JPS5845087Y2 - インクリボンホジユウヨウケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は新規なインクリボン補充用ケース、とくに収容
されたエンドレスループのリボンを簡単に外部カセット
に移しかえるようにしたインクリボン補充用ケースに関
する。

近時、エンドレスループのタイプライタ−リボンを収容
する種々のカートリッジケースが提案されているが、こ
れらのものはリボンの印字が薄くなって使用できなくな
るとカートリッジ全体を廃棄するようにしているため無
駄が多かった。

このため本考案者はさきに二重カートリッジケースを採
用しリボンを収容するケースを取りかえることにより外
部カートリッジを何回でも使いうるようにしたリボンカ
ートリッジケースを考案した（実願昭４９−１５４６９
２号）が、このもにあっては内部に嵌めこまれるケース
の肉厚骨だけ外部カートリッジの深さを深くしなければ
ならないため、既存のカートリッジケースをそのままの
形で使用することができないという問題があった。

本考案はこのような問題の解決のためになされたもので
あり、特定のケース内に収容されたリボンのみを外部カ
ートリッジに移しかえることにより、既存のカートリッ
ジケースをそのまま外部カートリッジとして使用できる
ようにするとともに該カートリッジを廃棄することなく
何回でも使用しうるようにしたものである。

つぎにこれを図面によって説明する。

第１図は本考案のインクリボン補充用ケースの一実施例
を示す斜視図、第２図はそのＡ−Ａ線断面図、第３図は
リボンを挿入した状態を示す斜視図、第４図は前記ケー
スを外部カートリッジにはめ込んだ状態を示す平面図、
第５図は第４図のＢ−Ｂ線断面図、第６図は外部カート
リッジにリボンを収容した状態を示す平面図、第７図ａ
−Ｃ１第８図ａ−Ｃ１および第９図ａ、ｌ）は他の実施
例を示す部分断面図である。

図面において１はインクリボン補充用ケースで、該ケー
ス１は周壁１１と、該周壁１１に対して着脱自在に係止
される底板１２と、該周壁１１の下部外周から突出され
た耳状部１３とからなる。

周壁１１は下部内周に底板１２を係合させる突起１１ａ
を有しており、底板１２を係合させた状態でエンドレス
ループのリボン２を不規則な形で収容する空所１４を形
成するように構成されている。

また該周壁１１はリボン２の巾とほぼ等しい高さく好ま
しくは空所１４内にリボン２を挿入したときに周壁１１
の上縁よりもリボン２がやや低くなる程度にするのがよ
い）を有するとともにリボン２を前記空所１４に挿入す
るための入口開口１１ ｂと出口開口１１ Ｃとを有し
ている。

底板１２は外部周縁に前記突起１１ ａに係合される凹
部１２ａを有しており、周壁１１に着脱自在に係止され
るように構成されている。

耳状部１３は周壁１１の下部の少なくとも一部に形成さ
せればよく、本実施例では周壁１１の一部から外向きに
突き出るように形成されているが、周壁１１の全周にわ
たって形成させるようにしてもよい。

とくに入口開口１１ ｂと出口開口１１Ｃとが形成され
た周壁１１の部分には耳状部１３を設けるようにすると
強度的にも好ましい。

３はインクリボン補充用ケース内のリボン２を収容する
外部カセットで、該カセット３はリボン２用の入口個所
３１および出口個所３２に隣接してそれぞれノボン２の
移送装置３３および板バネ３４が設けられるとともに中
央部には前記ケース１内いリボン２を収容する空所３５
が形成されている。

移送装置３３はドライブギヤーガイド、３３ ａに支持
されたドライブギヤー３３ ｂとアイドルギヤーガイド
３３ Ｃに支持されたアイドルギヤー３３ ｄとがらな
り、アイドルギヤーガイド３３ Ｃは板バネ３３ ｅに
よりドライブギヤー３３ ｂ側に押圧され、これにより
アイドルギヤー３３ ｄはドライブギヤー３３ ｂに密
着させられ、ドライブギヤー３３ ｂとの間でリボン２
を挟持し矢印方向に移送しうるように構成されている。

なお、これらの各ギヤーはゴムなどの適当な弾性材料か
らつくられたローラーでおきかえてもよい。

一方板バネ（その他ゴムなどの弾性材料であってもよい
）３４はカセット３の内部に形成された突部３６にリボ
ン２を押圧するように構成されていて、リボン２が送り
出されるのを遅くしている。

しかして空所３５内のリボン２は入口個所３１と出口個
所３２との間で所定の張力で引張られて、一定量ずつ送
り出されるので゛ある。

なお、ケース１内のリボン２を外部カセット３の空所３
５に収容させるにはつぎのようにすればよい。

まず、インクリボン補充用ケース１の入口開口１１ ｂ
から出口開口１１Ｃにリボン２を通したのち周壁１１の
上に適当な蓋（図示されていない）をかぶせてケース１
内の空所１４に順次リボン２を送り込み、ケース１内に
リボン２を収容して蓋を除去すると第３図に示される状
態となり、この状態でケース１の上がら外部カセット３
を該ケース１か゛空所３５内に入るようにかぶせ、ケー
ス１を収容したまま外部カセット３を転倒させ外部カセ
ット３が下になるようにする。

そしてアイドルギヤー３３ ｄを板バネ３３ ｅの力に
抗してドライブギヤー３３ ｂと反対方向に押圧し、該
ギヤー３３ ｄとドライブギヤー３３ ｂとの間に間隙
をつくり、また板バネ３４をカセッｌ−３の外壁に押圧
して突部３６と該板バネ３４との間に間隙をつくり、こ
れらの間隙部にリボン２を通していく。

ついで第５図に示されるように底板１２を矢印方向に押
圧しつつ耳状部１３をもってケース１を持ちあげると、
底板１２と周壁１１との係合がとかれケース１内のリボ
ン２は底板１２とともに外部カセット３の空所３５内に
収容され、該リボン２の上に載置されたままになってい
る底板１２を取り除けは゛第６図に示される状態となり
リボン２の収容がおわる。

また収容されたリボン２を外部カセット３から取りはず
すばあいにはアイドルギヤー３３ｄおよび板バネ３４を
リボン挿入時と同じように操作し、リボン２を前記間隙
部がら取り出すことにより行なうことができる。

このように本考案のインクリボン補充用ケースは、該ケ
ース内に収容されたリボンのみを外部カセット３に簡単
に移しかえることができ、外部カセット内のリボン２の
印字か゛薄くなって使用できなくなると外部カセット３
はそのままでリボンのみを取りかえることができるので
無駄を省くことができる。

また、このばあい前記先出願の考案であれば、ケース自
体を外部カセットに収容するようにしているため、ケー
スの肉厚分だけ外部カセットを深くしなければならず、
従来使用されていたカートリッジケースをそのままの形
で使うことができなかったが、このものであればリボン
のみが移しかえられるので従来のカートリッジケースを
そのまま外部カートリッジとして使うことができるので
ある。

しかもリボンを移しかえる操作は底板を押圧しながらケ
ースを持ちあげて周壁と底板との係合をとくだけでよく
、きわめて簡単に行なうことができる。

またケースを持ち上げるさいには耳状部１３がついてい
るので該耳状部１３をもてば簡単にケースを持ちあげる
ことができるのである。

なお、本実施例では外部カセット３をケース１にかぶせ
るようにしてケース１内のリボン２を移しかえるように
したは゛あいを説明しているか゛、ケース１を下向きに
しても内部に収容されたリボン２が落下するおそれがな
いばあいには、外部カセット３に直接ケース１を周壁１
１が下向きになるようにかぶせてリボン２を移しかえる
ようにしてもよい。

また、突起１１ ａおよび凹部１２ａはそれぞれ周壁１
１および底板１２の全周に設けるようにしてもよく、あ
るいは単に周壁および底板に部分的に、たとえば２〜３
力所程度に間隔をあけて設けるようにしてもよい。

さらに前記突起および凹部の形状は底板を周壁に対して
簡単に着脱できるようなものであれば任意のものを採用
することができる。

このようなものとしては、たとえば゛第７図ａ−Ｃに示
すようなものを採用することができる。

図面において１１は周壁、１１ ｄは係合部、１２は底
板、１２ａは係合部１１ ｄに係止される凹部である。

また、このような保合部を設けず、ハメアイあるいは粘
着テープを利用して周壁と底壁とを着脱自在に係止させ
ることもできる。

第８図はこのようなは゛あいを例示したものであり、第
８図においては周壁１１の下部内周の径が底板１２の外
径とほぼ等しいか小さめに形成されていて、底板１２を
周壁１１の上から押し込むとかつちりと周壁に係止でき
るように構成されている また耳状部１３は必らずしも
周壁の下部外周から外向きに突出させる必要はなく、た
とえば゛第９図に示されるように周壁１１の下部から下
向きに形成させてもよい。

このものにあってケース１を持ちあげるさいには、耳状
部１３を内向きに押圧しつつケース１を持ちあげればよ
い。

以上述べたごとく、本考案のインクリボン補充用ケース
は、特定の外部カセット内にリボンのみを簡単に移しか
えることができるようにしたもので、外部カセットおよ
びケース自体は何回でも使用できるので無駄を省くこと
ができ、便利なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のインクリボン補充用ケースの一実施例
を示す斜視図、第２図はそのＡ−Ａ線断面図、第３図は
リボンを挿入した状態を示す斜視図、第４図は前記ケー
スを外部カートリッジにはめ込んだ状態を示す平面図、
第５図は第４図のＢＢ線断面図、第６図は外部カートリ
ッジにリボンを収容した状態を示す平面図、第７図ａ−
Ｃ１第８図、および第９図は他の実施例を示す部分断面
図である。 図面の主要符号 １：インクリボン補充用ケース、２：
エンドレスループのリボン、３：外部カセット、１１：
周壁、１１ａ：突起、１１ｂ：入口開口、１１Ｃ：出口
開口、１２：底板、１２ａ：凹部、１３：耳状部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エンドレスループのリボンの巾とほぼ等しい高さを有す
   るとともに該リボンのための人口開口と出口開口とを有
   する周壁と、該周壁の下部内周に着脱自在に係止される
   底板と、前記周壁の下部の少なくとも一部に形成されて
   なる耳状部とからなり、前記周壁と底壁とで前記リボン
   を不規則な形で収容しうる空所を形成するように構成さ
   れてなるインクリボン補充用ケースであって、該ケース
   はエンドレスループのリボンの入口個所にリボン移送装
   置を有し、かつ出口個所にリボンが出るのを遅らせる摩
   擦手段を有する外部カセットに嵌め込まれ、前記底板を
   押圧して周壁との保合をとくことにより該ケース内のリ
   ボンを外部カセットに移しかえるように構成されてなる
   インクリボン補充用ケース。