JPS5840019Y2 - コツプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はコツプに関し、特に使い棄て用に使用される
紙製又はプラスチック製のコツプに関するものである。

従来周知のように、飲料用の簡易なコツプとして紙コツ
プが使用されているが、飲料を高所から勢いよく注ぐと
、飛沫がコツプロ部から飛び出し、周囲を濡らすことが
ある。

飲料用のコツプの場合は、このような飛沫は左程問題に
ならないが、紙コツプを検尿用の採尿コツプとして使用
する場合は、甚だ不衛生である。

この考案は、コツプにおける上記の如き問題を解決する
ことを目的としている。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

この考案のコツプは、主として紙、プラスチック等で形
成されるものであって、第１図に示すように、周壁１の
内周面中程に、内方に突出した環状の鍔２を形成したも
のである。

鍔２は、周壁１と別体に形成し、これを周壁１の内面に
接着したものである。

鍔２の断面形状は第１図の如き円形以外に、第２図イに
示すように三角形になるものであってもよい。

また、同図口、ハに示すように、周壁１の一部を内方に
凹入したもので゛あってもよい。

更に、鍔２は、第３図イ〜ホに示すように、複数段設け
てもよい。

また、コツプの底面３は、第１図に示す如き中腹み形、
第５図に示す如き円錐形等の中凸形に形成する。

この考案は、上記のように周壁１内周面の中程に内方に
突出した環状の鍔２を形成し、且つ底面３を中凸形に形
成してなるものであるから、コツプ底面３に当った液体
の飛沫は周壁１の方向に躍ね返り、その躍ね返った液体
は周壁１の中程に設けられた鍔２によって上方に飛び出
すことが防止される。

鍔２単独、中凸形の底面３単独では、底面３に勢いよく
注がれた液体のはね返りを有効に防止できないが、上記
のように両者が協働することによりこれを有効に防止す
るものであり、鍔２を周壁１の中程に形成することと、
底面３を中凸形に形成することは、上記の効果を発揮す
るために不可分の関係で結合しているものである。

また、鍔はコツプ周壁を補強する効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は断面図、第２図イ〜ハ及び第３図イ〜ホは諸例
の一部断面図、第４図は他の例の断面図である。 １・・・・・・周壁、２・・・・・・鍔、３・・・・・
・底面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 周壁内周面の中程に内方に突出した環状の鍔を形成し、
   且つ底面を中凸形に形成してなるコツプ。