JPS6323953B2 - - Google Patents

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JPS6323953B2
JPS6323953B2 JP57108827A JP10882782A JPS6323953B2 JP S6323953 B2 JPS6323953 B2 JP S6323953B2 JP 57108827 A JP57108827 A JP 57108827A JP 10882782 A JP10882782 A JP 10882782A JP S6323953 B2 JPS6323953 B2 JP S6323953B2
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JP
Japan
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traveling
crawler
drive mechanism
stairs
arm
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JP57108827A
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JPS58224870A (ja
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Hideaki Maruki
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Engineering Corp, Toshiba Corp filed Critical Toshiba Engineering Corp
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Publication of JPS58224870A publication Critical patent/JPS58224870A/ja
Publication of JPS6323953B2 publication Critical patent/JPS6323953B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D55/00Endless track vehicles
    • B62D55/08Endless track units; Parts thereof

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
  • Handcart (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、走行条件に応じて走行機構の形状を
変化させることができる走行装置に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
たとえば、原子炉プラントの原子炉格納容器の
内部、又は廃棄物処理施設の内部等の放射線レベ
ルの高い区域に作業員を立入らせることは好まし
くない。
そこで、このような区域における機器の監視や
点検作業等を行なう場合は、テレビカメラ等の監
視装置及びマニピユレータ等の点検作業用機器を
走行装置に搭載し、その走行装置を遠隔操作によ
り走行させ、かつ遠隔的に機器の監視及び点検作
業を行なうことが望まれている。
また一般にこのような区域には、床面に多くの
障害物が存在し、さらに階段が設けられている場
合もあるので、平坦な床面の走行のみならず、障
害物の乗越えや階段の昇降も容易にできる走行装
置の開発が望まれる。
ところで、走行装置の走行機構としては円形の
車輪、無端状の履帯を巡回させて走行するクロー
ラ、複数の腕を放射状に延出させ、これを回転さ
せて歩行する放射腕機構などが考えられる。しか
しながら、これらはいずれも走行条件に適、不適
がある。
たとえば円形の車輪は障害物を乗越える際に上
下動するので、監視装置等を搭載した走行装置へ
の適用は好ましくない。また階段の昇降にはまつ
たく不向きである。
その点、クローラは床面の凹凸を履帯によつて
吸収するので障害物を乗越える際にも上下動が少
ない利点があり、階段の下りも可能であるが、階
段の上りには不向きである。
また放射腕機構は比較的大きな障害物の乗越え
や階段の上りには最適であるが、階段の下りは段
を踏み外ずす危険性があり、平坦な床面走行には
まつたく不向きである。
そして、このように走行機構の機能によつて移
動範囲が限られることになると、機器の監視や点
検作業を遠隔的に行なうことができる範囲が制限
されてしまい、遠隔的に行なえない範囲について
は作業員を立入らせて機器の監視や点検作業を行
なわなければならない問題がある。
〔発明の目的〕
本発明はこのような事情にもとづいてなされた
もので、その目的は、床面が平坦である場合は勿
論のこと、多少の凹凸があつても上下動なく円滑
に走行することができ、障害物の乗越えや階段の
昇降も可能で、放射線レベルの高い区域での機器
の監視や点検作業に好適する走行装置を提供する
ことにある。
〔発明の概要〕
本発明に係る走行装置は、走行装置本体と、こ
の走行装置本体に回転自在に装着されその回転中
心より複数の腕を放射状に延出させ少なくとも1
本の腕を半径方向に進退自在とした走行機構と、
この走行機構の各腕の先端部に回転自在に装着さ
れた複数のスプロケツトと、これらのスプロケツ
トに掛渡された無端状の履帯と、前記進退自在な
腕を進退駆動して前記走行機構を変形させる可動
腕駆動機構と、前記走行機構を回転駆動する走行
駆動機構と、前記スプロケツトの少なくとも1個
を回転させて前記履帯を巡回駆動する履帯駆動機
構とを具備したことを特徴とするものである。
したがつて、走行機構は可動腕駆動機構により
クローラ又は放射腕機構に変形することができ、
比較的大きな障害物の乗越えや階段の上りの際は
放射腕機構とし、それ以外の場合はクローラとし
て使用することができるものである。
〔発明の実施例〕
第1図ないし第3図は走行装置の外観を示す側
面図である。
走行装置本体1の下部側面前後には、それぞれ
左右1対の走行機構2が回転自在に装着されてい
る。また走行装置本体1の上面にはテレビカメラ
等の監視装置4、マニピユレータ等の点検作業用
機器6及び走行制御装置8が搭載されている。
前記走行機構2は、第4図及び第5図に示す如
く、回転軸10の周りに放射状に取着された3本
の腕12A,12B,12Cより構成されてい
る。これらの腕12A,12B,12C間の角度
は120゜ずつ等間隔に設定されており、2本の腕1
2A,12Bは一体の固定腕、他の1本の腕12
cは可動腕となつている。2本の固定腕12A,
12Bの交差部は前記回転軸10に取着され、前
記可動腕12Cは、2本の固定腕12A,12B
の交差部に設けられた透孔14に嵌合して半径方
向に進退自在となつている。また回転軸10の軸
端部は外周面の2箇所を平行面16A,16Bに
て切欠され、可動腕12Cにはその平行面16
A,16B間の幅に相当する幅の長孔18があけ
てあり、その長孔18内に回転軸10の軸端部を
嵌合させている。
各腕12A,12B,12Cの先端部分は空洞
状になつており、その内部にピストンを進退自在
に収容してシリンダ・ピストン機構20を構成し
ている。そして各ピストンに取着されたピストン
ロツド24は先端部を前記回転軸10に平行させ
(第11図参照)、ここにスプロケツト26が回転
自在に装置されている。
各固定腕12A,12Bのピストンロツド24
には、リンク28の一端が回動自在に枢着されて
いる。このリンク28の他端には長孔30が設け
られ、この長孔30内には可動腕12Cの内方端
に突設された係合ピン32を挿入させている。ま
た各固定腕12A,12Bの先端部側面とリンク
28との間はシリンダ・ピストン機構34にて連
結され、これらリンク28とシリンダ・ピストン
機構34とで可動腕駆動機構40が構成されてい
る。
前記各腕12A,12B,12Cに設けられた
スプロケツト26には無端状の履帯42が掛渡さ
れている。この履帯42は、第6図に示す如く2
種類のリンク44A,44Bを、ピン46を介し
て交互に鎖状連結し、各ピン46にはローラ48
を軸支し、リンク44Aには接面体50を取着し
て構成されている。そして、このように構成され
た履帯42は各ローラ48を前記スプロケツト2
6の1歯ごとに係合させている。
また前記両固定腕12A,12Bの交差部に
は、各腕12A,12B,12C間に位置させて
履帯保持機構52A,52Bが設けられている。
一方の履帯保持機構52Aは両固定腕12A,1
2B間の位置にあつて、第7図に示す如くブラケ
ツト54を突設し、このブラケツト54の先端に
張力調節用シリンダ・ピストン機構56を回動自
在に枢着し、この張力調節用シリンダ・ピストン
機構56のピストンには履帯押え部材60を取着
し、さらに上記張力調節用シリンダ・ピストン機
構56をブラケツト54に取付けられた別のシリ
ンダ・ピストン機構62により回動させるように
構成されている。そして他方の履帯保持機構52
Bは各固定腕12A,12Bと可動腕12Cとの
間の位置にあつて、第8図に示す如く、それぞれ
ブラケツト64を突設し、このブラケツト64の
先端に履帯押え部材66を取着して構成されてい
る。そしていずれの履帯保持機構52A,52B
も、前記履帯42の接面体50を履帯押え部材6
0,66によつて外方より押え、履帯42のスプ
ロケツト26からの外れ防止機能を果している。
各固定腕12A,12Bの、可動腕12Cに隣
接する側面には、第9図に示すような履帯ガイド
68Aが設けられている。この履帯ガイド68A
は、第6図に示す如く履帯42の一方のリンク4
4Aに折曲形成された折曲係合片70を両側より
挾持して履帯42をガイドする機能を果してい
る。また可動腕12Cの両側面には、第10図に
示すような履帯ガイド68Bが設けられている。
これは前記折曲係合片70を挾持するための係合
爪73を回動自在としているもので、これらの係
合爪73はスプリング74により常時開方向へ回
動付勢され、牽引ワイヤ75の牽引操作によつて
閉成位置に保持するように構成されている。
前記回転軸10は第11図に示すように走行装
置本体1に回転自在に装着されている。そして、
この回転軸10の外周には中空回転軸76が嵌合
されている。中空回転軸76は一端にかさ歯車7
8を有し、そのかさ歯車78を、一方の固定腕1
2Aに軸支されたかさ歯車80に噛合させてい
る。上記かさ歯車80は伝達軸82の一端に取着
されているもので、この伝達軸82の他端にはス
プライン84が設けられ、このスプライン84に
はスプラインヨーク86が軸方向進退自在に嵌合
されている。なおスプラインヨーク86の内部に
は、第12図に示すようにスプライン84とスプ
ラインヨーク86とを挿入方向へ付勢するための
スプリング88が収容されている。またスプライ
ンヨーク86を取着している中間軸90は前記ピ
ストンロツド24の一側に回転自在に軸支され、
この中間軸90の他端にはかさ歯車92が取着さ
れている。そしてこのかさ歯車92は前記スプロ
ケツト26の側面に形成されたかさ歯車94に噛
合して、中間軸90の回転をスプロケツト26へ
伝達するように構成されている。一方、前記中空
回転軸76の外周には平歯車96が取着され、こ
の平歯車96には別の平歯車98を介してモータ
100の回転力が伝達される。また中空回転軸7
6の外周には環状溝102が形成され、この環状
溝102にはクラツチ機構104の操作杆を係合
させている。このクラツチ機構104は、操作杆
を介して中空回転軸76を軸方向へ移動させ、前
記かさ歯車78をかさ歯車80に対して係脱させ
るものである。かくして、前記モータ100より
スプロケツト26へ至る回転力伝達経路を形成す
る履帯駆動機構106が構成されている。なお、
この履帯駆動機構106には図示しないブレーキ
機構が設けられ、中空回転軸76を任意の回転位
置に固定できるようになつている。
また、前記回転軸10の外周には平歯車108
が取着され、この平歯車108には別の平歯車1
10を介してモータ112の回転力が伝達され、
かくしてモータ112より回転軸10を介して走
行機構2へ至る回転力伝達経路を形成する走行駆
動機構114が構成されている。なお、この走行
駆動機構114にも図示しないブレーキ機構が設
けられ、回転軸10及び走行機構2を任意の回転
位置に固定できるようになつている。
前記両固定腕12A,12Bの交差部には、第
13図に示すような係合爪116が回動自在に枢
着され、可動腕12Cにはこの係合爪116が係
脱しうる係合部118が形成されている。
上記係合爪116は常時、スプリング120に
より係合部118に係合する方向へ回動付勢され
ており、その係合解除は牽引ワイヤ122の牽引
操作により行なうように構成されている。なお、
これら係合爪116及び係合部118は、前記可
動腕12Cを外方向へ突出した位置に保持するた
めのものである。
前記走行装置本体1の側面には、第11図に示
す如く各走行機構2に対向する位置に、各走行機
構2の可動腕12Cを検出する検出器124たと
えば超音波検出器が設けられている。この検出器
124は可動腕12Cが上方位置にあることを検
出するためのものである。
以上の如く構成された走行装置においては、大
別して次の3種類の走行形態をとることができ
る。
第1の形態は、走行機構2を第1図の如くクロ
ーラ形とするものである。これは、まず検出器1
24により可動腕12Cが上方位置にあることを
確認して、係合爪116を係合部118より外す
とともに(第13図中に仮想線で示す)、シリン
ダ・ピストン機構62(第7図参照)の駆動によ
り履帯押え部材60を、第7図中に仮想線60′
で示すように開方向へ回動させる。そこでシリン
ダ・ピストン機構34の駆動によつてリンク28
を回動させ、可動腕12Cを内方向へ移動させ
て、走行機構2を第5図のようなクローラ形とす
る。そしてモータ100により履帯駆動機構10
6を駆動すると、履帯42が巡回駆動して走行動
作するようになる。なお、このときリンク28が
履帯42の内側に位置して履帯42に対するガイ
ド機能を発揮する。
第2の形態は、走行機構2を第2図の如く放射
腕機構とするものである。これは可動腕12Cを
外方へ突出させて係合爪116と係合部118と
でその状態を保持し、さらにシリンダ・ピストン
機構62の駆動により履帯押え部材60を閉方向
へ回動させて第7図の如く履帯押え部材60で履
帯42を外方より押え、走行機構2を第4図に示
すような放射腕形とする。そしてモータ112に
より走行駆動機構114を駆動すると、固定腕1
2A,12B及び可動腕12Cが回転軸10と一
体に回転し、3本の腕による走行が行なわれるよ
うになる。
第3の形態は、走行機構2を第2の形態と同様
にした上で、モータ100により履帯駆動機構1
06を駆動するものである。この場合、走行機構
2の回転位置は任意とし、必ずしも可動腕12C
を上方位置に位置させておく必要はない。また走
行機構2を任意の位置に固定しておくためには履
帯駆動機構106のブレーキ機構を作動すればよ
い。そして、この第3の形態では走行面に接して
いるスプロケツト26が車輪同様の機能を発揮し
て走行動作するようになる。
なお、各走行機構2の走行形態としては以上の
3つに大別されるが、必ずしも4つの走行機構2
がすべて同一の走行形態をとる必要はなく、たと
えば第3図のように前方の走行機構2を放射腕機
構又は車輪機構とし、後方の走行機構2をクロー
ラ形としてもよい。
一般的には、平坦面、傾斜面、浅いステツプや
小さな障害物等の乗り越え又は階段の下りには第
1の形態のクローラ形が適しており、階段の上り
や比較的大きな障害物の乗り越えには第2の形態
の放射腕機構が適している。また階段の上りに
は、第2の形態と第3の形態を組合せるとさらに
効果的である。そこで、階段の昇降動作について
具体的に説明する。
第14図A〜Cは、第1の形態のクローラ形に
よる階段の下り動作を示すものである。まずAの
如く前方の走行機構2が階段を下り始める位置ま
できたところで、前方左右の走行機構2の走行駆
動機構114をブレーキ解除する。そこで履帯駆
動機構106により履帯42を巡回駆動して走行
装置を階段下方へ移動させていくと、前方の走行
機構2が最上段より外れて傾き、やがて各段の縁
部に沿つて下降するようになる。そしてBのよう
に後方の走行機構2が階段を下り始める位置まで
きたところで前方左右の走行機構2の走行駆動機
構114をブレーキ機構により固定するととも
に、後方左右の走行機構2の走行駆動機構114
をブレーキ解除する。次に前後の走行機構2の履
帯駆動機構106により履帯42を巡回駆動して
いくと、後方の走行機構2も最上段より外れて傾
き、前後の走行機構2と共にCの如く階段の縁部
に沿つて下降するようになる。そこで後方の走行
機構2の走行駆動機構114もブレーキ機構によ
り固定してCのように下降させていき、前方の走
行機構2が階段下の平坦面に達したとき、前方の
走行機構2の走行駆動機構114をブレーキ解除
する。これによつて前方の走行機構2は階段の縁
部と平坦面とに接しながら下降を続け、後方の走
行機構2が平坦面に達したとき、前方の走行機構
2の走行駆動機構114をブレーキ機構により固
定するとともに後方の走行機構2の走行駆動機構
114をブレーキ解除する。そして後方の走行機
構2も階段から外れたのちは通常の平坦面走行と
する。
次に第15図A〜Eは、第2の形態と第3の形
態とを組合せて階段より上り動作する状態を示す
ものである。図では便宜上、1つの走行機構2に
ついて示してあるが、4つの走行機構2とも同様
の動作を行なうものとする。
まずAの如く、走行機構2が階段を上り始める
位置までくると、履帯駆動機構106のブレーキ
機構を作動してスプロケツト26の回転を止めて
おき、モータ112により走行駆動機構114を
駆動する。そこで、走行機構2は最前端のスプロ
ケツト26を支点として回転し、Bの如く次のス
プロケツト26が階段の1段目に乗るようにな
る。そしてさらに走行駆動機構114を駆動し続
けると、1段目に乗つたスプロケツト26を支点
として回転し、Cの如く走行機構2全体が上昇す
る。そこで今度は、走行駆動機構114のブレー
キ機構を作動して回転軸10の回転を止め、ある
いは走行駆動機構114により適度のトルクを与
えながら、2段目に移行し易くするために履帯駆
動機構106のブレーキを解除して履帯42を巡
回駆動し、Dの如く走行機構2全体を前進させて
支点となるスプロケツト26を次の2段目に近づ
ける。そして履帯駆動機構106のブレーキ機構
を作動し、スプロケツト26の回転を止めた状態
で走行駆動機構114を駆動して2段目に昇り、
以下、同様の動作を繰り返す。そしてEの如く階
段を上り切つたのちはそのまま、又は走行機構2
をクローラ形に変形して履帯駆動機構106を駆
動することにより、通常の平坦面走行となる。
次に、同じく階段の上り動作を行なう場合で
も、特に階段の各ステツプの奥行寸法が小さい場
合には、第16図A,Bのようになる。すなわち
最前端のスプロケツト26が1段目に近づいたと
き走行駆動機構114を駆動すると、Aの如く次
のスプロケツト26が1段目を越え、2段目の縁
部に当接することがあるが、この場合でもスプロ
ケツト26に与えられているトルクは比較的小さ
いため、走行駆動機構114によるトルク及び走
行装置本体1の重量がこのスプロケツト26のト
ルクに打勝ち、スプロケツト26は逆回転しなが
ら後退する。また2段目の縁部に当接していたス
プロケツト26はBの如く垂直面に沿つて下降
し、1段目上に乗るようになる。
第17図A,Bは比較的段差の大きな障害物を
乗越える状態を示すものであるが、段差の小さな
障害物の乗越えはクローラ形によつても行なうこ
とができる。
なお、走行機構2を放射腕機構として乗越えら
れる段差の最大値Hは、第18図に示す如く、腕
12A,12B,12Cの半径Rと、スプロケツ
ト26の半径rと、xとの和すなわち H=R+r+x ただし、x=R sin30゜−r よつて、H=3/2R で求められる。
また、走行装置が階段昇降中に転落しないため
の条件について考察する。第19図において、前
後の走行機構2の回転中心O1,O2を結ぶ直線を
x方向、これに直交する方向をy方向とし、下方
の走行機構2の回転中心O2から走行装置の重心
Gまでの水平距離をL,O2からGまでのx方向
の距離をLx,O2からGまでのy方向の距離を
Ly、走行装置の傾きをθをするとき、 L=Lx cosθ−Ly sinθ>R が成立すればよい。したがつて、上記の式を満足
する範囲でRを大きく設定することにより、乗越
え可能な段差の高さが大となり、階段の上りや障
害物乗越えの能力が大となる。
以上のように構成された走行装置は次のような
効果を有する。
走行機構2を可動腕駆動機構40により変形す
ることにより3つの走行形態を適宜選択できるの
で、移動可能な範囲が大幅に拡大され、放射線レ
ベルの高い区域に作業員を立入らせる必要もなく
なり、作業員の被曝線量低減を図ることができ
る。
また走行装置本体1には前後・左右4つの走行
機構2が設けられているので、安定した走行がで
き、たとえばクローラ形として階段を下る際など
の振動を減少することができる。したがつて、監
視装置4を通して鮮明な映像が得られ、各種検出
器類の損傷を防止することもできる。
さらに階段を上る際、第2の走行形態と第3の
走行形態とを組合せることにより、踏み外し事故
を確実に防止できる効果が得られる。
なお、本発明は上記実施例の構成に限定される
ものではない。
たとえば走行中、階段や障害物にさしかかつた
とき、走行形態を自動的に切換える必要があり、
そのための走行面検出装置が必要となるが、スプ
ロケツト26の衝突や走行装置本体1の浮上がり
を利用して走行面の状態を検出するようにすれ
ば、走行面の検出部が省略でき、検出装置の構成
が簡単になる。
また、走行装置本体1には走行機構2に加えて
車輪を付加することも可能である。
〔発明の効果〕
以上、実施例にもとづいて詳述したように、本
発明に係る走行装置は、走行装置本体と、この走
行装置本体に回転自在に装着されその回転中心よ
り複数の腕を放射状に延出させ少なくとも1本の
腕を半径方向に進退自在とした走行機構と、この
走行機構の各腕の先端部に回転自在に装着された
複数のスプロケツトと、これらのスプロケツトに
掛渡された無端状の履帯と、前記進退自在な腕を
進退駆動して前記走行機構を変形させる可動腕駆
動機構と、前記走行機構を回転駆動する走行駆動
機構と、前記スプロケツトの少なくとも1個を回
転させて前記履帯を巡回駆動する履帯駆動機構と
を具備したことを特徴とするものである。
よつて、走行面の状態に応じて走行機構をクロ
ーラ形、放射腕形等に変形させることができ、床
面が平坦である場合は勿論のこと、多少の凹凸が
あつても上下動なく円滑に走行することができ、
障害物の乗越えや階段の昇降も可能で、放射線レ
ベルの高い区域での機器の監視や点検作業に好適
するものとなる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図
ないし第3図は走行装置の側面図、第4図及び第
5図は走行機構の側面図、第6図は履帯の斜視
図、第7図及び第8図はそれぞれ別の履帯保持機
構を示す正面図、第9図及び第10図はそれぞれ
別の履帯押え部材を示す断面図、第11図は走行
機構に付随する駆動機構部を示す断面図、第12
図は履帯駆動機構の一部を示す断面図、第13図
は走行機構の一部を示す断面図、第14図A〜C
は階段の下り動作を示す側面図、第15図A〜E
及び第16図A,Bは階段の上り動作を示す側面
図、第17図A,Bは障害物の乗越え動作を示す
側面図、第18図は乗越え可能な段差の高さを考
察するための説明図、第19図は階段からの落下
防止の条件を考察するための説明図である。 1…走行装置本体、2…走行機構、12A,1
2B…固定腕、12C…可動腕、26…スプロケ
ツト、28…リンク、34…シリンダ・ピストン
機構、40…可動腕駆動機構、42…履帯、10
6…履帯駆動機構、114…走行駆動機構。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 走行装置本体と、この走行装置本体に回転自
    在に装着されその回転中心より複数の腕を放射状
    に延出させ少なくとも1本の腕を半径方向に進退
    自在とした走行機構と、この走行機構の各腕の先
    端部に回転自在に装着された複数のスプロケツト
    と、これらのスプロケツトに掛渡された無端状の
    履帯と、前記進退自在な腕を進退駆動して前記走
    行機構を変形させる可動腕駆動機構と、前記走行
    機構を回転駆動する走行駆動機構と、前記スプロ
    ケツトの少なくとも1個を回転させて前記履帯を
    巡回駆動する履帯駆動機構とを具備したことを特
    徴とする走行装置。 2 前記可動腕駆動機構は前記進退自在な腕をリ
    ンクを介してシリンダ・ピストン機構により進退
    駆動するものであることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の走行装置。
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