JP4292831B2 - スタンプユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印材及びインク含浸体にインクを含浸するスタンプユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インク含浸体にインクを含浸し、印材の印面部を捺印用紙に押し付けることでスタンプ捺印できるスタンプユニットが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
例えば、特許文献1に記載のスタンプユニットの断面図を図15に示す。
【0004】
図15に示すように、スタンプユニット101は、サブホルダ102とメインホルダ103とスカート104とグリップ105とを備えている。メインホルダ103は、中央に空洞を有する円筒形状に構成されており、上部には、空洞を蓋するためのインクキャップ109が備えられている。空洞は下端まで貫通しており、下端部には、印材111及びインク含浸体112が保持されている。また、スカート104は、メインホルダ103の下部及び印材111、インク含浸体112の側面側に位置し、下端部が印材111よりも下側に突出するように構成されている。サブホルダ102は、スタンプユニット101全体を保持しており、その下端部に、スカート104を下方へ付勢するスプリング108が設けられている。スプリング108によって、メインホルダ103は、スカート104内部で上下に摺動する。
【0005】
印材111及びインク含浸体112は、底面が同径の円柱状に形成されている。インク含浸体112は、厚さ3mmの硬質多孔性樹脂からなり、その下部に位置する印材111は、光エネルギー吸収性物質を分散させて含有させた軟質多孔性樹脂からなり、厚さ1.2mmである。
【0006】
ユーザが、メインホルダ103上部にあるインクキャップ109を取り外し、空洞から、インク含浸体112に向かってインクを充填することによって、インクは、インク含浸体112及び印材111に含浸される。その後、インクキャップ109及びグリップ105を取り付け、インクが十分含浸された後、ユーザが、グリップ105を下方へ移動させて、印材111に形成された印面を捺印用紙に押し付けることでスタンプ捺印される。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−18505号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1のような構成では、スタンプユニットの大きさにより、補充する最適インク量が存在する。特に、スタンプユニットが小さい場合にはインク含浸体の大きさも小さくなり、インク含浸量が少ないため、インクを補充しなければならない回数が多くなるといった煩わしさがある。また、所定量以上のインクを充填すると、インク含浸体が充填されたインクを全て吸収することができない。吸収されない余剰インクは、印材から染み出たり、インク含浸体の上側にインクが溜まり、スタンプユニットを横にしたとき等、インクがメインホルダとインクキャップとの隙間から漏れ出す原因となる。
【0009】
そこで、インク含浸体の厚みを増やしてインク含浸量を多くすることが考えられる。しかし、インクの充填量が少ないと、インクが印材まで十分に染み込まず、捺印することができなかったり、充填量が適量であっても、インクが印材に到達するまでに長時間を要することとなり、迅速なスタンプ捺印動作ができなくなるといった問題がある。
【0010】
そこで、上記問題点を解決するため、インク含浸量を増やし、且つ迅速に印材へインクを浸透させるスタンプユニットを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載のスタンプユニットは、インクを充填することによってインク含浸体及び印材にインクを含浸させるスタンプユニットであって、前記インク含浸体にインクを充填する中空状のインク充填部材を備え、前記インク含浸体は、前記印材上に積層される第1インク含浸部と、前記第1インク含浸部上にあり、且つ前記第1インク含浸部に貫通するインク案内孔を有する第2インク含浸部とを有し、前記インク充填部材は、前記インク案内孔に嵌入され、前記インク充填部材の下端のインク案内口が前記第1インク含浸部の上面に当接し、前記第2インク含浸部の内側に位置する前記インク充填部材の前記インク案内口の側面に、少なくとも1つの空気穴が設けられていることを特徴とする。
【0012】
かかる構成を有する請求項1に記載のスタンプユニットにおいて、中空状のインク充填部材は、第1インク含浸部の上面に当接しており、インク含浸体にインクを充填する。第1インク含浸部は、印材の上に積層されており、第2インク含浸部は、第1インク含浸部上にあり、インク案内孔を有する。また、インク充填部材の空気穴が、インク含浸体との空気を通すための空気穴の役割を果たす。
【0013】
また、請求項2に記載のスタンプユニットは、請求項1に記載のスタンプユニットにおける第2インク含浸体の気孔率は、60%以上95%以下であることを特徴とする。
【0014】
かかる請求項2に記載のスタンプユニットによると、60%以上の高い気孔率を有するため、速やかにインクが第1インク含浸部から浸透し、95%以下であるため、十分な力学的強度が得られる。
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
〔スタンプユニットの構成〕
本実施の形態に係るスタンプユニットの概略構成について図1及び図2に基づき説明する。図1はスタンプユニット1の正面図、図2は図1におけるスタンプユニット1のA−A断面図である。
【0018】
円筒形のスタンプユニット1は、メインホルダ(インク充填部材)2と、印面ホルダ3と、グリップ4と、蓋5とを備えている。図2に示すように、メインホルダ2は、下端部に印材11及び下部インク含浸体12、上部インク含浸体13を保持する。印面ホルダ3は、印材11及び各インク含浸体12,13の外側面に密着している。グリップ4は、メインホルダ2の外側の上方を覆い、メインホルダ2の上端にあるインク充填口2aを蓋するインクキャップ41が一体に形成されている。印材11に形成された印面を保護する蓋5は、捺印しないときに下方から印面ホルダ3の外側を覆う。
【0019】
メインホルダ2について図3乃至図5を参照して更に説明する。図3はメインホルダ2の平面図、図4は、図3における矢印B方向からみたときのメインホルダ2の正面図、図5は図3におけるメインホルダ2のC−C断面図である。
【0020】
メインホルダ2は、ポリアセタール(以下、「POM」という)より形成されており、図5に示すように、上端のインク充填口2aから、下端のインク案内口2bまで貫通した中空の円筒状に構成されている。インク案内口2bの外径R1は、上部インク含浸体13の中央に形成された空洞13a(図7参照)の内径R2と同じか、やや小さく構成されている。メインホルダ2の内壁は、中央部より下方位置からインク案内口2bへ向かうに従い、円筒の内径が小さくなるように傾斜している。このように傾斜していることで、ユーザが、インク充填口2aからインクを充填した際、インクがメインホルダ2の内壁面をつたって、速やかにインク案内口2bまで案内される。
【0021】
図4に示すように、メインホルダ2の外側面には、5つの突出部21、22,23、25、27がメインホルダと一体に構成されている。
【0022】
第1突出部21は、グリップ4及び蓋5の外径と同じ大きさであり、図3及び図5に示すように、左右両側面に穴21aを有している。また、第1突出部21の周縁の所定位置(図3における中央上側)には、印面を形成する際に装着するアタッチメント61との向きを決定する位置決め突起21bが設けられている。
【0023】
第2突出部22は、図4に示すように、第1突出部21よりも外径がやや小さく、第1突出部21の印材側(図4における下側)に形成されている。また、スタンプユニット1の蓋5を装着した際に、蓋5の内側壁に設けられた係止突起51(図2参照)と係合し、固定されるように、印材側(図4における下側)に近くなるほど外側に広がっている。さらに、第1突出部21の穴21aと連続する位置(図5における左右両側)に、穴21aと同じ幅の切欠き22aが設けられている(図3参照)。後述する印面ホルダ3の爪31(図8参照)が、切欠き22aから穴21aに案内され、穴21aの上面と係合する(図1参照)。
【0024】
第3突出部23は、図4に示すように、第2突出部22の下側に形成されており、その外径は、印面ホルダ3の内側壁と接する大きさに構成されている。また、第4突出部25は、凹部24を間に挟んで、第3突出部23よりも下側に形成されており、第3突出部23と同じ外径で構成されている。第3突出部23と第4突出部25との間に形成された凹部24には、メインホルダ2の下端部に印面ホルダ3が装着された際に、メインホルダ2と印面ホルダ3と密着させて、両者の間からインクが漏れ出すことを防止するためのパッキン26が嵌合されている。また、第4突出部25の底面25aは、上部インク含浸体13の上面一面に取り付けられた両面テープ13b(図6参照)により接着されやすいように平坦に構成されている。
【0025】
なお、第4突出部25の底面25aから、インク案内口2bまでのメインホルダ2の長さ(図4における長さX1)は、上部インク含浸体13の厚さ(図7における長さX2)と同じ長さである。
【0026】
図4に示すように、第5突出部27は、第1突出部21よりも上方位置に離れて形成されており、グリップ4を装着する際、グリップ4の内側面に設けられた係止突起42(図9参照)が、この第5突出部27に係合するように、インク充填口2aに近づくほど(図4における上方に向かうほど)外側に広がっている。
【0027】
また、図4に示すように、第1突出部21に形成された位置決め突起21bのインク充填口2a側(図4における上側)には、グリップ4に形成されている位置決め部43と係合して(図2参照)、印面71の向きを決定するための凸部28が形成されている。
【0028】
なお、本実施の形態においてメインホルダ2は、POMにより形成しているが、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン等のポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネイト等のいずれかにより形成してもよい。
【0029】
次に、印材11、下部インク含浸体12,上部インク含浸体13について、図6及び図7を参照して詳細に説明する。図6は印材11及び下部インク含浸体12,上部インク含浸体13の斜視図、図7は図6のD−D断面図である。
【0030】
図7に示すように、メインホルダ2が保持する印材部分は、印材11の上に下部インク含浸体(第1インク含浸体)12が積層され、下部インク含浸体12の上に上部インク含浸体(第2インク含浸体)13が積層された3層で構成されている。それぞれは、全て底面が同周円の円柱形状であり、さらに、上部インク含浸体13は、円柱形状の中央部分を上部インク含浸体13の外径R3と内径R2との比(R2/R3)が、1/2程度となるように、円柱形状に刳り貫いた円筒状の穴(インク案内孔)13aに構成されている。
【0031】
上部インク含浸体13の外径と内径との比(R2/R3)は、特に限定されるものではないが、1/2であることで、下部インク含浸体12へのインクの浸透が迅速となり、かつ上部インク含浸体13のインク含浸量が多くなり、強度も高くなる。
【0032】
下部インク含浸体12は、例えば気孔率90%程度のポリビニルホルマールからなる厚さ3mmの硬質多孔性樹脂から構成され、その上側に位置する上部インク含浸体13は、下部インク含浸体12と同一の硬質多孔性樹脂からなる厚さ5mmの円筒状に構成されている。下部インク含浸体12の下側に位置する印材11は、例えばカーボンブラック等の光エネルギー吸収性物質を分散させて含有させた気孔率65%程度のポリウレタン等のウレタン系樹脂である軟質多孔性樹脂からなり、厚さ1.2mmである。
【0033】
印材11に含有されるカーボンブラックの重量比率は、例えば、ポリウレタン系発泡樹脂の場合、その樹脂に対し、通常0.1重量%〜15重量%、好ましくは、1.0重量%〜15重量%である。なお、印材11において、カーボンブラックの代りに使用される光エネルギー吸収性物質としては、塩化銅、臭化銀等が挙げられる。また、印材11は、ウレタン系樹脂以外に、ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、または、ゴム系樹脂を主原料とするものであってもよい。
【0034】
上部インク含浸体13の上面には、一面に両面テープ13aが貼付されており(図6における上部の網掛け部分)、メインホルダ2の第4突出部25の接着部25a(図4参照)と接着されることとなる。接着の際、メインホルダ2の底面25aからインク案内口2bまでの長さX1と、上部インク含浸体13の厚さX2とは、同じ長さで構成されているため、インク案内口2bは、下部インク含浸体12の上面と当接することになる。
【0035】
印材11と下部インク含浸体12の上面全体には、接着剤(図示せず)が複数の点状に塗布されており、接着剤が、印材11と下部インク含浸体12と上部インク含浸体13とをそれぞれ接着している。印面となる印材11の中央付近には極力接着剤の量や接着剤の塗付領域を減らしているため、接着剤の塗付形状が製版後に印材11の印面に現れることがない。また、塗付部分が点状であるため、インク含浸体12から印材11へのインクの移動が悪くなって、塗付部分に対応した部分の印面からインクが滲出しづらくなってスタンプ捺印の画質が劣化することもない。
【0036】
尚、接着剤の材質としては、公知の接着剤を全て用いることができるが、特にエポキシ樹脂接着剤を用いることが好ましい。この接着剤は粘度80000cps程度であり、中央に点状に塗付した接着剤が印材11に染み込むことがないからである。
【0037】
本実施の形態におけるインク含浸体は、上部インク含浸体13と下部インク含浸体12との2層で形成されているが、それら2つのインク含浸体は、一体に構成されていてもよく、上部にメインホルダ2のインク案内口2bを挿入できる凹部が形成されていればよい。
【0038】
次に、印面ホルダ3について、図8を参照して説明する。図8は、印面ホルダ3の側断面図である。
【0039】
図8に示すように、印面ホルダ3は、メインホルダ2と同じPOMから形成されており、内径が印材11及びインク含浸体12,13の外径と同じ大きさであり、上下が共に開口している円筒形状である。印面ホルダ3は、対向する2箇所(図8における左右上側)が、棒状に長く延びており、その先端には、外側に突出した爪31を形成している。この延長部分の幅は、メインホルダ2に形成された穴21a及び切欠き22aの幅よりやや小さく構成されている。爪31は、メインホルダ2に印面ホルダ3をはめ込んだ際、メインホルダ2の切欠き22a介して第1突出部21の穴21aの上面に係合して固定されるように形成されている。また、下方には、印材11を押圧する押圧部32が構成されている(図1参照)。押圧部32は0.5mm乃至1.0mm程度の幅だけ、内側に折り曲げて形成されており、メインホルダ2に装着した際、印材11の周縁を一帯に押しつぶすように形成される(図2参照)。
【0040】
本実施形態における印面ホルダ3は、POMから形成されているが、その他の材料で形成してもよい。ただし、メインホルダ2と同じ材料を用いることで、熱膨張係数が等しくなり、メインホルダ2との密着性が高くなりインクが漏れにくい。
【0041】
次に、グリップ4について図2及び図9を参照しながら説明する。図9は、グリップ4の断面図である。
【0042】
グリップ4は、ポリプロピレン製の樹脂で形成されており、図9に示すように、上面が閉じた円筒状に形成され、上面内部から下方へ延びたインクキャップ41を一体的に備えている。さらに、内側壁には、メインホルダ2に係合し固定されるための係止突起42と、ユーザが印面の向きを容易に確認するため、且つメインホルダ2との向きを位置決めするための外側に膨らんだ位置決め部43(図2参照)を有している。
【0043】
図9に示すように、係止突起42は、グリップ4の内側壁に設けられており、メインホルダ2に形成された第4突出部27(図4参照)と係合される。また、インクキャップ41は、メインホルダ2に注入したインクの漏れを防止するために、メインホルダ2に着脱可能に嵌合される位置まで、グリップ上面から延びており、中空状である(図9参照)。インクの詰め換えが必要になった時は、図2に示す状態からグリップ4を分離して、インクキャップ41とメインホルダ2のインク充填口2aとの係合を解き、メインホルダ2の上部インク充填口2aからインクを注入することができる。インクキャップ41の外径は、メインホルダ2に確実に勘合するように、インク充填口2aの内径とほぼ同じ大きさで構成されている。
【0044】
図2に示すように、位置決め部43は、メインホルダ2の凸部28と嵌合する形状、つまり側壁が外側に膨らんだ形状となっている。この外側の膨らみによって、ユーザは、捺印をする際にスタンプユニット1の印面71の向きを確認することができる。また、この膨らみは、スタンプユニット1を横に倒したときに回転を防止する。
【0045】
グリップ4を構成する樹脂は、本実施の形態ではポリプロピレンであるが、ABS樹脂、POM、ポリエチレン、ナイロン等のポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネイト等のいずれかにより形成してもよい。
【0046】
次に、蓋5について、図2を参照しながら説明する。
【0047】
蓋5は、ポリプロピレン製の樹脂で構成されており、印材11に形成された印面を保護するため、底面(図2における下側)が閉じた円筒状に形成されている。また、外径は、グリップ4の外径と同じ大きさであり、内壁面の上方には、メインホルダ2の第2突出部22と係合するための係止突起51が構成されている。
【0048】
なお、本実施の形態では、蓋5は、グリップ4と同じポリプロピレン製の樹脂で構成されているが、特にこれに限られるものでない。
〔スタンプ製造装置の構成〕
次に、本実施形態のスタンプユニット1の印面を製版するスタンプ製造装置60について図10及び図11を参照しながら説明する。図10は、スタンプ製造装置60の斜視図、図11は、図10におけるスタンプ製造装置60の全体断面図である。
【0049】
スタンプ製造装置60は、図10及び図11に示すように、スタンプ製造装置60における合成樹脂製等の本体ケース60aの一側寄り上部に、マガジン装着部62と手差し挿入口63とを備える。マガジン装着部62は、カットシートとしての透明の原稿シート8を多数枚積層させて収納したカセット式のマガジン体61を着脱自在に装着できる。手差し挿入口63は、マガジン装着部62に隣接して原稿シート8を一枚ずつ手差しするための開口である。
【0050】
本体ケース60a内には、図11に示すように、給紙部65と、印刷部64と、製版部66とを備えている。
【0051】
給紙部65は、押し上げ機構67と繰り出しローラ68とガイド板69と補助ガイド板70とを備えている。押し上げ機構67は、マガジン体61内の原稿シート8全体を繰り出しローラ68に向かって押し上げ、繰り出しローラ68が回転駆動することで、原稿シート8を1枚ずつ印刷部64に向かって搬送する。ガイド板69と原稿シートの浮き上がりを防止する補助ガイド板70は、繰り出しローラ68にて送り出された原稿シート8の進行方向に、向かい合って配置されている。原稿シート8は、このガイド板69と補助ガイド板70との間を通過して、印刷部64へ移行することとなる。なお、原稿シート8は、ポリエチレンテレフタレート等の透明フィルムで形成されている。
【0052】
印刷部64は、インクリボン71を挟んでプラテンローラ72とサーマルヘッド73が向かい合って備えられている(図11における中央部)。原稿シート8が、インクリボン71とプラテンローラ72との間に搬送された際、パーソナルコンピュータ等の外部装置から伝送された製版すべき文字、画像等の製版データ(原稿データ)に従って、インクリボン71上部に配置されたサーマルヘッド73が作動し、原稿シートに所望の原稿が印刷されることとなる。
【0053】
製版部66は、図11に示すように、本体ケース60aにおける上部右側にスタンプセッティングユニット76と発光ユニット80とを備えている。スタンプセッティングユニット76は、アタッチメント90及びメインホルダ2を前後左右から挟み付けてセッティングする。発光ユニット80は、所定の印面を製版するためのキセノンランプ80aを有し、メインホルダ2の下方に製版部66内に対して本体ケース60aの右側面から横方向に出し入れできる構成となっている。発光ユニット80の上側には、透明なアクリル樹脂板等の透光板79が配置されている。その透光板79の上面に位置する原稿シート8に向かって、メインホルダ2の上方から印面を押圧する押圧手段(図示せず)がスタンプセッティングユニット76に備えられている。
【0054】
次に、製版部66に装着されるアタッチメント90について図12を参照しながら説明する。図12は、アタッチメント90の斜視図である。
【0055】
図12に示すように、アタッチメント90は、外枠91と、第1スライド部材92と、第2スライド部材93とを備えている。外枠91は、スタンプ製造装置60にて印面が製版される様々なサイズのスタンプユニットの内、最大サイズのスタンプユニットのメインホルダと同じ外側面積及び外側形状を有し、製版部66のスタンプセッティングユニット76に装着自在である。
【0056】
第1スライド部材92は、外枠91に嵌め込まれた略矩形の枠体であり、長手方向(図12における矢印E方向)にスライド自在である。
【0057】
第2スライド部材93は、第1スライド部材92に嵌め込まれた箱型であり、短手方向(図12における矢印Eと垂直方向)にスライド自在である。また、長手方向(図12における矢印E方向)には、第1スライド部材92のスライドによって、共にスライドすることとなる。箱型の左右2箇所には、上側に突出した過剰圧防止部材96が、中央には、取り付け穴97が備えられている。過剰圧防止部材96は、アタッチメント90をスタンプ製造装置60に装着した際、押圧手段がメインホルダ2を押圧する押圧量を制御する。取り付け穴97は、スタンプユニット1のメインホルダ2を着脱するため底面に円筒を立てて形成されている。また、取り付け穴97は、図10に示すように、側壁に切欠き部97a(図12における手前側)が形成されている。この切欠き部97aとメインホルダ2の第1突出部21の周壁に形成された位置決め突起21bとを嵌合させることにより、メインホルダ2の印面71の向きが固定される。
【0058】
アタッチメント90及び第2スライド部材13の底面は、透明なプラスチック樹脂で成形されている。従って、スタンプ製造装置60にアタッチメント90を取り付けた後、ユーザは、上から容易に取り付け穴97と原稿シート8との位置関係を確認することができる。
【0059】
外枠91と第1スライド部材92との間には第1調整部材94が設けられ、第1スライド部材92と第2スライド部材93の間には第2調整部材95が設けられている。第1調整部材94は、摘まみ部分94aを指先で摘んで回転させることで、第1偏向カム(図示せず)が、第1スライド部材92を原稿シート8の長手方向に僅かに往復移動させて位置を調整する。第2調整部材95は、第1調整部材94と同様に、摘まみ部分94bを回転させることで、第2偏向カム(図示せず)が、第2スライド部材93を短手方向に移動させて位置を調整する。
〔スタンプユニットの製造方法〕
次に、スタンプ製造装置60を用いて印面を製版する方法について図11を参照しながら説明する。
【0060】
原稿シート8は、スタンプ製造装置60の押し上げ機構67にて押し上げられ、繰り出しローラ68によって送り出される。その後、ガイド板69及び補助ガイド板70との間を通過し、印刷部64へと搬送される。
【0061】
印刷部64に搬送された原稿シート8は、インクリボン71とプラテンローラ72との間にて移送させられる間に、原稿シート8の表面にスタンプすべき画像(文字を含む)が印刷形成される。インクリボン71は、リボンカートリッジ74における巻元側リール74aからサーマルヘッド73プラテンローラ72の箇所を経て巻取り側リール74bへと巻き取られる。
【0062】
その後、原稿シート8は、下流側移送ガイド部におけるローラ対75を介して製版部66に送られる。ユーザは、スタンプ製造装置60のスタンプセッティングユニット76に、アタッチメント90を装着する。そして、図12に示されるアタッチメント90に備えられた調整手段94,95の摘まみ部分94a,94bをそれぞれ回転させて、取り付け穴97が原稿シート8の原稿部分と合致するように調整する。
【0063】
その後、印材11とインク含浸体12、13を保持したメインホルダ2を、アタッチメント90の取り付け穴97に、位置決め突起21bと切欠き部97aとを嵌合させてセットする(図12参照)。尚、製版時には、原稿シート8をその印刷面側が保護フィルムと対向するように保護フィルム上に載置し、その保護フィルムの原稿シート8と反対側に印材11を接触させる。従って、原稿シート8と印材11とは、保護フィルムを介して対向することになる。
【0064】
そして、スタンプセッティングユニット60の上方に備えられている蓋を閉じる。このとき、押圧手段によって、メインホルダ2に保持された印材11が押圧されることとなる。この状態で発光体であるキセノンランプ80aを発光させると、原稿シート8を通して光が印材11に照射される。これにより、原稿の透明部分を通過して光が照射された印材11の部分だけが、光吸収剤の発熱作用によって溶融され、キセノンランプ80aの発光を停止するとこの溶融部分は固化されてシール化される。一方、原稿の文字等の陰になった印材11の表面部分は、溶融固化されずに、原稿の文字等に対応してそのまま残存することとなる。これにより、印材11の表面にインクの染み出ないシール部とインクの染み出る非シール部とが混在した印面が形成される。
【0065】
製版済みの原稿シート8は、駆動する排出ローラ対81を介して排出口82から排出される。
【0066】
印面が製版された後、ユーザは、スタンプ製造装置60からメインホルダ2を取り出し、メインホルダ2の保護フィルムを印材11の表面から剥離する。そして、図13に示すように、印面ホルダ3を印材11側からインク含浸体12、13の側面を覆うように、矢印F方向に圧入し、爪31を穴21に係止させる(図1参照)。印材11の周縁に位置したシール部は、0.5〜1.0mmの幅で押圧部32により固定される。ここで、押圧部32の幅は0.5mm以上であれば有効に固定される。また、印材11の印面は印面ホルダ3の下面から外部へ0.05mm乃至1.0mm程度突出している。さらに、印材11の外縁部は印面ホルダ3の押圧部32により圧縮されるので、気孔が閉塞され、毛細管現象によるインクの漏れを防ぐことができる。
【0067】
その後、印面を保護する蓋5が係止突起51によって係止されて取り付けられる。そして、ユーザが、メインホルダ2のインク充填口3aからインクを充填し、インクキャップ41と一体になったグリップ4を、メインホルダ2とグリップ4との位置決め部43とを摺動させて装着する。グリップ4の係止突起41が、メインホルダ2の第4突出部27によって係止される(図2参照)。
【0068】
印面を下にし、スタンプユニット1を数分間放置しておくことで、インクは、メインホルダ2の内壁を通って、下部インク含浸体12の上面中央から下方全体へと浸透する。さらに下部インク含浸体12に浸透したインクが、下部インク含浸体12の下側に接着された印材11へ浸透する。インク量が、下部インク含浸体12の含浸許容量より大きいときは、インクが下部インク含浸体12から印材11へ浸透すると共に、余剰インクが、下部インク含浸体12と上部インク含浸体13の接着部分から上部インク含浸体13へと、毛細管現象により吸収される。
【0069】
そして、印材11に染み込んだインクが、印面71の非シール部より染み出し、捺印用紙に押し付けることで、所定の印判が捺印される。下部インク含浸体12に含浸されたインクが少なくなると、上部インク含浸体13に含浸されているインクが下部インク含浸体12、印材11へと移動して、捺印可能となる。
【0070】
以上に説明したように、本実施形態にかかるスタンプユニット1は、前述のように円筒状の上部インク含浸体13を備え、下部インク含浸体12の上面にメインホルダ2のインク案内口2bが当接されている。したがって、インク充填口2aから充填されたインクが速やかに下部インク含浸体12及び印材11に含浸し、下部インク含浸体12の含浸許容量を超えた場合、余剰インクが上部インク含浸体13に吸収される。よって、速やかにインクが浸透し、且つインク含浸許容量を増加させることができる。また、インクの充填量が多くても、メインホルダ2内にインクが残らないため、スタンプユニット1を横にしてもインクがメインホルダ2とインクキャップ41との隙間から染み出にくい。
なお、本発明は実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。
【0071】
例えば、本実施形態では、上部インク含浸体13の気孔率は、90%であるがそれに限られるものではなく、60%以上であれば毛細管現象により、余剰インクが上部インク含浸体13に速やかに吸収される。また、95%以下であれば、上部インク含浸体13は、十分な強度を得ることができる。特に、本実施の形態では、製版時にメインホルダ2を上側から押圧して印面を圧縮するため、押圧に耐え得る程度の強度が必要となる。
【0072】
上部インク含浸体13と下部インク含浸体12の気孔率は、同じでもよいし、異なっていても良い。好ましくは、上部インク含浸体13の気孔率が、下部インク含浸体12の気孔率より大きい方がよい。インクが速やかに上部インク含浸体13に吸収されるからである。
【0073】
また、本実施形態では、上部インク含浸体13の円筒の厚さX2とメインホルダの底面25aからインク案内口2bまでの長さX1とは、等しく構成されているが、長さX1を長さX2より長めに形成し、インク案内口2bを下部インク含浸体12に突き刺すような形状にしても良い。
【0074】
さらに、図14に示すように、上部インク含浸体13の内側に位置するメインホルダ2のインク案内口2bの側面に空気穴2c(図14における中央下側の切欠き部分)を設けても良い。空気穴2cを設けることで、上部インク含浸体13内の空気が、インクの浸透に伴って、空気穴2cからインク案内口2b内へ抜けるので、空気穴を設けない場合と比較して、より迅速に上部インク含浸体13に余剰インクが浸透する。なお、この空気穴の数、大きさ、形状等は、特に限定されたものではないが、表面積0.5平方ミリメートルの大きさに設けることが好ましい。
【0075】
また、上部インク含浸体13の厚さは本実施形態に限られず、厚さが大きいほどインク含浸許容量が多くなり、よりインクが漏れにくくなる。
【0076】
本実施の形態のスタンプユニット1は、メインホルダ2、印面ホルダ3、グリップ4、蓋5とから構成されているが、例えば、従来技術に記載したように印面を上下に摺動可能にするスカートをさらに設けるなど、様々な形状のスタンプユニットに適用可能である。
【0077】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載のスタンプユニットによれば、インクを充填した際、インクが速やかに第1インク含浸部に浸透するため、迅速にインクが印材へ浸透する。また、第2インク含浸部を有しているため、インクの許容含浸量が多くなり、スタンプ捺印できる回数が多くなる。さらに、第2インク含浸部を有しているため、スタンプユニットを横に倒した場合でも、インクがインク充填部材の上部から染み出ることなく第2インク含浸部に浸透するため、インク漏れが生じにくい。第2インク含浸部の内側に位置するインク充填部材のインク案内口の側面に、少なくとも1つの空気穴が設けられているため、その空気穴を介して空気が通り抜けるため、より迅速に余剰インクが第2インク含浸部に吸収される。
【0078】
請求項2に記載のスタンプユニットによれば、第2インク含浸部の気孔率が、60%以上であるため、余剰インクが速やかに第2インク含浸体に吸収され、95%以下であるため、第2インク含浸部の強度が十分に保たれる。
【0079】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態におけるスタンプユニット1の正面図である。
【図2】 図1におけるスタンプユニット1のA−A断面図である。
【図3】 メインホルダ2の平面図である。
【図4】 図3における矢印B方向からみたときのメインホルダ2の正面図である。
【図5】 図3おけるメインホルダ2のC−C断面図である。
【図6】 印材11及びインク含浸体12,13の斜視図である。
【図7】 図6のD−D断面図である。
【図8】 印面ホルダ3の側断面図である。
【図9】 グリップ4の断面図である。
【図10】 スタンプ製造装置60の斜視図である。
【図11】 図10におけるスタンプ製造装置60の全体断面図である。
【図12】 アタッチメント90の斜視図である。
【図13】 メインホルダに印面ホルダを取り付ける際の説明図である。
【図14】 空気穴2cを設けたメインホルダ2の断面図である。
【図15】 従来のスタンプユニットの断面図である。
【符号の説明】
1 スタンプユニット
2 メインホルダ
2a インク充填口
2b インク案内口
3 印面ホルダ
4 グリップ
5 蓋
11 印材
12 下部インク含浸体
13 上部インク含浸体
13b 円筒
Claims (2)
- インクを充填することによってインク含浸体及び印材にインクを含浸させるスタンプユニットであって、
前記インク含浸体にインクを充填する中空状のインク充填部材を備え、
前記インク含浸体は、前記印材上に積層される第1インク含浸部と、前記第1インク含浸部上にあり、且つ前記第1インク含浸部に貫通するインク案内孔を有する第2インク含浸部とを有し、
前記インク充填部材は、前記インク案内孔に嵌入され、前記インク充填部材の下端のインク案内口が前記第1インク含浸部の上面に当接し、
前記第2インク含浸部の内側に位置する前記インク充填部材の前記インク案内口の側面に、少なくとも1つの空気穴が設けられていることを特徴とするスタンプユニット。 - 前記第2インク含浸体の気孔率は、60%以上95%以下であることを特徴とする請求項1に記載のスタンプユニット。
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