JPS5914963Y2

JPS5914963Y2 - 灯具ユニツト

Info

Publication number: JPS5914963Y2
Application number: JP3673478U
Authority: JP
Inventors: 秀彦長澤; 景規川端
Original assignee: 株式会社小糸製作所
Priority date: 1978-03-24
Filing date: 1978-03-24
Publication date: 1984-05-02
Also published as: JPS54140582U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、Ｈ１型のハロゲンバルブを使用した際におけ
る車体側コネクタの逆組付は防止と空気抜きを兼用した
突出部を設けたカバ一体を備えた灯具ユニットに関する
ものである。

Ｈ１型ハロゲンバルブを使用した場合における灯具ユニ
ットの従来の構造は第１図に示すようになっていた。

すなわち、同図において、灯具ユニット１は、灯具リフ
レクタ２の頂部に例えばピン等により固定的に取付けら
れる絶縁性のバルブベース３を有し、このバルブベース
３の中央に設けられた挿通孔３ａ内にはＨ１型ハロゲン
バルブ４が挿通されている。

前記バルブベース３は略円盤状に形成され、前記挿通孔
３ａの両側には１対のフック部３ｂおよび後述する係止
部材３Ｃを固定するピン穴３ｄが対向して一体的に設け
られる。

前記Ｈ１型ハロゲンバルブ４は、その後端寄りの位置に
フランジ部４１が設けられ、このフランジ部４１は前記
一方の外被電極５と電気的に導通され、前記挿通孔３ａ
より大なる径に形成されている。

また、前記Ｈ□型ハロゲンバルブ４の後端部には、後方
に突出されて他方の極を構成する後端電極６が形成され
ている。

前記挿通孔３ａ内に灯具リフレクタ２の後方からその先
端が挿通されるＨ１型ハロゲンバルブ４は、フランジ部
４１がバルブベース３に当接される状態においてばね材
７により支持される。

すなわち、このばね材７は略々コ字状に折曲加工された
導電性の縁材からなり、折曲部分７ａが前記フック部３
ｂに引掛けられ、中央部分７ｂが前記フランジ部４１の
上面に当接される。

したがって、前記バルブベース３にピン８等により固定
される係止部材３Ｃの両袖部３ｅにその他端部７Ｃが引
掛けられることにより、前記ばね材７は蓄勢されてその
反撥力が前記Ｈ１型ハロゲンバルブ４の押圧支持力とさ
れる。

前記係止部材３Ｃは導電性部材から形成され、その中央
には固着された際に前記後端電極６と並列位置される電
極相当部３ｆが設けられている。

以上述べたように組立てられた灯具ユニット１には、絶
縁性のカバ一体９が被冠され、このカバ一体９に形成さ
れた一対のスリツ）９ａから前記後端電極６および係止
部材３Ｃの電極相当部３ｆのみ突出される構造となって
いる。

しかしながら、以上のような構造においては前配液端電
極６および電極相当部３ｆに車体よりのコネクタ（図示
せず）を組付ける際にその両者の判別がつかないために
、コネクタを前記後端電極６および電極相当部３ｅに逆
に組付けてしまい、このため例えば車体全体がショート
してしまい、Ｈ１型ハロゲンバルブ４等が破損してしま
うという欠点があった。

また、以上のような構造では灯具ユニット１の空気抜き
が悪いために灯具ユニット１内が水分により曇ったりし
てしまうという欠点があった。

本考案の目的は上述した欠点に鑑みなされたもので、ゴ
ム製のカバ一体の上面部に摘み兼用の突出部を設け、こ
の突出部は車体側コネクタをハロゲンバルブの電極片と
電気的に接続する際に車体側コネクタが所定方向に組付
けられるごとく形成され、かつその内部にはカバ一体の
内部と外部とを連絡する空気抜き孔を設けた構成とする
ことによって、ハロゲンバルブと車体側コネクタとの接
続における逆組付けを防止すると共に灯具ユニット内の
水分による曇りを防止せしめた灯具ユニットを提供する
ものである。

以下、図に示す実施例を用いて本考案の詳細を説明する
。

第２図は本考案に係る灯具ユニットの一実施例を示す分
解斜視図で、この図において符号１０で示すものは金属
製の灯具リフレクタ、１１はこの灯具リフレクタ１０の
後端開口部周縁にかしめ付は固定された円筒状の金属製
バルブベースで、このバルブベース１１の基部１１１の
中央部１１１ａは円盤状に隆起形成されており、この中
央部１１１ａにはバルブ挿通孔１１１ｂおよび位置決め
用孔１１１Ｃが穿設されている。

また、前記バルブベース１１の周面部１１２の対向する
位置には係止孔１１２ａとフック部１１２ｂが設けられ
ており、前記係止孔１１２ａにはばね材１２の折曲部分
１２１が挿入係止され、また前記フック部１１２ｂには
ばね材１２の開放端部１２２が引掛けられるごとく構成
されている。

また、１３はＨ１型ハロゲンバルブで、このＨ１型ハロ
ゲンバルブ１３の後端部寄りの周面にはフランジ部１３
１が嵌合固定されており、このフランジ部１３１の裏面
には前記位置決め用孔１１１Ｃ内に係入する位置決め突
起が穿設されている。

また、Ｈ１型ハロゲンバルブ１３の後端部には「＋」電
極片１３３と「−」電極片１３４とが設けられており、
これら「＋」電極片１３３と「−」電極片１３４間には
絶縁材１５が充填されており、絶縁状態を保持されてい
る。

また、前記ばね材１２は略々コ字状に折曲加工された導
電性の線材からなり、折曲部分１２１が係止孔１１２ａ
内に差し込まれ、中央部分１２３が前記フランジ部１３
１の上面に当接される。

したがって、前記バルブベース１１のフック部１１２ｂ
にばね材１２の開放端部１２２力弓Ｉ掛けられると、前
記ばね材１２は蓄勢されてその反撥力が前記Ｈ１型ハロ
ゲンバルブ１３の押圧支持力となる。

また、１４は前記Ｈ１型ハロゲンバルブ１３の後端に突
出した「＋」電極片１３３．ｒ−」電極片１３４に差
し込み固定されるアダプタで、このアダプタ１４は絶縁
材により円柱状に形成され、かつ軸方向に穿設された一
対の溝１４１ａを有する基台１４１と、この基台１４１
の溝１４１ａ内に保持される平板状の「十」端子片１４
２．「−」端子片１４３とから構成されている。

また、これら「＋」、「−」端子片１３２゜１４３はそ
の布線側端子部１４２ａ、１４３ａが基台１４１
の面より上方へ突出している。

１５はバルブベース１１を後方から覆うごとく灯具リフ
レクタ１０にその下部１５３が固着され、かつその内部
は空洞となっているゴム製のカバ一体で、このカバ一体
１５の上面部１５１にはコ字状の厚肉部１５ａが形成
されており、この厚肉部１５ａに相当する部分には、第
４図に示すように前記「＋」、「−」端子片１４２．１
４３が挿通するごとく形成された一対のスリット１５２
が並設されている。

この厚肉部１５ａによってカバ一体１５はスリット１
５２から亀裂が発生するのを防止されている。

またこのスリット１５２の一端側にはその平担面１６１
がスリット１５２と所定距離間した位置で、しかもスリ
ット１５２に直交するごとく形成された断面半円形状の
突出部１６が設けられている。

この突出部１６は取外し時における摘みを兼用しており
、また、その内部には第３図にその詳細を示すごとく一
端部がカバ一体１５の内部に臨みかつ他端部がカバ一体
１５の外部に臨むごとく連通された空気抜き用の孔１６
２が設けられている。

また、カバ一体１５の下部１５３は灯具リフレクタ１０
の面に確実に密着できるようにヒレ状に形成されており
、また、前記上面部１５１と下部１５３との間に位置す
る立上がり部１５４には、その内部に灯具リフレクタ１
０とバルブベース１１に当接するごとく形成された突条
部１５４ａとその内側を肉抜きすることによって形成さ
れた下側通気孔１５４ｂが設けられており、またこの下
側通気孔１５４ｂと対向して上側通気孔１５４Ｃが設け
られている。

１７は車体側コネクタで、この車体側コネクタ１７は端
子孔１７１ａを有しかつ前記突出部１６の平担面１６１
と対向する面を平担面１７１ｂとした絶縁性の基台１７
１と前記端子孔１７１ａ内に装着された端子片（図示せ
ず）とから構成されており、この車体側コネクタ１７を
カバ一体１５の上面部１５１から突出した「＋」、「−
」端子片１４２．１４３の布線側端子部１４２ａ、
１４３ａに正しく組付けたとき前記車体側コネクタ１
７の平担面１７１ｂと前記突出部１６の平担面１６１と
は対接するも、逆方向に組付けたときは、車体側コネク
タ１７の基部１７１の平担面１７１ｂと相対する位置に
ある曲面部１７１Ｃが突出部１６の平担面１６１の上端
部に係接して車体側コネクタ１７の挿入を阻害するよう
に構成されている。

したがって、今以上のように構成された灯具ユニットの
組立て作業および灯具ユニットと車体側コネクタとの接
続作業について説明すると、まずバルブベース１１を灯
具リフレクタ１０の後端開口部周縁にかしめ付ける。

そして、次にこのバルブベース１１にＨ１型ハロゲンバ
ルブ１３を位置決めした後、バルブベース１１の中央部
１１１ａに設けられたバルブ挿通孔１１１ｂから灯具リ
フレクタ１０内にその照明部１３ａが臨むごとく挿入
する。

このトキ、Ｈ１型ハロゲンバルブ１３のフランジ部１３
１の裏面に設けられた位置決め突起はバルブベース１１
の位置決め用孔１１１Ｃに嵌入し、これによってＨ１型
ハロゲンバルブ１３の回転を規制している。

次に、ばね材１２の中央部分１２３をＨ１型ハロゲンバ
ルブ１３のフランジ部１３１の上面に位置するごとく配
置し、この状態においてその折曲部分１２１をバルブベ
ース１１の係止孔１１２ａ内に差し込み、しかる後開放
端部１２２をバルブベース１１のフック部１１２ｂに引
掛け、これによってＨ１型ハロゲンバルブ１３を灯具リ
フレクタ１０へ固定せしめる。

次に、このＨ１型ハロゲンバルブ１３の「＋」。「−」
電極片１３３．１３４にアダプタ１４を差し込み、この
後バルブベース１１．Ｈ，型ハロゲンバルブ１３、ば
わ部材１２およびアダプタ１４を覆うごとくカバ一体１
５を灯具リフレクタ１０に固着する。

すなわち、このカバ一体１５の下部１５３を灯具リフレ
クタ１０の面に密着固定する。

このとき、アダプタ１４の「＋」、「−」端子片１４２
．１４３の布線側端子部１４２ａ、１４３ａはカ
バ一体１５の上面部１５１に設けられたスリット１５２
を通って外方に突出するごとく組付ける。

これによって、灯具ユニットの組立て作業は完了する。

一方、車体側コネクタ１７はその平担面１７１ｂがカバ
一体１５に設けられた突出部１６の平担面１６１と対接
するごとくして前記「＋」、「−」端子片１４２．１４
３に接続すれば、その正しい組付けがなされる。

以上説明したように本考案によれば、ゴム製のカバ一体
の上面部に摘み兼用の突出部を設け、この突出部は車体
側コネクタをハロゲンバルブの電極片と電気的に接続す
る際に車体側コネクタが所定方向に組付けられるごとく
形成されがっその内部にはカバ一体の内部と外部とを連
絡する空気抜き孔を設けた構成とすることにより、車体
側コネクタをハロゲンバルブに電気的に接続する際にお
ける車体側コネクタの逆組付けを確実に防止し得、した
がって、車体全体がショートしてハロゲンバルブ等が破
損したりすることはない。

また、カバ一体の内部と外部とは、突出部に設けた空気
抜き孔によりカバ一体内部の空気がカバ一体の外部に抜
けるようになっているので、従来のごとく灯具ユニット
内が水分により曇ったりするという不具合は解消できる
という効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の灯具ユニットの分解斜視図、第２図は本
考案に係る灯具ユニットの一実施例を示す分解斜視図、
第３図はカバ一体の断面図、第４図は第２図をＩＶ−Ｉ
Ｖ線で切断したときの拡大断面図である。１０・・・・・・灯具リフレクタ、１１・・・・・・バ
ルブベース、１２・・・・・・ばね部材、１３・・・・
・・Ｈ１型ハロゲンバルブ、１３３・・・・・・「＋」
電極片、１３４・・・・・・「−」電極片、１５・・・
・・・カバ一体、１５１・・・・・・上面部、１５３・
・・・・・下部、１６・・・・・・突出部、１６１・・
・・・・平担面、１６２・・・・・・空気抜き孔、１７
・・・・・・車体側コネクタ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

灯具リフレクタに固定されたバルブベースに弾性部材を
介して固定されるハロゲンバルブを備えた灯具ユニット
において、このハロゲンバルブの後端部およびバルブベ
ースを覆うごとくその下部が灯具リフレクタ面に固着さ
れてなるゴム製のカバ一体の上面部に摘み兼用の突出部
を設け、この突出部は車体側コネクタを前記ハロゲンバ
ルブの電極片と電気的に接続する際に前記車体側コネク
タが所定方向に組付けられるごとく形成され、かつその
内部にはカバ一体の内部と外部とを連絡する空気抜き孔
を設けてなることを特徴とする灯具ユニット。