JP4030698B2 - 蓋付き容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば化粧用コンパクト容器のような、蓋付きの容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
容器本体と、該容器本体上面を開閉する蓋体とを、該蓋体の起伏が自在に各後部で枢着させ、かつ容器本体前部に付設した係合突条下面へ、蓋体前部から垂設したフックを係合させて、蓋体の閉塞状態を保持できるよう設けた蓋付き容器が、例えば化粧用コンパクト容器として広く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種蓋付き容器では、蓋体開閉時に、係合突条にフックを強制乗越えさせて着脱させるよう設けたので、その着脱時にフックが振動して耳障りな音を発するものであった。
【0004】
本発明は、係合突条下方の容器本体部分に弾性板を付設し、かつ該弾性板内へフックの下端部を弾性板の弾性に抗して圧入させることで、蓋体開閉時におけるフックの振動をその弾性板により吸収させて、フック着脱時の音を大幅に減少できるよう設けた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の手段として、容器本体(1)と、該容器本体上面を開閉する蓋体(30)とを、該蓋体の起伏が自在に各後部で枢着すると共に、容器本体前部に付設した係合突条(24)下面へ、蓋体前部から垂設したフック(35)を係合させて、蓋体の閉塞状態を保持可能とした蓋付き容器において、
容器本体(1)前壁部分に前面および上面開口の横穴(13)を設けて、該横穴内へ前方付勢させて前後摺動自在かつ抜き出し不能に押釦(20)を嵌合させ、
かつ該押釦を、横穴(13)の底面へ載置させた底板(22)外周から周壁(23)を起立し、かつ該周壁の後壁上部前面に係合突条(24)を横設した釦本体(21)と、該釦本体周壁(23)によって囲まれた空間の下部内へ設けた弾性消音板(27)と、釦本体周壁(23)の後壁後面と横穴(13)後壁の前面との間に設けた押釦付勢手段(28)とで形成し、
上記フック(35)を上記釦本体(21)内へ出入自在に挿入させて、フック(35)を上記係合突条(24)下面へ係合させ、かつフック(35)の下端部を上記弾性消音板(27)内へ該弾性消音板の弾性に抗して圧入させたことを特徴とする。
【0006】
第2の手段として、第1の手段を有すると共に、押釦付勢手段28を、釦本体周壁23の後壁後面下部と横穴13後壁の前面下部との間に左右方向に横設され、かつ横穴13後壁の前面下部へ後部を圧接させた弾性筒28aによって形成した。
【0007】
第3の手段として、第1の手段又は第2手段を有すると共に、釦本体周壁23の後壁下部に長孔25を穿設し、かつ該長孔を介して弾性消音板27の後部と弾性筒28aの前部を一体に結合させた。
【0008】
第4の手段として、第1の手段を有すると共に、押釦付勢手段28を、釦本体周壁23の後壁後面左右両部から後方突出させて、横穴13後壁の前面左右両部に後端部を圧接させた板ばね28b, 28bによって形成した。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1から図3は、本発明の第1の実施形態を示し、1は、コンパクト容器を例として示す蓋付き容器の容器本体であり、該容器本体は、外容器体1aと、該外容器体内へ嵌合させた枠体1bとで形成している。
【0010】
外容器体1aは、底壁2周縁から起立した第1周壁3を有し、該第1周壁の前壁部分の左右方向中間部に前後両面および上面開口の溝4を穿設すると共に、該溝の底面に単数ないし数個のガイド溝5を前後方向へ穿設し、又上記第1周壁3後壁の後面左右両部から軸受け6を後方へ突出し、更に、第1周壁3の後壁部分内面に凹部7を穿設して、該凹部にエラストマー等の弾性材で形成した弾性板8を嵌合させると共に、該弾性板の上端から後方へ突出した突部9を、上記凹部7上部に穿設した溝部10の下部へ挿入させ、かつその突部9の後端を第1周壁3後壁部分の後面から突出させている。上記弾性板8の前面は、第1周壁3の後壁部分内面と面一に形成する。
【0011】
枠体1bは、上記外容器体第1周壁3の内面へ緊密に嵌合させた第2周壁11を有し、該第2周壁上端に付設した外向きフランジ12を外容器体第1周壁3の上面へ係合させている。又第2周壁11の前壁部分上端から前方突出する外向きフランジ部分は、上記第1周壁3前壁部分上面の前縁まで突出させ、既述溝4と、該溝上方の外向きフランジ部分と、溝4後方の第2周壁部分とで、容器本体前壁部分の左右方向中間部に前面開口の横穴13を形成している。又既述溝4上方の外向きフランジ部分には、後述フック挿通用の開口14形成用透孔を穿設している。該透孔は、該透孔前方の外向きフランジ全体を切り欠くことで大きい開口を形成してもよい。
【0012】
上記横穴13内には、押釦20を嵌合させている。該押釦は、釦本体21、弾性消音板27および押釦付勢手段28からなり、釦本体21は、上記横穴13の底面へ載置させた底板22外周から周壁23を起立すると共に、該周壁の後壁上部前面に係合突条24を横設し、又周壁23後壁の下部に長孔25を左右方向へ穿設し、更に、上記底板22の下面後方に付設した摺動突子26を既述ガイド溝5内前端に摺動可能に係合させている。弾性消音板27は、エラストマー等の弾性材で成形され、釦本体周壁23の下部内へ充填して固着させている。押釦付勢手段28は、上記釦本体周壁23後壁の後面下部と横穴13後壁の前面下部との間に左右方向に横設され、かつ横穴13後壁の前面下部へ後部を圧接させた横向きの弾性筒28aによって形成されている。該弾性筒は、前部を上記長孔25を介して上記弾性消音板27の後部へ結合させるとよく、この場合は、弾性筒28aと弾性消音板27とを同一の弾性材で一体成形する。又押釦付勢手段28は、図4,図5が示すように、釦本体周壁23の後壁後面左右両部から逆八字形状に後方突出させて、横穴13後壁の前面左右両部に後端部を圧接させた板ばね28b, 28bによって形成してもよい。この場合は、釦本体周壁23の後壁下部に長孔25を穿設することを要しない。
【0013】
30は蓋体であり、該蓋体は、頂壁31外周から垂下した周壁32を有し、該周壁の後壁部分から、上記容器本体の軸受け6間に嵌合させて枢着板33を垂下し、該枢着板と軸受け6とをピン34で枢着させて、該ピンを中心として蓋体31の起伏が自在に形成し、又その枢着板33の前面部分を既述弾性板の突部9後面へ圧接させて、蓋体開蓋時に、その突部9の弾性によって枢着板33を開蓋方向へ押すことができるよう形成している。更に、既述釦本体の係合突条24上方の蓋体前壁部分の下面からは、既述開口14を通して横穴13内へ挿入させてフック35を垂下すると共に、該フックを既述係合突条24の下面へ係合させ、かつ該係合状態でフック35の下端部を既述弾性消音板27の後部上方内へ、該消音板の弾性に抗して圧入させている。尚頂壁31の下面には鏡36を付設している。
【0014】
上記構成において、閉蓋状態から釦本体21の前面を後方へ押し込むと、押釦付勢手段28(弾性筒28a又は板ばね28b, 28b)を弾性変形させることで、釦本体21が後方へ移動し、かつフック35の下端部が弾性消音板27内へ弾性に抗して圧入されているため、フック35下方の弾性消音板部分の弾性復帰によって、フック35が押上げられて係合突条24との係合が外れる。係合突条24から外れる際におけるフック35の振動は、弾性消音板27によって吸収されるので、フック離脱時の音が大幅に軽減される。又該状態から釦本体21を開放すると、押釦付勢手段(弾性筒28a又は板ばね28b, 28b)が弾性復元するため、釦本体21が後退前の位置まで前進する。更に、開蓋状態から蓋体を閉蓋すると、フック35が係合突条24を強制乗越えして係合し、かつフック35の下端部が弾性消音板27内へ圧入されるため、フック係合時におけるフックの振動が弾性消音板27によって吸収され、フック係合時の音が軽減される。
【0015】
【発明の効果】
本発明は、釦本体21の周壁23内へ弾性消音板27を充填し、かつ該弾性消音板内へ蓋体のフック35下端部を圧入させたから、係合突条24に着脱させる際におけるフック35の振動を弾性消音板27によって吸収させることができ、よって、フック着脱時の音が大幅に減少される。
【0016】
また、本発明は、釦本体周壁23の後壁後面下部と横穴13後壁の前面下部との間に左右方向に弾性筒28aを横設し、かつ該弾性筒の後部を横穴13後壁の前面下部へ圧接させたから、弾性筒28aが弾性復元することで、後方押込みさせた釦本体31を容易かつ確実に前方へ復帰させることができる。
【0017】
さらに、本発明は、釦本体周壁23の後壁下部に長孔25を穿設し、かつ該長孔を介して弾性消音板27の後部と弾性筒28aの前部を一体に結合させたから、弾性消音板27と弾性筒28aをエラストマー等の弾性材によって一体成形でき、構成が簡易化して廉価となる。
【0018】
さらに、本発明は、釦本体周壁23の後壁後面左右両部から板ばね28b, 28bを後方突出させ、かつこれ等板ばねの後端部を横穴13後壁の前面左右両部に後端部を圧接させたから、板ばね28b, 28bが弾性復元することで、後方押込みさせた釦本体31を容易かつ確実に前方へ復帰させることができ、かつ構造が簡易で廉価に作製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明容器の第1の実施形態の縦断面図である。
【図2】 同実施形態の要部拡大縦断面図である。
【図3】 同実施形態の主要部材の斜視図である。
【図4】 本発明容器の第2の実施形態の要部拡大縦断面図である。
【図5】 同実施形態の主要部材の平面図である。
【符号の説明】
20…押釦 21…釦本体 27…弾性消音板
28…押釦付勢手段
Claims (1)
- 容器本体(1)と、該容器本体上面を開閉する蓋体(30)とを、該蓋体の起伏が自在に各後部で枢着すると共に、容器本体前部に付設した係合突条(24)下面へ、蓋体前部から垂設したフック(35)を係合させて、蓋体の閉塞状態を保持可能とした蓋付き容器において、
容器本体(1)前壁部分に前面および上面開口の横穴(13)を設けて、該横穴内へ前方付勢させて前後摺動自在かつ抜き出し不能に押釦(20)を嵌合させ、
かつ該押釦を、横穴(13)の底面へ載置させた底板(22)外周から周壁(23)を起立し、かつ該周壁の後壁上部前面に係合突条(24)を横設した釦本体(21)と、該釦本体周壁(23)によって囲まれた空間の下部内へ設けた弾性消音板(27)と、釦本体周壁(23)の後壁後面と横穴(13)後壁の前面との間に設けた押釦付勢手段(28)とで形成し、
上記フック(35)を上記釦本体(21)内へ出入自在に挿入させて、フック(35)を上記係合突条(24)下面へ係合させ、かつフック(35)の下端部を上記弾性消音板(27)内へ該弾性消音板の弾性に抗して圧入させ、
上記押釦付勢手段 (28) を、釦本体周壁 (23) の後壁後面下部と横穴 (13) 後壁の前面下部との間に左右方向に横設され、かつ横穴 13 後壁の前面下部へ後部を圧接させた弾性筒 (28a) によって形成し、
上記釦本体周壁 (23) の後壁下部に長孔 (25) を穿設し、かつ該長孔を介して弾性消音板 (27) の後部と弾性筒 (28a) の前部を一体に結合させたことを特徴とする蓋付き容器。
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