JPS5916183B2 - 空気調和機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は室温調整用ボリウムの設定位置と室内温度との
相関関係により運転モードを自動的に選択すなわち温度
の高い方から順次「冷房」、「ドライ」、「送風」、「
暖房」の運転切換えを行う空気調和機に係り、特にその
「お休み」運転時の運転制御方式を改良したものを提供
するものである０ 従来から就寝時にタイマーをセットすることにより一定
時間運転を継続して行ういわゆる「お休みタイマー」を
装備したエアコン等の空気調和機が提案、実用化されて
いる。

しかし、従来の１お休みタイマー」はタイマー設定時間
終了後運転を停止してしまうため、急に碧苦しくなった
り寒くなったりと室内温度が急変したように感じて不快
感を覚えるものであった。

そこで、タイマー設定終了後一定時間は更に運転を継続
して行い設定温度を除々に変化させて室温が急変しない
ようにし、たものも提案されているが、結局は一定時間
後には運転が停止されてしまうので、何かの原因で室内
温度が上昇した時にはこれに対応できない欠点があった
。

本考案は上記の点に鑑み成されたものであって、就寝前
、就寝初期、就寝中、起床前後の人間の行動とかつ部屋
の負荷状態とを勘案して最適の運転を行う空気調和機を
提供するものである。

以下、本発明を、実施例を示した図面を参照して詳細に
説明する。

先ず本考案の概要について説明する。

本発明においては室温を感知して、第１図に示す室温調
整用ボリウムの設定と室内温度との相関関係に基いて、
自動的に最適の運転すなわち「冷房」、「ドライ」、「
送風」、「暖房」の何れかの運転を行わしめると共に、
就寝時にはお休みタイマーのスイッチがセットされてい
るときには、該タイマ一段定時間後タイマー（切」の後
に、第２図に示すように室温と設定温度との相関関係の
ドライ■と送風■の領域を、ドライ■領域においては冷
房←ドライの切り換え温度を数℃上昇させ、又送風領域
においては送風→暖房の切り換え温度を数℃下降させて
拡大し、このドライ■及び送風■領域の拡大された室温
と設定温度との相関関係に基くゆるめの運転を上記タイ
マーの「切」の後一定時間（Ｔｏ ：例えば１時間）継
続させるようにタイマ一手段が設けられている。

この時間Ｔ□は人間が就寝時に最も深い眠りにおちつく
までの時間よりやや長めにとっており、このＴｏの間、
上記第２図に示した拡大された領域での最適運転が行わ
れる。

そしてこのＴ０終了後更に相関関係に基く拡大した領域
での運転が継続されるが、このＴ□終了後、ドライ■又
は送風■の運転が一定時間継続されるようであれば、部
品の空調負荷が軽くなり室内が快適温度で安定したこと
になりエアコンを運転する必要がないので、上記Ｔ１終
了後「送風」又は「ドライ」の運転時間を積算する積算
手段を設けると共にこの積算手段による連続運転のカウ
ントが所定時間（Ｔ２：例えば２０〜３０分）続いた時
に運転を停止する第１停止手段が設けられ、上記積算手
段は、何らかの原因で時間Ｔ２に達する迄に再度「冷房
」又は「暖房」に復帰したときには積算カウントはクリ
アーされて次に「送風」又は「ドライ」になったときに
はまた最初から時間Ｔ２をカウントするようにしている
０ しかし、このゆるやかな運転はいつまでも続くようには
してない。

すなわち朝目覚めて行動を開始するときには、この運転
は必要はない。

なぜなら不在になるときには運転を停止しておかなけれ
ばならないし、不在でないときにはタイマー「切」迄の
元のきつめの運転に戻した方がよい。

従っていずれの場合にもいったん自動的に止めて後は個
人の手動にまかせれば良い。

従って本発明ではゆるやか運転の制限時間Ｔ３を設けて
いる。

即ち、上記お休みタイマーの終了後一定時間（Ｔ３ ：
例えば８時間）経過すれば上記積算手段のカウントに関
係なく自動的に運転停止を停止するように第２停止手段
を設けている。

尚、第１図は室温設定用のボリウムの設定位置と室温の
相関関係により、Ｉ 、ｎ、ＩＩＩ、ＩＶの４つのモー
ドに分けて、それぞれ「冷房」、「ドライ」、「送風」
、「暖房」の自動運転モードを示している。

第２図は「切」タイマ一時刻終了後のお休み運転の状況
（ゆるめの運転）を示している。

すなわち■、■の領域が第１図に比べて拡大されている
。

次に上記概要で説明した本発明の空気調和機を実際の回
路に基いて説明する。

第３図は本発明空気調和機の回路の一例を示したもので
ある。

第３図においてＳＷｌはオンスイッチ、ＳＷ２はオフス
イッチ、ＳＷ４はお休みスイッチであり、何れもモーメ
ンタリスイッチである（スイッチＳＷ１ 、ＳＷ４はブ
ツシュオン、スイッチＳＷ２はブツシュオフ）。

ＳＷ３はタイマー接点であり、ｔｌ、側接点はタイマー
運転中、ｔ２側接点はタイマー終了後の位置である。

今、タイマー運転側のときスイッチＳＷ１を瞬時ブツシ
ュするとリレーＲＹ□がオンし、回路は自己保持される
。

■は直流定電圧回路であり、以下の回路に電圧を供給し
ている。

＠は発振回路、θは温度制御回路であり、第１図の３本
線による区分けをしている。

コンパレータＩＣ２、ＩＣ３゜ＩＣ４の出力ａ、ｂ、ｃ
と運転モードの関係は第４図に示す通りである。

このときタイマー接点ＳＷ３はまだｔ１側にあるのでト
ランジスタＱ３及びＱ４もオフしており、第１図のよう
な定常運転を行っている。

（ＴＨはサーミスタ、ｖＲは室温設定用のボリウム）そ
して、■の回路によりコンパレータ出力ａ、ｂ、ｃの状
態によって「冷房」、「ドライ」、「暖房」時にそれぞ
れオンしなければいけない電磁弁Ａ、Ｂ、Ｃを制御して
いる。

このままでお休みスイッチＳＷ４をブツシュしなければ
タイマー終了後自動的にリレーＲＹ１がオフし、以下電
路を遮断し負荷をオフするが、もしタイマー終了までに
お休みスイッチＳＷ４がブツシュされると制御素子５Ｃ
Ｒ１を通じてリレーＲＹ２に通電され、リレーＲＹ２の
コイル電流により制御素子５ＣＲ１の通電は保持される
。

リレーＲＹ２のオンによりタイマ一時刻が終了してタイ
マー接点ＳＷ３の接点がｔ２側にきたときもリレーＲＹ
１はオンし続けるので負荷はオフしない。

ｔ２側にオンすることにより発振回路Ｏに通電される。

コンパレータ■Ｃ１の出力はコンデンサＣと抵抗Ｈの充
放電によりレベルがＨ４＋Ｌをくり返す。

このＨｏのくり返し出力がバイナリカウンタＩＣ５。

ＩＣ６のクロック入力となる。

クロックタイムの積算でＰＩＯは３０分子２、Ｐｌｌ
は１時町１、Ｐ□４ は８時間Ｔ３後にＨ出力が出る
ように発振回路Ｏの定数を設計している。

お休みタイマー終了後１時間迄はＰ□、はＬであるので
制御素子５ＣＲ２はオフであり、従ってバイナリカウン
タ■Ｃ６のクロック入力はカウントされない。

一方温度制御回路θではお休みタイマー終了と同時にト
ランジスタＱ３ 、Ｑ４ 、Ｑ５のオンにより、サ
ーモの設定が変わり、第２図の実線のような運転（ゆる
やか運転）となる。

この状態はお休み運転が継続している間続く。

お休みタイマー終了してから１時間経過するとバイナリ
−カウンタＩＣ５のｐＨからの出力がＨに転するので制
御素子５ＣＲ２がオン（以下お休み期間中オン）する。

「ドライ」、「送風」運転のときはコンパレータ■Ｃ２
のａ出力Ｌ１コンパレータ■Ｃ４のＣ出力Ｈであるので
トランジスタ（ｈｔ ｔ（ｈｚ はオフ、従ってト
ランジスタＱ１３ もオフとなっているのでバイナリ
−カウンタ■Ｃ６のクロック入力はコンパレータ■Ｃ１
のＬ＋＋Ｈ出力から供給される。

そしてこの積算時間が３０分に達するとバイナリ−カウ
ンタＩＣ６の出力Ｐ１ｏ がＨに転じ、パルス回路■に
より一瞬トランジスタＱ２がオンし、制御素子５ＣＲ１
はオフし、そのあとトランジスタＱ２もオフするので、
リレーＲＹ２はオフし、リレーＲＹ１がオフして負荷は
遮断、運転を停止する。

なお、「送風」、「ドライ」の連続運転積算が３０分に
達する前に「冷房」又は「暖房」運転に移行したときは
トランジスタＱ□□ 又はトランジスタＱ１２ の何
れかがオンするので回路■より「ドライ」、「送風」の
運転積算カウントはゼロにクリアーされる。

又、トランジスタＱ１３ オンによりコンパレータ■
Ｃ１出力のカウントは停止される。

このように「ドライ」、「送風」の連続積算時間が３０
分以上続かず、従って負荷が遮断しなくてもお休みタイ
マー終了後８時間経過するとバイナリ−カウンタＩＣ５
の出力Ｐ１４ がＨレベルに転じるので回路■により
トランジスタＱ２が一瞬オンして制御素子ＳＣＲ，をオ
フさせ、その後トランジスタＱ２もオフするのでリレー
ＲＹ２、リレーＲＹ１をオフし、運転を停止させる。

なお、■は初期運転時のバイナリ−カウンタ■Ｃ５、Ｉ
Ｃ６のカウントクリアー回路、■はタイマー終了後のバ
イナリ−カウンタ■Ｃ５，ＩＣ６のカウントクリアー回
路、■はコンプレッサ制御回路である。

ＲＹ３はコンプレッサ制御用リレーである。

以上本発明は、室温調整用ボリウムの設定温度と室内温
度との相関関係に基いて、運転モードを室内温度が高い
方から低い方に順次「冷房」、「ドライ」、「送風」、
「暖房」と室内温度によって自動的に選択して運転切り
換えを行う空気調和装置であって、スイッチでセットし
た場合に限り一定時間上記相関関係に基く空調運転を継
続して行うお休みタイマーを設けた空気調和装置におい
て、上記お休みタイマーによる継続運転終了後、更に、
一定時間上記相関関係に基く運転をドライ及び送風の運
転領域を拡大して一定時間継続するタイマ一手段と、こ
のタイマ一手段によるドライ若しくは送風運転が継続す
る時間をカウントすると共にこのドライ若しくは送風か
ら再び冷房若しくは暖房になった時はカウントをクリア
して最初からカウントする積算手段と、この積算手段の
カウントした時間が一定時間以上になれば運転を停止す
る第１停止手段と、上記タイマ一手段の積算手段による
カウントに関係なく上記お休みタイマーの設定時間終了
後一定時間後に運転を停止する停止手段とを設けたこと
を特徴とする空気調和機である。

従って、お休みタイマーの非セツト時には室温調整用ボ
リウムの設定温度と室内温度との相関関係に基いて「冷
房」、「ドライ」、「送風」、「暖房」のモードを自動
的に選択して空調運転を行いお休みタイマーセット時に
は所定時間上記相関関係に基く運転を継続して行い、こ
のタイマーの設定時間終了後には、体感する室内温度が
急激に上昇したように感じないように上記相関関係のド
ライ及び送風の領域を拡大してゆるめの運転を所定時間
継続し、このゆるめの運転における「ドライ」又は「送
風」の領域での運転時間を積算して、その結集積算時間
が一定時間になれば運転を停止し、又この積算中に何ら
かの原因で室内温度が上昇して再び「冷房」運転になっ
たり、室温が下降して再び「暖房」運転になれば、上記
積算時間をクリアーして再度「ドライ」又は「送風」に
なった時から積算しなおして一定時間経過するまで上記
「ドライ」及び「送風」領域の拡大されたゆるめの運転
を行い、一方で、上記積算時間のカウントに関係なくお
休みタイマ設定時間後所定時間後に運転を停止させるこ
とができる。

故に、本発明によれば、従来にない快適な「お休み」運
転を行う空気調和機を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は各運転状態における室温設定用ボリ
ウムの設定位置と室温の相関関係を示した図面、第３図
は本発明空気調和機の回路の一例を示した図面、第４図
はコンパレータ出力と運転モードの関係を示した図面で
ある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 空温調整用ボリウムの設定温度と室内温度との相関
   関係に基いて、運転モードを室内温度が高い方から低い
   方に順次「冷房」、「ドライ」、「送風」、「暖房」と
   室内温度によって自動的に選択して運転切り換えを行う
   空気調和装置であって、 スイッチでセットした場合に限り一定時間上記相関関係
   に基く空調運転を継続して行うお休みタイマーを設けた
   空気調和装置において、 上記お休みタイマーによる継続運転終了後、更に、一定
   時間上記相関関係に基く運転をドライ及び送風の運転領
   域を拡大して一定時間継続するタイマ一手段と、 このタイマ一手段によるドライ若しくは送風運転が継続
   する時間をカウントすると共にこのドライ若しくは送風
   から再び冷房若しくは暖房になった時はカウントをクリ
   アして最初から積算手段と、この積算手段のカウントし
   た時間が一定時間以上になれば運転を停止する第１停止
   手段と、上記タイマ一手段の積算手段によるカウントに
   関係なく上記お休みタイマーの設定時間終了後一定時間
   後に運転を停止する停止手段と、 を設けたことを特徴とする空気調和機。