JPS5916981Y2 - スタイラス再研磨装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスタイラス再研磨装置の改良に関するものであ
る。

稠密記録されたディスクたとえばＴＥＤ方式のビデオテ
゛イスクの信号溝上を相対的に高速走行する圧力式ピッ
クアップはそのスタイラスの先端形状がかなりな早さで
変形することが認められている。

その為前記方式のビデオテ゛イスクプレーヤにはスタイ
ラス再研磨装置を備えていて、随時前記変形を原形に回
復させることができるように構成している。

たとえば前記プレーヤには第１図に示す如くピックアッ
プ１を保持したスキャナーが支点２を中心に回転できる
ように構成されており、そしてスタイラスの位置がスキ
ャナー位置Ａ１に対して３つの位置Ａ２ 、 Ａ３ 、
及びＡ５を採りうるように構成されていて、スタイラス
の針先を位置Ａ５に設定したときそれは図示の如くビデ
オテ゛イスク３に対して傾斜して当接すべく配置され、
また位置Ａ３に設定したときそれはビデオディスク側か
ら研磨用ディスク４側へ或いはその逆方向へ自由に科送
させることができるようにされ、更に研磨用テ゛イスク
の上方へ移送したときそれは図示の如くその研磨溝に一
致するように位置Ａ２に配置、設定される。

か・る位置Ａ２に設定したスタイラスに対して前記研磨
用テ゛イスクを回転させながら図示のＡ４位置からＡ２
位置へ移動、圧接させて針先の研磨を行なうようにして
いた。

その為第２図に示す如くプランジャー５によって前記研
磨用ディスクを設けたモータ６の全体を移動させる（同
図イ）か、或いはそのロータ６′をのみ移動させる（同
図口）方式を採用していたが、前者はモータ自体のガタ
が問題になり中心線で正確に上下させることが難しくモ
ータの振動、偏心が起り易い欠点がありまたプランジャ
ーの容量の大きいものが必要になる欠点がある。

一方後者はこの欠点を緩和させることができるけれども
、汎用性の乏しいモータであるためコストが高くまたブ
ラシの位置が上下に動くため回転数が固定式のものに比
し不安定になる欠点がある。

本考案はか・る研磨用テ゛イスクの移動に基づく欠点を
解消すべく、研磨用テ゛イスクを一定位置に設定してそ
れに対してピックアップを圧接させることができる装置
を提供せんとするものである。

第３図は本考案装置の１実施例の要部平面図を示したも
ので、研磨溝１０ ａを持つ研磨用ディスク１０は第１
図の位置Ａ２に相当する位置に設定されていて高速（た
とえば毎分１万回転）回転すべくされている。

ピックアップ１１はスキャナー１２に脱着できるように
取付けられており、該スキャナーを先端に取付けたスラ
イダー１３によって前記ピックアップを前記研磨用ディ
スクとビデオディスクとの間に移送させることができる
ようにされている。

このピックアップの内部は第４図の如く構成されていて
、その外部に突出させた制御子１４の抑圧又はその解除
によってスタイラス１５をケース１６の内外に出入させ
ることが′できるようにされている。

即ちこの制御子は前記スライダーに取付けたソレノ１ド
１７によって制御される回転レバー１８によって制御さ
れ、ソレノイドの作動時に発条１９及び２０に抗して制
御子１４を支点２１の回りに反時計方向に回転させ、前
記ケース１６に回転できるように取付けたカンチレバー
２２を持つアングル２３をそれか゛ストッパー２４に当
接するまで発条２５で反時計方向に回転させてスタイラ
ス１５をケースから突出させるようにしており、古道に
ソレノイドの不作動時には上記とは逆の動作でスタイラ
ス１５は発条２０の作用でケース内に保管されるように
されている。

尚このスタイラスはその突出時、上記研磨用ディスク並
びにビデオディスクに対してそれぞれ第１図々示の如き
関係で係合されるようになっていることはいうまでもな
い。

第５図は上記ソレノイド１７と上記研磨用テ゛イスク１
０を回転させるためのモータ２６との各駆動を制御する
ための回路例を示したもので、図中８はストップ指令釦
の操作に応じて閉接される第１スイツチ、Ｓ２はピック
アップを前記研磨用ディスク１０上方に配置したときに
閉接される第２スイツチ、Ｓ３はプレイ動作時に閉接さ
れる第３スイツチである。

前記第２スイツチＳ２が閉接されると０点は瞬間的に低
電位にされ、トランジスタＴＲ３をオフ、トランジスタ
ＴＲ２をオンにそれぞれ反転せしめ０点の電位を接地電
位に落して第１、第４、及び第５トランジスタＴＲ，、
ＴＲ４及びＴＲ５をそれぞれオンに反転させてソレノイ
ド１７及びモータ２６を起動させる。

その状態はコンデンサＣ１が抵抗Ｒ１６，Ｒ１，及びＲ
２を通じて充電され前記０点の電位が上昇してトランジ
スタＴＲ１がオンに反転する迄継続され、この一定時間
だけ研磨用ディスクにピックアップを圧接させてスタイ
ラスの研磨を行なう。

その後、前記第２スイツチを開にしても状態の実質的な
変化はない。

第１スイツチＳ１を閉じるとその閉接時間だけ上記研磨
動作を行なうことができる。

第３スイツチＳ３を閉接するとソレノイド１７をのみ作
動させることができプレイ動作をさせることができる。

本考案は斜上の如くピックアップを支持するスキャナー
に対する研磨用テ゛イスクの位置を一定にさせてピック
アップのスタイラスの方を該研磨用ディスクの研磨溝に
圧接させるようにしたので、この研磨用ディスクを回転
させるモータ或いはロータを上下方向に移動させる必要
がなく、これを必要とした従来装置の上述の様な欠点を
解消できる。

また本考案装置はスキャナーを移送するスライダーと共
に移送されるソレノイドによってピックアップケース上
の制御子を制御させてスタイラスが該ピックアップケー
スから突出するように構成されているので、ピックアッ
プがビデオディスクの上方にあっても或いは研磨ディス
クの上方にあっても共通のソレノイドを駆動させること
によってスタイラスをそれぞれ各ディスクに対接させる
ことができる。

さらに、本考案装置はスタイラスをケース内外に進退さ
せるソレノイド及び該ソレノイドによって駆動される中
継レバーとは無関係にスキャナーに対してピックアップ
を着脱させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置におけるピックアップの位置説明図、
第２図イ５口は同装置の異なる実施例の構成図である。 第３図は本考案装置の要部平面図、第４図イ９口は同装
置に備えたピックアップの内部構成の異なる動作状態を
示す構成図、第５図はソレノイド及びモータ駆動のため
の具体的回路結線図である。 １０・・・・・・研磨用ディスク、１１・・・・・・ピ
ックアップ、１２・・・・・・スキャナー、１４・・・
・・・制御子、１７・・・・・・ソレノイド、２６・・
・・・・モータ、Ｓ２・・・・・・第２スイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スタイラス１５のケース１６がらの進退を制御する制御
   子１４を前記ケース１６上に設けてなるピックアップ１
   １と、該ピックアップ１１を着脱できるように支持し該
   ピックアップ１１をビデオテ゛イスクの径方向にスライ
   ダー１３によって移動させるスキャナー１２と、表面に
   研磨溝を持つ回転平面が前記スタイラス１５に対面する
   ように前記ビデオディスクの外方に配備されがっ回転軸
   方向には変位しない研磨ディスク１０と、前記スライダ
   ー１３と共に移送されるソレノイド１７と、該ソレノイ
   ド１７により制御され自由端部が前記制御子１４に対面
   する中継レバー１８とを備え、前記ソレノイド１７の動
   作時、前記中継レバー１８を経由して前記制御子１４を
   制御して上記スタイラス１５を前記ケース１６から突出
   させると共に上記研磨ディスク１０上の研磨溝１０ ａ
   に圧接せしめてなるスタイラス再研磨装置。