JPH0423479Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、注ぎ口を有するボトルに装着する蓋
体を具備したコーヒメーカーの蓋体に関する。

〔従来の技術〕

従来、コーヒメーカーには、第４図に示すよう
なものがある。図示のコーヒメーカーは、上部が
大きく開口したガラス製のボトル１を有してい
る。ボトル１の上端の一部には、注ぎ口２が形成
されている。このボトル１の外周面の一部には、
取手３が取り付けられている。

ボトル１の上端部には、濾過器５が載せ受けら
れている。濾過器５は、漏斗形状に形成された濾
過部６を有している。濾過部６の底面には孔７が
形成されている。

濾過部６の外側には、筒部８が形成されてい
る。筒部８の上端は、濾過部６の上端に接続され
ている。

筒部８の外周面の一部には、押え部９がのびて
いる。押え部９は、取手３の上面に載せ受けられ
ている。

また、ボトル１の注ぎ口２に対向する濾過部６
の筒部８には、切欠け部１０が形成されている。

このような濾過器５は、筒部８の外周面から突
出した鍔部１２の裏面がボトル１の上端に載せら
れている。

かくして、濾過部６の内部にコーヒ粉を収納し
た紙フイルタ（図示せず）を入れる。その後に、
上方から湯を注ぐと、ボトル１の内部へ濾過部６
の孔７からコーヒ液が注出される。

〔考案が解決しようとする問題点〕

一般にこのようなコーヒメーカーでは、蓋１５
を有しているか、この蓋１５は、ボトル１の開口
に覆せるだけなので、蓋１５の内面に付着した水
滴が外部へ流れることがある。即ち、コーヒ液を
注出した後には、濾過器５をボトル１から取り外
して、蓋１５をボトル１に覆せる。

この際には、コーヒ液から出る蒸気が蓋１５の
内面ににて水滴となり、その水滴がボトル１の外
周面に流れる。このため、流れ出た水滴をふき取
るなどの手間がかかるとともに、使用者に不快感
を与えている。

それ故に本考案の目的は、ボトルの開口を覆う
蓋からボトルの外部に水滴の流れを防止するコー
ヒメーカーの蓋を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段及び作用〕

本考案によれば、上部を開口したボトルと該ボ
トルの上端部に着脱可能に装着する蓋体とにおい
て、上記蓋体の下端部には、上記ボトルの上端に
当接する上面部と、上記ボトルの上端部の外側に
相対向する側面部とを含み、上記上面部と上記側
面部とを環状に形成して、上記上面部が上記ボト
ルの内側に向けて下向きに傾斜していることを特
徴とするコーヒメーカーの蓋体が得られる。

〔実施例〕

第１図は、本考案のコーヒメーカーの蓋体の一
実施例を示している。図示のコーヒメーカーは、
上端に大きな開口を有するガラス製のボトル２０
を有している。

ボトル２０の外周面の一部には、取手２１が取
り付けられている。ボトル２０の上端には、濾過
器２３が載せ受けられている。ボトル２０の上端
の一部には、注ぎ口２２が形成されている。濾過
器２３は、漏斗形状に形成された濾過部２４と筒
部２５とを含んでいる。筒部２５は濾過部２４の
外側に形成されている。筒部２５と濾過部２４と
は、互いに上端で一体に接続されている。筒部２
５の下端には、外方に向けてのびた鍔部２８が形
成されている。鍔部２８の一部には、舌形状の押
え部３０が形成されている。押え部３０は、取手
２１の上面に載せられている。

また、濾過部２４の底面には孔３２が形成され
ている。上述の濾過器２３は、半球形状の蓋体４
０にて覆われている。蓋体４０は、透光性を有す
る樹脂材にて作られている。蓋体４０の下端に
は、蓋体４０から外方にのびた押え部４１が形成
されている。

蓋体４０には、第２図に示すように、ボトル２
０の注ぎ口２２に対応する下端からドーム形状の
切欠け部４５が形成されている。

切欠け部４５の上面部は、ボトル２０の内方に
向けて下向きに形成された傾斜面４７を有してい
る。

蓋体４０の下端には環状へこみ部４７が形成さ
れている。環状へこみ部４７は上面部４８と側面
部４９とを有している。上面部４８はボトル２０
の上端に当接する。側面部４９は、ボトル２０の
上端外側に相対向している。環状へこみ部４７の
上面部４８は、ボトル２１の内方に向けて下向き
に形成されている。

このようなコーヒメーカーでは、ボトル２０が
保温盆５０の上に置かれる。保温盆５１は、上面
が開口されてその開口を閉じるように金属板５３
が設けられている。金属板５３の裏面、即ち保温
盆５１の内部には、マイカヒータなどで作られた
加熱体５５が設けられている。加熱体５５は、電
源コード５８に接続されている。

ところで、蓋体４０が第３図で示すように、ボ
トル２０の上端に直接置かれた際には、蓋体４０
の押え部４１が取手２１の上面に置かれることに
なる。

このような状態では、ボトル２０の内部にコー
ヒ液が貯溜していると、蓋体４０の内面に水滴が
付着する。水滴は、蓋体４０の下端にまで流れ、
環状へこみ部４７や切欠け部４５の傾斜面４７に
までくる。すると、環状へこみ部４７の上面部や
切欠け部４５の傾斜面４７が内側に向けて下向き
に傾斜しているので、水滴が外部へ落下すること
なく、ボトル２０の内部に落ちる。

〔考案の効果〕

以上の実施例にて説明したように、本考案のコ
ーヒメーカーの蓋体によれば、ボトルの外側に蓋
体から落ちる水滴がなくなるため、水滴をふき取
る手間がはぶける。また、蓋体は傾斜部分を形成
するのみで、水滴がボトルの外側に落ちるのを防
げるため、安価なコーヒメーカーの蓋体を提供で
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案のコーヒメーカーの蓋体を備
えた一実施例を示す断面図、第２図は第１図の蓋
体の一部斜視図、第３図は、蓋体とボトルを示す
断面図、第４図は従来のコーヒメーカーを示す断
面図である。 ２０……ボトル、２１……取手、２３……濾過
器、２５……筒部、２２……注ぎ口、４０……蓋
体、４７……環状へこみ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部を開口したボトルと、該ボトルの上端部に
   着脱可能に装着する蓋体とにおいて、上記蓋体の
   下端部には上記ボトルの上端に当接する上面部
   と、上記ボトルの上端部の外側に相対向する側面
   部とを含み、上記上面部と上記側面部とを環状に
   形成して、上記上面部が上記ボトルの内側に向け
   て下向きに傾斜していることを特徴とするコーヒ
   メーカーの蓋体。