JPS6327636Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は重力落差注水構造の電気ジヤポツトの
ような電気湯わかし器に関するものである。

従来この種の電気湯わかし器は第１図、第２図
に示す通り、１はタンクで、このタンク１の底部
外周には発熱体２が巻着され、またタンク１の底
面外部には該発熱体２を電気的に制御するサーモ
スタツト４が取付けられている。次に同じくタン
ク１の底面上方には弁機構５を介して流出口７が
取付けられており、該弁機構５の開閉を制御する
操作レバー６がタンク１を覆うケース３より突出
して設けられている。またケース３上部はつまみ
９を有するふた８が載置され、下方にはケース３
と一体形成された脚部１０及び受皿部１１を設け
ている。この受皿部１１は流出口７との間にコツ
プ等の入る一定の空間を有して、流出口７の下方
に設けられている。

以上のような構成により、タンク１からの湯の
流出口７がタンク１の下方に位置するため、流出
口７の開閉を行なう弁機構５の若干の動作遅れか
ら湯のポタ落ちがあり、そのため流出口７の下部
に受皿部１１が形成されており、しかもこの受皿
部１１は製品全体の重量バランスの関係からタン
クを保持するケースと一体に設けられている。そ
のため受皿部１１の表面が汚れ易く、手入れも面
倒であり、また流出口７と受皿部１１間の間隔が
決まつており、背の高い容器には湯が注げないな
ど、取扱い性・使用性に欠点があつた。

本考案は上記欠点を除くためなされたものであ
り、受皿部に切欠部と切欠部に段部を形成し、段
部に対応し着脱自在とする着脱受皿を設けたこと
により、この着脱受皿で、流出口よりのポタ落ち
で汚れてもこれを取出し容易に洗い、清潔にする
ことができ、また着脱受皿を外し、背に高い容器
でも使用することができ、取扱い性・使用性が向
上できるものを提供することである。

以下本考案の一実施例を図面により説明する。

実施例の構成は第３図、第４図及び第５図に示
すとおりであり、第４図に示すように受皿部１１
に切欠部１２と、この切欠部１２の周縁上部に段
部１３を設け、第５図に示すように、上記切欠部
１２と段部１３に対応し、切欠部１２とはめあい
構造で、つば部１５を有する着脱受受皿１４を設
けたものである。この着脱受皿１４を第３図に示
すように切欠部１２に嵌合し、段部１３につば部
１５を係止させ受皿部１１に着脱自在としたもの
である。

上記構成から本実施例の作用について説明す
る。

従来説明で述べたように流出口よりのポタ落ち
があつても着脱受皿１４が着脱自在であるために
汚ごれても着脱受皿１４を容易に取出し洗うこと
ができ清潔に使用できる。また背の高い容器に湯
を注ぐ場合には第６図に示すようにテーブル１６
等にこの電気湯わかし器を載置した状態で、着脱
受皿１４をはずし、受皿部１１の切欠部１２がテ
ーブル１６等の端面よりずれるようにして容器１
７を手で持つて注げばよい。なお着脱受皿１４を
上下逆にセツトすることにより、流出口７と着脱
受皿１４間の間隙を調節することができ、コツ
プ・湯のみ等高さが僅か異なるものでも、ある程
度飛び散りを防止して注ぐことができる。

以上のように本考案によれば、受皿部に形成す
る切欠部と、切欠部に着脱自在にしてなる着脱受
皿を設けたことにより、この着脱受皿で、流出口
よりのポタ落ちで汚れてもこれを取出し容易に洗
い清潔にすることができ、また着脱受皿を外し、
背い高い容器でも使用することができ、取扱性・
使用性が向上できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電気湯わかし器の斜視図、第２
図は同電気湯わかし器の断面図、第３図は本考案
の一実施例を示す電気湯わかし器の切欠した受皿
部組立斜視図、第４図は同電気湯わかし器の切欠
した受皿部斜視図、第５図は同電気湯わかし器の
着脱受皿の斜視図、第６図は同電気湯わかし器の
使用例の側面欠載断面図である。 １１……受皿部、１２……切欠部、１３……段
部、１４……着脱受皿。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 流出口を有し、流出口に対向し下方に受皿部を
   具備する電気湯わかし器において、該受皿部１１
   に切欠部１２と、切欠部１２に段部１３を形成
   し、切欠部１２に対応し着脱自在とする着脱受皿
   １４を設けたことを特徴とする電気湯わかし器。