JPS5915970Y2 - 急須 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は急須の改良に関するものである。

従来の急須は、容器本体に注出口及び補体を突設し、而
も、注出口の先端部にはビニール等の鞘を被嵌せしめ、
以て、注出口等の突設部の不慮欠損を防止せんとしてい
た。

このため、前記ビニール等の鞘は、茶渋及び外部からの
塵埃で汚れ、非衛生的であった。

この考案は、かかる従来の欠陥に鑑みて、之を解消せん
として提案せられたものであり、旧来より認識せられて
いる急須の革命的改良に関するものである。

そこで、この考案においては、容器本体の外側部に補体
を取付け、該補体の上面に外蓋の根部を枢支できる凹部
を設け、この凹部に容器本体の上面を蓋装する外蓋を枢
支するようにした急須において、容器本体の頂部を周縁
より凹陥せしめて略凹字状に形成し、その頂部の一側に
注入口を開穿して、之に蓋体を蓋装し、更に、頂部の他
側に注出口を突設し、前記外蓋を補体の凹部に着脱自在
に枢支するように構成し、之等を一体的に陶器で形成し
たものである。

以下、この考案の一実施例を別紙添付図面に従って詳述
する。

図に於て、１は容器本体であり、この容器本体１の頂部
を周縁より凹陥せしめ、略凹字状に形成し、その頂部の
一側に注入口２を開穿して、之に蓋体３を蓋装し、更に
、他側に注出口４を突設し、而も、この注出口４と反対
側の容器本体１の外側部に補体５を取付け、該補体５の
上面に外蓋７の根部を枢支出来る凹部６を設け、之等を
一体的に陶器で形遺し、前記補体凹部６に容器本体１を
上面より蓋装する外蓋７の突片を着脱自在に嵌装して枢
支する。

図中符号８は茶漉し、９は茶殻止めである。

この考案の一実施例に係る前述せる急須は注入口２に嵌
置した茶漉し８内に茶１０を投入し、湯を注入口２から
注ぎ、蓋体３を注入口２に蓋装し、外蓋７を図の点線に
示す位置まで凹部６の枢支点を支点として回動して開蓋
すれば、注出口４が露呈され、茶１０を注出口４から茶
碗等に注ぐことが出来る。

又、該外蓋７は補体５の凹部６に嵌入しただけで枢支さ
れているから凹部６から容易に着脱可能である。

斜上に述べた如く、この考案に係る急須は、その注出口
４が容器本体１の頂部の略凹字状に形成した内側に設け
られているから、不慮欠損を防止するためのビニール等
の鞘は不要である。

又、前述せる外蓋７は補体５の凹部６より着脱自在の構
造となっているから、該部分の清掃に当って便利である
等、美観上及び衛生上優れた効果を有し、正に諸種の実
用的価値ある考案である。

【図面の簡単な説明】

図は、この考案の一実施例に係る急須の要部断面図であ
る。 符号説明 １・・・・・・容器本体、２・・・・・・注
入口、３・・・・・・蓋体、４・・・・・・注出口、５
・・・・・・補体、６・・・・・・凹部、７・・・・・
・外蓋、８・・・・・・茶漉し、９・・・・・・茶殻止
め、１０・・・・・・茶。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器本体１の外側部に補体５を取付け、該補体５の上面
   に外蓋７の根部を枢支できる凹部６を設け、この凹部６
   に容器本体１の上面を蓋装する外蓋７を枢支するように
   した急須において、容器本体１の頂部を周縁より凹陥せ
   しめて略凹字状に形成し、その頂部の一側に注入口２を
   開穿して、之に蓋体３を蓋装し、更に、頂部の他側に注
   出口４を突設し、前記外蓋７を補体５の凹部６に着脱自
   在に枢支するように構威し、之等を一体的に陶器で形成
   したことを特徴とする急須。