JPS5914206Y2 - 無端状インクリボン補充用ケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はタイプライタ−或いはプリンター等に使用さ
れるインクリボンカセットにインクリボンを補充するイ
ンクリボン補充用ケースに関するものである。

従来のインクリボンカセットはインクリボンが装填され
たインクリボンカセットそのものを交換することによっ
て新旧のインクリボン交換操作を行うように取り扱われ
ていた。

しかし省資源なる言葉があらゆる分野で取沙汰されるよ
うになり、インクリボンカセットの分野もコストの低減
化と相まってその例に漏れず、インクリボンカセットの
取り扱い方法に変化が生じた。

即ち、インクリボンカセットそのものを交換するので゛
はなく、インクリボンカセット内のインクツポンのみを
交換するようにし、インクリボンカセットの容器の無駄
を省くように考えられた。

このようにすることによってインクリボンカセットへの
インクリボン交換操作が新たな問題として表面化してき
た。

この考案は簡単なインクリボン補充用ケースを利用する
ことによって上記の問題を解決する１つの手段を提供す
るものであり、以下にその一実施例の詳細を図面に従っ
て説明する。

第１図はこの考案のインクリボン補充用ケースを示す斜
面図であり、１は無端状インクリボンＡを装填したイン
クリボン補充用ケースであり、第２図に示す通り周壁２
と四角形状の底板３とで空所Ｓを形成して合成樹脂材料
によって作られている。

４は前記周壁２に設けられた入口開口である。前記無端
状インクリボンＡは第１図に示す通りメヴユースリング
状に構成され、その大部分が屏風を折り畳むように折り
畳まれて前記空所Ｓに収納されており、メヴユース部Ｂ
のみが前記人口開口４及び出口開口５との間の周壁２ａ
の外に露出するよう、に装填されている。

前記周壁２ａは第１図及び第２図に示す通り前記空所Ｓ
の内方に僅か入り込むように形成されており、前記メヴ
ユース部Ｂが前記周壁２ａに隣接する周壁２の外側２ｂ
、２ｂより外方に突出しないように構成されている。

前記底板３には第２図に示す通り、リボン押し出し部６
が設けられている。

このリボン押し出し部６はヒンジ部７を介して底板３と
一体に成形され、ヒンジ部７を残して連続する細長間隙
８にて第２図に示すような形状に郭成されており、前記
インクリボン補充用ケース１の各四隅へ延びる腕部６ａ
が設けられている。

このリボン押し出し部６は通常第２図に示す通り前記底
板３と同一平面を形成するが、操作者によってその中央
部６ｂが外側より押圧されると前記ヒンジ部７よりたわ
んで前記底板３から離れ、前記ケース１の内側に向かっ
て移動するようになっている。

さて、第１図に示すように前記インクリボン補充用ケー
ス１に装填された無端状インクリボンＡをインクリボン
カセット１０のリボン収納部１１に移しかえる際には、
第３図に示す通り前記インクリボン補充用ケース１を前
記底板３を上にして前記リボン収納部１１に嵌め込み、
前記リボン押し出し部６を押圧しながら前記インクリボ
ン補充用ケース１を抜き取るようにすると、前記無端状
インクリボンＡは前記リボン押し出し部６の各腕部６ａ
によって全体に均一な押圧力にて押し出され前記リボン
収納部１１に移しかえられるものである。

第４図は他の実施例のインクリボン補充用ケース１９を
示すものであって、底板２０に設けられた押し出し部２
１の形状のみ相異するものであり、その相異点について
説明する。

即ち、押し出し部２１はヒンジ部２２と３個所に設けら
れ橋絡部２３を残して細長間隙２４にて矩形状に郭成さ
れており、常には第４図に示す通り前記底板２０と同一
平面を形成し、押し出し部２１が押圧されると前記橋絡
部２３が破損して前記ヒンジ部２２を基部としてたわみ
得るように構成されている。

即ち、第４図に示したインクリボン補充用ケース１９を
利用した場合も第１図に示したインクリボン補充用ケー
ス１と同様、簡単に無端状インクツポンＡの移しかえが
できるものである。

以上詳細に説明した通り、本実施例は無端状インクリボ
ンＡのメヴユース部Ｂを入口開口４と出口開口５との間
の周壁２ａの外に露出して位置決めしたので、無端状イ
ンクリボンＡをインクリボンカセット１０のリボン収納
部１１に移しかえる際、メヴユース部Ｂの位置確認を確
実に行ない得、更に、メヴユース部Ｂを、インクリボン
カセット１０の図示しないメヴユース部Ｂ反転部に確実
に配置せしめることができる。

また、リボン押し出し部６はインクリボン補充用ケース
１の四隅へ延びる腕部６ａを設けたので、無端状インク
リボンＡを押し出す際、インクリボンＡが補充用ケース
１から局部的に押し出されることなく全体に均一な押圧
力にて押し出され、従って、無端状インクリボンＡの折
り畳み部が乱れることなくインクリボンカセット１０の
リボン収納部１１に移しかえることができる。

以上のようにこの考案のインクリボン補充用ケースを使
用することによって極めて簡単にインクリボンの交換が
できる上に、インクリボンカセットの容器としての無駄
をも省くことができ、実用的効果は極めて大である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例を示す斜面図、第２図は第１
図より無端状インクリボンを取除いて示すインクリボン
補充用ケースの斜面図、第３図はインクリボン補充用ケ
ースより無端状インクリボンをインクリボンカセットに
移しかえる際の作用説明図、第４図は他の実施例を示す
斜面図であり、図中Ａは無端状インクリボン、Ｂはメヴ
ユース部、１はインクリボン補充用ケース、２は周壁、
３は底板、４は入口開口、５は出口開口、６は押し出し
部、１０はインクリボンカセット、１１は収納部である
。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■、無端状インクリボンのリボン巾とほぼ等しい高さを
   有するとともにそのリボンの入口開口と出口開口とを有
   する周壁と、その周壁の下縁に固着された四角形状の底
   板とからなり、周壁と底板とで無端状インクリボンを収
   納するように空所が構成されるインクリボン補充用ケー
   スにおいて、前記底板にヒンジ部を介して一体に設けら
   れ、通常底板とほぼ同一平面にあり外側から押圧された
   時ヒンジ部よりたわんで底板から離れるとともに内側に
   向かって移動し、前記インクリボンの四隅を押圧してイ
   ンクリボンを押し出すためのリボン押し出し部を備え、 前記底板を上にしてインクリボンカセットのリボン収納
   部に嵌め込まれ、底板のリボン押し出し部を押圧してた
   わませながらリボン収納部から抜き取ることによって前
   記インクリボンをインクリボンカセットに移しかえるよ
   うにしたことを特徴とする無端状インクリボン補充用ケ
   ース。 ２、前記リボン押し出し部は連続または不連続の細長間
   隙によって郭成されたことを特徴とする実用新案登録請
   求の範囲第１項記載の無端状インクリボン補充用ケース
   。 ３、前記無端状インクリボンをメヴユースリング状に構
   成し、そのメヴユース部を前記人口開孔と出口開孔との
   間の周壁の外方に露出するように位置させるとともに、
   他の部分を前記空所に収納するようにした実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の無端状インクリボン補充用ケー
   ス。