JPS5917025B2 - リフト、殊に階段用リフト - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はリフト、殊に階段用リフトであって、エンドレ
スに循環する搬送部材、例えば引張ロープ又はチェーン
を有していて、該搬送部材が少な（とも１つの折返し案
内ホイール又はその類似物を介して連続的に案内装置内
で搬送径路に沿って案内されており、かつ該搬送部材に
搬送プラットフォームが取付けられている形式のものに
関する。

階段用リフトであって、管内を案内されるロープを有し
、該ロープが案内もしくは駆動ホイールを介して循環せ
しめられ、かつ上記ロープが管内においてロープに間隔
をおいて取付けられた。

管内径に相応する球によって案内される構成のものは既
に公知である。

しかしこのような、又はこれに類似の階段用リフトには
、駆動装置の故障又はチェーンモジ（ハロープの裂断等
の完全には排除しえない危険に対する安全手段がないと
いう欠陥がある。

従って本発明の課題は、できるだけ簡単な手段によって
、可能なロープ裂断又は駆動装置の故障に対する安全が
確保され、その結果上記のような場合に搬送プラットフ
ォームもしくはエレベータが全く無制動で下降すること
がないようにすることにある。

この課題は特許請求の範囲第１項記載の発明によって解
決されている。

本発明によれば、搬送部材が速度に関連して作動するロ
ック装置を駆動しており、かつ搬送部材が案内装置によ
り、エンドレスの搬送径路の目標方向から側方へ偏れる
こと、要するに搬送部材長手方向での押し力作用時に側
方へ屈曲すること、を防止されており、かつ搬送部材が
ロック装置と常時接触を保持していて、この接触状態か
ら解離されることがな（、要するに解離不能にロック装
置に接続されている。

要するに本発明によれば、搬送部材にその所定の循環径
路に相応した強！Ｉ深内により、固有の曲げ強度が与え
られており、その結果搬送部材とロック装置との解離不
能の結合により、搬送部材とロック装置との間に殆んど
剛性の駆動接続が存在している。

本発明の特に有利な一実施例によれば搬送部材が公知の
形式で管内を案内されるロープとして製作されており、
該ロープに管内径に相応する部材、有利には球が相互に
間隔をおいて取付けられていて、かつロープホイールの
外周にある相応する切欠き内へ係合し、かつこの場合球
の相互間隔が、ロープ縦方向で圧縮された場合に２つの
隣り合う球の間のロープ区分の屈曲がもはや不可能にな
るか殆んど不可能になる程度まで、短縮されている。

従って、例えば駆動装置に故障を生じ搬送装置の駆動円
板が空転した場合、又はロープが切れ、該ロープに、こ
れに取付けられた搬送プラットフォームによりロープ長
手方向に力が作用した場合、このロープは剛性部材と同
じ（、搬送プラットフォームの荷重を受けながら次第に
増大する速度でロック装置を駆動し、その結果所定の速
度に達すると、搬送部材に接続したロック装置が搬送部
材の運動をロックする。

これにより搬送部材の上記の固有曲げ強度に基づき搬送
プラットフォームも停止される。

本発明によれば搬送部材はリンクチェーンとして製作す
ることも可能であり、該リンクチェーンはこれを取囲む
管状の案内により搬送径路に沿って案内され、これによ
り所期の位置からの側方のずれを防止されており、その
結果リンクチェーンは、駆動装置の故障又はチェーンの
裂断に基いて次第に増大する速度でロック装置を駆動す
るさいに、所定の速度でロック装置を作動させ、これに
より、停止せしめられ、さらにリンクチェーン自体の剛
性を介して搬送プラットフォームをも停止させる。

本発明によれば、ロック装置は速度に関連して作動し、
かつ搬送部材により直接に駆動されかつこの搬送部材に
係合する。

本発明によればこのようなロック装置の種々異なる構成
が可能である。

特に有利な一実施例によれば、ロック装置はそれ自体と
しては公知のロック装置として製作されており、該装置
はロープ又はチェーンの案内ホイールを介して該ロープ
又はチェーンに駆動接続されている。

このようなロック装置はエレベータ技術分野においては
既に公知であるが、この場合ロック装置は搬送部材、就
中搬送ローフ又は搬送チェーンによって直接駆動される
ものではない。

慣性式ロック装置の代りに、エレベータ技術分野におい
てやはり既に公知の遠心式ロック装置を使用することも
勿論可能である。

次に図示の実施例につき本発明を説明する。

階段１８に沿って配置されたコンベヤはエンドレスに循
環するロープ６を有し、このロープには球５が間隔をお
いて締付スリーブ７により取付けられている。

ロープ６は管４中を通り、かつ、第１図の符号Ｘで示す
部分の拡大詳細図である第２図かられかるように、球５
により管４の中心を案内される。

ロープに不動に結合されかつ管のスリットから突出して
いる結合板８には、プラットフォーム１９及び側壁２０
より成る搬送装置が取付けられており、この装置は走行
ロール２及び支持ロール３を介して管４に沿って案内さ
れる。

プラットフォーム１９は両側に、エレベータボックス等
を受容するための積卸斜板２１を備えている。

側壁２０には上昇及び下降用のスイッチ２２並び緊急ブ
レーカ２２′が配置されている。

ロープ６は、球５用の切欠きを外周に有している駆動輪
唱を介して駆動される。

１駆動輪１はモータ及び伝導装置により駆動され、これ
らは図示されていないが例えば制御ボックス２３内に設
けることができる。

鎖線は上方終端位置における搬送装置の輪郭を示してい
る。

下方終端位置においてはロープ６はその球５で折返し案
内ホイール１５に係合している。

不発明によれば、ロープ６に取付けられた２つの球５０
間隔は、ロープが停止した場合及び反対側の端部からロ
ープがその縦方向で圧縮された場合に２つの球５０間の
ロープ区分の屈曲がその区分の長さが短いために生じえ
ないように、定められている。

さらに案内ホイール１５はロック装置１７に連結されて
いる。

このロック装置１７は、案内ホイール１５により所定の
搬送速度を越える速度で駆動が行なわれると作動され、
その結果ロック装置は案内ホイール１５と不動に連結し
ていることによりこの案内ホイール１５を、ひいてはま
たロープ６を停止させる。

高い搬送速度は、伺らかの原因でロープ６が切れ、又は
モータと駆動輪１との伝導機構が破断され、その結果、
駆動輪１が、搬送装置１９．２０が未だその下方終端位
置に達しない間空転するときに、生じる。

この場合ロック装置が作動する速度に達すると、ロック
装置は案内ホイール１５を介してロープ６に作用し、こ
れを停止させる。

ロープが管４内において屈曲を生じないように案内され
かつこれにより固有の曲げ強さを有することに基づいて
、該ロープを介してロック装置により搬送プラットフォ
ームもしくは搬送装置は直ちに停止される。

第３図かられかるように、ロープ６は管４内において下
側の案内ホイール１５に巻掛けられて案内され、かつ管
４の外側の壁範囲により案内ホイール１５の外周に常に
接触した状態に保持される。

案内ホイール１５はロック装置本体と相対的に回動不能
に連結されており、ロック装置本体はこの場合それ自体
としては公知のロック装置として製作されている。

このために案内ホイール１５は、底板１０上に配置され
たフレーム９に固定されている軸ｉｓ’（第４図）に、
ロック装置のタイミングホイール２４と相対的に回動不
能に結合した状態で軸受けされている。

タイミングホイール２４はその外周に案内曲面２５を有
し、これは走行面を形成し、この走行面には揺動体１１
のロール１３がばね１４によって押付けられている。

この揺動体１１はロック爪押付けられている。

この揺動体１１はロック爪１２を有している。

タイミングホイール２４の、上記ロック爪１２に向合っ
ている外周範囲には切欠き１６が設けられており、これ
らはロック爪１２に対するロックノツチを形成する。

通常の搬送速度、従ってまた案内ホイール１５及びタイ
ミングホイール２４０通常の回転速度においては、ロー
ル１３はばね１４の作用で案内曲面２５上で回転してお
り、従って揺動体１１は往復揺動運動を行なう。

しかし駆動系の故障又はロープ裂断によって周速度が上
昇すると、ロール１３は案内曲面２５によって作用せし
められる衝撃力の作用を受は慣性力によりばね１４の力
に抗して外方へ運動せしめられ、その結果最後にロック
爪１２が切欠き１６の１つに係合し、これによりタイミ
ングホイール２４及び、案内ホイール１５を介してロー
プ６が、これに取付けられている搬送装置と共に、停止
せしめられる。

既に述べたように、ロープ６０代りに、適当な形式で側
方への偏り及び屈曲を防止されたコンベヤチェーンを、
搬送装置１９，２０の運動のために設けることも可能で
あり、この場合コンベヤチェーンは、チェーンリンクを
受容するために任意の形式で製作された、ロック装置１
７に結合された案内ホイール１５を介して折返される。

勿論また、このような案内ホイールを介して、ロープで
あれ、チェーンであれ搬送部材に直接に作用するロック
装置１７を当該搬送部材の循環径路に沿って任意の個所
に設けることができ、また例えば、搬送部材が適当な案
内装置によりロック装置の範囲において循環径路のもつ
とも低い個所にわたって、かつこの一番低一固所から一
番高い個所にわたって十分な曲げ強度を付与されている
限り、駆動輪に設けることも可能である。

本発明によれば、球５０間隔を、第１図及び第２図の搬
送部材の場合、零にし、その結果球がそれらの湾曲した
面で互いに接触し合うようにすることも可能である。

これにより搬送部材もしくは搬送ロープはさらに高い曲
げこわさを有する。

基本的には、接触個所で湾曲面を以って互いに接触し合
い、従って互いに関節状に連結されるものであれば１球
の代りにさらに別の、管内径に相応する。

ロープ上に配列される部材を用いることも可能である。

第６図以下の有利な一実施例によれば、搬送ロープ６に
、ロック装置１７を回わって循環する該搬送部材の全長
の少（とも一部分に、球５とレンズ状ロール５′とが交
互に差し通され配列されており、この場合ロール５′の
直径は球直径ひいては管内径に等しく、かつ各ロールは
それらの凸状側面を以って２つの球５０間に位置し接触
している。

このようなコンベヤチェーンの利点（ζロープの延長方
向で球よりも狭い巾を有しているロール５′は折返し案
内ホイールの相応する切欠きと良好に噛合わされること
にある。

要するに、球とは異なる別の部材であってもこれを搬送
ロープ上に配列させることにより搬送ロープを補強する
ことができる。

このような部材はたんにそれらの接触個所範囲に、要す
るにロープ軸線の範囲に湾曲した面を有していればよ（
、要するにほぼ凸型球面状又は凹型球面状の湾曲面を有
し、これにより必要な関節動作かえられるものであれば
よい。

従って本発明は図示の実施例に制限されるものではない
。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示すもので、第１図は階段リフト
の側面図、第２図は管中を案内される搬送ロープの一部
の拡大図、第３図はロック装置用駆動ホイールとしても
役立つ下側の案内ホイールを示す図、第４図は第３図の
ＩＶ−ＩＶ線による断面図、第５図は第４図の■−■線
による断面図、第６図は、互いに接触し合う球及びレン
ズ状ロールを有する搬送部材を備えた、第１図の階段リ
フトの変化実施例を示す図、第７図は、管内を案内され
る搬送部材の、第６図のＸ部分の拡大図、第８図は第６
図の搬送部材とロック装置の下倶喋内兼駆動ホイールと
を示す図である。 １・・・・・・駆動輪、２・・・・・・走行ロール、３
・・・・・・支持ロール、４・・・・・・Ｗ、５・・・
・・・球、５′・・・・・・ロール、６・・・・・・ロ
ープ、７・・・・・・締付スリーブ、８・・・・・・結
合板、９・・・・・・フレーム、１１・・・・・・揺動
体、１２・・・・・・ロック爪、１３・・・・・・ロー
ル、１４・・・・・・ばね、１５・・・・・・案内ホイ
ール、１５′・・・・・・軸、１６・・・・・・切欠き
、１７・・・・・・ロック装置、１８・・・・・・階段
、１９・・・・・・プラットフォーム、２０・・・・・
・側壁、２１・・・・・・積卸斜板、２２・・・・・・
スイッチ、２２′・・・・・・ブレーカ、２３・・・・
・・制御ボックス、２４・・・・・・タイミングホイー
ル、２５・・・・・・案内曲面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ リフトであって、互いに曲げ可能につながれた構成
   部材を有する、エンドレスの、循環する搬送部材を有し
   、該搬送部材が案内ホイール又はその類似物を介して循
   環し搬送径路に沿って案内されており、かつ搬送部材に
   搬送プラットホオームが取付けられている形式のものに
   おいて、搬送部材５，６が互いにつながれているその構
   成部材５の外径に相当する内径を有するエンドレスの管
   ４内で案内されており、この場合互いにつながれた上記
   構成部材５の相互間隔が、搬送部材５，６の長手方向に
   押し力が作用したさいに搬送部材５゜６の管４内での屈
   曲が極めて僅かしか生じえないように定められており、
   かつ搬送部材５，６が搬送部材５，６によって駆動され
   るロック装置１７の被駆動部材２４と相対運動不能にか
   つ常時接続した状態に保持されていることにより、搬送
   部材５．６とロック装置１７の上記被駆動部材２４との
   間に、スリップのない殆んど剛性の駆動力伝達機構が構
   成されており、かつロック装置１７が、上記の殆んど剛
   性の駆動力伝達機構を介して上記被駆動部材２４に伝達
   される、搬送部材５，６の運動の速度に関連して上記被
   駆動部材２４の運動をロックするロック機構１１． １
   ２． １３． １４゜１６．２５を有していることを特
   徴とする、リフト。 ２ 搬送部材が、強制案内装置としての管４内を案内さ
   れているロープ６と、該ロープ６に間隔をおいて取付け
   られていて、ロープホイール外周の相応する切欠き内へ
   係合する。 管４の内径に相応する部材５とから構成されており、こ
   の場合上記ロープ６に取付けられた上記部材５の相互間
   隔が、ロープ縦方向に圧力が作用した場合にロープ６に
   取付けられたそれぞれ２つの隣合う部材５間のロープ区
   間の屈曲が生じないかもしくは僅かにしか生じない程度
   に、狭くされている特許請求の範囲第１項記載のリフト
   。 ３ 上記ロープ６に取付けられた上記部材５が管４の内
   径に相応する球５として製作されている特許請求の範囲
   第２項記載のリフト。 ４ 搬送部材がリンクチェーンとして製作されており、
   該リンクチェーンがこれを取囲む搬送径路に沿って延び
   ている管状の強制案内により、所定位置から側方へそれ
   ることを防止されている特許請求の範囲第１項記載のリ
   フト。 ５ ロック装置１７が慣性式自動ロック装置２５゜１３
   ．１２，１６として製作されており、かつ該ロック装置
   １７の被駆動部材２４がロープホイール又はチェーンホ
   イール１５に相対運動不能に結合されており、該ロープ
   ホイール又はチェーンホイール１５が搬送部材５，６に
   相対運動不能に接続している特許請求の範囲第１項記載
   のリフト。 ６ 搬送部材が、強制案内装置としての管４内を案内さ
   れるロープ６と、該ロープ６に取付けられていてロープ
   ホイール外周の相応する切欠き内へ係合する、管４の内
   径に相応する外径を有する部材５とから構成されており
   、上記のロープ６に取付けられている上記の部材５が、
   ロープ６の少な（とも、ロック装置１７の周囲を運動す
   る部分の範囲で、相互間隔なしにロープ６上に配列され
   ていて、かつ湾曲面を以って相互に接触している特許請
   求の範囲第１項記載のリフト。 Ｉ ロープ６に取付けられている上記の部材５が交互に
   配置された球５及びほぼレンズ状のロール５′により形
   成されており、この場合上記ロール５′の直径が管内径
   に相応しておりかつ上記ロールがそれらの凸状側面を以
   ってそのつと２つの球５に接触している特許請求の範囲
   第６項記載のリフト。