JP3005799U - 自動車玩具のドア開閉装置 - Google Patents

自動車玩具のドア開閉装置

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JP3005799U JP1994008895U JP889594U JP3005799U JP 3005799 U JP3005799 U JP 3005799U JP 1994008895 U JP1994008895 U JP 1994008895U JP 889594 U JP889594 U JP 889594U JP 3005799 U JP3005799 U JP 3005799U
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千冬 小林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立時のシャーシー盤の局部的な強いネジ止
めによる影響を受けず、ドア材の開閉突部と弾発付与部
材とのしっくりとした当接状態を保持する。 【構成】 ドア材5に連設したドア開閉アーム6に、ド
ア材5自体を揺動開閉させるよう車体本体1、シャーシ
ー盤3夫々の軸受部分9によって支承されるドア軸ピン
7を突設形成する。また、ドア材5自体を揺動させる弾
発付与部材10の中央固定片11を、車体本体1に装着
されるエンジン部材18に嵌め合わせることで車体本体
1内に配置固定する。そして、中央固定片11に連設し
た左右の弾発当接片13外側に、ドア開閉アーム6に突
設形成した開閉突部8をスライド自在に当接し、弾発当
接片13外側に突設したクリック凸部15で、ドア材5
自体を開放状態あるいは閉塞状態に維持するようにす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、所謂ミニチュアカーと称される自動車玩具において、ドアを確実に 開閉できるようにすると共に、その組立が容易に行なえるようにした自動車玩具 のドア開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図7に示す如く、自動車玩具におけるドア開閉装置にあっては、例えば 車体本体100と車体本体100底部を閉塞するシャーシー盤101との間に、 車体本体100内壁面とシャーシー盤101上面の前車輪のタイヤハウス後部と に夫々突設した軸受部分108を介して、ドア材102に連設したドア開閉アー ム103のドア軸ピン104を揺動開閉自在に支承し、車体本体100内のシャ ーシー盤101上に配置した弾発付与部材105面にドア開閉アーム103の開 閉突部106を突き当てて成るもので、ドア材102の直接の開閉操作によって 開放あるいは閉塞状態が保持されるようになっている。このとき、弾発付与部材 105自体は、組立の簡素化、部材管理の容易性等のために、車体本体100内 部に配置される座席、バックグリル等を一体にした座席部材107に一体状に連 設されている。そして、こうした各部材を使用した自動車玩具の組立に際しては 、車体本体100にドア材102を支承しておき、弾発付与部材105がドア材 102の開閉突部106に当接するように座席部材107を車体本体100内に 嵌め入れた後、ドア材102のドア軸ピン104を支承するようにシャーシー盤 101を車体本体100底部に嵌め入れて座席部材107を支持させ、ネジ止め 等によって固定しているものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、こうした従来の組立方法によると、ドア枠とタイヤハウスとの間隔 が狭くスペース的に余裕がない軽小型車タイプの自動車玩具にあっては、ドア軸 ピン104の支承部分である軸受部分108を形成するスペースの確保が困難で 、また、その位置決めが厳しく限定されるため、これの形成が難しいものである 。たとえ無理に軸受部分108を設けてもドア開閉アーム103の車体本体10 0内部への挿入形状に応じて、シャーシー盤101上の前車輪がドア軸ピン10 4の支承に対する障害物となり、前車輪と座席部材107との間のドア材102 のドア軸ピン104を支承するスペースが狭い範囲内に限定されてしまう。その 結果、組立設計上、弾発付与部材105自体は、車体本体100内部に配置され る座席、バックグリル等を一体にした座席部材107に一体状に連設されること を強制され、小スペース内でのドア開閉アーム103の形状自由度の限定された 規制により、その弾発力機能が十分に発揮できず、ドア自体の閉塞時の密着性が 低下する等の問題点を有していた。
【0004】 また、シャーシー盤101を車体本体100にネジ止めするに際し、座席部材 107を押圧状態にしてシャーシー盤101の両端部を車体本体100に固定す るから、いずれか一方の強いネジ止め固定は、座席部材107自体に反り、歪み 等を生じさせ、弾発付与部材105とドア材102の開閉突部106とがしっく り当接されなくなることもあった。そればかりでなく、従来の組立方法、構造は 、ドア材102の開閉のみならず、ボンネット、トランクルームカバーその他の 可動部を開閉させる開閉手段において、いずれもそのドア開閉アーム103の開 閉突部106を弾発付与部材105の所定部位に、これらの各部位夫々に対する 均衡されたバランスが設定された状態で突き当て状にすることで、弾発的な開閉 状態を構成するとしているものである。そのため、シャーシー盤101によって 座席部材107を局部的にでも押圧すると、それが各部に影響し、例えば弾発付 与部材105がドア材102の開閉をスムーズにさせるものとなっても、ボンネ ット、トランクルームカバーその他の可動部の開閉に支障が生じたり、逆に、ボ ンネットの開閉をスムーズにさせるものとなっても、ドア材102、トランクル ームカバーその他の開閉に支障が生じたりし、これらの調整が極めて面倒である 等の欠点があった。
【0005】 そこで、本考案は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、 従来、座席部材と一体的に形成されていたドア開閉用の弾発付与部材を座席部材 から分離し、独立させ、これを車体本体内部のボンネット部分側あるいは車体本 体内部のボンネット部分側に装着されるエンジン部材に着脱可能に配置固定する か、あるいはこれらと一体形成することで、ドア枠とタイヤハウスとの間隔の狭 い軽小型車タイプの玩具であっても、弾発付与部材の弾発力機能を十分に発揮さ せ、ドア自体の閉塞時の密着性を向上させることができるようにし、また、シャ ーシー盤における局部的な強いネジ止めによってもこれの影響を受けることがな く、ドア材における開閉突部とのしっくりとした当接状態を保持し、ドア材を極 めて円滑にガタ付くことなく開閉させることができるようにした自動車玩具のド ア開閉装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本考案にあっては、自動車玩具におけるドア材 5を開放あるいは閉塞状態に保持させ、弾発的に開閉作動させる自動車玩具のド ア開閉装置において、ドア材5の内方に連設した平面ほぼL字形のドア開閉アー ム6に、ドア材5自体を揺動させるよう車体本体1及びシャーシー盤3によって 支承されるドア軸ピン7を突設形成し、また、ドア開閉アーム6に突設形成した 開閉突部8をスライド自在にして当接させるよう外側方に弾発的に拡開傾向に付 勢された弾発当接片13を有する弾発付与部材10を、車体本体1内部に独立し て支持固定したことを特徴とする。
【0007】 また、同様な弾発付与部材10を、ドア軸ピン7に対向するところの車体本体 1内部のボンネット側あるいは車体本体1内部のボンネット側に装着されるエン ジン部材18に支持固定したことを特徴とし、更には、ドア軸ピン7に対向する ところの車体本体1内部のボンネット側あるいは車体本体1内部のボンネット側 に装着されるエンジン部材18に一体形成したことを特徴とする。
【0008】 そしてまた、弾発付与部材10は、車体本体1内側面あるいは車体本体1内部 に装着されるエンジン部材18に支持固定するか、一体形成されるかした中央固 定片11と、この中央固定片11の両端から折曲状に連設され、互いに接近する 外側方からの外力によって互いに接近し、その外力の解放によって外側方に復原 する弾発力を発揮する左右の弾発当接片13とから成り、左右の弾発当接片13 外側面にはドア材5の開閉維持のための山形状のクリック凸部15を形成して構 成することができる。
【0009】
【作用】
本考案に係る自動車玩具のドア開閉装置にあって、ドア軸ピン7に対向すると ころの車体本体1内部のボンネット側あるいは車体本体1内部のボンネット側に 装着されるエンジン部材18に支持固定するかあるいは一体形成するかした弾発 付与部材10は、前車輪に邪魔されることない余裕のあるスペース内で弾発当接 片13にドア材5の開閉突部がスライドして当接することで、ドア材5自体の開 閉作動によってドア材5を開放あるいは閉塞状態で保持させる。
【0010】 このときの弾発付与部材10自体は、シャーシー盤3や座席部材4とは独立し ているがために、シャーシー盤3その他の車体本体1に対する固定による影響は 受けず、弾発当接片13を開閉突部8にしっくりとスライド当接し、ドア材5に 対する独立した弾発作用を付与させる。
【0011】 また、左右の弾発当接片13外側面に突設した山形状のクリック凸部15は、 ドア材5の開閉突部8が弾発当接片13外側面の途中で停止して半開きの状態で 突っ掛かってしまうようなことがないようにドア材5の開放位置あるいは閉塞位 置の夫々の位置決め状態を確実に維持し、さらにドア材5のドア開口部2への密 着性を付与させる。
【0012】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明するに、図において示される符 号1は、所定の実車を縮小化し、適宜の外観デザインが施された自動車玩具用の 車体本体であり、この車体本体1に開口形成されたドア開口部2にドア材5が揺 動式に着脱自在に嵌め入れられるようになっている。
【0013】 後述するボンネット側寄りのドア材5上側には、これの内方に向けて平面ほぼ L字形のドア開閉アーム6を突設状に連設してあり、このドア開閉アーム6の上 下面に一体状に突設形成したドア軸ピン7を、車体本体1内側面と、車体本体1 底部を閉塞するシャーシー盤3上側面との間で夫々軸受部分9を介して嵌め入れ 支承して、ドア材5自体によってドア開口部2を開閉するようにしてある。
【0014】 また、車体本体1のボンネット側には開口部17を開穿し、その両側部にはエ ンジン部材18を取り付けるための係架枠部19を設け、係架枠部19に対向す るようにエンジン部材18両側部に突設した係止爪16を車体本体1の上方から 係架枠部19内に強制的に嵌め込むことで、エンジン部材18を開口部17に装 着できるようにしてある。更に、ボンネット側の開口部17へのエンジン部材1 8の取付手段として、車体本体1の開口部17縁部に開穿した固定孔21にエン ジン部材18に突設した固定ピン22を嵌め入れることによりエンジン部材18 を開口部17へ確実に取付けるようにしてある。
【0015】 そして、ドア材5自体を、開放状態あるいは閉塞状態に保持させ、弾発的に開 閉操作させるようドア材5自体の揺動に伴ない、ドア開閉アーム6に突設形成し た開閉突部8がスライド当接する弾発付与部材10が、ドア軸ピン7に対向する ところの車体本体1内部のボンネット側に、車体本体1内部に配置される座席、 バックグリル等を一体にした座席部材4とは別体の分離、独立された状態で配置 されている。
【0016】 すなわち、弾発付与部材10は、車体本体1内に配置固定される中央固定片1 1両端に、車体本体1の外側方へ弾発拡開状に付勢された左右夫々の弾発当接片 13を対状にして一体状に折曲連設し、左右の弾発当接片13外側面にはドア材 5の開閉維持のための山形状をしたクリック凸部15を形成して成るもので、平 面から視た全体は、図3に示すように、中央固定片11の両端に弾発当接片13 を鈍角状に連設したやや拡開状のコ字形を呈するものとしてある。
【0017】 図1乃至図3に示される中央固定片11は、例えば一文字状で、車体本体1内 部に装着されるエンジン部材18上側面後部に左右方向に長い固定溝20を設け 、この固定溝20内のほぼ中央に開穿した固定孔12に、中央固定片11のほぼ 中央に突設した固定ピン14を嵌め合わさせる(図2参照)ことで、エンジン部 材18を介して、弾発付与部材10自体を車体本体1内部に取り付け固定される ようにしてある。このとき、弾発付与部材10自体は、左右、前後に揺動されず に不動なものとなり、弾発当接片13夫々に独自の弾発復原作用を付与すること ができる。
【0018】 弾発当接片13は、図3に示す如く、これの基部が中央固定片11の両端にほ ぼ鈍角状にして相対時状に連設されており、互いに接近する外側方からの外力、 すなわちドア材5の開閉に伴なう開閉突部8の押圧状のスライド当接によって互 いに接近し、その外力の解放によって外側方に復原する弾発力を発揮するように なっている。
【0019】 また、図5に示される弾発付与部材10は、エンジン部材18と一体状にした 単一部材として形成されるものとしたのであり、この場合、中央固定片11は、 前記の固定溝20内に嵌め合わされたような一体構造のものとし、エンジン部材 18の両側部に弾発当接片13が突出配置されたものとなる。
【0020】 更に、図6に示される弾発付与部材10は、車体本体1のボンネット側に、車 体本体1と密着状にして直接に一体状に配置固定したものであり、例えば、中央 固定片11の両端部近傍に開穿した左右一対の固定孔12を、車体本体1内側面 下方に突設した左右一対の固定ピン14に嵌め合わせるようにする。なお、場合 によっては、弾発付与部材10を車体本体1と一体形成することも可能である。
【0021】 この弾発付与部材10自体は、例えば合成樹脂にて形成されるも、その素材は これに限定されず、適宜肉厚を有する鉄板材、所定径を有する番線材その他であ ってもよく、ドア材5を弾発的に開閉させるべく、独立して作用させるものであ れば足りる。
【0022】 一方、車体本体1の前部に開閉自在に揺動されるボンネット部材37を開閉さ せるボンネット開閉装置30があり、このボンネット開閉装置30は、図1、図 4に示す如く、例えば車体本体1のフロントエンジンルーム部分の後方に略水平 に突設される略矩形板状の取付けプレート31と、この取付けプレート31を上 下から挟持するようにして装着される弾性を備えた適宜合成樹脂製のダッシュボ ード部材32と、取付けプレート31の下面に下方に向かって突設される係止突 片33及び略鈎状の左右で一対の係止突片34で囲まれた枠内部分に収容されて 取付けプレート30下面とダッシュボード部材32の弾性片35とで弾性的に挟 持される軸杆36を備えたボンネット部材37とから成り、ボンネット部材37 が、前記係止突片33,34で囲まれた軸杆36の収容空間に収容されている軸 杆36を支点として上下方向に揺動開閉自在となるよう構成したものである。な お、車体本体1に開穿した前記開口部17によって、エンジン部材18を外側か ら装着でき、また、ボンネット部材37の軸杆36を外側から取付けプレート3 1下面に装着できるものとしてある。
【0023】 このボンネット開閉装置30において、図4に示す如く、ダッシュボード部材 32は、取付けプレート31の上面側に位置して、取付けプレート31の上面に 密接される上部片38と、取付けプレート31の下面側に位置して、取付けプレ ート31下面の係止突片33,34で囲まれた部分を跨いで係止突片33下面に 密接されてボンネット部材37の軸杆36に常時弾発的に圧接する前記の弾性片 35とを備えている。すなわち、ダッシュボード部材32は、その弾性片35に よって、ボンネット部材37の軸杆36を取付けプレート31下面に常時弾発的 に押圧すると同時に係止突片33,34で囲まれた部分から軸杆36を逸脱させ ることなく、ボンネット部材37の車体本体1への装着状態の維持が確実に図れ るように構成してある。
【0024】 また、ボンネット部材37は、車体本体1のエンジンルーム部分を閉蓋合致す るような形状に形成されるボンネット本体39と、このボンネット本体39下面 後端部分に連設され、適宜間隔を隔てて左右に配設される一対の支持アーム40 と、この一対の支持アーム40先端部分相互を結ぶように連設される前記の軸杆 36とから成る。そして、ボンネット部材37の揺動開閉において、軸杆36は 、例えば、取付けプレート31当接部分と弾性片35当接部分とを上下に設け、 エンジンルーム部分がボンネット本体39によって閉じられたときは、取付けプ レート31当接部分が弾性片35当接部分より前方に位置して、弾性片35から の押圧力がボンネット本体39を閉じる向きに軸杆36に作用するよう形成され 、一方、エンジンルーム部分が最も大きく開かれたときは、取付けプレート31 当接部分が弾性片35当接部分より後方に位置して、弾性片35からの押圧力が ボンネット本体39を開く向きに軸杆36に作用するよう形成されている。
【0025】 具体的には、例えば軸杆36の互いに隣接する取付けプレート31当接面間の 挟角度あるいは互いに隣接する弾性片35当接面間の挟角度を鈍角に形成し、互 いに隣接する取付けプレート31当接面と弾性片35当接面との挟角度を鋭角に 形成し、相互に両当接面がボンネット本体39の長手方向と斜向交叉するように 、軸杆36の断面形状を略菱形、略矩形、略台形、略平行四辺形等に形成してあ る。
【0026】 図4に示す如く、ダッシュボード部材32の下面には下向きに棒状の係止杆4 1を突設してあり、弾性を有するプラスチックで構成した座席部材4の係合孔4 2に係止杆41が係合装着させるようにして座席部材4を車体本体1の底面側よ り上方へ圧接支受させてある。このとき、ドア材5のシャーシー盤3による支承 部分とダッシュボード部材32によるボンネット部材37の軸杆36の支承部分 とは互いに無干渉的に独立なものとなり、シャーシー盤3でドア軸ピン7を堅固 に締付けても、ドア軸ピン7の支承部分と座席部材4との間に余計なクリアラン スが発生することがなく、その結果、座席部材4を介しての軸杆36の支受が緩 くなってボンネット本体39の開閉が緩くなってしまうという従来の欠点が解消 される。
【0027】 また、こうしたボンネット開閉装置30の組立例を説明すると、図1に示す如 く、裏返し状に配置した車体本体1に対しボンネット部材37の軸杆36及び支 持アーム40先端部分を、車体本体1のフロントエンジンルーム上方から開口部 17内に挿通させ、軸杆36を取付けプレート31下面の係止突片33,34で 囲まれた部分に収容させる。それから、ダッシュボード部材32を取付けプレー ト31後方から強制的に嵌め込むようにして、その上部片38と弾性片35とで 取付けプレート31及び軸杆36を上下から挟持するように、ダッシュボード部 材32を車体本体1に装着する。このとき、弾性片35は、軸杆36を取付けプ レート31下面に常時圧接するようにその弾発力を作用させている。
【0028】 本考案のドア開閉装置は前述の如く構成されており、次に、その組立例につい て説明すると、先ず、図1、図2に示す如く、座席部材4とは別個の弾発付与部 材10の固定ピン14をエンジン部材18の固定溝19内の固定孔12に嵌め合 わせ、このエンジン部材18を車体本体1の開口部17に係止爪16を介して嵌 め込み組み付ける。そして、ドア材5を車体本体1の内側面に設けた軸受部分9 を介して支承させておき、次いで、座席部材4を車体本体1内に配置固定し、シ ャーシー盤3を車体本体1底部にネジ止め固定する。このとき、シャーシー盤3 の軸受部分9によりドア軸ピン7を支持してドア材5を揺動自在に支承する。
【0029】 また、図6に示す如く、弾発付与部材10を車体本体1の開口部17に直接取 り付け固定する場合には、中央固定片11の両端部近傍に開穿した左右一対の固 定孔12を、車体本体1内側面下方に突設した左右一対の固定ピン14に嵌め合 わせ固定してから後に、エンジン部材18を開口部17に嵌め込み組み付ける。
【0030】
【考案の効果】
本考案は以上のように構成されており、座席部材4とは別体になっているドア 開閉用の弾発付与部材10を車体本体1内に独立して配置固定したので、シャー シー盤3における局部的な強いネジ止めによってもこれの影響を受けることがな く、ドア材5における開閉突部8とのしっくりとしたスライド状の当接状態を保 持でき、ドア材5を極めて円滑に開閉することができる。
【0031】 また、弾発付与部材10を車体本体1内部のボンネット側あるいは車体本体1 内部のボンネット側に装着されるエンジン部材18に配置固定してあるから、弾 発付与部材10自体が前車輪に対し何等の障害物とならず、弾発力機能を十分に 発揮させることができ、ドア材5自体の閉塞時の密着性を向上させるものであり 、また、組立最終工程におけるシャーシー盤3に対する局部的な強いネジ止めに よってもこれの影響を受けることがなく、ドア材5を極めて円滑に開閉させるこ とができる。更に、弾発付与部材10をエンジン部材18に支持固定した場合、 車体本体1に対するエンジン部材18の組み付けによって弾発付与部材10を車 体本体1内に配置でき、また、弾発付与部材10とエンジン部材18とが金属製 あるいは合成樹脂製のいかなる材質であっても、これらを適宜に組合せるものと することで十分に対処できる。
【0032】 更には、弾発付与部材10を車体本体1内部のボンネット側あるいは車体本体 1内部のボンネット側に装着されるエンジン部材18に一体形成したので、組立 部品点数と組立工程とが削減され、精度の高い組付作業を行なう必要がなくなり 、組立作業を容易にし、その作業能率を向上させ、ひいては安価な提供を可能に する。また、弾発付与部材10とエンジン部材18とを一体形成した場合、エン ジン部材18に弾発付与部材10を取り付けるという組付工程が省略され、材質 も同じ合成樹脂製にて量産化でき、特にエンジン部材18全体が弾発付与部材1 0に対する弾性基部として機能し、弾発付与部材10自体に対し十分に腰の強い 弾性復原力を付与できる。
【0033】 そればかりでなく、弾発付与部材10は、中央固定片11の両端から折曲状に 連設した弾発当接片13外側に突設した山形状のクリック凸部15にドア材5の 開閉突部8がスライド当接するから、ドア材5の開閉時にその開閉突部8が弾発 当接片13外側面の途中で停止して半開きの状態で突っ掛かってしまうようなこ とがなく、ドア材5の開放位置と閉塞位置との位置決め状態を確実に維持し得る のである。その結果、閉鎖状態においてのドア材5のドア開口部2への密着性を 向上させることができ、しかも、ドア材5の密着固定は自動車玩具自体の商品価 値を高めるにも役立つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示した下方から視た分解斜
視図である。
【図2】同じく上方から視た要部の分解斜視図である。
【図3】同じく要部の平断面図である。
【図4】同じく要部の縦断面図である。
【図5】本考案の他の実施例を示した上方から視た要部
の斜視図である。
【図6】本考案の更に他の実施例を示した下方から視た
要部の分解斜視図である。
【図7】従来技術を示す下方から視た分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…車体本体 2…ドア開口部 3…シャーシー盤 4…座席部材 5…ドア材 6…ドア開閉ア
ーム 7…ドア軸ピン 8…開閉突部 9…軸受部分 10…弾発付与
部材 11…中央固定片 12…固定孔 13…弾発当接片 14…固定ピン 15…クリック凸部 16…係止爪 17…開口部 18…エンジン
部材 19…係架枠部 20…固定溝 21…固定孔 22…固定ピン 30…ボンネット開閉装置 31…取付けプ
レート 32…ダッシュボード部材 33,34…係
止突片 35…弾性片 36…軸杆 37…ボンネット部材 38…上部片 39…ボンネット本体 40…支持アー
ム 41…係止杆 42…係合孔 100…車体本体 101…シャー
シー盤 102…ドア材 103…ドア開
閉アーム 104…ドア軸ピン 105…弾発付
与部材 106…開閉突部 107…座席部
材 108…軸受部分

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車玩具におけるドア材を開放あるい
    は閉塞状態に保持させ、弾発的に開閉作動させる自動車
    玩具のドア開閉装置において、ドア材の内方に連設した
    平面ほぼL字形のドア開閉アームに、ドア材自体を揺動
    させるよう車体本体及びシャーシー盤によって支承され
    るドア軸ピンを突設形成し、また、ドア開閉アームに突
    設形成した開閉突部をスライド自在にして当接させるよ
    う外側方に弾発的に拡開傾向に付勢された弾発当接片を
    有する弾発付与部材を、車体本体内部に独立して支持固
    定したことを特徴とする自動車玩具のドア開閉装置。
  2. 【請求項2】 自動車玩具におけるドア材を開放あるい
    は閉塞状態に保持させ、弾発的に開閉作動させる自動車
    玩具のドア開閉装置において、ドア材の内方に連設した
    平面ほぼL字形のドア開閉アームに、ドア材自体を揺動
    させるよう車体本体及びシャーシー盤によってボンネッ
    ト部分側にて支承されるドア軸ピンを突設形成し、ま
    た、ドア開閉アームに突設形成した開閉突部をスライド
    自在にして当接させるよう外側方に弾発的に拡開傾向に
    付勢された弾発当接片を有する弾発付与部材を、ドア軸
    ピンに対向するところの車体本体内部のボンネット側あ
    るいは車体本体内部のボンネット側に装着されるエンジ
    ン部材に支持固定したことを特徴とする自動車玩具のド
    ア開閉装置。
  3. 【請求項3】 自動車玩具におけるドア材を開放あるい
    は閉塞状態に保持させ、弾発的に開閉作動させる自動車
    玩具のドア開閉装置において、ドア材の内方に連設した
    平面ほぼL字形のドア開閉アームに、ドア材自体を揺動
    させるよう車体本体及びシャーシー盤によってボンネッ
    ト部分側にて支承されるドア軸ピンを突設形成し、ま
    た、ドア開閉アームに突設形成した開閉突部をスライド
    自在にして当接させるよう外側方に弾発的に拡開傾向に
    付勢された弾発当接片を有する弾発付与部材を、ドア軸
    ピンに対向するところの車体本体内部のボンネット側あ
    るいは車体本体内部のボンネット側に装着されるエンジ
    ン部材と一体形成したことを特徴とする自動車玩具のド
    ア開閉装置。
  4. 【請求項4】 弾発付与部材は、車体本体内側面あるい
    は車体本体内部に装着されるエンジン部材に固着される
    中央固定片と、この中央固定片の両端から折曲状に連設
    され、互いに接近する外側方からの外力によって互いに
    接近し、その外力の解放によって外側方に復原する弾発
    力を発揮する左右の弾発当接片とから成り、左右の弾発
    当接片外側面にはドア材の開閉維持のための山形状のク
    リック凸部を形成した請求項1乃至3のいずれか記載の
    自動車玩具のドア開閉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114534269A (zh) * 2022-03-02 2022-05-27 漳州市华达威合金塑胶玩具有限公司 一种合金塑胶玩具汽车
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