JP2004276286A - スタンプ体 - Google Patents

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JP2004276286A
JP2004276286A JP2003067543A JP2003067543A JP2004276286A JP 2004276286 A JP2004276286 A JP 2004276286A JP 2003067543 A JP2003067543 A JP 2003067543A JP 2003067543 A JP2003067543 A JP 2003067543A JP 2004276286 A JP2004276286 A JP 2004276286A
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Mitsunobu Suda
光信 須田
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Brother Industries Ltd
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Abstract

【課題】インクパック中に残存したインクやホルダ部材内のインクパックを収納する収納部に残存したインクが、押圧部材とホルダ部材との隙間から外部に漏れ出してしまうのを防止できるスタンプ体を提供する。
【解決手段】袋状部材70は、インクパック60内に充填されるインクを印材20に供給するために、唯一の開口する周縁部71を有している。スタンプ体1は、袋状部材70がインクパック60の外側を覆うように構成されており、袋状部材70の周縁部71は、仕切り壁42の配置部41側に位置する壁面に固定されている。よって、インクパック60が開封された際、インクパック60中に残存したインクや収納部40に残存したインクが、スタンプ体1を横転させた場合に、押圧部材110とホルダ部材30との隙間からスタンプ体1外部に漏れ出してしまうことを防止することができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクが充填されたインクパックを内部に備え、当該インクパックを押圧することによって開封し、印材にインクを供給することが可能なスタンプ体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスタンプ体は、グリップ部材(押圧部材)、ホルダ部材及びスカート部材とを備え、インクが充填されたインクパックを、ホルダ部材の内部に配置していた(例えば、特許文献1)。
【0003】
このようなスタンプ体においては、ホルダ部材は、スカート部材内部で上下に移動可能となるように配置されており、グリップ部材は、前記ホルダ部材の上方で、このホルダ部材を下側に押し下げるために設けられている。ホルダ部材の下端に支持された印材は、グリップ部材を押し下げることによって、下側に移動し、印刷媒体に印刷を施すことができる。一方、インクパックが収納されるインクパック収納部(収納部)の底面に設けられたインク供給孔には、上向きに尖った切断リブ(切断部材)が形成されている。そして、インクパックは、グリップ部材によって押圧されて、そこに切断リブが侵入することによって開封され、インクが印材に供給される構成となっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−280592号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術においては、インクパックが開封された際、インクパック中に残存したインクやインクパック収納部に残存したインクが、スタンプ体を横転させた場合に、グリップ部材とホルダ部材との隙間からスタンプ体の外部に漏れ出してしまうという問題があった。
【0006】
インクが、スタンプ体の外部に漏れ出してしまうと、書類やユーザの衣服を汚したりしてしまうというトラブルや、それを避けるためにスタンプ体の保管場所確保に常に気を配らなければならないという不都合があった。
【0007】
そこで、本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、インクパック中に残存したインクやホルダ部材内のインクパックを収納する収納部に残存したインクが、押圧部材とホルダ部材との隙間から外部に漏れ出してしまうのを防止できるスタンプ体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段、作用及び発明の効果】
前記目的を達成するため、請求項1の発明に係るスタンプ体においては、袋状部材が、インクパックの外側に配置されている。
【0009】
よって、インクパックが開封された際、インクパック中に残存したインクや収納部に残存したインクが、スタンプ体を横転させた場合に、押圧部材とホルダ部材との隙間からスタンプ体外部に漏れ出してしまうことを防止することができる。
【0010】
請求項2の発明に係るスタンプ体においては、前記目的を達成するため、袋状部材が、インクパックの外側を覆うように構成されている。そして、袋状部材の周縁部は、仕切り壁の配置部側に位置する壁面に固定されている。
【0011】
よって、上記と同様に、残存したインクが、スタンプ体外部に漏れ出してしまうことを防止することができる。また、ユーザの手や袋状部材の周縁部の固定治具がホルダ部材内部に入りにくい場合であっても、袋状部材の周縁部が収納部内で固定される場合や配置部内の仕切り壁に直交する壁面に固定される場合よりも、当該周縁部の取り付けが容易であり、確実に取り付け作業を行うことができる。
【0012】
請求項3の発明に係るスタンプ体においては、インク供給孔は、仕切り壁の中央位置に配置されている。
【0013】
よって、インクパックが開封された際、インクの印材への供給が均一になされる。
【0014】
請求項4の発明に係るスタンプ体においては、切断部材を支持する支持部材が、仕切り壁と印材との間に配置される構成となっており、仕切り壁と支持部材とが別部材となっている。そして、支持部材の配置によって、切断部材が、インク供給孔から収納部に突出するように構成されている。
【0015】
よって、袋状部材の周縁部は、支持部材を配置する前に、仕切り壁の配置部側の壁面に取り付ければよく、切断部材が邪魔になって固定が困難となることはない。
【0016】
請求項5の発明に係るスタンプ体においては、袋状部材の周縁部は、仕切り壁の配置部側の壁面に熱により溶着される。
【0017】
よって、袋状部材の周縁部は、接着剤等による固定方法よりも、仕切り壁の配置部側の壁面に強固に固定できる。
【0018】
請求項6の発明に係るスタンプ体においては、袋状部材の周縁部は、仕切り壁の配置部側の壁面に接着剤により接着される。
【0019】
よって、袋状部材の周縁部は、仕切り壁の配置部側の壁面のユーザの意図する場所、すなわちユーザによって接着材の塗布された場所に簡易に固定される。
【0020】
請求項7の発明に係るスタンプ体においては、袋状部材の周縁部は、仕切り壁の配置部側の壁面と支持部材とによって狭持されて固定される。
【0021】
よって、袋状部材の周縁部は、仕切り壁の配置部側の壁面に、支持部材の取り付け工程のみで簡単に固定することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について説明する。
【0023】
〔スタンプ体の構成〕
まず、スタンプ体1について説明する。図1は、スタンプ体1の全体分解斜視図である。
【0024】
図1に示すように、本実施形態のスタンプ体1は、キャップ部材10と、印材20と、ホルダ部材30と、インクパック60と、袋状部材70と、板状部材80と、スカート部材90と、押圧部材110とを主要な構成部材として構成されている。
【0025】
以下、各部材の構成について詳細に説明する。
【0026】
(スカート部材の構成)
まず、スカート部材90について、図4、図5を参照しながら説明する。
【0027】
図4は、スカート部材90の長手方向の構成を示す正面断面図である。図5は、スカート部材90の奥行き方向の構成を示す側面図である。
【0028】
スカート部材90は、スタンプ印刷時に印刷用紙上に載置されてスタンプ体1全体を印刷用紙上で支持するものであり、図4に示すように、上部スカート部91と下部スカート部92とから一体的に構成されている。
【0029】
上部スカート部91及び下部スカート部92の内部には、ホルダ部材30が、下方から嵌まり得る挿通孔96が形成されている。ホルダ部材30は、上部スカート部91に設けられた内壁93によって、上下摺動可能に案内されるように構成されている。
【0030】
上部スカート部91は、内壁93とその外側で内壁93と一体的に形成された外壁94とを有している。上部スカート部91は、図5に示すように、相対向する内壁93の外面であって、その上部位置に、捻りバネ97の一方端を係止するバネ係止部98を有している。捻りバネ97は、後述する傾斜突起37(図1参照)の下端と係合して、ホルダ部材30を挿通孔96内で常時上方に付勢するためのものである。傾斜突起37は、ホルダ部材30の奥行き方向に延びる両壁の外面に形成されている。
【0031】
内壁93は、図5に示すように、半月状の位置決め突起99を有している。位置決め突起99は、捻りバネ97のコイル部が取り付けられて、該コイル部の位置決めを行うためのものである。また、垂直溝100が、内壁93の略中央位置に形成されている。垂直溝100は、ホルダ部材30の傾斜突起37を上下に摺動可能に嵌挿する。これにより、ホルダ部材30は、スカート部材90内を上下方向に案内される。
【0032】
下部スカート部材92は、上部スカート部91の外壁94に連続して若干裾広がりとなる外壁95を有している。外壁95の四隅の下端位置には、支持突起101が設けられている。支持突起101は、外壁95の下端縁を印刷用紙の紙面から離間した状態で支持する。
【0033】
なお、外壁95の各辺の中央位置には、スタンプ印刷方向を示す下向き矢印部102が形成されている。
【0034】
(ホルダ部材の構成)
次に、ホルダ部材30について図1、図6〜図9を参照して説明する。
【0035】
図6は、支持部材46をホルダ部材30に装着した時にホルダ部材30の長手方向の構成を示す正面断面図である。図7は、支持部材46の未装着時のホルダ部材30を示す底面図である。図8は、支持部材46の斜視図である。図9は、支持部材46の底面図である。
【0036】
ホルダ部材30は、図1に示すように、スカート部材90の上部スカート部91と下部スカート部92のそれぞれの形状に合わせて、上部ホルダ部31および下部ホルダ部32とから一体的に構成されている。
【0037】
上部ホルダ部31は、平面視で略長方形状の筒状体を構成する周壁33を有している。周壁33における長手方向に延びる両壁の上部には、3つの横長状の凹溝35が水平方向に整列して形成されている。
【0038】
また、楔状の規制突起36が、周壁33の壁面から外側下方に傾斜して形成され、相隣接する凹溝35の間に、それぞれ設けられている。ここで、各凹溝35は、インクパック60を押圧部材110で押圧する際に、押圧部材110のリブ突起116(図10参照)に嵌合し、これによりホルダ部材30と押圧部材110とを固定連結するものである。また、規制突起36は、スタンプ印刷時にホルダ部材30を下方に移動させる際に、上部スカート部91の外壁94の長手方向に延びる壁の上端に当接して、ホルダ部材30の下方移動量を規制する作用を行う。
【0039】
また、楔状の傾斜突起37が、図1に示されるように、上部ホルダ部31の周壁33の奥行き方向に延びる両壁に、周壁33の壁面から外側下方に向かって突出するように設けられている。傾斜突起37は、スカート部材90の下側からホルダ部材30を挿入する際に、上部スカート部91の垂直溝100内に摺動可能に嵌挿される。これにより、ホルダ部材30は、傾斜突起37と垂直溝100との嵌合によりスカート部材90内で上下方向に摺動可能にされる。
【0040】
傾斜突起37の下端には、前述した捻りバネ97の一端が係止される。また、捻りバネ97の他端が、上部スカート部91のバネ係止部98に係止される。この結果、ホルダ部材30は、スカート部材90内で常時上方に付勢されることとなる。
【0041】
下部ホルダ部32は、上部ホルダ部31の下方で段状に拡大して、一体的に形成され、周壁33より外側で一回り大きい周壁34を有する。
【0042】
下部ホルダ部32は、図1に示すように、周壁34の長手方向に延びる両壁の外面に、その略中央位置にて切り欠かれた楔状の傾斜溝38を有している。また、傾斜溝38の近傍には、検出溝39が2つ形成されている。
【0043】
傾斜溝38は、後述するスタンプ製造装置120を使用して、印材20から印判を形成する際に、ホルダ部材30をスタンプ製造装置120における製版部126の所定位置にセットするための溝である(図13参照)。具体的には、傾斜溝38は、該傾斜溝38を構成する左右両面が内方に向かって傾斜しているので、スタンプ製造装置120における位置決め機構136とホルダ部材30との位置関係が多少ずれた場合においても、ホルダ部材30は、位置決め部材(図示せず)が傾斜溝38の中央位置に当接するように移動されることとなる。これにより、ホルダ部材30は、スタンプ製造装置120の所定製版位置に確実にセットされる。
【0044】
また、周壁34の長手方向に延びる両壁における下部位置には、一対の係止突起54が形成されている。係止突起54は、後述するキャップ部材10の係止溝12に係止され、キャップ部材10を下部ホルダ部32の下端に取り付けるために使用される。周壁34の下端に保持された印材20の印面はキャップ部材10により保護される。
【0045】
また、ホルダ部材30の内部は、図6に示すように、インクパック60を収納するために上部ホルダ部31の内側に位置する収納部40と、印材20を配置するために下部ホルダ部32の内側に位置する配置部41とから構成される。収納部40と配置部41との間に仕切り壁42が形成されている。また、ホルダ部材30は、配置部41内に装着される支持部材46を備えている。
【0046】
収納部40は、ホルダ部材30の上部ホルダ部31の周壁33に囲まれたほぼ直方体領域である。仕切り壁42の上面42a(収納部40の底面)は、平坦面となっており、その中央には、インク供給孔43が、配置部41に連通するように設けられている。
【0047】
配置部41は、ホルダ部材30の下部ホルダ32の周壁34に囲まれた領域である。仕切り壁42の下面42b(仕切り壁42の配置部41側に位置する壁面)は、平坦面となっている。仕切り壁42の下面42bには、ビス止め溝45が、支持部材46を固定するために配設されている。ビス止め溝45は、仕切り壁42の下面42bにインク供給孔43を中心として対称に長手方向に2つ設けられている(図7参照)。
【0048】
また、配置部41内には、仕切り壁42の下面42bと印材20との間に支持部材46が装着される。支持部材46は、図8に示すように、切断部材47と、切断部材47が配設された基材48と、基材48から下方に延びる複数の突起49とから構成される。
【0049】
切断部材47は、インクパック60を切断開封するために上向きに尖っている。切断部材47の両縁部47aは、インクパック60の開封を確実に行うべく、尖って形成されている。切断部材47は、支持部材46が配置部41に装着された際、インク供給孔43内に配置されて、仕切り壁42の上面42aよりも収納部40側に若干突出するように形成されている(図6参照)。切断部材47は、ユーザが押圧部材110を押下した際に、押圧部材110の下端に配置された後述する板状部材80と仕切り壁42の上面との間で狭圧されたインクパック60を破断して開封する作用を行う。
【0050】
基材48は、配置部41の下方から嵌り得る平面視で略長方形の板状の部材であり、具体的には、仕切り壁42の下面42bと略同一の寸法に形成されている。
【0051】
また、基材48は、流通部50とビス穴52とを有している。流通部50は、インクパック60に充填されたインクを印材20へ流通させるための流路を形成するものであり、切断部材47の周囲を取り囲むように形成されている。また、流通部50には、図9に示すように、2本の梁55a、55bが直交するように形成されている。切断部材47は、この梁55a、55b上に支持されている。ビス穴52は、仕切り壁42に設けられたビス止め溝45に対応して、長手方向に2つ設けられている。支持部材46は、図2に示すように、下方からビス53をビス穴52を介して、ビス止め溝45に螺合させることによって仕切り壁42に固定される。
【0052】
突起49は、基材48から下方に延びる長さ数mmの円柱状の部材であって、格子状に複数配置されている。突起49の下端は、支持部材46が配置部41内に装着されたときに、下部ホルダ部32の下端から若干引っ込んだ位置となるように形成されている。突起49は、ホルダ部材30に保持された印材20と接触する位置にまで伸延しており、突起49の先端部は実質的に同一の平面上に位置している。
【0053】
突起49は、スタンプ印刷時に印刷媒体への押圧力の反力を受けて印材20が配置部41内部に入り込んでしまうのを防止する役割と、インクパック60が開封された際に、インクが突起49を伝って、迅速に印材20に供給されるのを促す役割とを有する。
【0054】
なお、本実施形態においては、前述のスカート部材90及びホルダ部材30は、ともにABS樹脂から形成されている。
【0055】
(押圧部材の構成)
次に、押圧部材110について、図1、図10、図11を参照しつつ説明する。
【0056】
図10は、押圧部材110の奥行き方向の構成を示す側方断面図である。図11は、押圧部材110の底面図である。
【0057】
押圧部材110は、図10に示すように、ラベル貼付部111と挿嵌部112と外壁113とから構成されている。
【0058】
ラベル貼付部111は、押圧部材110の上面に位置し、印材20に形成したスタンプ内容を表示するラベル等を貼付するためのものである。
【0059】
挿嵌部112は、押圧部材110の内部に位置し、押圧部材110の上壁下面からホルダ部材30の収納部40内に嵌挿される部材である。嵌挿部112は、収納部40内に配置されたインクパック60を、板状部材80を介して下向きに押圧する作用や、ホルダ部材30をスカート部材90に対して下方に移動させる作用を行う。
【0060】
図10に示すように、押圧部材110の外壁113から内側に突出するリブ115の下端近傍にはリブ突起116が一体に形成されている。リブ115は、図11に示すように、押圧部材110の外壁113の内面に、複数個形成されている。リブ突起116は、ホルダ部材30における周壁33の外面上部に形成された各凹溝35に嵌合され、これによりホルダ部材30と押圧部材110とが一体に連結されるものである。
【0061】
また、挿嵌部112は、その奥行き方向に延びる壁面から外方に突出するリブ117を有している。リブ117は、各々段部118を有している。段部118は、ホルダ部材30をスカート部材90内で下方に摺動させたとき、スカート部材90の挿通孔96を形成する内壁93の上端に当たって、ホルダ部材30を過度に下方に摺動させないように規制できるようになっている(図2、図3参照)。
【0062】
(印材の構成)
次に、印材20の構成について、図1、図2及び図3を参照しつつ説明する。
【0063】
図2は、インクパック60の未開封時において、スタンプ体1の長手方向の構成を示す正面断面図である。図3は、インクパック60開封時におけるスタンプ体1の正面断面図である。
【0064】
印材20は、スタンプ印刷時に印刷媒体に当接され、印刷処理を行う部材であり、図1に示すように上部層21と下部層22とから構成される。上部層21は、配置部41へ流通したインクを貯留するためのインク貯留体としての機能を有する。下部層22は、製版により印面が形成され、スタンプ時に、印刷用紙に直接当接する部分である。
【0065】
本実施形態においては、上部層21は、気孔率90%程度のポリビニルホルマールなどの硬質多孔性樹脂からなり、厚さ3mmのものである。また、下部層22は、カーボンブラック等の黒色の光エネルギー吸収物質を分散させた気孔率65%程度のウレタン系樹脂などの軟質多孔性樹脂からなる。上部層21と下部層22とは格子点状に塗付された接着剤によって互いに固定されている。
【0066】
下部層22は、後述するスタンプ製造装置120にて、ポジ原稿を通してキセノンランプ140aを発光させることによって印判形成される部材である。具体的には、下部層22のうち、ポジ原稿の透明部分に対応して光が照射された部分だけが、光エネルギー吸収物質の発熱作用によって溶融固化されて、インクを透過しない状態となる。一方、下部層22のうち、光が照射されず溶融固化されなかった部分は、ポジ原稿の文字等に対応してそのまま残存する。インクパック60から供給されたインクは、下部層22の溶融固化された部分からは滲み出さず、溶融固化されなかった部分からのみ滲み出すこととなる。
【0067】
なお、印材20の下部層22の周縁とホルダ部材30の下端縁とは、公知の方法により固定されている。具体的には、下部層22の周縁とホルダ部材30の下端縁とが、熱圧により変形され、下部層22の周縁が斜面に形成されるとともに、ホルダ部材30の下端縁が下部層22の周縁の端を引っ掛けるように押しつぶされてシールされている(図2参照)。
【0068】
また、印材20の下部層22の傾斜した周縁は、気孔が縮合反応により室温でゴム状に硬化する液状シリコーンゴム等のシール材で塞がれており、インクが漏れ出ないようになっている。
【0069】
(キャップ部材の構成)
次に、キャップ部材10について、図1を参照しつつ説明する。
【0070】
キャップ部材10は、ホルダ部材30の下端部に嵌合し、印材20の印面を保護するための部材である。
【0071】
キャップ部材10は、図1に示すように、上方を開放した箱状を有しており、長手方向に延びる両壁の外面の略中央位置には、キャップ部材10をホルダ部材30に対して着脱する際にユーザの指により把持される把持部11が形成されている。
【0072】
また、キャップ部材10の長手方向に延びる両壁の内面には、ホルダ部材30の周壁34に形成された係止突起54を係止する一対の係止溝12が設けられている。キャップ部材10の各係止溝12が、周壁34の各係止突起54に係止されることにより、キャップ部材10はホルダ部材30に取り付けられ、これにより印材20の印面が保護されるのである。
【0073】
(板状部材の構成)
次に、板状部材80の構成について、図1、図2及び図3を参照しつつ説明する。
【0074】
板状部材80は、ホルダ部材30の収納部40の内周より若干大きなサイズを有する厚紙材から構成されており、インクパック60を押圧部材110で狭圧する際、インクパック60に均一に力を加えるための部材である。
【0075】
具体的には、板状部材80は、図2及び図3に示すように、ホルダ部材30内にインクパック60を配置した状態で押圧部材110の押圧によりホルダ部材30を下方に移動させる際に、押圧部材110からの押圧力をインクパック60に対して略均一に及ぼす作用を行う。
【0076】
板状部材80は、収納部40の内周より若干大きなサイズを有しているため、板状部材80をインクパック60の上側に配置することにより、ホルダ部材30の収納部40内でインクパック60の中央部を切断部材47上に固定することができる。インクパック60の配置位置が、切断部材47から大きくずれてしまうと、押圧部材110で狭圧する際に確実に開封されなくなってしまう。これによりホルダ部材30内にインクパック60を配置した状態で輸送等を行うことが可能となる。
【0077】
(インクパックの構成)
次に、インクパック60について図1、図2及び図3を参照しつつ説明する。
【0078】
インクパック60は、印材20に供給されるインクが内部に充填されたものであり、図1に示されるように平面視で略長方形状を有している。インクパック60は、フィルム材からなり、印材20において貯留可能なインク量とほぼ等しい量のインクが袋詰されている。
【0079】
本実施形態のインクパック60は、二重構造を有し、ポリエチレンからなる内側層とポリエチレンテレフタレートからなる外側層とから構成されている。ポリエチレンは、図1に示すように、インクパック60を長方形状に折り曲げてその周縁を貼り合わせる際の接着層として作用する。ポリエチレンテレフタレートは、インクパック60の強度を保つために使用される。
【0080】
(袋状部材の構成)
次に、袋状部材70の構成を図1、図2及び図3を参照しつつ説明する。
【0081】
袋状部材70は、収納部40内でインクパック60の外側を覆い、ホルダ部材30と押圧部材110との隙間からインクが外部に漏れ出すのを防止する部材である。
【0082】
袋状部材70は、軟質のフィルム材から構成されており、具体的には、ポリエチレンテレフタレートから形成されている。ポリエチレンテレフタレートを用いるのは、袋状部材70の強度を増大させるためである。
【0083】
また、袋状部材70は、インクパック60内に充填されるインクを印材20に供給するために、唯一の開口する周縁部71を有している(図2、図3参照)。
【0084】
さらに、袋状部材70は、図2に示すように、インクパック60の外側を覆う際、比較的ゆとりのあるサイズに構成されている。これは、ゆとりを持たせることによって、インクパック60を狭圧して開封する際に、押圧部材110の押圧力が直接的にインクパック60に働くのを担保するためである。
【0085】
なお、本実施形態においては、前述のように、インクパック60開封時に、押圧部材110に形成されたリブ突起116とホルダ部材30に形成された各凹溝35との嵌合により、ホルダ部材30と押圧部材110とが連結した際、押圧部材110の下端に設けられた板状部材80と切断部材47の両縁部47aとの間に若干のスペースA(0.5mm)が生ずるように構成されている(図3参照)。このスペースAが生じているため、切断部材47は、インクパック60内には侵入しても、袋状部材70には過度の力を及ぼすことができない。この結果、インクパック60が狭圧されて開封される際、切断部材47によって、袋状部材70が破断されることなく、インクパック60のみが破断されることを実現することができるのである。
【0086】
〔スタンプ製造装置の構成〕
次に、スタンプ体1の印材20にスタンプすべき画像を形成するスタンプ製造装置120について説明する。
【0087】
図12は、スタンプ製造装置120の概略斜視図である。図13は、スタンプ製造装置120全体の断面図である。
【0088】
図12及び図13に示すように、スタンプ製造装置120は、マガジン装着部122を備える。マガジン装着部122は、カセット式のマガジン体121を着脱自在に装着する。マガジン体121は、カットシートとしての透明の原稿シート150を多数枚積層させて収納可能である。
【0089】
図13に示されるように、本体ケース120a内には、給紙部125と製版部126とが備えられている。給紙部125は、原稿シート150を一枚ずつ印刷部124に向かって搬送する。製版部126には、発光ユニット140が配設されている。発光ユニット140は、印刷部124にて印刷された原稿シート150を介して、ホルダ部材30の印材20に対して所定の印面を製版するためのものである。発光ユニット140は、キセノンランプ140aを有している。
【0090】
原稿シート150は、給紙部125における繰出しローラ128により押圧され、回転駆動する繰出しローラ128にてマガジン体121から送りだされる。そして、原稿シート150は、ガイド板129と浮き上がり防止用の補助ガイド板130との間を経て、印刷部124におけるインクリボン131とプラテンローラ132との間を通過する。
【0091】
サーマルヘッド133は、外部装置から伝送された原稿データに従って、原稿シート150の表面にスタンプすべき画像(文字を含む)を印刷形成する。その後、原稿シート150は、下流側移送ガイド部におけるローラ対135を介して製版部126に送られる。
【0092】
製版部126は、図12に示すように、本体ケース120aの上側に設けられた開閉式のカバー137の内部に配設されている。製版部126は、スタンプセッティングユニット(位置決め機構)136と、発光ユニット140とにより構成されている。図13に示すように、スタンプセッティングユニット136は、印材3を下向きに固定したホルダ部材30を前後左右から挟み付けてセッティングする機能を有する。また、発光ユニット140は、スタンプセッティングユニット136の下方に設けられている。発光ユニット140は、図12に示されるように、本体ケース120aの側面から横方向に出し入れ可能となっている。
【0093】
製版部126には、透明なアクリル樹脂製の透光板139が、発光ユニット140の上側に配置されている。スタンプセッティングユニット136には、透光板139の上面に位置する原稿シート150に向かってホルダ部材30の印面が押圧されるようにする押圧手段(図示せず)が備えられている。
【0094】
製版済みの原稿シート150は、排出ローラ対141を介して排出口142から排出される。
【0095】
次に、原稿シート150の構成について図14を用いて詳述する。
【0096】
図14は、原稿シート150の平面図である。
【0097】
原稿シート150は、ベースシートの長手方向に延びる両側縁に沿って、ストライプ層150c1、150c2が印刷により形成されている。
【0098】
原稿シート150は、表面の先端寄り部位に、マガジン体121への挿入方向を示すために、インキ層による目印150dを有している。一方、原稿シート150の側縁のストライプ層150c1,150c2は、給紙部125から印刷部124までの搬送経路中に配置された感知センサにて感知される。これによって、スタンプ製造装置120は、搬送されてくる原稿シート150の所定の印刷領域の始端をサーマルヘッド133の箇所に位置するようにセットできるのである。原稿シート150は、その後印刷処理が施され、ローラ対135に受け継がれて製版部126に移送される。
【0099】
〔スタンプ体の製造方法〕
次に、スタンプ体1を製造する方法について説明する。
【0100】
スタンプ体1を製造するために、まず、インクパック60と、袋状部材70と、板状部材80と、印材20とを組み付けたホルダ部材30を組み立てる手順を以下に説明する。
【0101】
まず、ホルダ部材30の外部で、インクパック60の外側が袋状部材70で覆われる。その後、袋状部材70の開口する周縁部71が、ホルダ部材30の仕切り壁42の収納部40側から、インク供給孔43内を通され、周縁部71は、仕切り壁42の下面42bに配置される。その後、板状部材80が、インクパック60の上方に、袋状部材70を介して収納部40内に配置される。そして、周縁部71を仕切り壁42の下面42bに配置した状態で、支持部材46が、ホルダ部材30の下方、すなわち配置部41側から装着される。
【0102】
支持部材46が、仕切り壁42までしっかりと押し込まれた後、支持部材46は下方から仕切り壁42にビス止めされる。このとき、袋状部材70の周縁部71は、仕切り壁42の下面42bと支持部材46の基材48とによって狭持され、仕切り壁42の下面42bにしっかりと固定されることになる。その後、印材20が、ホルダ部材30の下端(具体的には、配置部41)に公知の方法(特願平10−263024参照)により、取り付けられる。
【0103】
次に、ホルダ部材30をスタンプ製造装置120における所定製版位置にセットする。このとき、ホルダ部材30は、下部ホルダ部32に形成された傾斜溝38の傾斜面とスタンプ製造装置120の位置決め機構136の位置決め部材(図示せず)とのカム作用に基づき、所定の製版位置にセットされる。また、各検出溝39と位置決め機構136内に設けられた溝センサ(図示せず)との協働により、ホルダ部材30のサイズが特定される。
【0104】
尚、板状部材80が、収納部40の内周よりも若干大きなサイズを有していることにより、該板状部材80の上方への移動は規制される。板状部材80は、袋状部材70を介してインクパック60の上側に配置されているので、ホルダ部材30内でインクパック60の中央部を切断部材47上に維持することができる。
【0105】
ホルダ部材30を所定製版位置にセットした後、スタンプ製造装置120は、原稿シート150を搬送しつつサーマルヘッド133及びインクリボン131を介して文字、画像を原稿シート150に印刷してポジ原稿を作成する。その後、このポジ原稿と印材20の下部層22とが対向するように、透明アクリル板上にセットされる。この状態で、キセノンランプ140aを発光させると、ポジ原稿を通して光が印材20の下部層22に照射される。
【0106】
これにより、原稿シート150の透明部分に対応して光が照射された下部層22の部分だけが光エネルギー吸収物質の発熱作用によって溶融された後、固化される。一方、下部層22のうち溶融固化されなかった部分は、原稿の文字等に対応してそのまま残存することとなる。これにより、印材20の下面に印判が形成される。
【0107】
印材20の製版終了後、前述した捻りバネ97のコイル部が、上部スカート部91の両端面の位置決め突起99に位置決めされる。そして、捻りバネ97の一端がバネ係止部98に係止された状態で、ホルダ部材30が、スカート部材90の挿通孔96内に下方から挿通される。このとき、上部ホルダ部31の周壁33に形成された傾斜突起37は、スカート部材90の垂直溝100内を上方に摺動される。
【0108】
捻りバネ97の他端は、傾斜突起37がその楔形状に従って捻りバネ97の他端を乗り越えた時点で、各傾斜突起37の下端に係止される。この状態で、ホルダ部材30は、スカート部材90内で捻りバネ97の付勢力により上方に付勢されるとともに、捻りバネ97の付勢力に抗して下方向に摺動可能となる。
【0109】
以上のようにホルダ部材30とスカート部材90とを組み付けた後、押圧部材110の挿嵌部112がホルダ部材30の周壁33内に挿嵌される。この状態が図2に示される。
【0110】
なお、スタンプ体1は、不使用時には、ホルダ部材30の下方にキャップ部材10を取り付けることによって、印材20の印面を保護することができる。
【0111】
〔スタンプ体の使用方法〕
次に、スタンプ体1の使用方法について説明する。
【0112】
まず、図2に示される状態から、印材20にインクを含浸させる手順について以下に説明する。
【0113】
ホルダ部材30内のインクパック60は、挿嵌部112を周壁33内に挿嵌した状態で更に押圧部材110を押下すると、袋状部材70を介して、板状部材80と仕切り壁42との間で挟圧されていく。このとき、インクパック60に及ぼされる押圧力は、板状部材80の作用に基づき、インクパック60に対して略均一に及ぼされることとなる。従って、押圧されたインクパック60は、一定の緊張状態に達したとき、切断部材47と接触する部位で破断開封され、これよりインクパック60は切断部材47の形成位置に対応して略中央位置で開封されることとなり、インクパック60から流出したインクを、切断部材47の周囲にて略均一に分散することができる。インクパック60が開封されたときのスタンプ体1の状態が図3に示されている。
【0114】
インクパック60から流出したインクは、切断部材47の周囲に形成されたインク供給孔43から下方に案内され、印材20に含浸される。このとき、インク供給孔43は仕切り壁42の中央位置に形成されているので、インクパック60からのインクは、ホルダ部材30の底部全体に渡って均一に分散され、これによりインクを印材20の全体に渡って均一に含浸させることができる。
【0115】
尚、押圧部材110の各リブ115の下端に形成されたリブ突起116は、前述のように、押圧部材110を下方に移動させることによりインクパック60を開封した時点で、ホルダ部材30の周壁33の形成された各凹溝35に嵌合される。これによりホルダ部材30と押圧部材110とが連結される。従って、印材20にインクを含浸させた後、印材20に形成された印判に従って文字等のスタンプ印刷を行う場合には、押圧部材110とホルダ部材30とは一体に移動し、これよりスタンプ印刷が可能となる。
【0116】
本実施形態のスタンプ体1は、袋状部材70がインクパック60の外側を覆うように構成されている。そして、袋状部材70の周縁部71は、仕切り壁42の下面42bに固定されている。よって、インクパック60が開封された際、インクパック60中に残存したインクや収納部40に残存したインクが、スタンプ体1を横転させた場合に、押圧部材110とホルダ部材30との隙間からスタンプ体1外部に漏れ出してしまうことを防止することができる。
【0117】
〔変形例〕
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【0118】
たとえば、袋状部材70は、押圧部材110を押下した際に柔軟性を有し、インクを透過させないものであれば、ポリエチレンテレテレフタレート以外のフィルム材でもよく、また、フィルム材でなくともブタジエンゴム、天然ゴム等のゴム材から構成しても良い。
【0119】
支持部材46は、ビスによって仕切り壁42に固定するものでなくとも、単に配置部41の仕切り壁42に直交する壁面34a(図6参照)とこの壁面に対向する基材48の側面48a(図8参照)との摩擦によって、仕切り壁42に固定される構成となっていてもよい。
【0120】
また、袋状部材70の周縁部71は、仕切り壁42と支持部材39との狭持によって、仕切り壁42の下面42bに固定されるものでなくともよい。例えば袋状部材70をポリエチレンからなる外側層とポリエチレンテレフタレートからなる内側層とによって構成される2重構造に形成しておき、熱により仕切り壁42の下面42bに溶着して固定しても良い。ポリエチレンを外側層とすることによって、樹脂材であるホルダ部材30との熱接着を容易に行うことができる。ポリエチレンテレフタレートを内側層とすることで、袋状部材70の強度を保つことができる。また、周縁部71は、接着剤により仕切り壁42に接着して固定される構成としても良い。
【0121】
また、袋状部材70の周縁部71の固定位置は、押圧部材110とホルダ部材30との隙間からスタンプ体1外部へのインクの漏れを防止できれば、仕切り壁42の下面42bでなくともよい。例えば、周縁部71は、仕切り壁42の上面42aや収納部40の仕切り壁42に直交する壁面33a(図6参照)に固定するものであってもよい。さらには、周縁部71は、インク供給孔43の側面42c(図6参照)に固定されるものであってもよい。また、配置部41の仕切り壁42に直交する壁面34a或は34b(図6参照)に固定されることも可能である。
【0122】
支持部材70の流通部50は、基材48の中央位置に1つのみ配置するものでなくとも、たとえば、基材48の中央位置に複数の穴を格子状に配置したものであってもよい。
【0123】
また、支持部材70は、インクの印材20への拡散速度は遅くなるが、突起49を設けず、切断部材47と基材48とのみから構成されるものであってもよい。たとえば、突起49を用いずに、その分、基材48の厚みを増加させたものであってもよい。
【0124】
また、支持部材46の基材48の上面の形状は、フラットなものでなくともよく、基材48の形状と仕切り壁42の下面42bの形状とを図15に示すように構成することによって、周縁部71を仕切り壁42へ固定する能力をより向上させることができる。周縁部71を固定する能力の向上は、具体的には、仕切り壁42の下面42bに突起42dを形成し、一方、基材48の上面には、突起42dが嵌り得る形状の溝48bを形成することで実現することができる。
【0125】
また、スタンプ体1は、インクパック60開封時においてホルダ部材30と押圧部材110とが連結した際、押圧部材110の下端に設けられた板状部材80と切断部材47の両縁部47aとの間に若干のスペースが生ずるように構成しなくとも、押圧部材110による押圧力だけでは該袋状部材70が破断されないことを保証できれば、切断部材47を樹脂材として構成するだけでもよい。
【0126】
さらに、ホルダ部材30を組み立てる作業は、その一部或は全部を、手作業で行っても良い。また、ホルダ部材30を組み立てる作業は、その一部或は全部を設備を設けることで機械によって行わせても良い。
【0127】
【図面の簡単な説明】
【図1】スタンプ体1の全体分解斜視図である。
【図2】インクパック60の未開封時において、スタンプ体1の長手方向の構成を示す正面断面図である。
【図3】インクパック60開封時におけるスタンプ体1の正面断面図である。
【図4】スカート部材90の長手方向の構成を示す正面断面図である。
【図5】スカート部材90の奥行き方向の構成を示す側面図である。
【図6】支持部材46をホルダ部材30に装着した時にホルダ部材30の長手方向の構成を示す正面断面図である。
【図7】支持部材46の未装着時のホルダ部材30を示す底面図である。
【図8】支持部材46の斜視図である。
【図9】支持部材46の底面図である。
【図10】押圧部材110の奥行き方向の構成を示す側方断面図である。
【図11】押圧部材110の底面図である。
【図12】スタンプ製造装置120の概略斜視図である。
【図13】スタンプ製造装置120全体の断面図である。
【図14】原稿シート150の平面図である。
【図15】変形例に係るスタンプ体1のインクパック60未開封時における長手方向の構成を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 スタンプ体
20 印材
30 ホルダ部材
40 収納部
41 配置部
42 仕切り壁
42b 仕切り壁の下面(仕切り壁の収納部側に位置する壁面)
43 インク供給孔
46 支持部材
47 切断部材
50 流通部
60 インクパック
70 袋状部材
71 周縁部
110 押圧部材

Claims (7)

  1. インクの充填されたインクパックと、
    印刷媒体に印刷を行うための印材と、
    前記インクパックを収納するために上方に開口する収納部と、前記印材が下端に配置され取り付けられる配置部とが、仕切り壁により仕切られて形成されたホルダ部材と、
    前記収納部の上方開口からインクが外部に漏れるのを防止するために、前記収納部内において前記インクパックの外側に配置された袋状部材と、
    前記収納部中に上方から侵入して前記袋状部材を介して前記インクパックを押圧するために操作可能な押圧部材と、
    前記押圧部材の操作により前記インクパックが押圧されたとき、当該インクパックを開封するために前記ホルダ部材に設けられた切断部材と、
    を備え、
    前記インクパックのインクは、前記仕切り壁に形成されたインク供給孔を介して前記印材に供給されること
    を特徴とするスタンプ体。
  2. インクの充填されたインクパックと、
    印刷媒体に印刷を行うための印材と、
    前記インクパックを収納するために上方に開口する収納部と、前記印材が下端に配置され取り付けられる配置部とを有するホルダ部材と、
    前記収納部中に上方から侵入して前記インクパックを押圧するために操作可能な押圧部材と、
    前記押圧部材の操作により前記インクパックが押圧されたとき、当該インクパックを開封するために前記ホルダ部材に設けられた切断部材と、
    前記収納部の上方開口からインクが外部に漏れるのを防止するために、前記収納部内において前記インクパックの外側を覆う袋状部材と、
    を備え、
    前記ホルダ部材は、前記収納部と前記配置部とを仕切る仕切り壁を有し、
    前記仕切り壁は、前記印材にインクを供給するためのインク供給孔を有し、
    前記袋状部材は、その開口する周縁部が、前記仕切り壁の前記配置部側に位置する壁面に固定されていること
    を特徴とするスタンプ体。
  3. 前記インク供給孔は、前記仕切り壁の中央位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のスタンプ体。
  4. 前記ホルダ部材は、前記配置部の内部であって、前記仕切り壁の前記配置部側に位置する壁面と前記印材との間に配置される支持部材をさらに有し、
    前記支持部材は、前記仕切り壁とは別部材であり、インクを流通させるための流通部を有し、
    前記切断部材は、前記支持部材上に支持されて、前記インク供給孔から前記収納部に突出していることを特徴とする請求項2又は3に記載のスタンプ体。
  5. 前記ホルダ部材は樹脂材からなり、
    前記袋状部材はフィルム材からなり、
    前記袋状部材の周縁部は、前記仕切り壁の前記配置部側に位置する壁面に熱により溶着されて固定されることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のスタンプ体。
  6. 前記袋状部材の周縁部は、前記仕切り壁の前記配置部側に位置する壁面に接着剤により接着されて固定されることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のスタンプ体。
  7. 前記袋状部材の周縁部は、前記仕切り壁の前記配置部側に位置する壁面と前記支持部材とによって狭持されて固定されることを特徴とする請求項4に記載のスタンプ体。
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