し、ドア開閉アーム6の開閉
突部8がスライド当接する平面ほぼL字形の左右夫々の
弾撥当接片13を車体本体1の前方側に位置させて、左
右に対状にして中央固定盤11に一体状に突設して成る
ものである。
【0010】弾撥付与部材10の弾撥当接片13は、こ
れの基部を中央固定盤11の両端近傍にほぼ直交状に配
置し、自由端部を中央固定盤11にほぼ平行状にして、
中央固定盤11位置に対して上方位置に配置して構成す
ることができる。
【0011】また、弾撥付与部材10は、車体本体1の
前部に組み込まれるエンジン盤15の梃作用によって支
持固定されるものとしてあり、このエンジン盤15は、
車体本体1のドア軸揺動ピン体3に嵌め合わせた中央固
定盤11下面に当接する適数の下面当接片16を後部
に、車体本体1の前部に形成してあるエンジン収納段部
21上に載置され、車体本体1の前部側壁22に係合す
る係合突片17を前部に夫々有して形成することができ
る。
【0012】
【作用】この考案に係る自動車玩具のドア開閉装置にあ
って、車体本体1内側面に突設した左右のドア軸揺動ピ
ン体3は、これに軸孔7を介して嵌め合わせたドア開閉
アーム6によってドア材5を支承し、揺動開閉させる。
このときのドア材5の開閉動作は、平面ほぼレ字形のド
ア開閉アーム6形状、ドア軸揺動ピン体3による揺動支
点位置によってドア材5の前側縁はドア開口部2の前部
内縁に衝接することなく行なわせる。
【0013】また、左右のドア軸揺動ピン体3相互間に
横架した弾撥付与部材10は、ドア軸揺動ピン体3に嵌
め合わせ支承したドア材5を押圧固定し、ドア材5のが
たつきを阻止し、円滑に揺動開閉させる。
【0014】弾撥付与部材10の弾撥当接片13は、こ
れの自由端部が中央固定盤11にほぼ平行状で、中央固
定盤11位置に対して上方位置に配置してあることで、
ドア開閉アーム6先端の開閉突部8のスライド当接を確
実にし、また、スライド当接するときに中央固定盤11
に対して接近あるいは離反するバネ作用の弾撥性を発揮
し、ドア材5を開放あるいは閉塞状態に保持させる。
【0015】エンジン盤15は、その後部の下面当接片
16が弾撥付与部材10下面に当接し、エンジン収納段
部21上で載置される支点となり、前部の係合突片17
が車体本体1の前部側壁22に係合する梃作用によっ
て、ドア軸揺動ピン体3に嵌め合わせた弾撥付与部材1
0自体をしっかり固定支持し、ドア材5の揺動支点構造
を堅牢化させる。
【0016】
【実施例】以下、図1乃至図3を参照してこの考案の一
実施例を説明するに、図において示される符号1は、所
定の軽自動車タイプの実車を縮小化し、適宜の外観デザ
インが施された自動車玩具用の車体本体であり、この車
体本体1の左右側部に開口形成されたドア開口部2にド
ア材5が揺動式に着脱自在に嵌め入れられるようになっ
ている。
【0017】ドア材5には、これの内方に平面ほぼレ字
形のドア開閉アーム6を突設状に連設してあり、ドア材
5の板面に沿う前方延長線上に比しやや内方に位置させ
たドア開閉アーム6の先端部分に開穿した軸孔7を、車
体本体1の前部における後方側の両側部に位置させて、
車体本体1内側面に上下方向に沿って突設したドア軸揺
動ピン体3に嵌め合わせ支承して、ドア材5自体によっ
てドア開口部2を開閉するようにしてある(図2参
照)。そして、ドア開閉アーム6自体は、軸孔7を中心
として揺動し、このドア開閉アーム6におけるドア材5
側の折曲部は軸孔7を中心とする円周上に沿った円弧状
部分に形成してあり、軸孔7がある先端側の折曲部は直
線状に形成してあり、全体が平面でほぼレ字形を呈する
ものとしてある。また、ドア材5によってドア開口部2
を閉鎖しているときのドア開閉アーム6は車体本体1内
方へ押し入れられ、ドア開口部2を開放しているときの
ドア開閉アーム6は先端部分側の折曲部分が車体本体1
内側面にほぼ平行状になるものとしてある。
【0018】このドア材5自体を、開放状態あるいは閉
塞状態に保持させ、弾撥的に開閉操作させるようドア材
5自体の揺動に伴ない、ドア開閉アーム6の折曲部分外
方に突設形成した平面でほぼV字形を呈する開閉突部8
がスライド当接する弾撥付与部材10が車体本体1の前
部に、左右のドア軸揺動ピン体3相互間に横架されるこ
とで配置固定されている。この弾撥付与部材10は、従
来のものと異なり、車体本体1内部に配置される座席、
バックグリル等を一体にした座席部材4とは別体に形成
されており、車体本体1の左右方向に沿って長く形成さ
れた中央固定盤11の両端に、前記のドア軸揺動ピン体
3に嵌め合わせられ、弾撥付与部材10自体を固定化さ
せる固定孔12を開穿し、車体本体1の前方側に位置さ
せて、平面でほぼL字状を呈する左右夫々の弾撥当接片
13を車体本体1の左右方向に沿って対状にして一体状
に突設して成り、平面から見た全体は、図2に示すよう
に、偏平なほぼπ字形を呈するものとしてある。
【0019】中央固定盤11は、例えば一文字状で、こ
の中央固定盤11の両端部に開穿した左右一対の固定孔
12を、車体本体1内側面下方に突設した左右一対のド
ア軸揺動ピン体3夫々に、ドア材5のドア開閉アーム6
を嵌め合わせた後に、このドア開閉アーム6の下方に位
置するように嵌め合わせることで、車体本体1にドア材
5を揺動自在にした状態で取り付け固定される。この中
央固定盤11は、車体本体1に取り付け固定されること
で、弾撥付与部材10自体が左右、前後に揺動されずに
不動なものとなり、弾撥当接片13夫々に独自の弾撥復
原作用を与えることができる。
【0020】弾撥当接片13は、これの基部を中央固定
盤11の両端近傍にほぼ直交状に配置し、自由端部を中
央固定盤11にほぼ平行状にして、中央固定盤11位置
に対して上方位置に配置することで中央固定盤11に連
設されており、ドア軸揺動ピン体3に嵌め合わせられた
ドア開閉アーム6の開閉突部8前方に位置するようにな
っている(図2参照)。そして、中央固定盤11の長さ
方向にほぼ直交する外側方からの外力、すなわちドア材
5の開閉に伴なうV字形の開閉突部8先端の押圧状のス
ライド当接によって中央固定盤11から離反し、その外
力の解放によって中央固定盤11側に接近する復原弾撥
力を発揮するようになっている。
【0021】この弾撥付与部材10自体は、例えば合成
樹脂にて形成されるも、その素材はこれに限定されず、
適宜肉厚を有する鉄板材、所定径を有する番線材その他
であってもよく、ドア材5を弾撥的に開閉させるべく、
独立して作用させるものであれば足りる。
【0022】また、車体本体1内の前部に固定された弾
撥付与部材10は、車体本体1の前部に組み込まれるエ
ンジン盤15の梃作用によって支持固定される。すなわ
ち、このエンジン盤15は、上面がエンジン上部外形を
模してあって、車体本体1のドア軸揺動ピン体3に嵌め
合わせた中央固定盤11下面に当接する適数の下面当接
片16を後部に、車体本体1の前部に形成してあるエン
ジン収納段部21上に載置され、車体本体1の前部側壁
22に係合する係合突片17を前部に夫々有している。
そして、このエンジン盤15を車体本体1上方から弾撥
付与部材10とエンジン収納段部21との間隙に挿入
し、下面当接片16を弾撥付与部材10下面に当接させ
ながらエンジン収納段部21後端縁を支点として、エン
ジン盤15自体の前部を下方に押圧し、前部側壁22下
部に開穿してある係合孔23に係合突片17を強制的に
係合させるものである。なお、弾撥付与部材10とエン
ジン盤15とが当接する弾撥付与部材10前部下面と下
面当接片16とには夫々段部を形成して、しっくり係合
するように配慮してある(図3参照)。
【0023】なお、図中符号25は、車体本体1の前部
側壁22前面に固定されるラジエターグリル板であり、
前記係合孔23を隠蔽しており、26は、車体本体1の
前部に開閉自在に揺動されるボンネット27を弾撥的に
開閉させるためのボンネット弾撥付与部材であり、この
ボンネット弾撥付与部材26は、前記座席部材4とは別
体に形成されていて、ボンネット27を独立して弾撥的
に開閉させるようになっている(図3参照)。
【0024】次に、これの組立の一例を説明するに、図
1に示すように、裏返し状に配置した車体本体1に対
し、ドア材5におけるドア開閉アーム6の軸孔7を車体
本体1のドア軸揺動ピン体3に嵌め合わせることで、ド
ア開口部2を開閉するドア材5を車体本体1に揺動自在
に支承させておく。次いで、弾撥付与部材10における
中央固定盤11の固定孔12をドア軸揺動ピン体3に嵌
め合わせ、中央固定盤11自体によってドア開閉アーム
6を押し込み保持し、その弾撥当接片13側面にドア開
閉アーム6の開閉突部8がスライド当接するようにす
る。その後、エンジン盤15を、車体本体1上方からエ
ンジン収納段部21との間隙内に挿入し、下面当接片1
6を弾撥付与部材10下面に当接させながら、エンジン
収納段部21上で車体本体1下方側へ強制的に押し込
み、係合突片17を係合孔23に係合する。その後、ラ
ジエターグリル板25、ボンネット27、座席部材4そ
の他を組み込み、完成させる。
【0025】
【考案の効果】この考案は以上のように構成されてお
り、これがため、ドア材5の開閉支点位置をドア開口部
2の前端側縁位置から遠方に設定できることで、このド
ア開口部2自体の周囲枠部である前端側縁を切除するこ
となくドア材5を円滑に開閉できるから、実車に沿った
良好な体裁を有するものを構成できる。また、座席部材
4とは別体になっているドア開閉用の弾撥付与部材10
を車体本体1内に独立して配置固定してあるから、他の
部材による組み付けの影響を受けることがなく、ドア材
5における開閉突部8とのしっくりとしたスライド状の
当接状態を保持でき、ドア材5を極めて円滑に開閉させ
ることができる。
【0026】すなわち、これは、この考案が、車体本体
1前部の両側部にドア材5を揺動自在に支承するドア軸
揺動ピン体3を突設し、また、ドア材5に連設したドア
開閉アーム6先端に開閉突部8を突設すると共に、ドア
軸揺動ピン体3に嵌め合わされる軸孔7を開穿形成し、
更に、左右のドア軸揺動ピン体3相互間にエンジン盤1
5による梃作用で支持されて横架固定した弾撥付与部材
10を、車体本体1の左右方向に沿う中央固定盤11の
両端にドア軸揺動ピン体3に嵌め合わせられる固定孔1
2を開穿し、開閉突部8がスライド当接する弾撥当接片
13を車体本体1の前方側に位置させて、左右に対状に
して中央固定盤11に一体状に突設して成るものとした
からであり、これによって、狭隘な車体本体1の前部内
にドア材5開閉用の揺動構造の各部材を効率的に配置組
み立てできたからである。
【0027】特に、車体本体1内側面に突設した左右の
ドア軸揺動ピン体3は、これに軸孔7を介して嵌め合わ
せたドア開閉アーム6によってドア材5を支承するもの
としてあるから、従来のように、軸孔を形成するための
大径な瘤状の突部を形成する必要がなく、狭隘な車体本
体1の前部であっても、その軸支位置をドア材5の前縁
位置から遠方に設定できるのである。そのため、車体本
体1のドア開口部2を開閉するときのドア材5前側縁
は、ドア開口部2の前部内縁に衝接することがなく、従
来見られたようなドア開口部2の前部内縁を切除する不
体裁な形態とする必要がないものである。
【0028】また、ドア材5を開閉させるドア開閉アー
ム6を支承する左右のドア軸揺動ピン体3相互間には弾
撥付与部材10を横架固定してあるから、ドア軸揺動ピ
ン体3に嵌め合わせ支承したドア材5を押圧固定したも
のとなり、ドア材5のがたつきを阻止して円滑に揺動開
閉させることができる。しかも、こうした弾撥付与部材
10の座席部材4からの独立は、組立に際する車体本体
1に対する従来のシャーシー盤によるネジ止め固定によ
った場合での、ドア材5を揺動自在に支承するための微
妙なバランスを保持させる精度が高い作業を行なう必要
がなくなり、組立作業を容易にし、その作業能率を向上
させ、ひいては安価な提供を可能にする。そればかりで
なく、弾撥付与部材10は、車体本体1内部にしっかり
と支持固定され、また、中央固定盤11自体が不動なも
のであるから、左右の弾撥当接片13夫々によるドア材
5に対する開閉作動を独立的に、確実に行なわせること
ができる。
【0029】固定された弾撥付与部材10は、エンジン
盤15によって梃作用で支持されることで、ドア材5、
特にそのドア開閉アーム6をドア軸揺動ピン体3に揺動
自在にさせた状態でしっかりと支承したものとし、車体
本体1における揺動支点位置に確実に位置決めさせ、ド
ア材5における開閉突部8が弾撥当接片13によって弾
撥的にスライド当接し、ドア材5をスムーズに開閉させ
ることができる。
【0030】弾撥付与部材10にあっては、中央固定片
11の両端から平面ほぼL字形の弾撥当接片13を一体
状に突設し、これの自由端部が中央固定盤11にほぼ平
行状で、中央固定盤11位置に対して上方位置に配置し
てあるから、ドア材5の開閉突部8がスライド当接する
とき、そのスライド当接を確実にし、また、スライド当
接するときに中央固定盤11に対して接近あるいは離反
する弾撥性を発揮するから、ドア材5を開放あるいは閉
塞の夫々の状態で保持できると同時に、開閉作動を極め
て円滑にする。
【0031】更には、エンジン盤15は、その後部の下
面当接片16が弾撥付与部材10下面に当接し、エンジ
ン収納段部21上で載置されて支点となって、前部の係
合突片17が車体本体1の前部側壁22に係合すること
で、ドア軸揺動ピン体3に嵌め合わせた弾撥付与部材1
0を梃作用によってしっかり固定支持しているから、ド
ア材5の揺動支点構造を堅牢化させており、繰り返され
るドア材5の揺動開閉操作によってもドア材5ががたつ
くことがなく、例えば童幼児の乱雑な取扱いにも十分に
耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例における下方から見た分解
斜視図である。
【図2】同じく平断面図である。
【図3】同じく要部の縦断面図である。
【図4】従来例の下方から見た分解斜視図である。
【図5】同じく平断面図である。
【符号の説明】
1 車体本体 2 ドア開口部 3 ドア軸揺動ピン体 4 座席部材 5 ドア材 6 ドア開閉ア
ーム 7 軸孔 8 開閉突部 10 弾撥付与部材 11 中央固定
盤 12 固定孔 13 弾撥当接
片 15 エンジン盤 16 下面当接
片 17 係合突片 21 エンジン収納段部 22 前部側壁 23 係合孔 25 ラジエターグリル板 26 ボンネッ
ト弾撥付与部材 27 ボンネット 101 車体本体 103 シャー
シー盤 104 座席部材 105 ドア材 107 ドア軸ピン 108 開閉突
部 109 軸穴 110 弾撥付
与部材

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車玩具におけるドア材を開放あるい
    は閉塞状態に保持させ、弾撥的に開閉作動させる自動車
    玩具のドア開閉装置において、車体本体前部における車
    体本体内側面の両側部にはドア材を揺動自在に支承する
    左右のドア軸揺動ピン体を突設し、また、ドア材の内方
    に連設した平面ほぼレ字形のドア開閉アーム先端に平面
    ほぼV字形の開閉突部を突設すると共に、ドア軸揺動ピ
    ン体に嵌め合わされる軸孔を開穿形成し、左右のドア軸
    揺動ピン体相互間にはエンジン盤による梃作用によって
    支持固定される弾撥付与部材を横架固定し、この弾撥付
    与部材は、車体本体の左右方向に沿って長く形成された
    中央固定盤の両端に、前記のドア軸揺動ピン体に嵌め合
    わせられ、固定化させる固定孔を開穿し、ドア開閉アー
    ムの開閉突部がスライド当接する平面ほぼL字形の左右
    夫々の弾撥当接片を車体本体の前方側に位置させて、左
    右に対状にして中央固定盤に一体状に突設して成り、前
    記エンジン盤は、弾撥付与部材の中央固定盤下面に当接
    する適数の下面当接片を後部に、車体本体の前部に形成
    してあるエンジン収納段部上に載置され、車体本体の前
    部側壁に係合する係合突片を前部に夫々有して成ること
    を特徴とする自動車玩具のドア開閉装置。
  2. 【請求項2】 弾撥付与部材の弾撥当接片は、これの基
    部を中央固定盤の両端近傍にほぼ直交状に配置し、自由
    端部を中央固定盤にほぼ平行状にして、中央固定盤位置
    に対して上方位置に配置してある請求項1記載の自動車
    玩具のドア開閉装置。
JP1993024161U 1993-04-12 1993-04-12 自動車玩具のドア開閉装置 Expired - Lifetime JP2528164Y2 (ja)

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