JP3887935B2 - スタンプユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スカート部材内で上下に摺動可能に配置され、その下端部に印材を保持する
ホルダ部材、及び、ホルダ部材の上方に配置されてホルダ部材を下方に移動させるグリップ部材を有するスタンプユニットに関し、特に、ホルダ部材に印材を保持した状態で印材から印判を作成した後、ホルダ部材をスカート部材内部に挿通するだけでスカート部材内にてホルダ部材を上方に付勢しつつ摺動可能に配置することが可能なスタンプユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、各種タイプのスタンプユニットが提案されており、かかるスタンプユニットに使用される印判の作成方法に着目した場合、その1つのタイプとしては、例えば、特願平9−249983号(本出願人により出願中)の明細書、図面に記載されているように、取っ手部、ホルダ部及びスカート部を備え、ホルダ部がスカート部内で上下に移動可能となるようにホルダ部と取っ手部とを連結し、また、ホルダ部の下面に印面形成部材を配設したスタンプユニットが存在する。
【0003】
かかるスタンプユニットでは、印面形成部材は、硬質多孔性樹脂からなる上側層、及び、カーボンブラック等の光エネルギ吸収物質を分散させた軟質多孔性樹脂からなる下側層を有する2層構造に形成されている。この印面形成部材を製版するには、先ず、スタンプ製造装置内でロール状の透明フィルムを搬送しつつサーマルヘッド及び転写リボンを介して文字、画像を印刷してポジ原稿を作成し、このポジ原稿を透明アクリル板上へ搬送する。次に、このポジ原稿と印面成形部材の下側層とが対向するように、ホルダ部、スカート部及び取っ手部を一体化してなるスタンプユニットをスタンプ製造装置にセットする。この状態で、透明アクリル板の下方に配置されているキセノン管を発光させると、ポジ原稿を通して光が印面形成部材の下側層に照射される。これにより、原稿の透明部分に対応して光が照射された下側層の部分だけが光吸収材の発熱作用によって溶融された後固化され、一方、溶融固化されなかった印面形成部材の下側層は、原稿の文字等に対応してそのまま残存することとなる。これにより、印面形成部材の下面に印判が形成される。そして、文字等を印刷する場合、印面形成部材の下面に外側からインクを塗布して印面形成部材下面の非溶融固化部(文字等を構成する)からインクを含浸させた後、スタンプユニットを印刷用紙上の所望位置に配置した状態で、取っ手部を下方に押圧すると、印面形成部材内に含浸されたインクが非溶融固化部から印刷用紙に付着し、これにより文字等の印刷が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記スタンプユニットでは、ホルダ部の下面に配置された印面形成部材に印判を形成するに際して、ホルダ部、スカート部及び取っ手部を一体化したスタンプユニット全体をスタンプ製造装置内にセットした状態で印面形成部材の下面に印判を形成するように構成されている。かかる場合、スタンプユニット全体を収納する収納部をスタンプ製造装置内に設ける必要があり、また、これに付随して各種の部材を配置するスペースが必要となる。従って、スタンプ製造装置自体も必然的に大型化してしまうとともに、コストアップを将来するという問題がある。
【0005】
また、印面形成部材の下面に正確且つ綺麗な印判を形成するためには、スタンプユニットをスタンプ製造装置内の所定製版位置に正確にセットする必要があるが、このようにスタンプユニットをスタンプ製造装置内に正確にセットするについては、スタンプユニット側に位置決めの基準となる凹部、穴等を形成しなければならない場合が多い。かかる場合、スカート部はスタンプ装置の外部に露出されるので、位置決めのための凹部や穴等をスカート部に形成すると、スタンプユニット全体の美観が損なわれたり、また、デザイン上のデメリットが顕著になる問題がある。この点、例えば、ホルダ部は、スカート部内に配置されてスタンプユニットの外部からは見えないので、ホルダ部に対して前記した位置決めの基準となる凹部等を形成しても何ら問題はない。
【0006】
本発明は前記従来の問題点を解消するためになされたものであり、ホルダ部材に印材を保持した状態で印材から印判を作成した後、ホルダ部材をスカート部材内部に挿通するだけでスカート部材内でホルダ部材を上方に付勢しつつ摺動可能に配置することにより、もって印判作成装置の小型化を図ってコストを低減することが可能であり、また、印材が保持されたホルダ部材の状態で直接印判を形成することによりスカート部材に位置決め凹部等を形成することなくホルダ部材に位置決め凹部等を形成可能としてスタンプユニットの美観を維持可能なスタンプユニットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明に係るスタンプユニットは、スカート部材と、スカート部材内で上下に摺動可能に配置されるとともに下端部にて印材を保持するホルダ部材と、ホルダ部材の上方に配置されホルダ部材を下方に移動させるグリップ部材とを有するスタンプユニットにおいて、前記印材が保持されたホルダ部材の状態で、印判製造装置内にホルダ部材をセットして印材から印判を作成した後、ホルダ部材をスカート部材内に摺動可能に配置するスタンプユニットであって、前記スカート部材に設けられた少なくとも一対の第1壁部と、前記各第1壁部に形成された第1係止部と、前記各第1壁部に対応するホルダ部材の一対の第2壁部から外側下方に向かって傾斜した楔状に形成される第2係止部と、前記各第1壁部に形成され、下端が開放されるとともに前記第2係止部を上下方向に案内する垂直溝と、一対の係止端を有する捻りバネから構成されるとともに、一方の係止端が前記第1係止部に係止され、他方の係止端が前記第2係止部に係止されることで、前記各第1係止部と第2係止部との間に配置され、ホルダ部材をスカート部材内で上方に付勢する弾性部材とを備え、前記ホルダ部材をスカート部材内に挿通した際に、前記第2係止部は、前記垂直溝を上方に移動しつつその楔形状に基づき前記弾性部材の他方の係止端を乗り越え、前記弾性部材の他方の係止端は、第2係止部の下端に係止されることを特徴とする。
【0008】
前記スタンプユニットでは、印材が保持されたホルダ部材を印判製造装置にセットして印材から印判を作成した後、かかるホルダ部材がスカート部材内に配置される。このとき、スカート部材における一対の各第1壁部のそれぞれに形成された第1係止部とホルダ部材における一対の各第2壁部のそれぞれに形成された第2係止部との間に弾性部材が配置され、これよりホルダ部材は、スカート部材内で上方に付勢されつつ摺動可能に配置される。このように、このスタンプユニットにおいては、ホルダ部材に印材を保持した状態で印判製造装置内にセットし、印材から印判を作成した後、ホルダ部材をスカート部材内部に挿通するだけでホルダ部材はスカート部材内で上方に付勢されつつ摺動可能に配置されることとなる。ここに、印材を有するホルダ自体を印判製造装置にセットして印判が作成されるので、スタンプユニット全体を印判製造装置内にセットする場合に比して、印判製造装置の小型化を図ることが可能となる。また、印材が保持されたホルダ部材の状態で直接印判を形成することによりスカート部材に位置決め凹部等を形成することなくホルダ部材に位置決め凹部等を形成可能となり、また、ホルダ部材はスカート部材内に配置されて外部からは見えないので、スタンプユニットの美観を維持することが可能となる。
【0009】
前記スタンプユニットにおいて、前記弾性部材は、一対の係止端を有する捻りバネから構成されており、一方の係止端は前記第1係止部に係止されるとともに他方の係止端は前記第2係止端に係止されている。かかる捻りバネの占有スペースは小さいものであり、従って、スカート部材とホルダ部材との間に特別なスペースを設けることなく、スカート部材とホルダ部材との間に捻りバネを配設することが可能となる。
【0010】
また、前記各第1壁部には、下端が開放されるとともに前記第2係止部を上下方向に案内する垂直溝が形成されている。かかる構成に基づき、スカート部材の下方からホルダ部材を挿通してスカート部材とホルダ部材の相互を組み立てることが可能となる。
【0011】
更に、前記第2係止部は、第2壁部から外側下方に向かって傾斜した楔状に形成されており、前記第2係止部は、ホルダ部材をスカート部材内に挿通した際に、前記垂直溝を上方に移動しつつその楔形状に基づき前記捻りバネの他方の係止端を乗り越え、前記捻りバネの他方の係止端は、第2係止部の下端に係止される。かかる場合、ホルダ部材を下方からスカート部材内に挿通した際に、第2係止部は、垂直溝の開放された下端から上方に移動されるとともに、その楔形状に基づき捻りバネの他方の係止端を乗り越える。この時点で、捻りバネの他方の係止端は第2突起部の下端に係止される。このように、ホルダ部材を下方からスカート部材内に挿通するだけの簡単な操作で、捻りバネの他方の係止端を自動的に第2係止部の下端に係止することが可能となる。
【0012】
また、前記各第1壁部には、前記捻りバネを位置決め保持する保持部が形成されていることが望ましい。このように、スカート部材の各第1壁部に保持部が形成されている場合には、予め捻りバネを保持部にて位置決め保持しておくことが可能となり、捻りバネの紛失等を防止することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るスタンプユニットを具体化した実施形態に基づき、図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るスタンプユニットの構成について図1に基づき説明する。図1はインク供給前におけるスタンプユニットの側断面図である。
【0014】
図1において、スタンプユニット1は、基本的に、スタンプ印刷時にスタンプユニット1全体を支持するスカート部材2、スカート部材2内で上下方向に摺動可能に配置されるとともにその下端部に印材3を保持するホルダ部材4、ホルダ部材4に嵌合連結され、スタンプ印刷時にホルダ部材4を下方に移動させて印材3を印刷用紙(図示せず)に押し付けるグリップ部材5、及び、フィルム材から形成された袋状のパック内にインクが充填されてホルダ部材4内に配置されるインクパック6から構成されている。上記フィルム材としては、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステル,ナイロン等が使用され、単独もしくは、2種類を貼り合せたものがインクパック6として使用される。
【0015】
ここに、スカート部材2について、図1乃至図4に基づき説明する。図2はスカート部材2の側面図、図3はスカート部材2の端面図、図4はスカート部材2の側断面図である。これらの図において、スカート部材2は、平面視で略長方形の挿通孔10を有し、ホルダ部材4を摺動可能に挿通する内壁11が設けられ、また、内壁11の外側で内壁11と一体に形成された外壁12を有する上部スカート部13と、外壁12に連続して若干裾広がりとなるように形成された外壁14を有する下部スカート部15とから一体に構成されている。
【0016】
上部スカート部13の両端面(左右端面)において、内壁11の上方位置には、ホルダ部材4を挿通孔10内で常時上方に付勢すべく捻りバネ16(図1参照)の一端を係止するバネ係止部17が形成されており、また、バネ係止部17の斜め下方位置には、捻りバネ16のコイル部が外挿されてコイル部の位置決めを行う半月状の位置決め突起18が形成されている。更に、内壁11の略中央位置には、ホルダ部材4の両端面に形成された傾斜突起35(後述する)を上下に摺動可能に挿嵌すべく下端が開放された垂直溝19が形成されている。かかる垂直溝19は、スタンプ印刷時にホルダ部材4が下方に移動する際に、ホルダ部材4の傾斜突起35を上下方向に案内する作用を行う。
【0017】
下部スカート部材15は、スタンプ印刷時に印刷用紙上に載置されてスタンプユニット1全体を印刷用紙上で支持するものであり、下部スカート部材15を構成する外壁14の四隅の下端位置には、外壁14の下端縁を印刷用紙の紙面から離間した状態で支持する支持突起20が設けられている。尚、下部スカート部材15における外壁14の四面中央位置には、スタンプ印刷方向を示す下向き矢印部21が形成されている。
【0018】
次に、ホルダ部材4について図1、図5乃至図7に基づいて説明する。図5はホルダ部材4の側面図、図6はホルダ部材4の平面図、図7はホルダ部材4の側断面図である。これらの図において、ホルダ部材4は、前記スカート部材2の上部スカート部13と下部スカート部15のそれぞれの形状に合わせて、上部ホルダ部30及び下部ホルダ部31とから一体に構成される。上部ホルダ部30は、平面視で略長方形状の筒状体を構成する周壁32を有し、周壁32における前側壁及び後側壁(図5中には、その一方のみを図示する)の上部には、3つの長穴状の凹溝33が水平方向に整列して形成されており、中央の凹溝33の両側には、周壁32の壁面から外側下方に傾斜する楔状の規制突起34が設けられている。ここに、各凹溝33には、グリップ部材5のリブ突起54(後述する)が嵌合され、これによりホルダ部材4とグリップ部材5とが一体に連結されるものである。また、規制突起34は、スタンプ印刷時にホルダ部材4を下方に移動する際に、前記スカート部材2における上部スカート部13の外壁12の上端縁に当接して、ホルダ部材4の下方移動量を規制する作用を行う。
【0019】
また、上ホルダ部30の周壁32の両端面(図5中、左右端面)には、周壁32の壁面から外側下方に向かって傾斜した楔状の傾斜突起35が設けられている。かかる傾斜突起35は、スカート部材2の下側からホルダ部材4を挿入する際に、上スカート部13の垂直溝19内にて上下に摺動可能に挿嵌され、また、傾斜突起35の下端には、図1に示すように、捻りバネ16の他端が係止される。これにより、ホルダ部材4は、傾斜突起35と垂直溝19との協働によりスカート部材2内で上下方向に摺動可能にされ、また、捻りバネ16の一端が上スカート部13のバネ係止部17に係止され、且つ、他端が傾斜突起35の下端に係止されることに基づき、ホルダ部材4はスカート部材2内で常時上方に付勢されることとなる。
【0020】
周壁32の前壁及び後壁(図6中、上壁と下壁)の内壁面には、その内壁面から内側下方に向かって傾斜した楔状の位置決め突起36が2つずつ設けられており、かかる位置決め突起36は、図1に示すように、ホルダ部材4内に配置されるインクパック6の上側に配置される厚紙板37が上方へ移動するのを規制する作用を行う。このように、ホルダ部材4の上部内壁面に位置決め突起36が形成されている場合には、位置決め突起36とインクパック6との間で厚板紙37を傾斜させることなく水平状態に配置することが可能となり、これよりグリップ部材5を下方に押圧した際に厚板紙37は水平状態を保持しつつホルダ部材4の底部39との間でインクパック6を均一に挟圧することが可能となる。また、位置決め突起36が、ホルダ部材4の内壁面から内側下方に向かって傾斜した楔状に形成されている場合には、厚板紙37をホルダ部材4の上方からホルダ部材4内部に配置する際に、厚板紙37の側端縁は位置決め突起36の形状に基づきスムースにホルダ部材4の内部に案内されることとなり、従って、厚板紙37をホルダ部材4の内部に簡単に配置することが可能となる。
【0021】
厚紙板37は、ホルダ部材4の内側寸法よりも若干大きいサイズに形成されており、図1に示すように、位置決め突起36との協働により、後述するように、ホルダ部材4内にインクパック6を配置した状態でグリップ部材5を介してホルダ部材4を下方に移動させる際に、グリップ部材5からの押圧力をインクパック6に対して略均一に及ぼす作用を行う。これにより、インクパック6内のインクは、残らず下方に流下して印材3に供給されるものである。このように、インクパック6内のインクを残らず流出させて無駄を生じることなく印材3にインクを供給することが可能となる。また、位置決め突起36により上方への移動を規制しつつ、前記のようなサイズを有する厚紙板37をインクパック6の上側に配置する際に、厚板紙37の側端縁が容易に変形可能であるから厚板紙37をホルダ部材4内部に簡単に配置可能であるとともに、厚板紙37をホルダ部材4の内部にて任意の位置で固定することが可能となる。これに基づき、ホルダ部材4内部にインクパック6を配置した状態で輸送等を行うことが可能となる。更に、厚紙板37は、インク吸収能を有していることから、後述するように、グリップ部材5を下方に移動させてホルダ部材4内でインクパック6を開封する際に、インクパック6の上側に流出したインクを吸収してインクがスタンプユニット1の外部に漏出することを防止することができる。
【0022】
尚、周壁32の前壁又は後壁の一方における内壁面には、図6に示すように、長穴状のインク補給孔Hが設けられている。かかるインク補給孔Hは、インクパック6により供給されたインクが少なくなった時に、予備的にインクを補給する際に使用される。このとき、インクは、グリップ部材5を取り外した状態でインク補給孔Hから注入される。
【0023】
また、下部ホルダ部31は、上部ホルダ部30から連続して一体に形成され、周壁32より外側で一回り大きい周壁38を有する。
【0024】
前記下部ホルダ部31内で、上部ホルダ部30は底部39を有しており、かかる底部39は、図6に示すように、格子状のリブから構成されている。この格子状リブからなる底部39の略中央位置には切断リブ40が形成されており、また、切断リブ40の周囲には多数のインク流通孔41が設けられている。この切断リブ40を含むホルダ部材4は、ABS樹脂、ポリアセタールコポリマー、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン等のポリオレフィン系樹脂、PC樹脂等から形成されている。ここに、切断リブ40は、グリップ部材5を押下した際に、厚紙板37との間でインクパック6を挟圧し、インクパック6を破断して開封する作用を行う。かかるインクパック6の開封を確実に行うべく、切断リブ40の角部は、尖って形成されている。また、インク流通孔41は、図1に示すように、印材3に対向されており、前記のように切断リブ40を介して開封されたインクパック6から流出したインクを下方に案内するものであり、これによりインクは印材3に含浸されていく。また、周壁32を構成する前後壁(図6中、上下壁)の内面からは、支持リブ42が一体に形成されている。ここに、前記切断リブ40の高さと支持リブ42の高さは、略同一高さに設定されている。このように切断リブ40と支持リブ42は略同一高さを有していることから、インクパック6は、その開封前において、一方向に傾いたり偏ったりした状態でホルダ部材4内に配置されることなく、略水平状態で配置されることとなる。ここに、切断リブ40を介してインクパック6が開封された際にインクが一度に流出することとなるが、周壁32と切断リブ40との間に形成される空間は、インクパック6から流出するインクの貯留部となる(後述する。図13参照)。従って、インクパック6が開封された際にインクが一度に流出した場合においても、インクがホルダ部材4から外部に漏出することを防止することができる。
【0025】
尚、下部ホルダ部31を構成する周壁38の内、前後壁(図6中、上下壁)の外側には、その略中央位置にて内方に向かって傾斜溝43が楔状に形成されており、また、傾斜溝43の両側には、1つ又は2つの検出溝44が形成されている。ここに、傾斜溝43は、前記特願平9−249983号の明細書、図面に記載されたスタンプ製造装置を使用して、印材3から印判を形成する際に、ホルダ部材4をスタンプ製造装置における所定製版位置にセットするための溝である。このとき、傾斜溝43は、その両側が傾斜面に形成されているので、スタンプ製造装置における位置決め機構とホルダ部材4との位置関係が多少ずれた場合においても、位置決め機構の位置決め部材と傾斜面とのカム作用に基づき、ホルダ部材4は、位置決め部材が傾斜溝43の中央位置に当接するように移動されることとなる。これにより、ホルダ部材4は、スタンプ製造装置の所定製版位置にセットされる。また、検出溝44は、その個数及び形成位置がホルダ部材4のサイズに従って変更されており、スタンプ製造装置の位置決め機構内に設けられた溝センサとの協働により、ホルダ部材4のサイズを特定するために使用される。尚、周壁38の一壁面における傾斜溝43及び検出溝44の形成位置は、他壁面における傾斜溝43、検出溝44の形成位置と回転対称となるように設定されている。これは、ホルダ部材4を前記スタンプ製造装置の位置決め機構による所定製版位置にセットする際に、前壁と後壁を逆転してセットした場合においても、印材3の製版を可能とするためである。
【0026】
また、周壁38の前後壁における下部位置には、図5に示すように、一対の係止突起45が形成されている。かかる係止突起45は、後述するキャップ部材60の係止溝62に係止され、キャップ部材60を下部ホルダ部31の下端に取り付けるために使用される。これにより、周壁38の下端に保持された印材3の印面はキャップ部材60により保護される。
【0027】
更に、印材3は、前記特願平9−249983号の明細書、図面に記載されている印面形成部材と同様の材料から形成されており、硬質多孔性樹脂からなる上側層、及び、カーボンブラック等の光エネルギ吸収物質を分散させた軟質多孔性樹脂からなる下側層を有する2層構造に形成されている。かかる印材3を製版して印面を形成するには、先ず、特願平9−249983号の明細書、図面に記載されているスタンプ製造装置内でロール状の透明フィルムを搬送しつつサーマルヘッド及び転写リボンを介して文字、画像を印刷してポジ原稿を作成し、このポジ原稿を透明アクリル板上に搬送する。次に、このポジ原稿と印材3の下側層とが対向するように、印材3が保持されたホルダ部材4を前記した位置決め方法に従って所定製版位置にセットする。この状態で、透明アクリル板の下方に配置されているキセノン管を発光させると、ポジ原稿を通して光が印材3の下側層に照射される。これにより、原稿の透明部分に対応して光が照射された下側層の部分だけが光吸収材の発熱作用によって溶融された後固化され、一方、溶融固化されなかった印材3の下側層は、原稿の文字等に対応してそのまま残存することとなる。これにより、印材3の下面に印判が形成されるものである。
【0028】
次に、グリップ部材5について、図1、図8乃至図10に基づき説明する。図8はグリップ部材5の側面図、図9はグリップ部材9の底面図、図10はグリップ部材9の短手方向における断面図である。
【0029】
これらの図において、グリップ部材5の上面には、前記のように印材3に形成したスタンプ内容を表示するラベル等を貼付するためのラベル貼付部50が形成されている。また、グリップ部材5の内部において、その上壁下面からは、図1、図9、図10に示すように、ホルダ部材4における上部ホルダ部30の周壁32内に挿嵌される挿嵌部51が形成されている。かかる挿嵌部51は、前記したように、厚紙板37を介してホルダ部材4内に配置されたインクパック6を押圧する作用を行う。また、挿嵌部51は、底面視において図9に示すように、基本的に長方形状を有しており、その両側中央位置で相互に対向する位置には凹部52が形成されている。かかる凹部52は、グリップ部材5の挿嵌部51をホルダ部材4の周壁32内に挿嵌する際に、周壁32の一壁面に形成されたインク補給孔Hを形成する壁部を挿嵌するための凹部である。尚、凹部52が一対形成されているのは、どのような状態でグリップ部材5の挿嵌部51を周壁32内に挿嵌した場合においても、インク補給孔Hの壁部が支障とならないようにするためである。また、グリップ部材5の内壁面には、複数個(図9には、6個)のリブ53が垂直方向に形成されており、また、各リブ53の下端にはリブ突起54が一体に形成されている。リブ突起54は、前記した周壁32の外面上部形成された各凹溝33に嵌合されるものであり、これによりホルダ部材4とグリップ部材5とが一体に連結されるものである。
【0030】
次に、ホルダ部材4における下部ホルダ部31の下端部に取り付けられるキャップ部材について図11、図12に基づき説明する。図11はキャップ部材の側面図、図12はキャップ部材の側断面図である。各図において、キャップ部材60は上方を開放した箱状を有しており、その外壁両側面の略中央位置には、図11に示すように、キャップ部材60をホルダ部材4に取り付ける際、及び、取り外す際に指により把持される把持部61が形成されている。また、キャップ部材60の両側内壁面には、前記周壁38に形成された一
対の係止突起45が係止される一対の係止溝62が設けられている。キャップ部材60の各係止溝62が周壁38の各係止突起45に係止されることにより、キャップ部材60は周壁38に取り付けられ、これによりキャップ部材60を介して周壁38の下端に保持された印材3の印面が保護されるものである。
【0031】
前記スタンプユニット1を製造するには、先ず、印材3を製版して印判を形成すべく、下端に印材3を備え、且つ、内部にインクパック6が収納されるとともに位置決め突起36により規制しつつインクパック6の上方に厚紙板37を配置したホルダ部材4を前記スタンプ製造装置における所定製版位置にセットする。このとき、下部ホルダ部31に形成された傾斜溝43の傾斜面と位置決め機構の位置決め部材とのカム作用に基づき、ホルダ部材4は、スタンプ製造装置の所定製版位置にセットされる。また、各検出溝44と位置決め機構内に設けられた溝センサとの協働により、ホルダ部材4のサイズが特定される。
【0032】
尚、位置決め突起36により上方への移動を規制しつつ、厚紙板37がインクパック6の上側に配置されているので、ホルダ部材4内でインクパック6をある程度固定することができ、これによりホルダ部材4内にインクパック6を配置した状態で輸送等を行っても何ら問題はない。また、切断リブ40と支持リブ42は略同一高さを有していることから、インクパック6は、その開封前において、一方向に傾いたり偏ったりした状態でホルダ部材4内に配置されることなく、略水平状態で配置されることとなる。
【0033】
前記のように印材3が保持されたホルダ部材4を所定製版位置にセットする前に、スタンプ製造装置内でロール状の透明フィルムを搬送しつつサーマルヘッド及び転写リボンを介して文字、画像を印刷してポジ原稿が作成され、このポジ原稿が透明アクリル板上に搬送される。次に、このポジ原稿と印材3の下側層とが対向するように、ホルダ部材4を所定製版位置にセットする。この状態で、透明アクリル板の下方に配置されているキセノン管を発光させると、ポジ原稿を通して光が印材3の下側層に照射される。これにより、原稿の透明部分に対応して光が照射された下側層の部分だけが光吸収材の発熱作用によって溶融された後固化され、一方、溶融固化されなかった印材3の下側層は、原稿の文字等に対応してそのまま残存することとなる。これにより、印材3の下面に印判が形成される。
【0034】
印材3の製版終了後、上部スカート部13の両端面において、捻りバネ16のコイル部が予め位置決め突起18に位置決めされる(図14(A)参照)とともに、捻りバネ16の一端がバネ係止部17に係止された状態のスカート部材2の挿通孔10内に、ホルダ部材4が下方から挿通される(図14(A))。このとき、ホルダ部材4における上部ホルダ部30の周壁32の両端面に形成された傾斜突起35は、スカート部材2の開放端から垂直溝19内を上方に摺動され(図14(B))、また、傾斜突起35がその楔形状に従って捻りバネ16の他端を乗り越えた時点で捻りバネ16の他端が各傾斜突起35の下端に係止される(図14(C)。この状態で、ホルダ部材4は、スカート部材2内で捻りバネ16の付勢力により上方に付勢されるとともに、捻りバネ16の付勢力に抗してホルダ部材4を下方向に摺動可能となる。
【0035】
前記のようにホルダ部材4とスカート部材2とを組み立てた後、グリップ部材5の挿嵌部51をホルダ部材4の周壁32内に挿嵌する。この状態が図1に示されている。このように、挿嵌部51を周壁32内に挿嵌した状態で更にグリップ部材5を押下すると、ホルダ部材4内のインクパック6は、厚紙板37と切断リブ40との間で挟圧されていく。このとき、インクパック6に及ぼされる押圧力は、厚紙板37の作用に基づき、インクパック6に対して略均一に及ぼされることとなる。従って、インクパック6は切断リブ40と接触する部位で破断開封され、これよりインクパック6は切断リブ40の形成位置に対応して略中央位置で開封されることとなり、インクパック6から流出したインクを、切断リブ40の周囲にて略均一に分散することができる。また、厚紙板37は、インク吸収能を有していることから、前記のように、グリップ部材5を下方に移動させてホルダ部材4内でインクパック6を開封する際に、インクパック6の上側に流出したインクを吸収してインクがスタンプユニット1の外部に漏出することを防止することができる。この状態が図13に示されている。
【0036】
また、切断リブ40を介してインクパック6が開封された際にインクが一度に流出することとなるが、周壁32と切断リブ40との間に形成される空間は、図13に示すように、インクパック6から流出するインクの貯留部となるので、インクパック6が開封された際にインクが一度に流出した場合においても、インクがホルダ部材4から外部に漏出することを防止することができる。
【0037】
インクパック6から流出したインクは、切断リブ40の周囲に形成されたインク流通孔41から下方に案内され、印材3に含浸される。このとき、インク流通孔41は切断リブ40の周囲に形成されているので、インクパック6からのインクは、ホルダ部材4の底部全体に渡って均一に分散され、これによりインクを印材3の全体に渡って均一に含浸させることができる。
【0038】
尚、前記のようにグリップ部材5を下方に移動させることによりインクパック6を開封した時点で、グリップ部材5の各リブ53に下端に形成されたリブ突起54は、ホルダ部材4の周壁32の形成された各凹部33に嵌合され、これによりホルダ部材4とグリップ部材5とが一体に連結される。従って、前記のように印材3にインクを含浸させた後、印材3に形成された印判に従って文字等のスタンプ印刷を行う場合には、グリップ部材5とホルダ部材4とは一体に移動し、これよりスタンプ印刷が可能となるものである。
【0039】
また、印材3に含浸されたインクが少なくなって適正な濃度でスタンプ印刷を行うことができなくなった場合には、グリップ部材5をホルダ部材4から取り外し、原紙板37及びインクがなくなったインクパック6の袋状パックをホルダ部材4から取り出すとともに、インクが充填された新たなインクパック6をホルダ4内に配置して前記と同様の操作を行うことにより、スタンプ印刷を再開することができる。また、インクパック6及び原紙板37を取り外すことなく、ホルダ部材4の周壁32の一内壁面に形成されたインク補給孔Hからインクを補給してスタンプ印刷を再開することも可能である。
【0040】
以上説明した通り本実施形態に係るスタンプユニット1では、印材3に対してインクを供給する場合、ホルダ部材4の内部にインクパック6を配置した状態で、グリップ部材5を下方に押圧することにより、ホルダ部材4内のインクパック6は厚紙板37と切断リブ40との間で挟圧され、開封される。これにより、インクパック6内のインクは、インク流通孔41から下方に流下して印材3に供給されるものである。このように、印材3に対してワンタッチで簡単にインクの供給を行うことができる。
【0041】
また、文字等のスタンプ印刷を繰り返すことにより印材3に含浸されているインクが少なくなって印刷文字等の濃度が低下することに起因して、印材3に対してインクの補給が必要な場合には、インクがなくなった袋状のパックを新たなインクパック6に取り替えるだけの簡単な作業によりインクの補給を行ってスタンプ印刷を再開することができる。
【0042】
更に、インクパック6に接触する切断リブ40、及び、印材3に対向するインク流通孔41が形成されているので、切断リブ40を介して簡単且つ迅速にインクパック6を開封することが可能であり、また、インク流通孔41を介して、インクパック6から流出したインクを迅速に印材3に含浸させることが可能となる。
【0043】
また、インクパック6から流出したインクは、切断リブ40の周囲に形成されたインク流通孔41から下方に案内されて印材3に含浸され、このとき、インク流通孔41は切断リブ40の周囲に形成されているので、インクパック6からのインクは、ホルダ部材4の底部全体に渡って均一に分散され、これによりインクを印材3の全体に渡って均一に含浸させることができる。
【0044】
更に、切断リブ40と支持リブ42は略同一高さを有していることから、インクパック6は、その開封前において、一方向に傾いたり偏ったりした状態でホルダ部材4内に配置されることなく、略水平状態で配置され得る。従って、インクパック6を開封した際にインクパック6から流出するインクがホルダ部材4内で局部的に集められることはなく、インクは、ホルダ部材4の底部全体に渡って均一に分散されて印材3の全体に渡って均一に含浸される。
【0045】
また、切断リブ40を介してインクパック6が開封された際にインクが一度に流出することとなるが、周壁32と切断リブ40との間に形成される空間は、図13に示すように、インクパック6から流出するインクの貯留部となるので、インクパック6が開封された際にインクが一度に流出した場合においても、インクがホルダ部材4から外部に漏出することを防止することができる。
【0046】
更に、グリップ部材5を下方に移動する際において、インクパック6に及ぼされる押圧力は、厚紙板37の作用に基づき、インクパック6に対して略均一に及ぼされることとなり、従って、インクパック6は切断リブ40と接触する部位で破断開封され、これよりインクパック6は切断リブ40の形成位置に対応して略中央位置で開封されることとなり、インクパック6から流出したインクを、切断リブ40の周囲にて略均一に分散することができる。また、厚紙板37は、インク吸収能を有していることから、前記のように、グリップ部材5を下方に移動させてホルダ部材4内でインクパック6を開封する際に、インクパック6の上側へ流出したインクを吸収してインクがスタンプユニット1の外部に漏出することを防止することができる。
【0047】
また、ホルダ部材4の上部内壁面に位置決め突起36が形成されているので、位置決め突起36とインクパック6との間で厚板紙37を傾斜させることなく水平状態に配置することが可能となり、これよりグリップ部材5を下方に押圧した際に厚板紙37は水平状態を保持しつつホルダ部材4の底部39との間でインクパック6を均一に挟圧することができる。また、位置決め突起36が、ホルダ部材4の内壁面から内側下方に向かって傾斜した楔状に形成されているので、厚板紙37をホルダ部材4の上方からホルダ部材4内部に配置する際に、厚板紙37の側端縁は位置決め突起36の形状に基づきスムースにホルダ部材4の内部に案内されることとなり、従って、厚板紙37をホルダ部材4の内部に簡単に配置することができる。
【0048】
更に、厚紙板37は、ホルダ部材4の内側寸法よりも若干大きいサイズに形成されており、かかる厚板紙37をインクパック6の上側に配置する際に、厚板紙37の側端縁が容易に変形可能であるから厚板紙37をホルダ部材4内部に簡単に配置可能であるとともに、厚板紙37をホルダ部材4の内部にて任意の位置で固定することができる。これに基づき、ホルダ部材4内部にインクパック6を配置した状態で輸送等を行うことができる。
【0049】
また、前記スタンプユニット1においては、ホルダ部材4に印材3を保持した状態でスタンプ製造装置内の所定製版位置にセットし、印材3から印判を作成した後、ホルダ部材4をスカート部材2内部に挿通するだけでホルダ部材4はスカート部材2内で上方に付勢されつつ摺動可能に配置することができる。このとき、印材3を有するホルダ部材4自体をスタンプ製造装置にセットして印判が作成されるので、スタンプユニット1全体をスタンプ製造装置内にセットする場合に比して、スタンプ製造装置の小型化を図ることができる。また、印材3が保持されたホルダ部材4の状態で直接印判を形成することによりスカート部材2に位置決め凹部等を形成することなくホルダ部材4に傾斜溝43、検出溝44を形成することが可能となり、また、ホルダ部材4はスカート部材2内に配置されて外部からは見えないので、スタンプユニット1の美観を維持することが可能となる。
【0050】
更に、スカート部材2とホルダ部材4との間に配置される捻りバネ16占有スペースは小さいものであり、従って、スカート部材2とホルダ部材4との間に特別なスペースを設けることなく、スカート部材2とホルダ部材4との間に捻りバネ16を配設することができる。また、スカート部材2の両端面には、下端が開放されるとともに傾斜突起35を上下方向に案内する垂直溝19が形成されているので、スカート部材2の下方からホルダ部材4を挿通することによりスカート部材2とホルダ部材4の相互を組み立てることができる。更に、傾斜突起35はホルダ部材4の壁面から外側下方に向かって傾斜した楔状に形成されており、傾斜突起35は、ホルダ部材4をスカート部材2内に挿通した際に、垂直溝19を上方に移動しつつその楔形状に基づき捻りバネ16の他端を乗り越え、捻りバネ16の他端は、傾斜突起35の下端に係止されるので、ホルダ部材4を下方からスカート部材2内に挿通するだけの簡単な操作で、捻りバネ16の他端を自動的に傾斜突起35の下端に係止することができる。また、スカート部材2の両端面には位置決め突起18が形成されているので、予め捻りバネ16を位置決め突起18にて位置決め保持しておくことが可能となり、これより捻りバネ16の紛失等を防止することができる。
【0051】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【0052】
【発明の効果】
以上の通り本発明に係るスタンプユニットによれば、ホルダ部材に印材を保持した状態で印材から印判を作成した後、ホルダ部材をスカート部材内部に挿通するだけでスカート部材内でホルダ部材を上方に付勢しつつ摺動可能に配置することにより、もって印判製造装置の小型化を図ってコストを低減することが可能であり、また、印材が保持されたホルダ部材の状態で直接印判を形成することによりスカート部材に位置決め凹部等を形成することなくホルダ部材に位置決め凹部等を形成可能としてスタンプユニットの美観を維持可能なスタンプユニットを提供することができる。
又、前記弾性部材は、一対の係止端を有する捻りバネから構成されており、一方の係止端は前記第1係止部に係止されるとともに他方の係止端は前記第2係止端に係止されている。かかる捻りバネの占有スペースは小さいものであるので、スカート部材とホルダ部材との間に特別なスペースを設けることなく、スカート部材とホルダ部材との間に捻りバネを配設することが可能となる。
そして、前記各第1壁部には、下端が開放されるとともに前記第2係止部を上下方向に案内する垂直溝が形成されているので、スカート部材の下方からホルダ部材を挿通してスカート部材とホルダ部材の相互を組み立てることが可能となる。
更に、前記第2係止部は、第2壁部から外側下方に向かって傾斜した楔状に形成されており、前記第2係止部は、ホルダ部材をスカート部材内に挿通した際に、前記垂直溝を上方に移動しつつその楔形状に基づき前記捻りバネの他方の係止端を乗り越え、前記捻りバネの他方の係止端は、第2係止部の下端に係止される。これにより、ホルダ部材を下方からスカート部材内に挿通するだけの簡単な操作で、捻りバネの他方の係止端を自動的に第2係止部の下端に係止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 インク供給前におけるスタンプユニットの側断面図である。
【図2】 スカート部材の側面図である。
【図3】 スカート部材の端面図である。
【図4】 スカート部材側断面図である。
【図5】 ホルダ部材の側面図である。
【図6】 ホルダ部材の平面図である。
【図7】 ホルダ部材の側断面図である。
【図8】 グリップ部材の側面図である。
【図9】 グリップ部材の底面図である。
【図10】 グリップ部材の短手方向における断面図である。
【図11】 キャップ部材の側面図である。
【図12】 キャップ部材の側断面図である。
【図13】 インク供給後におけるスタンプユニットの側断面図である。
【図14】 スカート部材内に下方からホルダ部材を挿通する状態を連続して模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 スタンプユニット
2 スカート部材
3 印材
4 ホルダ部材
5 グリップ部材
6 インクパック
13 上部スカート部
15 下部スカート部
16 捻りバネ
17 バネ係止部
18 位置決め突起
19 垂直溝
30 上部ホルダ部
31 下部ホルダ部
32 周壁
35 傾斜突起
36 位置決め突起
37 厚紙板
39 底部
40 切断リブ
41 インク流通孔
42 支持リブ
51 挿嵌部
52 凹部
53 リブ
54 リブ突起
60 キャップ部材
61 把持部
62 係止溝

Claims (2)

  1. スカート部材と、スカート部材内で上下に摺動可能に配置されるとともに下端部にて印材を保持するホルダ部材と、ホルダ部材の上方に配置されホルダ部材を下方に移動させるグリップ部材とを有するスタンプユニットにおいて、
    前記印材が保持されたホルダ部材の状態で、印判製造装置内にホルダ部材をセットして印材から印判を作成した後、ホルダ部材をスカート部材内に摺動可能に配置するスタンプユニットであって、
    前記スカート部材に設けられた少なくとも一対の第1壁部と、
    前記各第1壁部に形成された第1係止部と、
    前記各第1壁部に対応するホルダ部材の一対の第2壁部から外側下方に向かって傾斜した楔状に形成される第2係止部と、
    前記各第1壁部に形成され、下端が開放されるとともに前記第2係止部を上下方向に案内する垂直溝と、
    一対の係止端を有する捻りバネから構成されるとともに、一方の係止端が前記第1係止部に係止され、他方の係止端が前記第2係止部に係止されることで、前記各第1係止部と第2係止部との間に配置され、ホルダ部材をスカート部材内で上方に付勢する弾性部材とを備え、
    前記ホルダ部材をスカート部材内に挿通した際に、前記第2係止部は、前記垂直溝を上方に移動しつつその楔形状に基づき前記弾性部材の他方の係止端を乗り越え、
    前記弾性部材の他方の係止端は、第2係止部の下端に係止されることを特徴とするスタンプユニット。
  2. 前記各第1壁部には、前記捻りバネを位置決め保持する保持部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスタンプユニット。
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