JPH0675589U - 自動車玩具のドア開閉装置 - Google Patents

自動車玩具のドア開閉装置

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JPH0675589U
JPH0675589U JP2416193U JP2416193U JPH0675589U JP H0675589 U JPH0675589 U JP H0675589U JP 2416193 U JP2416193 U JP 2416193U JP 2416193 U JP2416193 U JP 2416193U JP H0675589 U JPH0675589 U JP H0675589U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 前部における収納、配置スペースが小さい小
型の自動車玩具におけるドアの開閉用の各部材を効率的
に配置組み立てできるようにする。 【構成】 車体本体1前部の両側部にドア材5を揺動自
在に支承するドア軸揺動ピン体3を突設する。ドア材5
に連設したドア開閉アーム6先端に開閉突部8を突設
し、ドア軸揺動ピン体3に嵌め合わせる軸孔7を開穿形
成する。左右のドア軸揺動ピン体3相互間に横架固定し
た弾撥付与部材10を、車体本体1の左右方向に沿う中
央固定盤11の両端にドア軸揺動ピン体3に嵌め合わせ
る固定孔12を開穿し、開閉突部8がスライド当接する
左右の弾撥当接片13を車体本体1の前方側に位置させ
て中央固定盤11に一体状に突設して形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、いわゆるミニチュアカーと称される自動車玩具におけるドアの開 閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
実車を縮小化し、ダイカスト鋳造、プラスチック、木材、ブリキ等によって形 成された、いわゆるミニチュアカーは、その外形が実際上の各種の自動車に極め て近似し、実車感覚を十分に満足させているから、主として童幼児に大きな人気 があり、これの収集、コレクションが盛んである。また、この種のミニチュアカ ーは、ドア、トランクルームカバー、ボンネットその他に可動部構造を採用して いて、車体内部のリアリティーを実現しており、なお一層の興趣性が得られるよ うにしてある。
【0003】 この可動部構造、例えばドアの開閉装置は、図4、図5に示すように、ドア開 口部102を有する車体本体101と、車体本体101底部を閉塞するシャーシ ー盤103との間で、ドア材105に連設したドア開閉アーム106のドア軸ピ ン107を揺動自在に支承し、車体本体101内に配置した弾撥付与部材110 面にドア開閉アーム106の開閉操作突部108を突き当てて成るもので、ドア 材105の直接の開閉操作によって開放あるいは閉塞状態が保持されるようにな っている。このとき、弾撥付与部材110自体は、組立の簡素化、部材管理の容 易性等のために、車体本体101内部に配置される座席、バックグリル等を一体 にした座席部材104に一体状に連設されている。そして、こうした各部材を使 用した自動車玩具の組立に際しては、車体本体101にドア材105を支承して おき、弾撥付与部材110がドア材105の開閉操作突部108に当接するよう に座席部材104を車体本体101内部に嵌め入れた後、ドア材105のドア軸 ピン107を支承するようにシャーシー盤103を車体本体101底部に嵌め入 れ、座席部材104を支持させ、ネジ止め等によって固定しているものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ただ、こうした従来の組立方法によると、ドア材105自体は、車体の前部側 を支点として後部側が開閉されるものであるため、ドア軸ピン107を車体本体 101の前部内に位置させ、その開閉操作突部が突き当てられる弾撥付与部材1 10も車体の前部内に配置されるようにする必要がある。この場合、自動車玩具 自体が比較的に大型のものであれば、その前部における組み付け容積も大きくな るから、開閉装置の組み立て、配置も容易である。
【0005】 ところが、自動車玩具自体が小型で、前部が比較的に小さい容積しか有しない 軽自動車タイプのものの場合には、平面でフック形状を呈するドア開閉アーム1 06のドア軸ピン107によるドア材105の支点位置がドア材105の前側縁 に極めて近接したものとなること、及び開閉操作突部108が突き当てられる弾 撥付与部材110自体が前後方向に沿って配置されること等によって、ドア材1 05を車体本体101外方へ開放させるには、ドア材105自体の前側縁が車体 本体101におけるドア開口部102前縁に衝接するから、ドア開口部102前 縁における衝接部分を切除する必要があった。そのため、ドア材105を閉鎖し たときでも、ドア材105前側縁とドア開口部102前縁との間に隙間が生じ、 体裁を極めて悪くしているものであった(図5参照)。
【0006】 また、従来のドア材105の弾撥的な開閉作動のための弾撥付与部材110は 、車体本体101内に配置固定される座席等を一体成型した座席部材104に連 設されたものであるから、弾撥付与部材110自体は、車体本体101の前後方 向に沿って長く形成され、その側面に開閉操作突部108がスライド当接するも のとなっていたのである。そのため、この前後方向に長い弾撥付与部材110を 車体本体101内に配置することを考慮すると、ドア材105における開閉操作 突部108を有するドア開閉アーム106との相関的なものからも、ドア材10 5の開閉形態が限定されていたことも上記の原因ともなっていたのである。
【0007】 そればかりでなく、ドア材105のドア開閉アーム106の上下面に突設した ドア軸ピン107を、車体本体101に凹設してある軸穴109に嵌め入れるこ とでドア材105の揺動開閉構造を形成しているから、車体本体101側には軸 穴109を形成するスペースが必要となる。この軸穴109の形成には、軸穴1 09を穿設させるに十分で、ドア軸ピン107の揺動をしっかりと支承するに足 りる堅牢な瘤状の突部を一旦は形成しなければならないとしても、この突部を形 成するに足りるスペースを車体本体101の狭隘な前部内に確保するのは困難で あった。
【0008】 そこで、この考案は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので 、例えば軽自動車タイプで、車体本体の前部における収納、配置スペースが小さ い小型の自動車玩具であっても、ドア材の開閉用の各部材を効率的に配置し、組 み立てることができ、また、その開閉に際し、ドア開口部の周囲枠に全く衝接す ることなくしっくりと当接して実車感覚に富み、ドア材の極めて円滑な開閉を可 能にした自動車玩具のドア開閉装置の提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、この考案にあっては、自動車玩具におけるドア 材5を開放あるいは閉塞状態に保持させ、弾撥的に開閉作動させるものにおいて 、車体本体1前部における車体本体1内側面の両側部にはドア材5を揺動自在に 支承する左右のドア軸揺動ピン体3を突設し、また、ドア材5の内方に連設した 平面ほぼレ字形のドア開閉アーム6先端に平面ほぼV字形の開閉突部8を突設す ると共に、ドア軸揺動ピン体3に嵌め合わされる軸孔7を開穿形成し、左右のド ア軸揺動ピン体3相互間には弾撥付与部材10を横架固定し、この弾撥付与部材 10は、車体本体1の左右方向に沿って長く形成された中央固定盤11の両端に 、前記のドア軸揺動ピン体3に嵌め合わせられ、固定化させる固定孔12を開穿 し、ドア開閉アーム6の開閉突部8がスライド当接する平面ほぼL字形の左右夫 々の弾撥当接片13を車体本体1の前方側に位置させて、左右に対状にして中央 固定盤11に一体状に突設して成ることを特徴とする。
【0010】 弾撥付与部材10の弾撥当接片13は、これの基部を中央固定盤11の両端近 傍にほぼ直交状に配置し、自由端部を中央固定盤11にほぼ平行状にして、中央 固定盤11位置に対して上方位置に配置して構成することができる。
【0011】 また、弾撥付与部材10は、車体本体1の前部に組み込まれるエンジン盤15 の梃作用によって支持固定されるものとしてあり、このエンジン盤15は、車体 本体1のドア軸揺動ピン体3に嵌め合わせた中央固定盤11下面に当接する適数 の下面当接片16を後部に、車体本体1の前部に形成してあるエンジン収納段部 21上に載置され、車体本体1の前部側壁22に係合する係合突片17を前部に 夫々有して形成することができる。
【0012】
【作用】
この考案に係る自動車玩具のドア開閉装置にあって、車体本体1内側面に突設 した左右のドア軸揺動ピン体3は、これに軸孔7を介して嵌め合わせたドア開閉 アーム6によってドア材5を支承し、揺動開閉させる。このときのドア材5の開 閉動作は、平面ほぼレ字形のドア開閉アーム6形状、ドア軸揺動ピン体3による 揺動支点位置によってドア材5の前側縁はドア開口部2の前部内縁に衝接するこ となく行なわせる。
【0013】 また、左右のドア軸揺動ピン体3相互間に横架した弾撥付与部材10は、ドア 軸揺動ピン体3に嵌め合わせ支承したドア材5を押圧固定し、ドア材5のがたつ きを阻止し、円滑に揺動開閉させる。
【0014】 弾撥付与部材10の弾撥当接片13は、これの自由端部が中央固定盤11にほ ぼ平行状で、中央固定盤11位置に対して上方位置に配置してあることで、ドア 開閉アーム6先端の開閉突部8のスライド当接を確実にし、また、スライド当接 するときに中央固定盤11に対して接近あるいは離反するバネ作用の弾撥性を発 揮し、ドア材5を開放あるいは閉塞状態に保持させる。
【0015】 エンジン盤15は、その後部の下面当接片16が弾撥付与部材10下面に当接 し、エンジン収納段部21上で載置される支点となり、前部の係合突片17が車 体本体1の前部側壁22に係合する梃作用によって、ドア軸揺動ピン体3に嵌め 合わせた弾撥付与部材10自体をしっかり固定支持し、ドア材5の揺動支点構造 を堅牢化させる。
【0016】
【実施例】
以下、図1乃至図3を参照してこの考案の一実施例を説明するに、図において 示される符号1は、所定の軽自動車タイプの実車を縮小化し、適宜の外観デザイ ンが施された自動車玩具用の車体本体であり、この車体本体1の左右側部に開口 形成されたドア開口部2にドア材5が揺動式に着脱自在に嵌め入れられるように なっている。
【0017】 ドア材5には、これの内方に平面ほぼレ字形のドア開閉アーム6を突設状に連 設してあり、ドア材5の板面に沿う前方延長線上に比しやや内方に位置させたド ア開閉アーム6の先端部分に開穿した軸孔7を、車体本体1の前部における後方 側の両側部に位置させて、車体本体1内側面に上下方向に沿って突設したドア軸 揺動ピン体3に嵌め合わせ支承して、ドア材5自体によってドア開口部2を開閉 するようにしてある(図2参照)。そして、ドア開閉アーム6自体は、軸孔7を 中心として揺動し、このドア開閉アーム6におけるドア材5側の折曲部は軸孔7 を中心とする円周上に沿った円弧状部分に形成してあり、軸孔7がある先端側の 折曲部は直線状に形成してあり、全体が平面でほぼレ字形を呈するものとしてあ る。また、ドア材5によってドア開口部2を閉鎖しているときのドア開閉アーム 6は車体本体1内方へ押し入れられ、ドア開口部2を開放しているときのドア開 閉アーム6は先端部分側の折曲部分が車体本体1内側面にほぼ平行状になるもの としてある。
【0018】 このドア材5自体を、開放状態あるいは閉塞状態に保持させ、弾撥的に開閉操 作させるようドア材5自体の揺動に伴ない、ドア開閉アーム6の折曲部分外方に 突設形成した平面でほぼV字形を呈する開閉突部8がスライド当接する弾撥付与 部材10が車体本体1の前部に、左右のドア軸揺動ピン体3相互間に横架される ことで配置固定されている。この弾撥付与部材10は、従来のものと異なり、車 体本体1内部に配置される座席、バックグリル等を一体にした座席部材4とは別 体に形成されており、車体本体1の左右方向に沿って長く形成された中央固定盤 11の両端に、前記のドア軸揺動ピン体3に嵌め合わせられ、弾撥付与部材10 自体を固定化させる固定孔12を開穿し、車体本体1の前方側に位置させて、平 面でほぼL字状を呈する左右夫々の弾撥当接片13を車体本体1の左右方向に沿 って対状にして一体状に突設して成り、平面から見た全体は、図2に示すように 、偏平なほぼπ字形を呈するものとしてある。
【0019】 中央固定盤11は、例えば一文字状で、この中央固定盤11の両端部に開穿し た左右一対の固定孔12を、車体本体1内側面下方に突設した左右一対のドア軸 揺動ピン体3夫々に、ドア材5のドア開閉アーム6を嵌め合わせた後に、これ6 の下方に位置するように嵌め合わせることで、車体本体1にドア材5を揺動自在 にした状態で取り付け固定される。この中央固定盤11は、車体本体1に取り付 け固定されることで、弾撥付与部材10自体が左右、前後に揺動されずに不動な ものとなり、弾撥当接片13夫々に独自の弾撥復原作用を与えることができる。
【0020】 弾撥当接片13は、これの基部を中央固定盤11の両端近傍にほぼ直交状に配 置し、自由端部を中央固定盤11にほぼ平行状にして、中央固定盤11位置に対 して上方位置に配置することで中央固定盤11に連設されており、ドア軸揺動ピ ン体3に嵌め合わせられたドア開閉アーム6の開閉突部8前方に位置するように なっている(図2参照)。そして、中央固定盤11の長さ方向にほぼ直交する外 側方からの外力、すなわちドア材5の開閉に伴なうV字形の開閉突部8先端の押 圧状のスライド当接によって中央固定盤11から離反し、その外力の解放によっ て中央固定盤11側に接近する復原弾撥力を発揮するようになっている。
【0021】 この弾撥付与部材10自体は、例えば合成樹脂にて形成されるも、その素材は これに限定されず、適宜肉厚を有する鉄板材、所定径を有する番線材その他であ ってもよく、ドア材5を弾撥的に開閉させるべく、独立して作用させるものであ れば足りる。
【0022】 また、車体本体1内の前部に固定された弾撥付与部材10は、車体本体1の前 部に組み込まれるエンジン盤15の梃作用によって支持固定される。すなわち、 このエンジン盤15は、上面がエンジン上部外形を模してあって、車体本体1の ドア軸揺動ピン体3に嵌め合わせた中央固定盤11下面に当接する適数の下面当 接片16を後部に、車体本体1の前部に形成してあるエンジン収納段部21上に 載置され、車体本体1の前部側壁22に係合する係合突片17を前部に夫々有し ている。そして、このエンジン盤15を車体本体1上方から弾撥付与部材10と エンジン収納段部21との間隙に挿入し、下面当接片16を弾撥付与部材10下 面に当接させながらエンジン収納段部21後端縁を支点として、エンジン盤15 自体の前部を下方に押圧し、前部側壁22下部に開穿してある係合孔23に係合 突片17を強制的に係合させるものである。なお、弾撥付与部材10とエンジン 盤15とが当接する弾撥付与部材10前部下面と下面当接片16とには夫々段部 を形成して、しっくり係合するように配慮してある(図3参照)。
【0023】 なお、図中符号25は、車体本体1の前部側壁22前面に固定されるラジエタ ーグリル板であり、前記係合孔23を隠蔽しており、26は、車体本体1の前部 に開閉自在に揺動されるボンネット27を弾撥的に開閉させるためのボンネット 弾撥付与部材であり、このボンネット弾撥付与部材26は、前記座席部材4とは 別体に形成されていて、ボンネット27を独立して弾撥的に開閉させるようにな っている(図3参照)。
【0024】 次に、これの組立の一例を説明するに、図1に示すように、裏返し状に配置し た車体本体1に対し、ドア材5におけるドア開閉アーム6の軸孔7を車体本体1 のドア軸揺動ピン体3に嵌め合わせることで、ドア開口部2を開閉するドア材5 を車体本体1に揺動自在に支承させておく。次いで、弾撥付与部材10における 中央固定盤11の固定孔12をドア軸揺動ピン体3に嵌め合わせ、中央固定盤1 1自体によってドア開閉アーム6を押し込み保持し、その弾撥当接片13側面に ドア開閉アーム6の開閉突部8がスライド当接するようにする。その後、エンジ ン盤15を、車体本体1上方からエンジン収納段部21との間隙内に挿入し、下 面当接片16を弾撥付与部材10下面に当接させながら、エンジン収納段部21 上で車体本体1下方側へ強制的に押し込み、係合突片17を係合孔23に係合す る。その後、ラジエターグリル板25、ボンネット27、座席部材4その他を組 み込み、完成させる。
【0025】
【考案の効果】
この考案は以上のように構成されており、これがため、ドア材5の開閉支点位 置をドア開口部2の前端側縁位置から遠方に設定できることで、このドア開口部 2自体の周囲枠部である前端側縁を切除することなくドア材5を円滑に開閉でき るから、実車に沿った良好な体裁を有するものを構成できる。また、座席部材4 とは別体になっているドア開閉用の弾撥付与部材10を車体本体1内に独立して 配置固定してあるから、他の部材による組み付けの影響を受けることがなく、ド ア材5における開閉突部8とのしっくりとしたスライド状の当接状態を保持でき 、ドア材5を極めて円滑に開閉させることができる。
【0026】 すなわち、これは、この考案が、車体本体1前部の両側部にドア材5を揺動自 在に支承するドア軸揺動ピン体3を突設し、また、ドア材5に連設したドア開閉 アーム6先端に開閉突部8を突設すると共に、ドア軸揺動ピン体3に嵌め合わさ れる軸孔7を開穿形成し、更に、左右のドア軸揺動ピン体3相互間に横架固定し た弾撥付与部材10を、車体本体1の左右方向に沿う中央固定盤11の両端にド ア軸揺動ピン体3に嵌め合わせられる固定孔12を開穿し、開閉突部8がスライ ド当接する弾撥当接片13を車体本体1の前方側に位置させて、左右に対状にし て中央固定盤11に一体状に突設して成るものとしたからであり、これによって 、狭隘な車体本体1の前部内にドア材5開閉用の揺動構造の各部材を効率的に配 置組み立てできたからである。
【0027】 特に、車体本体1内側面に突設した左右のドア軸揺動ピン体3は、これに軸孔 7を介して嵌め合わせたドア開閉アーム6によってドア材5を支承するものとし てあるから、従来のように、軸孔を形成するための大径な瘤状の突部を形成する 必要がなく、狭隘な車体本体1の前部であっても、その軸支位置をドア材5の前 縁位置から遠方に設定できるのである。そのため、車体本体1のドア開口部2を 開閉するときのドア材5前側縁は、ドア開口部2の前部内縁に衝接することがな く、従来見られたようなドア開口部2の前部内縁を切除する不体裁な形態とする 必要がないものである。
【0028】 また、ドア材5を開閉させるドア開閉アーム6を支承する左右のドア軸揺動ピ ン体3相互間には弾撥付与部材10を横架固定してあるから、ドア軸揺動ピン体 3に嵌め合わせ支承したドア材5を押圧固定したものとなり、ドア材5のがたつ きを阻止して円滑に揺動開閉させることができる。しかも、こうした弾撥付与部 材10の座席部材4からの独立は、組立に際する車体本体1に対する従来のシャ ーシー盤によるネジ止め固定によった場合での、ドア材5を揺動自在に支承する ための微妙なバランスを保持させる精度が高い作業を行なう必要がなくなり、組 立作業を容易にし、その作業能率を向上させ、ひいては安価な提供を可能にする 。そればかりでなく、弾撥付与部材10は、車体本体1内部にしっかりと支持固 定され、また、中央固定盤11自体が不動なものであるから、左右の弾撥当接片 13夫々によるドア材5に対する開閉作動を独立的に、確実に行なわせることが できる。
【0029】 固定された弾撥付与部材10は、エンジン盤15によって梃作用で支持される ことで、ドア材5、特にそのドア開閉アーム6をドア軸揺動ピン体3に揺動自在 にさせた状態でしっかりと支承したものとし、車体本体1における揺動支点位置 に確実に位置決めさせ、ドア材5における開閉突部8が弾撥当接片13によって 弾撥的にスライド当接し、ドア材5をスムーズに開閉させることができる。
【0030】 弾撥付与部材10にあっては、中央固定片11の両端から平面ほぼL字形の弾 撥当接片13を一体状に突設し、これの自由端部が中央固定盤11にほぼ平行状 で、中央固定盤11位置に対して上方位置に配置してあるから、ドア材5の開閉 突部8がスライド当接するとき、そのスライド当接を確実にし、また、スライド 当接するときに中央固定盤11に対して接近あるいは離反する弾撥性を発揮する から、ドア材5を開放あるいは閉塞の夫々の状態で保持できると同時に、開閉作 動を極めて円滑にする。
【0031】 更には、エンジン盤15は、その後部の下面当接片16が弾撥付与部材10下 面に当接し、エンジン収納段部21上で載置されて支点となって、前部の係合突 片17が車体本体1の前部側壁22に係合することで、ドア軸揺動ピン体3に嵌 め合わせた弾撥付与部材10を梃作用によってしっかり固定支持しているから、 ドア材5の揺動支点構造を堅牢化させており、繰り返されるドア材5の揺動開閉 操作によってもドア材5ががたつくことがなく、例えば童幼児の乱雑な取扱いに も十分に耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例における下方から見た分解
斜視図である。
【図2】同じく平断面図である。
【図3】同じく要部の縦断面図である。
【図4】従来例の下方から見た分解斜視図である。
【図5】同じく平断面図である。
【符号の説明】
1 車体本体 2 ドア開口部 3 ドア軸揺動ピン体 4 座席部材 5 ドア材 6 ドア開閉ア
ーム 7 軸孔 8 開閉突部 10 弾撥付与部材 11 中央固定
盤 12 固定孔 13 弾撥当接
片 15 エンジン盤 16 下面当接
片 17 係合突片 21 エンジン収納段部 22 前部側壁 23 係合孔 25 ラジエターグリル板 26 ボンネッ
ト弾撥付与部材 27 ボンネット 101 車体本体 103 シャー
シー盤 104 座席部材 105 ドア材 107 ドア軸ピン 108 開閉突
部 109 軸穴 110 弾撥付
与部材

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車玩具におけるドア材を開放あるい
    は閉塞状態に保持させ、弾撥的に開閉作動させる自動車
    玩具のドア開閉装置において、車体本体前部における車
    体本体内側面の両側部にはドア材を揺動自在に支承する
    左右のドア軸揺動ピン体を突設し、また、ドア材の内方
    に連設した平面ほぼレ字形のドア開閉アーム先端に平面
    ほぼV字形の開閉突部を突設すると共に、ドア軸揺動ピ
    ン体に嵌め合わされる軸孔を開穿形成し、左右のドア軸
    揺動ピン体相互間には弾撥付与部材を横架固定し、この
    弾撥付与部材は、車体本体の左右方向に沿って長く形成
    された中央固定盤の両端に、前記のドア軸揺動ピン体に
    嵌め合わせられ、固定化させる固定孔を開穿し、ドア開
    閉アームの開閉突部がスライド当接する平面ほぼL字形
    の左右夫々の弾撥当接片を車体本体の前方側に位置させ
    て、左右に対状にして中央固定盤に一体状に突設して成
    ることを特徴とする自動車玩具のドア開閉装置。
  2. 【請求項2】 弾撥付与部材の弾撥当接片は、これの基
    部を中央固定盤の両端近傍にほぼ直交状に配置し、自由
    端部を中央固定盤にほぼ平行状にして、中央固定盤位置
    に対して上方位置に配置してある請求項1記載の自動車
    玩具のドア開閉装置。
  3. 【請求項3】 弾撥付与部材は、これの中央固定盤下面
    に当接する適数の下面当接片を後部に、車体本体の前部
    に形成してあるエンジン収納段部上に載置され、車体本
    体の前部側壁に係合する係合突片を前部に夫々有して成
    るエンジン盤による梃作用によって支持固定されるもの
    としてある請求項1または2記載の自動車玩具のドア開
    閉装置。
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