JPS5936206Y2 - ハンガ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ハンガーに関するもので、その目的とすると
ころは、従来、フック部の竿からの抜落ちを防止するた
めに使用していたコイルばねを廃止して、簡単な構造で
組立て作業時間を小にし得、かつコストの安いハンガー
を提供することにある。

以下に本考案の一実施例を第１図ないし第４図に基いて
説明すると、これは、ハンガ一本体１の中央上部に、上
部フック２を有する支片３が合成樹脂で一体形成され、
支片側と逆方向へ付勢する弾性押片４が前記ハンガ一本
体１の中央上部に合成樹脂で一体形成され、前記支片３
の中央部にそのフック２を閉鎖するための閉庁５の中央
部が回動自在に枢支され、該閉庁５の下端５ａに長孔６
が形成され、前記押片４の上端４ａに該長孔６に摺動自
在に嵌合する係合突子７が形成されたものである。

なお、本例では、前記長孔６は前記閉庁５の下端に形成
された前後一対の案内部８に縦方向に形成されており、
また前記突子７は前記押片４の上端４ａに前後方向へ突
設されている。

また前記閉庁５は、前記支片３の中央部に横方向へ突設
された突部１０に形成された前後軸１１に回動自在に枢
支されている。

そして前記突子７は、閉庁５の閉状態で前記前後軸１１
よりも左右方向で外側に位置するよう構成される。

なお前記ハンガ一本体１、押片４及び支片３は、断面略
円形に形成され、かつ押片４及び支片３の基端部３ａ、
４ｂは左右方向へ可撓性を有するよう小径に形成されて
いる。

また前記フック２及び閉庁５の先端フック部１２は断面
略半円形に形成されている。

そして閉兵５と押片４との連結状態で閉庁５の先端フッ
ク部１２を支片３のフック２側へ付勢するよう前記押片
４は、左右方向で僅かに外側に拡がった状態で成形され
ている。

上記構成において、押片４及び支片３を握って内側へ圧
縮すると、押片４及び支片３は基端部４ｂ、３ａを中心
として左右方向で互いに内方向へ撓む。

そのため押片４の上端４ａも内側へ移動し、突子７と長
孔６で連結されている閉庁５の下端５ａも内側に移動し
、閉庁５は前後軸１１周りに開回動し、閉庁５のフック
部１２と支片３のフック２との間に竿１３を挿入可能な
状態となる。

次に支片３及び押片４に加えていた内向きの圧縮力を解
除すると、支片３及び押片４はその弾性により左右外側
へ揺動し元の状態に戻る。

そのため閉庁５は前後軸１１周りに回動して閉状態とな
る。

なお、閉庁５の閉状態でフック部１２に横向きの力が加
わっても、押片４を内向きに撓ませる以上の押圧力でな
ければ、閉庁５は開放しない。

なお本実施例では、長孔６を閉片５側に、突子７を押片
４側に夫々設けたが、本考案では長孔６及び突子７を上
記実施例とは反対側の部材４，５に夫々設けてもよい。

以上の説明から明らかな通り、本考案では、ハンガ一本
体に一体形成された押片の可撓性を利用して閉庁を開閉
しようとしたものであるから、従来の如くコイルばね等
を使用して閉庁を閉じる必要がなく、部品点数を小にし
得、組立時間の短縮を図り得、簡単な構造でかつコスト
も安くできるといった優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す正面図、第２図は同要
部正面図、第３図は同その側面断面図、第４図は開閉片
開状態を示す斜視図である。 １：ハンガ一本体、２：フック、３：支片、４：押片、
５：閉庁、６：長孔、７：係合突子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハンガ一本体の中央上部に、上部にフックを有する支片
   が合成樹脂で一体形成され、支片側と逆方向へ付勢する
   弾性押片が前記ハンガ一本体の中央上部に合成樹脂で一
   体形成され、前記支片の中央部にそのフックを閉鎖する
   ための閉庁の中央部が回動自在に枢支され、該閉庁の下
   端及び前記押片の上端のうちの一方に長孔が形成され、
   該閉庁の下端及び前記押片の上端のうちの他方に該長孔
   に摺動自在に嵌合する係合突子が形成されたことを特徴
   とするハンガー