JP7034764B2 - 空調制御システム及び空調制御方法 - Google Patents

空調制御システム及び空調制御方法 Download PDF

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特許法第30条第2項適用 奥村組技術研究年報、No.43、第12頁,第20頁及び第101頁~第105頁、株式会社奥村組技術研究所
本発明は、快適性を損なうことなく、空調エネルギの削減効果を改善することが可能な空調制御システム及び空調制御方法に関する。
近年、産業構造の変化に伴って建物の消費エネルギの割合が増加しており、これらを削減させるため、国による継続的な施策の取り組みが進められている。2009年度、経済産業省より2020年までに新築公共建物をネット・ゼロ・エネルギ・ビル(以下、ZEB)化するビジョンが掲げられ、それ以降、ZEBの定義の決定、助成制度も進められている。ZEBにおいては、建物全体のエネルギ消費量に対し、空調エネルギの比率が大きくなると考えられ、ZEBの建物規模を拡大していくには空調エネルギの削減が重要な課題となる。
空調の稼働と停止を、時間間隔を空けて行うことで、温度変化に律動を与え、快適性を損なわずに空調エネルギの削減に関する技術として、特許文献1~3が知られている。特許文献1の「空気調和機の制御方法」は、熱源装置と、送風ファンを有し、かつ、上記熱源装置からの熱媒が供給されると共に所定の室に設置されたファンコイルユニットと、送風ファンを有し、かつ、上記熱源装置からの熱媒が供給されると共に屋外からの外気を上記所定の室に導入するエアハンドリングユニットと、上記熱源装置と、上記ファンコイルユニットおよびエアハンドリングユニットとに接続された熱媒配管と、該熱媒配管の途中に設けられて上記熱源装置からの熱媒を上記熱媒配管を介して上記ファンコイルユニットおよびエアハンドリングユニットに供給して上記熱源装置に戻すポンプとを備える冷暖房用空気調和機の制御方法において、上記所定の室の温度が設定温度になるように上記空気調和機の空気調和動作を連続的に行っている連続運転状態での上記所定の室に居る特定の複数の被験者が申告した段階的表示の温冷感レベルの平均値を求め、上記空気調和機の送風ファンの動作を所定時間だけ強制的に停止させている停止時間と上記連続運転状態と同じ設定温度で連続運転を行っている稼働時間とを繰り返す間欠動作を、上記停止時間と稼働時間を変えて複数回行い、上記複数の間欠動作の各々での上記所定の室に居る上記特定の複数の被験者が申告した段階的表示の温冷感レベルの平均値を求め、上記複数の間欠動作での上記温冷感レベルの平均値のうちで上記連続運転時の温冷感レベルの平均値と同程度の温冷感レベルの平均値を有する停止時間と稼働時間との組み合わせからなる間欠運転で、上記送風ファンを運転するようにしている。
特許文献2の「空調制御装置」は、快適性を満足し、省エネ化を図ることができるようにすることを課題とし、PMV演算部からのPMVに基いて、室温設定値演算部は室温設定値を演算し、これをDDCに出力する。DDCは、この室温設定値に基いて、蒸気バルブ、温水バルブ、冷水バルブ等の制御を行なう。一方、PMV間欠運転制御部も上記PMVを入力しており、このPMVが所定の上下限値間の範囲内に入るように、空調機オン・オフ指令を空調機及びDDCに出力するようにしている。PMVとは、予想平均申告(Predicted Mean Vote) であって、ISO7730(1994)に採用されている代表的な温熱環境評価指数の一つである。
特許文献3の「変動パターンに基づく空調制御装置および方法」は、被空調者の快適感を損なうことなく、消費エネルギーの低減する空調制御をすることを課題とし、変動パターンに基づいて変動する目標PMV値と室内PMV値とに基づいて空調を制御する。変動パターンは、被空調者にとって快適な快適PMV値とこの値より室外PMV値に近い省エネPMV値との間を変動する変動パターンであって、快適PMV値から省エネPMV値へ徐々に変動する第1変動と省エネPMV値から快適PMV値へ急激に変動する第2変動とを繰り返すようにしている。
特許第3991068号公報 特開平9-217953号公報 特開2004-353973号公報
特許文献1が開示している従来の空調制御では、例えば単一の壁掛け温度計を用いて室内温度を取得し、これを基に室内機を発停させていたが、制御対象室が大きい場合に、温度計に近い場所と遠い場所とで、温度の不均一性が顕著になるなどの弊害が現れた。また、人の温熱快適性は温度だけでなく湿度にも影響される。しかしながら、特許文献1では、湿度は一定としており、湿度変化に対応した制御機能を備えていなかった。このため、快適性を損なうことなく省エネルギを確保することが可能な空調制御を、十分に確立し得てはいなかった。
PMVは、温度と同時に湿度を加味した空調制御用の指標であり、特許文献2及び3で採用されている。しかしながら、空調制御へのPMVの利用に関し、制御対象空調空間における時々刻々変化するリアルタイムのPMV変化までは考慮していないため、快適性及び省エネ性の確保において、改良の余地のある技術であった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、快適性を損なうことなく、空調エネルギの削減効果を改善することが可能な空調制御システム及び空調制御方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる空調制御システムは、空調制御対象空間の空調制御を行うための空調機と、空調制御対象空間内の多点に設けられ、時々刻々温度及び湿度を計測して発信する複数のセンサと、上記各センサから入力される温度計測値及び湿度計測値を用いて、上記空調機の稼働と停止を制御する制御機とを備え、
該制御機は、
上記空調機による空調の停止開始時を基点として「第1の時間」までの間で、
(1)複数の上記センサそれぞれについて、該各センサから入力される上記温度計測値及び上記湿度計測値の所定時間における平均値を個々に求め、該各センサそれぞれについて個別に得た該各平均値の総和を該センサの個数で割って、空調制御対象空間の該基点からの空間平均温度及び空間平均湿度を時々刻々算出し、
(2)時々刻々得られる該空間平均温度及び該空間平均湿度から、該基点からの空調制御対象空間の快適性を示す空間平均PMVを時々刻々推定し、
(3)さらに、時々刻々得られる該空間平均PMVの積算値を、積算回数で割って、該基点からの該空間平均PMVの時間平均値である時間平均PMVを時々刻々算出する、これら(1)~(3)の手順を行い、
該「第1の時間」の間で、算出された該空間平均温度及び該空間平均PMVが共に許容条件を充足しているか否かを判定し、充足しているときには、該「第1の時間」が経過するまで該空調機による空調を停止する第1の制御と、
上記「第1の時間」の経過後、上記基点からの上記(1)~(3)の手順を継続して行いつつ、上記空調機による空調の稼働を「第2の時間」が経過するまで継続し、該「第2の時間」経過後から「第3の時間」までの間で、
(4)該基点からの該(1)の手順を継続して行って、空調制御対象空間の該基点から該「第3の時間」における上記空間平均温度及び上記空間平均湿度を時々刻々算出し、
(5)該基点からの該(2)の手順を継続して行って、時々刻々得られる該空間平均温度及び該空間平均湿度から、空調制御対象空間の該基点から該「第3の時間」における快適性を示す上記空間平均PMVを時々刻々推定し、
(6)さらに、時々刻々得られる該空間平均PMVに対し、該基点からの該(3)の手順を継続して行って、空調制御対象空間の該基点から該「第3の時間」における上記時間平均PMVを時々刻々算出する、これら(4)~(6)の手順を行い、
算出された該時間平均PMVが許容条件を充足しているか否かを判定し、充足しているときには、省エネルギ確保のために直ちに該空調機による空調を停止し、かつ該時間平均PMVを更新するために上記第1の制御に移行する第2の制御と、
該第2の制御で時々刻々得られる上記時間平均PMVが許容条件を充足するまで最大上記「第3の時間」まで判定を継続しつつ快適性を確保するために上記空調機による空調の稼働を継続し、その後、該空調機による空調を停止し、かつ該時間平均PMVを更新するために上記第1の制御に移行する第3の制御と、
上記第1の制御で時々刻々得られる上記空間平均温度及び上記空間平均PMVのいずれかが許容条件を充足していないときは、上記空調機による空調の稼働を行って快適性を確保するフェイルセーフのために、上記「第1の時間」の経過を問わず直ちに上記第2の制御に移行する第4の制御とを行う機能を有することを特徴とする。
前記センサは、電源装置として光発電パネルを備え、前記温度計測値及び前記湿度計測値を無線で前記制御機へ送信することを特徴とする。
本発明にかかる空調制御方法は、
空調機による空調の停止開始時を基点として「第1の時間」までの間で、
(1)複数のセンサそれぞれについて、該各センサから入力される温度計測値及び湿度計測値の所定時間における平均値を個々に求め、該各センサそれぞれについて個別に得た該各平均値の総和を該センサの個数で割って、空調制御対象空間の該基点からの空間平均温度及び空間平均湿度を時々刻々算出し、
(2)時々刻々得られる該空間平均温度及び該空間平均湿度から、該基点からの空調制御対象空間の快適性を示す空間平均PMVを時々刻々推定し、
(3)さらに、時々刻々得られる該空間平均PMVの積算値を、積算回数で割って、該基点からの該空間平均PMVの時間平均値である時間平均PMVを時々刻々算出する、これら(1)~(3)の手順を行い、
該「第1の時間」の間で、算出された該空間平均温度及び該空間平均PMVが共に許容条件を充足しているか否かを判定し、充足しているときには、該「第1の時間」が経過するまで該空調機による空調を停止する第1の制御ステップと、
上記「第1の時間」の経過後、上記基点からの上記(1)~(3)の手順を継続して行いつつ、上記空調機による空調の稼働を「第2の時間」が経過するまで継続し、該「第2の時間」経過後から「第3の時間」までの間で、
(4)該基点からの該(1)の手順を継続して行って、空調制御対象空間の該基点から該「第3の時間」における上記空間平均温度及び上記空間平均湿度を時々刻々算出し、
(5)該基点からの該(2)の手順を継続して行って、時々刻々得られる該空間平均温度及び該空間平均湿度から、空調制御対象空間の該基点から該「第3の時間」における快適性を示す上記空間平均PMVを時々刻々推定し、
(6)さらに、時々刻々得られる該空間平均PMVに対し、該基点からの該(3)の手順を継続して行って、空調制御対象空間の該基点から該「第3の時間」における上記時間平均PMVを時々刻々算出する、これら(4)~(6)の手順を行い、
算出された該時間平均PMVが許容条件を充足しているか否かを判定し、充足しているときには、省エネルギ確保のために直ちに該空調機による空調を停止し、かつ該時間平均PMVを更新するために上記第1の制御ステップに移行する第2の制御ステップと、
該第2の制御ステップで時々刻々得られる上記時間平均PMVが許容条件を充足するまで最大上記「第3の時間」まで判定を継続しつつ快適性を確保するために上記空調機による空調の稼働を継続し、その後、該空調機による空調を停止し、かつ該時間平均PMVを更新するために上記第1の制御ステップに移行する第3の制御ステップと、
上記第1の制御ステップで時々刻々得られる上記空間平均温度及び上記空間平均PMVのいずれかが許容条件を充足していないときは、上記空調機による空調の稼働を行って快適性を確保するフェイルセーフのために、上記「第1の時間」の経過を問わず直ちに上記第2の制御ステップに移行する第4の制御ステップとを備えることを特徴とする。
本発明にかかる空調制御システム及び空調制御方法にあっては、快適性を損なうことなく、空調エネルギの削減効果を改善することができる。
本発明に係る空調制御システムのシステム構成の好適な一実施形態を示す構成図である。 図1に示した空調制御システムに用いられる無線温湿度センサの斜視図である。 図1に示した空調制御システムにおける、無線温湿度センサによる計測から、制御機で実行される受信及び受信後の平均値変換までの処理フローを説明する説明図である。 従来周知のPMVとそれに対応するPPDの関係を示す説明図である。 本発明に係る空調制御方法の好適な一実施形態を説明する制御機による空調室内機の空調運転状態の制御フローを説明する説明図である。 図5に示した制御フローに従った室内空調機の冷房時の制御状態を示すグラフ図である。 図5に示した制御フローに従った室内空調機の暖房時の制御状態を示すグラフ図である。 実証実験を行った実験室内における無線温湿度センサ及び空調室内機の配置図である。 実証実験を行った拡張制御及び従来制御それぞれにおける1サイクルを基準としたサイクル平均温度とサイクル平均PMVの推移の実験結果を示すグラフ図である。 本実施形態に係る空調制御システム及び空調制御方法による拡張制御と、一般空調と、従来制御の3パターンの室外機の電力消費を説明するためのグラフ図である。 本実施形態に係る空調制御システムの構成例を説明する図であって、(A)は単一モジュールタイプ、(B)は複数モジュールタイプを示す図である。
以下に、本発明にかかる空調制御システム及び空調制御方法の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
本発明者等は、(1)空調制御対象空間内の温度の偏りの影響を最小限にすることと、(2)PMVの時間平均値に着目し、このPMVの時間平均値に基づいて、空調機の発停(稼働開始と稼働停止)制御を行うようにすることで、湿度が快適性を上昇させる条件下で、空調の稼働時間をこれまでよりも短縮することが可能であることを見出して、空調エネルギの削減効果を改善できる本発明を完成するに至ったものである。
図1には、本実施形態に係る空調制御システムのシステム構成が示されていて、天井1や床2、壁3などで区画形成された部屋などの空調制御対象空間Sに設けられ、当該空調制御対象空間S内の空調制御を行うための空調機としての空調室内機4と、空調制御対象空間S内の多点に設けられ、時々刻々温度及び湿度を計測して発信する複数の無線温湿度センサ17(柱面aや机上面bに設置)と、これら複数の無線温湿度センサ17から入力される温度計測値及び湿度計測値を用いて、空調室内機4の稼働と停止を制御する、無線受信機能を備えた制御機20とから構成される。
図示では、壁掛温度計7も示されていて、この温度計7からは有線で制御機20に計測値が入力される。空調制御対象空間Sの部屋には、照明スイッチの他、空調室内機4や制御機20を入り切りするスイッチ8及び制御ランプが設けられる。
図2は、無線温湿度センサの斜視図である。この無線温湿度センサ17は、厚さの薄い直方体状のハウジング18の前端側及び後端側に、断熱材14aを介して、黒球温度計(輻射熱計測用)14が一対設けられると共に、一側面に、空気温度計21及び湿度計23が設けられる。さらに、ハウジング18の天面には、光発電パネル22及び照度センサ24が設けられる。
この無線温湿度センサ17は、照明を利用する光発電パネル22を電源装置とした環境発電方式であり、電源交換の必要がなく、温度・湿度・照度を計測し、これら計測値を制御機20に向けて無線送信する。本実施形態では、空気温度計21の計測値が温度計測値として用いられる。無線温湿度センサ17は、照度200lux で30秒ごとのデータ送信が可能であり、照度が高くなるほど、送信間隔は短くなる。
この無線温湿度センサ17が、空調制御対象空間S内に偏りなく複数設置される。無線温湿度センサ17は、光発電パネル22で自ら給電を行うと共に、計測値を無線送信するので、電源線や信号線の配設が不要であり、複数箇所に設置する場合にその設置施工性に優れる。
このように複数の無線温湿度センサ17を空調制御対象空間S内の多点に設置するようにしたので、空調制御対象空間S内の標準的な(平均的な)温度を捉えることが可能で、温度及び湿度の偏りの影響を最小限に抑えて適切に計測値を取得することができる。
無線温湿度センサ17で計測された温度計測値及び湿度計測値は、受信機能を有する制御機20へ送られる。図3には、無線温湿度センサ17による計測から、制御機20における受信及び受信後の平均値変換までの処理フローが示されている。
無線温湿度センサ17による温度計測値等の送信間隔(送信頻度)は、環境照度(空調制御対象空間S内の照度)に応じて大小変化する。一定時間内で制御機20が受信した温度計測値等の全平均を求めると、高照度環境に配置された無線温湿度センサ17からの温度計測値等が多く含まれることとなり、厳密な平均値とならない。
そのため、制御機20は、各無線温湿度センサ17ごとに、それらから時々刻々入力される複数の発信温度計測値及び発信湿度計測値の一定時間における平均値を、温度計測値及び湿度計測値とするようになっている。
すなわち、制御機20側で、各無線温湿度センサ17からの温度計測値等の所定時間(例えば1分間)における平均値を個々に求め、各無線温湿度センサ17それぞれについて個別に得た各平均値から、これら平均値の総和を無線温湿度センサ17の個数で割って、空間平均温度と空間平均湿度を算出する。これにより、送信間隔が異なることによる温度計測値等の偏りを防止することができる。無線温湿度センサ17が黒球温度計14の計測値(輻射温度を求める際の基礎データとして利用)や照度も計測する場合、これらの計測値についても同様に平均化する処理をすることで、偏りを防止することができる。
この際、空調制御対象空間S内で、温度や湿度が異なると考えられる複数箇所に無線温湿度センサ17を配置し、これより温湿度等の空間平均値を算出するようにすれば、より標準的な温湿度等による制御が可能となる。
図3に示すように、制御機20は、算出した空間平均温度及び空間平均湿度より、時々刻々変化する空間平均PMVを推定する。そして後述するように、この空間平均PMVの時間平均値(以下、時間平均PMVという)を元にして、空調室内機4の発停の制御を判断する。
時間平均PMVとは、空調室内機4の稼働停止、稼働開始、再度の稼働停止までの1サイクルにおいて、時々刻々得られる空間平均PMVを積算し、積算した回数で割って得られる平均値をいう。空調制御対象空間Sに外部から入ったばかりの人と、そこに長時間居た人とでは、快適となる条件が異なる。各瞬間の空間平均PMVに対し、時間平均PMVであれば、空調制御対象空間Sに長時間居ることによる感覚的な慣れを考慮した制御を行うことができる。従って、空調制御対象空間Sを長時間利用する場合に用いることが好ましい。
図3中のサイクル平均PMVは、空調室内機4の稼働停止、稼働開始、再度の稼働停止に亘る1サイクル中における時間平均PMVの平均値であって、制御目標となる許容条件となる(図6及び図7中、許容値PMVに相当)。時間平均PMV、空間平均PMV及び空間平均温度が、制御機20による空調室内機4の制御値とされる。
空間平均PMVは一般周知であって、略述すると、対象とする空調空間の温熱環境を形成する6要素(温度、湿度、気流、輻射温度、代謝量、着衣量)を基に、公知の快適方程式(例えば、「空気調和・衛生工学便覧 1 基礎編」(社)空気調和・衛生工学会 発行を参照)から数値化された、当該空調空間の温冷感(図4参照)を算出したもので、不快者数の割合の期待値(予測不快者率;PPD)と対応しているものである。
図5には、空調室内機4の空調運転状態を制御する制御機20による制御フローが示されている。また、下記表1には、本実施形態における制御値であるサイクル平均PMV(時間平均PMV)、空間平均PMV、並びに空間平均温度の許容条件が示されている。
Figure 0007034764000001
なお、代謝量、着衣量は、表1のように一定値であっても、あるいは時期や季節毎に値を設定するようにしても良い。気流や輻射温度については、計測して空間平均を求めるようにしても、あるいは定数としても良く、さらに、時期や時刻、季節毎に値を設定するようにしても良い。
制御機20による空調室内機4の制御方法は基本的に、以下の第1~第4の制御ステップを備える。空調室内機4は、上記スイッチ8を入れるとその稼働が開始され、その後、下記制御に移行する。
第1の制御ステップ(Z1)は、空調室内機4による空調の停止開始時を基点として「第1の時間(図中、10分間)」までの間で、複数の無線温湿度センサ17それぞれから入力される温度計測値及び湿度計測値から、空調制御対象空間Sの「第1の時間」における空間平均温度及び空間平均湿度を算出し、これら空間平均温度及び空間平均湿度から、空調制御対象空間Sの「第1の時間」における快適性を示す空間平均PMVを推定し、さらに、空間平均PMVの時間平均値である時間平均PMVを算出する手順を時々刻々行い、「第1の時間」の間で、算出された空間平均温度及び該空間平均PMVが共に表1の許容条件を充足しているか否かを判定し、充足しているときには、「第1の時間」が経過するまで空調室内機4による空調を停止する。
第2の制御ステップ(Z2)は、「第1の時間(図中、10分間))」の経過後、空調室内機4による空調の稼働を「第2の時間(図中、15分間)」が経過するまで継続し、「第2の時間」経過後から「第3の時間(図中、5分間(空調室内機4の稼働開始から通算して20分間))」までの間で、複数の無線温湿度センサ17それぞれから入力される温度計測値及び湿度計測値から、空調制御対象空間Sの「第2の時間」経過後から「第3の時間」における空間平均温度及び空間平均湿度を算出し、これら空間平均温度及び空間平均湿度から、空調制御対象空間Sの「第2の時間」経過後から「第3の時間」における快適性を示す空間平均PMVを推定し、さらに、空間平均PMVの時間平均値である時間平均PMVを算出する手順を時々刻々行い、算出された時間平均PMVが表1の許容条件を充足しているか否かを判定し、充足しているときには、省エネルギ確保のために直ちに空調室内機4による空調を停止し、かつ「第1の時間」における時間平均PMVを更新するために第1の制御ステップに移行する。
なお、新たな空調の停止開始時における最初の時間平均PMVは、当該停止開始時における空間平均PMVとする。
第3の制御ステップ(Z3)は、第2の制御ステップで時々刻々得られる時間平均PMVが表1の許容条件を充足するまで最大「第3の時間(図中、5分間(空調室内機4の稼働開始から通算して20分間)」まで判定を継続しつつ快適性を確保するために空調室内機4による空調の稼働を継続し、その後、空調室内機4による空調を停止し、かつ「第1の時間」における時間平均PMVを更新するために第1の制御ステップに移行する。
第4の制御ステップ(Z4)は、第1の制御ステップで時々刻々得られる空間平均温度及び空間平均PMVのいずれかが表1の許容条件を充足していないときは、空調室内機4による空調の稼働を行って快適性を確保するフェイルセーフのために、「第1の時間」の経過を問わず直ちに第2の制御ステップに移行する。
そして、制御機20は、上記第1~第4の制御ステップ(Z1)~(Z4)を実行する第1~第4の制御機能を備える。
制御フローにおける流れの一例としては、空調の停止開始時を起点とし、計測ごとに起点からその時刻までの空間平均PMVの時間平均値(時間平均PMV)を求め、10分後(第1の制御ステップ(Z1))に空調を15分から20分稼働する。
15分から20分の間で、時間平均PMVが許容値に収まる場合、その段階で空調を停止させ、新たな停止-稼働サイクルに移る(第2の制御ステップ(Z2))。つまり、湿度条件が有利な場合は、時間平均PMVを保ちながら、稼働時間を最大で15分まで縮小させる。
停止時間率(停止-稼働サイクル1サイクルあたりの停止時間の割合)は、33~40%となり、最大で7%停止時間率が増大する。時間平均PMVが許容値に収まらない場合は、20分稼働後に、空調を停止する(第3の制御ステップ(Z3))。
また、フェイルセーフとして、空調の停止中に空間平均PMV、空間平均温度が瞬時でも許容条件を外れた場合は、即座に空調を稼働する(第4の制御ステップ(Z4))。
図6及び図7それぞれには、制御フローに従った冷房時及び暖房時の制御状態が示されている。空調室内機4の稼働停止(時間平均PMV計算起点;「第1の時間」の起点)、稼働開始、再度の稼働停止に亘る1サイクルにおいて、許容値PMV(サイクル平均PMV)を制御目標として、「第1の時間(10min)」の経過時に空調室内機4の稼働が開始(空間平均PMVが許容値PMV(許容条件)を逸脱している)され、その後の「第2の時間(15min)」の経過後、「第3の時間(~5min)」までの間で、それまで時々刻々計測されている空間平均温度及び空間平均湿度から推定される空間平均PMVより算出される時間平均PMVが許容値PMV(許容条件)を満たすことになる。
すなわち、空間平均PMVが許容条件を満たして空調室内機4が停止されるようになっていて、これにより、早期停止可能域が得られて、空調エネルギの削減を達成することができる。
《実証実験》
(1)実験概要
本実施形態に係る空調制御システム及び空調制御方法に従った冬期暖房時の運転実験及び省エネルギ効果の確認実験を行った。従来制御は、特許文献1の開示方式に沿ったものである。
図8には、実験室(幅4,500×奥行き7,000×高さ2,500mm )Sx内における無線温湿度センサ17(温湿度測定点の位置:高さ800mm )及び空調室内機4の配置が示されている。暖房能力4.0kWの空調室内機4を実験室Sxの東西に2台配置し、これらを同時に制御した。空調室外機の定格出力は2.5kWである。無線温湿度センサ17は、空調室内機4の風が当たらない机上に配置した。
実験では、従来制御と、本実施形態に係る空調制御方法による制御(以下、「拡張制御」という)で、空調制御を行い、それぞれの動作状況、空調室外機のエネルギ消費量を比較した。日中の負荷変動の影響を除外するため、日没以降18:30~20:00の時間帯に2サイクルの実験を実施した。
時刻変化に伴う温度のばらつきに配慮し、日を変えて3回実験をし、その日別平均の計測値を比較した。エネルギ消費量の比較は、一般空調(設定温度に達した後に空調を停止する)の稼働実験も加え、上記3回の実験のうち外気温が近しい日で比較した。
PMVは、湿度が高いほど、大きくなる。従来制御では、暖房時は相対湿度40%を仮定していたため、本実験では、40%より高湿度となる場合に、PMVの時間平均値制御によって、空調稼働時間が短縮される動作確認をした。湿度は、加湿器で調整し、従来制御の場合は、過去の被験者実験と同様、相対湿度40%、拡張制御では、よりPMVが有利な条件として相対湿度50%を与えた。空調設定温度は、22℃とした。
(2)制御の確認
図9には、実験結果として、拡張制御(改良制御)及び従来制御それぞれにおける1サイクルを基準としたサイクル平均温度とサイクル平均PMVの推移が示されている。サイクル平均温度は、従来制御で22.1℃、拡張制御で21.8℃と差があるが、サイクル平均PMVは、湿度差が加味され、従来制御と拡張制御で共に-0.3となっている。
また、拡張制御においては、空調室外機の稼働時間が15分となっており、サイクル平均PMVに基づいた稼働時間を短縮する制御が確認された。
(3)省エネルギ効果
図10には、一般空調と、従来制御、拡張制御(改良した制御)3パターンの室外機の電力(電力量の運転時間平均)が示されている。一般空調に対し、稼働時間の短縮によって、従来制御は36%(=(728-467)/728)であるのに対し、拡張制御では、43%(=(728-415)/728)の削減効果を得ることができた。空調停止率(稼働時間の短縮による削減効果の差分)が7%増加したことで、優れた省エネルギ性能を確保できることが確認された。
本実施形態に係る空調制御システム及び空調制御方法では、温度と湿度を加味したPMVの時間平均値を用いて制御することに着目し、常時計測した温度・湿度からPMVを推定し、PMVの時間平均値に基づいて、空調室内機4の停止・稼働を制御することで、湿度が快適性を上昇させる条件下で、空調の稼働時間を、より短縮できて、快適性を損なうことなく、空調エネルギの削減効果を改善することができる。
制御機20は、各無線温湿度センサ17ごとに、それらから時々刻々入力される複数の発信温度計測値及び発信湿度計測値の一定時間における平均値を、温度計測値及び湿度計測値とするので、多点に設置した無線温湿度センサ17それぞれから取得される計測値を等しく取り扱って、各無線温湿度センサ17の設置場所に依存することのない偏りのない空調制御を行うことができる。
無線温湿度センサ17は、電源装置として光発電パネル22を備え、温度計測値及び湿度計測値を無線で制御機20へ送信するので、電源線や通信線の配線に手間取るなど施工性を損なうことなく、空調制御対象空間Sの多点で適切に温度・湿度を計測することができ、温度等の偏りなく、空調制御対象空間Sの標準的な温度・湿度に基づいて、空調制御を行うことができる。
図11は、本実施形態に係る空調制御システムの構成例を説明する図であって、(A)に示すように、一つの空調制御対象空間Sに対し、空調室内機4と複数の無線温湿度センサ17と制御機20からなる単一のモジュールを設備しても、あるいは、(B)に示すように、空調制御対象空間Sが広大な場合には、この一つの空調制御対象空間SをゾーンRにわけ、ゾーン制御方式で、複数のモジュールを設備するようにしても良い。
後者の場合、図示するように、複数のゾーンRを単一の制御機20で制御しても、あるいは、各ゾーンRを個々に専用の制御機20で制御するようにしても、いずれであっても良い。
図3の説明では、温度、湿度の1分平均を制御機20内で算定するようにしているが、算定を各無線温湿度センサ17で行わせるようにし、各無線温湿度センサ17で算定した1分平均の温度等を制御機20へ送信させるようにしても良い。図1に示した壁掛温度計7は、用いなくても良い。図2で説明した無線温湿度センサ17は、温度と湿度を計測できれば良く、照度センサ24や黒球温度計14を備えていなくてもよい。その場合、温度と湿度以外のPMVを算定するために必要なデータは、予め用意された値を用いるようにすればよい。
4 空調室内機
17 無線温湿度センサ
20 制御機
S 空調制御対象空間
Z1 第1の制御ステップ
Z2 第2の制御ステップ
Z3 第3の制御ステップ
Z4 第4の制御ステップ

Claims (3)

  1. 空調制御対象空間の空調制御を行うための空調機と、
    空調制御対象空間内の多点に設けられ、時々刻々温度及び湿度を計測して発信する複数のセンサと、
    上記各センサから入力される温度計測値及び湿度計測値を用いて、上記空調機の稼働と停止を制御する制御機とを備え、
    該制御機は、
    上記空調機による空調の停止開始時を基点として「第1の時間」までの間で、
    (1)複数の上記センサそれぞれについて、該各センサから入力される上記温度計測値及び上記湿度計測値の所定時間における平均値を個々に求め、該各センサそれぞれについて個別に得た該各平均値の総和を該センサの個数で割って、空調制御対象空間の該基点からの空間平均温度及び空間平均湿度を時々刻々算出し、
    (2)時々刻々得られる該空間平均温度及び該空間平均湿度から、該基点からの空調制御対象空間の快適性を示す空間平均PMVを時々刻々推定し、
    (3)さらに、時々刻々得られる該空間平均PMVの積算値を、積算回数で割って、該基点からの該空間平均PMVの時間平均値である時間平均PMVを時々刻々算出する、これら(1)~(3)の手順を行い、
    該「第1の時間」の間で、算出された該空間平均温度及び該空間平均PMVが共に許容条件を充足しているか否かを判定し、充足しているときには、該「第1の時間」が経過するまで該空調機による空調を停止する第1の制御と、
    上記「第1の時間」の経過後、上記基点からの上記(1)~(3)の手順を継続して行いつつ、上記空調機による空調の稼働を「第2の時間」が経過するまで継続し、該「第2の時間」経過後から「第3の時間」までの間で、
    (4)該基点からの該(1)の手順を継続して行って、空調制御対象空間の該基点から該「第3の時間」における上記空間平均温度及び上記空間平均湿度を時々刻々算出し、
    (5)該基点からの該(2)の手順を継続して行って、時々刻々得られる該空間平均温度及び該空間平均湿度から、空調制御対象空間の該基点から該「第3の時間」における快適性を示す上記空間平均PMVを時々刻々推定し、
    (6)さらに、時々刻々得られる該空間平均PMVに対し、該基点からの該(3)の手順を継続して行って、空調制御対象空間の該基点から該「第3の時間」における上記時間平均PMVを時々刻々算出する、これら(4)~(6)の手順を行い、
    算出された該時間平均PMVが許容条件を充足しているか否かを判定し、充足しているときには、省エネルギ確保のために直ちに該空調機による空調を停止し、かつ該時間平均PMVを更新するために上記第1の制御に移行する第2の制御と、
    該第2の制御で時々刻々得られる上記時間平均PMVが許容条件を充足するまで最大上記「第3の時間」まで判定を継続しつつ快適性を確保するために上記空調機による空調の稼働を継続し、その後、該空調機による空調を停止し、かつ該時間平均PMVを更新するために上記第1の制御に移行する第3の制御と、
    上記第1の制御で時々刻々得られる上記空間平均温度及び上記空間平均PMVのいずれかが許容条件を充足していないときは、上記空調機による空調の稼働を行って快適性を確保するフェイルセーフのために、上記「第1の時間」の経過を問わず直ちに上記第2の制御に移行する第4の制御とを行う機能を有することを特徴とする空調制御システム。
  2. 前記センサは、電源装置として光発電パネルを備え、前記温度計測値及び前記湿度計測値を無線で前記制御機へ送信することを特徴とする請求項1に記載の空調制御システム。
  3. 空調機による空調の停止開始時を基点として「第1の時間」までの間で、
    (1)複数のセンサそれぞれについて、該各センサから入力される温度計測値及び湿度計測値の所定時間における平均値を個々に求め、該各センサそれぞれについて個別に得た該各平均値の総和を該センサの個数で割って、空調制御対象空間の該基点からの空間平均温度及び空間平均湿度を時々刻々算出し、
    (2)時々刻々得られる該空間平均温度及び該空間平均湿度から、該基点からの空調制御対象空間の快適性を示す空間平均PMVを時々刻々推定し、
    (3)さらに、時々刻々得られる該空間平均PMVの積算値を、積算回数で割って、該基点からの該空間平均PMVの時間平均値である時間平均PMVを時々刻々算出する、これら(1)~(3)の手順を行い、
    該「第1の時間」の間で、算出された該空間平均温度及び該空間平均PMVが共に許容条件を充足しているか否かを判定し、充足しているときには、該「第1の時間」が経過するまで該空調機による空調を停止する第1の制御ステップと、
    上記「第1の時間」の経過後、上記基点からの上記(1)~(3)の手順を継続して行いつつ、上記空調機による空調の稼働を「第2の時間」が経過するまで継続し、該「第2の時間」経過後から「第3の時間」までの間で、
    (4)該基点からの該(1)の手順を継続して行って、空調制御対象空間の該基点から該「第3の時間」における上記空間平均温度及び上記空間平均湿度を時々刻々算出し、
    (5)該基点からの該(2)の手順を継続して行って、時々刻々得られる該空間平均温度及び該空間平均湿度から、空調制御対象空間の該基点から該「第3の時間」における快適性を示す上記空間平均PMVを時々刻々推定し、
    (6)さらに、時々刻々得られる該空間平均PMVに対し、該基点からの該(3)の手順を継続して行って、空調制御対象空間の該基点から該「第3の時間」における上記時間平均PMVを時々刻々算出する、これら(4)~(6)の手順を行い、
    算出された該時間平均PMVが許容条件を充足しているか否かを判定し、充足しているときには、省エネルギ確保のために直ちに該空調機による空調を停止し、かつ該時間平均PMVを更新するために上記第1の制御ステップに移行する第2の制御ステップと、
    該第2の制御ステップで時々刻々得られる上記時間平均PMVが許容条件を充足するまで最大上記「第3の時間」まで判定を継続しつつ快適性を確保するために上記空調機による空調の稼働を継続し、その後、該空調機による空調を停止し、かつ該時間平均PMVを更新するために上記第1の制御ステップに移行する第3の制御ステップと、
    上記第1の制御ステップで時々刻々得られる上記空間平均温度及び上記空間平均PMVのいずれかが許容条件を充足していないときは、上記空調機による空調の稼働を行って快適性を確保するフェイルセーフのために、上記「第1の時間」の経過を問わず直ちに上記第2の制御ステップに移行する第4の制御ステップとを備えることを特徴とする空調制御方法。
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