JPS5915146B2 - 含ハロゲン樹脂組成物 - Google Patents

含ハロゲン樹脂組成物

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JPS5915146B2
JPS5915146B2 JP8668379A JP8668379A JPS5915146B2 JP S5915146 B2 JPS5915146 B2 JP S5915146B2 JP 8668379 A JP8668379 A JP 8668379A JP 8668379 A JP8668379 A JP 8668379A JP S5915146 B2 JPS5915146 B2 JP S5915146B2
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道夫 伊藤
義光 沼尻
政司 木村
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Adeka Corp
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Adeka Argus Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、無毒あるいは低毒性の・・ロゲン含有樹脂組
成物に関する。
更に詳しくは、本発明はハロゲン含有樹脂に対して金属
過塩基性錯体、亜鉛有機酸塩及び有機ホスフアイト化合
物を添加してなる安定化された・・ロゲン含有樹脂組成
物に関する。一般に・・ロゲン含有樹脂は熱および光に
対する安定性に難があり、加熱成型加工を行なう際に、
主として脱・・ロゲン化水素に起因する熱分解を起しや
すく、このため加工製品の機械的性質の低下、色調の悪
化を生じ著しい不利益をまねく欠点をもつている。
かかる不利益をさけるために、一般に金属石鹸、有機錫
化合物、有機亜リン酸エステル類、エポキシ化合物、抗
酸化剤、紫外線吸収剤等の安定剤及びこれらの併用系が
提案されている。しかし、とくにその加工製品を食品包
装材として用いる場合、無毒安定剤について種々の配合
処方が考えられ得られた望ましい性質により食品包装材
として広い用途を得て来ているが、未だ充分ではなく利
用出来ない分野もかなり多い現状である。無毒あるいは
低毒な金属の有機過塩基錯体をポリ塩化ビニルの安定剤
として用いる先行技術として、米国特許第296864
2号明細書には、ポリ塩化ビニルの安定剤としてアルキ
ル化フエノールと極性物質と過剰当量の水酸化バリウム
を反応させ、酸性ガスで処理して得られた過塩基物質が
提案され、特開昭47−20238号公報にはアルカリ
またはアルカリ土類金属の有機過塩基錯体と有機スズ硫
黄含有化合物と金属石鹸の系が提案されている。そして
特開昭47−20238号公報には従来技術で用いられ
ていた金属の有機過塩基錯体について詳細に説明されて
いる。しかしながら、これらの安定剤系では実用土充分
に満足できる安定化効果を得ることができず、特に、長
期熱安定性、初期着色防止性及び耐候性にまだまだ改善
すべき点があつた。
本発明者等はかかる現状に鑑み鋭意検討を重ねた結果、
長期熱安定性、初期着色防止性及び耐候性が充分満足し
得るまで改善された含・・ロゲン樹脂組成物を見いだし
た。
すなわち本発明は、含ハロゲン樹脂100重量部に対し
、(a)アルカリまたはアルカリ土類金属の過塩基性有
機スルホネートまたはフエノレート錯体の少なくとも一
種0.01〜10重量部、(b)次の一般式〔1〕ある
いは〔〕で示される有機ホスフアイト化合物の少なくと
も一種0.01〜3重量部及び(c)亜鉛有機酸塩0.
01〜3重量部を添加してなる安定化された含・・ロゲ
ン樹脂組成物を提供するものである。
(式中、R1、R2、R3およびR4は各々アルキル基
、アルケニル基、アリール基、アリールアルキル基、ア
ルキルアリール基、エーテル結合を有するアルキル基、
あるいは基−o−《 》卜さ→《 》←0Hを示し、は
1〜5を示す。
(式中、R1およびR2は各々水素原子、アルキル基、
アルケニル基、アリール基、アリールアルキル基、アル
キルアリール基、エーテル結合を有するアルキル基、あ
るいは基本発明において用いられるアルカリまたはアル
カリ土類金属の過塩基性有機スルホネートまたはフエノ
レート錯体は模式的にRnM−XM!Aで表わすことが
できる(Rは有機スルホン酸またはフエノール類の残基
を表わし、nは1または2を表わし、M及びM′はアル
カリまたはアルカリ土類金属を表わし、xは金属の過剰
量を表わすもので0より大きい正の数を表わし、Aは塩
基性金属化合物のアニオン部分を表わす。
)。上記過塩基性錯体は、有機スルホン酸またはフエノ
ール類と過剰当量の塩基性金属化合物(酸化物、水酸化
物、炭酸塩等)とを反応させることによつて容易に製造
することが出きる。
この場合、塩基性金属化合物の過剰量は約0.1〜約3
0ないしはそれ以上の当量にわたつて変化することがで
きる。
また反応性生成物は、錯体の塩基度を低減するために二
酸化炭素などの酸性ガスで処理することもできる。また
、本発明において用いられる前記アルカリまたはアルカ
リ土類金属の過塩基性錯体は、有機スルホン酸またはフ
エノール類の金属正塩と金属酸化物、水酸化物、炭酸塩
等の塩基性金属化合物とを適当な溶媒中で反応させるこ
とによつても製造することができる。
本発明で用いられるアルカリまたはアルカリ土類金属の
過塩基性有機スルホネートまたはフエノレート錯体を構
成するアルカリまたはアルカリ土類金属には、ナトリウ
ム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、
バリウム及びストロンチウムが包含される。
また有機スルホン酸としてはマホガニースルホン酸、石
油スルホン酸、モノエイコサン置換ナフタレンスルホン
酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ペトロラタムスルホ
ン酸、セチルークロルベンゼンスルホン酸、ジラウリル
β−ナフタレンスルホン酸、分子量1500のポリイソ
ブテンをクロルスルホン酸で処理して誘導されるスルホ
ン酸、ニトロナフタレンスルホン酸、パラフインロウス
ルホン酸、セチルーシクロペンタンスルホン酸、ラウリ
ル−シクロヘキサンスルホン酸、ポリエチレン(分子量
750)スルホン酸、ジーイソドデシルベンゼンスルホ
ン酸、ジセチルナフタレンスルホン酸、ジラウリルジフ
エニルエーテルスルホン酸、ジイソノニルベンゼンスル
ホン酸、ジイソオクタデシルベンゼンスルホン酸、ステ
アリルナフタレンスルホン酸、ジラウリルベンゼンスル
ホン酸、ラウリルセチルベンゼンスルホン酸、ポリブチ
レン(分子量300〜2500)ベンゼンスルホン酸、
ポリプロピレン(分子量290〜1500)ベンゼンス
ルホン酸、ナフタレンジサルフアイドスルホン酸、ナフ
タレンジサルフアイドジスルホン酸、セチルフエノール
ジサルフアイドスルホン酸、セチルフエノールモノサル
フアイドスルホン酸、ジフエニルエーテルスルホン酸、
ジフエニルアミンスルホン酸、チオフエンスルホン酸な
どがあげられる。またフエノール類としては、例えばT
ert−ブチルフエノール、ノニルフエノール、ジノニ
ルフエノール、シクロヘキシルフエノール、フエニルフ
エノール、オクチルフエノール、フエノール、クレゾー
ル、キシレノール、n−ブチルフエノールイソアミルフ
エノール、エチルフエノール、イソプロピルフエノール
、イソオクチルフエノール、2−エチルヘキシルフエノ
ール、Tert−ノニルフエノール、デシルフエノール
、Tert−オクチルフエノール、イソヘキシルフエノ
ール、オクタデシルフエノール、ジイソブチルフエノー
ル、メチルプロピルフエノール、ジアミルフエノール、
メチルイソヘキシルフエノール、メチル−t−オクチル
フエノール、t−アミルフエノールサルフアイド、2・
2′−チオビス−(4−オクチルフエノール)、2・i
−チオビス−(4−ドデシルフエノール)、ノニルフエ
ノールジサルフアイドなどがあげられる。
本発明において用いられるアルカリまたはアルカリ土類
金属の過塩基性錯体は、金属の種類、酸の種類、金属の
含量、金属比、塩基数などによつて特徴づけられる。
ここで「金属比」という言葉は中性塩を形成する量の金
属の当量に対する、塩中の金属の全化学当量を示す。
本発明において用いられるアルカリまたはアルカリ土類
金属の過塩基性錯体の簡単な合成例を次に示す。
合成例 1 ノニルフエノール1101(0.5当量)、トルエン8
07、オクタノール207およびバリウムオキサイド1
157(1.5当量)を攪拌しながら水1357を添加
した。
発熱して反応が進行し、さらに還流下1時間反応を続け
た。冷却後P過し、黒縁色の液体を得た。バリウム28
%、金属比;3のバリウムノニルフエネート塩基性錯体
と特徴づけることができる。合成例 2 合成例1の生成物の半分をとり、還流下5時間二酸化炭
素ガスを吹き込んだ。
得られた錯体は灰色の粘稠液体で過塩基性バリウムノニ
ルフエノレートーカーボネート錯体と特徴づけることが
できる。合成例 3 トルエン−イソオクタノール(4:1)混合溶媒中で炭
酸バリウム1.5当量とバリウムノニルフエネート1.
0当量を反応させることによりバリウム23%金属比2
.5の過塩基性バリウムノニルフエネートーカーボネー
ト錯体を合成した。
合成例 4 トルエン−イソオクタノール混合溶媒中で酸化マグネシ
ウムとドデシルベンゼンスルホン酸を反応させた後炭酸
ガスで処理することにより金属比5.0の過塩基性マグ
ネシウムドデシルベンゼンスルホネートーカーボネ=ト
錯体を合成した。
合成例 5芳香族炭化水素溶媒(ソルベツソ150:米
国エツソ社)中でバリウムノニルフエネート1当量と炭
酸ナトリウム1当量を反応させることにより金属比2の
過塩基性バリウムーナトリウムノニルフエネートーカー
ボネート錯体を合成した。
本発明において用いられるアルカリまたはアルカリ土類
金属の過塩基性錯体は前述の如き方法で容易に製造する
ことができるが、市販されている種々の錯体をそのまま
使用することもできる。これら市販されている錯体の代
表的なものとしては、例えば米国ルブリゾールコーポレ
ーシヨン製の●LD2lO5:過塩基性カルシウムフエ
ネート(過塩基性カルシウムチオビスドデシルフエネー
トーカーボネート錯体と認められる。):比重1.06
(60′P)、Ca7.2%●LD2lO6;過塩基性
バリウムフエネート(過塩基性バリウムノニルフエネー
トーカーボネート錯体と認められる):比重1.3(6
0′F)、Ba27.5%●LD2llO;過塩基性カ
ルシウムスルホネート:比重1.22(60′F′)、
Cal5.5%米国ウイトコケミカルゾンネボーンデイ
ビジヨン製の●カルシウムペトロネートHMW;過塩基
性カルシウム石油スルホネート錯体;塩基数20●カル
シウムペトロネート25C:過塩基性カルシウム石油ス
ルホネート−カーボネート錯体:塩基数25、Ca3%
●カルシウムペトロネート25H:過塩基性カルシウム
石油スルホネート錯体:塩基数25、Ca3%●塩基性
バリウムペトロネート:過塩基性バリウム石油スルホネ
ート−カーボネート錯体;塩基数68、Bal4.l%
などがある。
前記一般式〔1〕および〔〕においてアルキル基の例と
してはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、第2ブチル、第3ブチル、アミル、ネ
オペンチル、イソアミル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘ
プチル、オクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシル
、デシル、イソデシル、ラウリル、トリデシル、Cl2
〜15混合アルキル、ステアリル、シクロペンチル、シ
クロヘキシル、シクロオクチル、シクロドデシル、4−
メチルシクロヘキシル等を挙げることができる。
アルケニル基の例としてはアリル、デセニル、オレイル
等を挙げることができる。アリール基の例としてはフエ
ニル、ナフチル等を挙げることができる。
アリールアルキル基の例としてはベンジル、βーフエニ
ルエチル、γ−フエニルプロピル、β一フエニルプロピ
ルなどを挙げることができる。
アルキルアリール基の例としてはトリル、キシリル、エ
チルフエニル、ブチルフエニル、第3ブチルフエニル、
オクチルフエニル、イソオクチルフエニル、第3オクチ
ルフエニル、ノニルフエニル等が挙げられる。エーテル
結合を有するアルキル基としては、メトキシエチル、エ
トキシエチル、ブトキシエチル、オクトキシエチル、フ
エノキシエチル、メトキシブチル、メトキシエトキシエ
チル、エトキシエトキシエチル、ブトキシエトキシエチ
ル、ノニルフエノキシポリエトキシエチル、ドデシロキ
シポリエトキシエチルなどが挙げられる。
具体的なホスフアイト化合物としてはジオクチル・ジビ
スフエノールA・ビスフエノールA・ジホスフアイト、
ジオレイル・ジフエニル・ビスフエノールA・ジホスフ
アイト、テトラ(イソオクチル)・ビスフエノールA・
ジホスフアイト、テトラ(イソデシル)・ビスフエノー
ルA・ジホスフアイト、テトラ(Cl2〜1.混合アル
キル)・ビスフエノールA・ジホスフアイト、ジオクチ
ル・ビス(ノニルフエニル)・ビスフエノールA●ジホ
スフアイト、Cl2〜15混合アルキル・ビスフエノー
ルA・ポリホスフアイト(nキ4)、ジベンジル・ビス
フエノールAジホスフアイト、テトラ(トリデシル)・
ビスフエノールA・ジホスフアイト、テトラ(シクロヘ
キシル)・ビスフエノールA・ジホスフアイト、ジフエ
ニル・ビス(ブトキシエトキシエチル)・ビスフエノー
ルA・ジホスフアイト、ジミリスチル・ペンタエリスリ
トール・ジホスフアイト、ジステアリル・ペンタエリス
リトール・ジホスフアイト、ジービスフエノールA・ペ
ンタエリ名リトール・ジホスフアイト、フエニル・ビス
フエノールA・ペンタエリスリトール・ジホスフアイト
、ペンタエリスリトール・ジアシツドホスフアイト、シ
クロヘキシルフエニル・ビスフエノールA・ペンタエリ
スリトール・ジホスフアイト、ジ(2−エチルヘキシル
)・ペンタエリスリトール・ジホスフアイト、ノニルフ
エニル・2−エチルヘキシル・ペンタエリスリトール・
ジホスフアイト、ジイソステアリル・ペンタエリスリト
ール・ジホスフアイト、ジイソデシル・ペンタエリスリ
トール・ジホスフアイトなどがあげられる。
これら有機ホスフアイト化合物の添加量は樹脂100重
量部に対して0.01〜3重量部、好ましくは0.1〜
1.5重量部である。
本発明の組成物において用いられる亜鉛有機酸塩を構成
する有機酸残基としては次のカルボン酸及びフエノール
の残基がある。
カルボン酸の例としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、
吉草酸、カプロン酸、工ナット酸、力フリル酸、ネオ酸
、2−エチルヘキシル酸、ペラルゴン酸、力プリン酸、
ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、イソステアリン酸、ステアリン酸、
12−ヒドロキシステアリン酸、ベヘン酸、モンタン酸
、安息香酸、モノクロル安息香酸、p−Tert−ブチ
ル安息香酸、ジメチルヒドロキシ安息香酸、3・5−ジ
Tert−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、トルイル
酸、ジメチル安息香酸、エチル安息香酸、クミン酸、n
−プロピル安息香酸、アミノ安息香酸、N−N−ジメチ
ル安息香酸、アセトキシ安息香酸、サリチル酸、p−T
ert−オクチルサリチル酸、オレイン酸、エライジン
酸、リノール酸、リノレン酸、チオグリコール酸、メル
カプトプロピオン酸、オクチルメルカプトプロピオン酸
などの一価カルボン酸、シユウ酸、マロン酸、コ・〜ク
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸
、アゼライン酸、セバチン酸、フタル酸、イソフタル酸
、テレフタル酸、オキシフタル酸、クロルフタル酸、ア
ミノフタル酸、マレイン酸、フマール酸、シトラゴン酸
、メタコン酸、イタコン酸、アコニツト酸、チオジプロ
ピオン酸、などの二価カルボン酸のモノエステル又はモ
ノアマイド化合物、ヘミメリツト酸、トリメリツト酸、
メロフアン酸、ピロメリツト酸、メリツト酸などの三価
又は四価カルボン酸のジ又はトリエステル化合物があげ
られる。
またフエノール類としては、例えばTert−ブチルフ
エノール、ノニルフエノール、ジノニルフエノール、シ
クロヘキシルフエノール、フエニルフエノール、オクチ
ルフエノール、フエノール、クレゾール、キシレノール
、n−ブチルフエノールイソアミルフエノール、エチル
フエノール、イソプロピルフエノール、イソオクチルフ
エノール、2−エチルヘキシルフエノール、Tert−
ノニルフエノール、デシルフエノール、Tert−オク
チルフエノール、イソヘキシルフエノール、オクタデシ
ルフエノール、ジイソブチルフエノール、メチルプロピ
ルフエノール、ジアミルフエノール、メチルイソヘキシ
ルフエノール、メチル−t−オクチルフエノールなどが
あげられる。
また、本発明の組成物に対して、他の金属有機酸塩(普
通の金属石鹸類)の併用が行われても良いことは勿論で
ある。
この場合の金属成分の例としてはLi.Na.K.Mg
.Ca.Ba.Sn、Sr等があり、有機酸残基として
は上述のカルボン酸及びフエノールの残基がある。本発
明組成物に更にエポキシ化合物を併用することによりす
ぐれた相剰効果を示す。
本発明で使用しうるエポキシ化合物としては、エポキシ
化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化魚油、エポ
キシ化トール油脂肪酸エステル、エポキシ化牛脂油、エ
ポキシ化ポリブタジエン、エポキシステアリン酸メチル
、−ブチル、−2エチルヘキシル、−ステアリル、トリ
ス(エポキシプロピル)イソシアヌレート、エポキシ化
ヒマシ油、エポキシ化サフラワ一油、エポキシ化アマニ
油脂肪酸ブチル、3−(2−キセノキシ)−1・2−エ
ポキシプロパン、ビスフエノールAジグリシジルエーテ
ル、ビニルシクロヘキセンジエポキサイド、シンクロペ
ンタンエッジエポキサイド、3・4−エポキシシクロヘ
キシル−6−メチルエポキシシクロヘキサンカルボキシ
レートなどがあげられる。
これらエポキシ化合物の添加量は樹脂100重量部に対
して0.01〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量
部である。
本発明組成物に更にジベンゾイルメタン、ステアロイル
ベンゾイルメタン、デヒドロ酢酸等のβジケトン化合物
またはその金属錯塩を併用することによつてもすぐれた
相剰効果を示す。
これらβ−ジケトン化合物又はその金属錯塩の添加量は
樹脂100重量部に対して0.001〜5重量部、好ま
しくは0.005〜1重量部である。
本発明の重合体組成物にはフタール酸エステル系可塑剤
もしくはその他のエステル系可塑剤、又はポリエステル
系可塑剤、燐酸エステル系可塑剤、塩素系可塑剤、その
他の可塑剤などが用途に応じて適宜使用できる。本発明
の重合体組成物に酸化防止剤を添加することは該重合体
組成物の酸化劣化防止性を増大させ得るので、使用目的
に応じて適宜使用できる。
これら酸化防止剤には、フエノール系酸化防止剤、含硫
黄化合物などが含まれる。本発明の重合体組成物に紫外
線吸収剤を添加するならば、光安定性を向土させ得るの
で、使用目的に応じて適宜これらを選択して使用するこ
とが可能である。
これらにはベンゾフエノン系、ベンゾトリアゾール系、
サリシレート系、置換アクリロニトリル系、各種の金属
塩又は金属キレート、特にニツケル又はクロムの塩又は
キレート類、トリアジン系、ピペリジン系などが包含さ
れる。更に無毒な・・ロゲンを含有する重合体を得るた
めには、前記の通常用いられる金属石けんのうち、無毒
なものを選んで用いれば無毒且つ熱安定性の良好な・・
ロゲンを含有する重合体組成物が得られる。その他必要
に応じて、例えば架橋剤、顔料、充埴済u、発泡剤、帯
電防止剤、防曇剤、プレートアウト防止剤、表面処理剤
、滑剤、難燃剤、螢光剤、防黴剤、殺菌剤、金属不活性
剤、光劣化剤、加工助剤、離型剤、補強剤などを包含さ
せることができる。
本発明に用いられるハロゲンを含有する重合体としては
次のようなものがある。
例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ臭化ビニル、ポリフツ化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレン、塩
素化ポリプロピレン、臭素化ポリエチレン、塩化ゴム、
塩化ビニール一酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−エチ
レン共重合体、塩化ビニル−プロピレン共重合体、塩化
ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル−イソブチレン
共重合体、塩化ビニル一塩化ビニリデン共重合体、塩化
ビニル−スチレン無水マレイン酸三元共重合体、塩化ビ
ニル−スチレン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニ
ルブタジエン共重合体、塩化ビニル−イソプレン共重合
体、塩化ビニル一塩素化プロピレン共重合体、塩化ビニ
ル一塩化ビニリデン一酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビ
ニル−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−マレ
イン酸エステル共重合体、塩化ビニル−メタクリル酸エ
ステル共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合
体、内部可塑化ポリ塩化ビニルなどの含ハロゲン合成樹
脂および上記含ハロゲン樹脂とポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリブテン、ポリ−3−メチルブテンなどのα
−オレフイン重合体又はエチレン一酢酸ビニル共重合体
、エチレン−プロピレン共重合体などのポリオレフイン
及びこれらの共重合体、ポリスチレン、アクリル樹脂、
スチレンと他の単量体(例えば無水マレイン酸、ブタジ
エン、アクリロニトリルなど)との共重合体、アクリロ
ニトリルーブタジエンースチレン共重合体、アクリル酸
エステル−ブタジエン−スチレン共重合体、メタクリル
酸エステル−ブタジエン−スチレン共重合体とのプレン
ド品などを挙げることができる。次に示す実施例は本発
明による・・ロゲンを含有する重合体組成物の効果を示
すものであるが、本発明はこれらの実施例によつて限定
されるものではない。実施例 1 本発明になる組成物の効果をみるために、次の配合によ
り、混練ロールで厚さ111mのシートを作成し、19
0℃における熱安定性試験、初期着色性試験及び190
℃、30分後の熱着色性試験を行なつた。
その結果を表−1に示す。 〕{尚、初期着色
性及び熱着色性はハンダ一比色によつて測定した黄色度
(%)で示した。配合 実施例 2 次の硬質配合により、シートを作成し190℃での熱安
定性試験、初期着色性試験、190℃、30分後の熱着
色性試験及びプレートアウト性試験を行なつた。
その結果を表−2に示す。尚、プレートアウト性ウオツ
チングレツド法によりプレートアウトした色素のPpm
で示した。
配合実施例 3 DVC−ABSポリマーブレンドにおける効果をみるた
めに、次の配合によりシートを作成し、175℃におけ
る熱安定性試験、初期着色性試験及び175℃、60分
後の熱着色性試験を行なつた。
その効果を表−3に示す。配合 実施例 4 白色顔料を添加した配合での、本発明の効果をみるため
、次の配合でシートを作成し実施例3と同様の試験を行
なつた。
その結果を表−4に示す。配合実施例 5 本発明になる組成物のペーストゾルにおける効果をみる
ために、次の配合により試験を行なつた。
各配合物を均質になるように充分撹拌混化した後5mm
Hgで1時間脱泡しフエロ板上にi露厚になるように塗
布し190℃で5分間ゲル化させ試験片を作成した。こ
の試験片について175℃での熱安定性試験、初期着色
性試験及び175℃、30分後の熱着色試験を行なつた
。その結果を表5に示す。配合 〕} 実施例 6 本発明の組成物にさらに他の安定化助剤を加えることに
よつてその性能をさらに向上させることもできる。
本実施例では次の配合により実施例1と同様の試験を行
なつた。その結果を表−6に示す。配合

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 含ハロゲン樹脂100重量部に対し、(a)アルカ
    リまたはアルカリ土類金属の過塩基性有機スルホネート
    またはフェノレート錯体の少なくとも一種0.01〜1
    0重量部、(b)次の一般式〔 I 〕あるいは〔II〕で
    示される有機ホスファイト化合物の少なくとも一種0.
    01〜3重量部、及び(c)亜鉛有機酸塩0.01〜3
    重量部を添加してなる安定化された含ハロゲン樹脂組成
    物。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕(式中、R
    _1、R_2、R_3およびR_4は各々アルキル基、
    アルケニル基、アリール基、アリールアルキル基、アル
    キルアリール基、エーテル結合を有するアルキル基、あ
    るいは基▲数式、化学式、表等があります▼を示し、n
    は1〜5を示す。 )▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕(式中、R
    _1およびR_2は各々水素原子、アルキル基、アルケ
    ニル基、アリール基、アリールアルキル基、アルキルア
    リール基、エーテル結合を有するアルキル基、あるいは
    基▲数式、化学式、表等があります▼を示す。 )。
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