JPS5916677Y2

JPS5916677Y2 - ガス着火装置

Info

Publication number: JPS5916677Y2
Application number: JP14694178U
Authority: JP
Inventors: 一三中原
Original assignee: 日本特殊陶業株式会社
Priority date: 1978-10-25
Filing date: 1978-10-25
Publication date: 1984-05-16
Also published as: JPS5564677U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は閉位置で発条力に抗して後方に押込んでロッ
クを外したあとで、ガスコックを第１開位置に連動回転
して主バーナ若しくはパイロットバーナから生ガスを噴
出させると同時に、その第１開位置で発条力により前方
に戻り、そのあとはガス噴出を最大にする第２開位置ま
での角度範囲で任意角度に回転操作できるようになし、
第１開位置を経て閉位置に戻したとき、第１開位置の方
向への回転を、後方押圧の前置操作をしなければ不能に
なるロックが自動的にかかるようにされた圧電着火装置
の着火操作棒をガス器具コックの連動杆と兼用にして前
記操作棒を閉位置がら第１間位置まで回転する間はハン
マーを打圧ばねに抗して連動して打圧力を蓄勢し、第１
開位置に回転すると同時にハンマーにより圧電素子を打
圧すると共にガスバーナから生ガスを噴出して着火し、
第１開位置から第２開位置までの角度範囲では専らコッ
クの連動杆として作用させ、閉位置に戻したとき自動的
にハンマーを係合する構成にしたものであって、その目
的とするところは、圧電着火装置の着火操作棒と、ガス
器具コックに連結される連動杆とを一体化したガス着火
装置を提供するにある。

本考案の数個の実施例を次に説明する。

第１〜４図は第１実施例を示し、第１，２図に示すよう
に、圧電素子１０と該素子に対応するハンマー１１と、
そのハンマーに掛けられる打圧ばね１４とを納める圧電
着火装置ケース１の後側壁２にロックケース取付板４を
突出し、前側壁３に支持片５を突出し、取付板４と支持
片５とにハンマー１１の作動軸線と直交する軸線をもつ
着火操作棒挿通孔６．７を径差を付して設ける。

圧電素子１０は多数の舌片８によってケース１の一側に
固定される。

ハンマー１１にはケース１の後側壁と前側壁に形成した
摺動案内溝９に遊嵌する翼片１２を形成し、さらに圧電
素子１０に対応する前面を第１図矢線のとおりに下降さ
せ得る逆Ｖ形板ばねからなる係合発条１３を取付ける。

着火操作棒挿通孔６，７に通す着火操作棒１５には挿通
孔７の径より大きい外径の突出部１６を後側に突出して
その外周にガスコック（図示せず）に対し摺動だけを自
由にして回転方向では常に保合する係合削成面１７を形
成し、挿通孔７より前方は径を削って側面に係止削成面
１８を形成しかつ操作棒挿通孔７のすぐ後側に接するロ
ックピン１９を側腹に突出すると共に、６，７の間で操
作棒１５の左廻り回転のときハンマー１１の保合発条１
３に係合し、右廻り回転のとき該発条１３を第１図矢線
方向に下降させながら廻るハンマー保合子２１を自由回
転不能に嵌める。

係合子２１は挿通部２２を着火操作棒２２を着火操作棒
１５に軸方向への相対的自由に嵌められているもので、
その挿通部２２にロックピン１９を軸方向移動自由に通
す欠溝２３を設ける。

取付板４と支持片５間の着火操作棒１５の上半外周には
支持片５をも覆う半円形のロックカバー２４を取付板４
に取付け、その内周の正面から見た下部右端に該カバー
２４の前端から後端までの長さの第１案内片２５を設け
、それより左にカバー２４の前端と後端とから退いた第
２案内片２６を設け、さらにその左から下部左端までに
カバー２４の前端から少し退いた第３案内片２７を設け
て第４図の展開図に示す経路をもつロックピン通過溝２
８を形成する。

着火棒操作杆にはロックカバー２４の前面に接するロッ
ク板２９を遊嵌してこれをカバー２４に回転不能に係合
し、該ロック板には第２案内片２６の前端面右端にほぼ
接する逆止ロック突片３０を突出し、さらに着火操作軸
１５の前方の環溝２０に嵌着した上でスナップリング３
１より支持したばね受板３２にかけたコイルばね３３を
ロック板２９の前面にかける。

前記実施例においては、着火操作棒１５をコイルばね３
３の弾力により突出し、かつロックピン１９をロック板
２９の裏面に接触し、該ロック板２９の逆止ロック突片
３０を越えた右側の、第１案内片２５上に対応する回転
位相を閉位置１とする（第２゜３図）着火操作棒１５はガスコック（図示せず）の連動杆を兼
ねるもので、突出部１６に連結するガスコックは、ロッ
クピン１９が第２，３図の閉位置■にあるときガス管路
を全閉となし、ロックピン１９が第２図の第２案内片２
６と第３案内片２７間の前後方向のロックピン挿通溝２
８の角度に回転した第１開位置ＩＩでパイロットバーナ
ーを全閉とし、それより左の第３案内片２７の前側左端
を第２間位置として主バーナーを全開にする。

他方ハンマー保合子２１はロックピン１９が閉位置■に
ある位相でハンマー１１の保合発条１３に第２図のとお
りに対応する。

本実施例は、着火操作棒１５を前端に取付けたつまみ（
図示せず）によりコイルばね３３の弾力に抗して押し込
んで、第２，３図の閉位置■の角度にあるロックピン１
９を第１案内片２５上のロックピン通過棒２８に通し第
２案内片２６の後側まで押出すと、ガスコック連動杆を
兼ねる着火操作棒１５を左廻り不能にしているロックが
解除される。

ここで該着火操作棒１５を押し込んだまま左回転すると
ロックピン１９が第３案内片２７の後側の右側に衝き当
って第１開位置ＩＩになり、突出部１６によって連動回
転するコックによりパイロットバーナーが開かれて生ガ
スが放出する。

他方ハンマー係合子２１が係合発条１３に係合し、ハン
マー１１を打圧ばね１４に抗して右方向に移動し、前記
ばね１４に打圧力を蓄勢し、着火操作棒１５が第１開位
置ＩＩに回転すると同時にハンマー係合子２１を係合発
条１３から回転によって外してハンマー１１により圧電
素子１０を打圧し、パイロットバーナーから噴出する生
ガスに着火する。

しかして、着火操作棒１５は第１開位置ＩＩでロックピ
ン１９と共にコイルばね３３の弾力で突出し、その後は
第３案内片２７の前面でロックピン通過溝２８内でロッ
クピン１９を第２開位置ＩＩＩまで移動して主バーナー
からのガス噴出量を調整し、パイロットバーナーの火を
移して適当な火力により燃焼する。

着火操作棒１５を第１開位置ＩＩを越えて右方向に回転
すると、ロックピン１９が第２案内片２６の前面のロッ
クピン通過溝２８を移動し、逆止ロック突片３０につき
当ると同時に試片３０とロック板２９とをコイルばね３
３の弾力に抗して前方に少し移動させて閉位置Ｉに戻り
、他方、突出部１６によって連動するガスコックも閉に
なる。

閉位置１の着火操作棒１５は既述のように後方に押さな
い限り、左方向への回転を逆止ロック突片３０によりロ
ックされる。

第５〜８図は第２実施例を示し、第１実施例について説
明したと同じく、圧電素子１０、翼片１２及び係合発条
１３を備えるハンマー１１．打圧ばね１４を納めたケー
ス１の操作棒挿通孔６，７に着火操作棒１５ａを軸方
向摺動及び回転自由に通し、これにハンマー保合子２１
を第１実施例の通りに嵌め、ロツクピン１９ａは支持
片５より前部に突出する。

第実施例のロックカバー２４と均等なカバー２４１？ｊ
取付板４に取付けるが、これに支持片５より前側に突出
する円筒４１を一体に設ける。

その円筒４１には下半用に第１案内片２５ａを設け、
第２案内片２６ａ、第３案内片２７ａも第１実施例の
通りに詔けて第４図のロックピン通過溝２８に準じた通
運溝を形成し、閉位置■、第１開位置■Ｉ、第２開位層
ＩＩＩを同じように設定する。

円筒４１には、第２案巴片２６ａの右方前部に切欠４
２を形成し、これに第５図のとおりに曲げて一端を固定
した逆止ロック板ばね４３を外側から嵌めて、弾力的に
半径方向外方に移動するロック部４４をロックピン通過
溝の一部に臨ませる（第４図参照）。

コイルばね３３ａは支持片５の前面とロックピン１９
ａの後側との間に掛けて、普段は該ピン１９ａが第２
案内片２６ａの前面に合致して閉位置■に停止し、右
方向への回転は逆止ロック板ばね４３のロック部４４で
不能になるようにロックする。

本実施例の作動及び作用は第１実施例に較べて着火操作
棒１５ａをロックピン１９ａとともに閉位置■に戻し
回転するとき、前記ピン１９ａがロック部４４をおお
むね半径方向に排除して通過するの他に相異するところ
はないのでその説明を省略する。

本考案は前記実施例に説明したように圧電着火装置の着
火操作棒１５，１５ａをロックピン１９，１９ａと
ともに閉位置■で安全ロック装置をなす逆止ロック装置
２９，３０．４３、４４によって第１開位置ＩＩの方
向への回転不能にロックして後方移動のみを自由とし、
該後方移動の状態で第１開位置ＩＩに移動し、さらにそ
の位置で前方に戻してから第２開位置ＩＩＩの方向に移
動できるようにすると共に第２開位置ＩＩＩから閉位置
■に回転するとき前記逆止ロック装置によって再び逆行
不能にロックされる構成とし、着火操作棒１５，１５
ａはこれをガスコックの連動杆を兼用させているもので
、その操作棒は閉位置Ｉから第１開位置ＩＩまでの間は
圧電着火装置の着火作動と、ガスコックの着火に必要な
最小限の生ガス放出動作とを生じ、第１開位置ＩＩと第
２開位置ＩＩＩの間では専らガスコックの連動杆として
作用して圧電着火装置に対しては遊びを生じ、第１開位
置ＩＩから閉位置■までの間はガスコックの閉動作と圧
電着火装置の次回の着火準備を行う連動杆兼用の着火操
作棒として作用するものであって、ガス着火を、逆止ロ
ック装置を作用させた圧電着火装置側の着火操作棒によ
って正確がっ安全に制御できる効果をもつ。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の実施態様を例示し、第１〜４図は第
１実施例であって、第１図は分解斜視図、第２図は一部
切欠正面図、第３図は一部切欠平面図、第４図はロック
ピン通過溝２８を説明した展開図である。第５〜８図は第２実施例を示し、第５図は分解斜視図、
第６，７図は一部切欠正面図、第８図は第７図Ａ−Ａ線
で切断した側面図であってロックピン１９ａを第１開
位置ＩＩにした状態を示す。１→ケース、６，７→操作棒挿通孔、１０→圧電素子、
１１→ハンマー、１４→打圧ばね、１５→着火操作棒、
１９，１９ａ→ロックピン、２１→ハンマ一保合子、
２８→ロックピン通過溝、２９→ロツク板、３０→逆止
ロック突片、４３→逆止ロツク板ばね。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ガスコックの連動杆を兼ねた着火操作棒を、圧電素子、
ハンマー及び打圧ばねからなる圧電着火装置ケースに、
ハンマー作動軸線に直交させかつ発条弾力に抗する後方
押圧と回転とを可能にして取付け、その操作棒にロック
ピンを突着し、前記ケースには閉装置１でロックピンを
第１開位置ＩＩの方向へ回転不能にロックする逆止ロッ
ク装置に係合して後方に押圧移動してから第１間装置Ｉ
Ｉの方向へ移動し、そこで前方に移動させて第２開位置
ＩＩＩの方向への移動を自由にすると共に、閉位置に戻
し移動したとき前記ロック装置によって後方移動以外の
移動不能なロック作用を生ずるロックピン通過溝を設け
、閉位置１で着火操作棒をロックピンと共に後方に押し
て第１開位置ＩＩに回転するときガスコックを少し開き
かつ打圧ばねの蓄勢弾力でハンマーにより圧電素子を打
圧する構成にしたことを特徴とするガス着火装置。