JPS5914154B2 - 玄関ドアの構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、上下の横框及び左右の竪框でドア枠体を形成
し、このドア枠体の内周縁の裏側に額縁を取付けると共
に該額縁内に裏パネルを配設し、前記ドア枠体内周縁の
表側に表化机板を取付けてなる玄関ドアの構造に関する
。

従来におけるこの種の玄関ドアは第１図、第２図に示す
ように、額縁ａを金具（図示せず）を使って組立て、そ
して額縁ａの内周縁部にＨパネルｂを取付金具Ｃを用い
てビスｄで固定し、更にこの額縁ａの外周縁部をドア枠
体ｅの突条片ｆに当てがってビスｇを額縁ａ側より突条
片ｆを介して表化机板りの突起ｉに螺入し、更に別個に
形成した押縁ｊを額縁ａ側にたたき込んでなるような構
造のものであったが、ビス止め個所が多いため組立工数
が多くなって作業性が悪くなり、また押縁の目違いが発
生し易いため組立て作業に困難を来たす上昇機が見苦し
いことがあった。

まだ従来にあっては、玄関ドアの片面には裏パネルが、
他の片面には表化机板のみが位置した２重構造のもので
しかなかったため、例えば表化机板の一部分をガラスと
しだとしても裏パネルによって光がさえぎられてしまう
ことになり、ドアの一部に透光性をもだせることができ
なかった。

本発明の主たる目的は、上記の欠点を解消すべ（ビス止
め個所をできるだけ少なくすると共に押縁等を使わず断
面形状が一連的な形状となるような額縁にして組立てが
正確にでき且つ組立作業性が良好で、しかも両面にそれ
ぞれ裏パネルと表化触板とを有する２重構造のものにお
いて中央部に透光性を付与することができる玄関ドアの
構造を提供するにある。

以下本発明の実施例を第３図以降に基き詳述する。

額縁１は第３図に示すように、上下の横額縁部材２，３
と、左右の竪額縁部材４，５と、２個の中格子６とで構
成されている。

横額縁部材２，３と竪額縁部材４，５０対向する端部２
ａ、４ａ。

２ａ、５ａ１３ａ、４ａ、３ａ、５ａは夫々４５゜の角
度で斜に形成されて相互に突合され、そして横額縁部材
２，３及び竪額縁部材４，５の夫々の内部には第５図、
第７図乃至第９図で示すように各部材２．３．４． ５
の長手方向に沿って支持片７が延設されていて、各支持
片７０対向する端部相互に断面り形の固定金具８を係合
させ（第５図参照）、この固定金具８の透孔８ａと、横
額縁部材２，３及び支持片７端部の透孔（図示せず）よ
りビス９を挿入して竪額縁部材４，５のビスねじ込み用
チャンネル部１０及び横額縁部材２，３０チャンネル部
（図示せず）に螺入し締付けることにより、横額縁部材
２，３と竪額縁部材４，５とが相互に直角に連結固定さ
れる。

２個の中格子６の各端部６ａは４５°の角度をもつ山形
に形成されていて、この山形端部６ａを、横額縁部材２
゜３の内側縁部に形成された該山形端部６ａと相補的形
状の切欠部２ｂ、３ｂに嵌合し、横額縁部材２．３の支
持片７に設けた透孔（図示せず）よりビス１１を挿入し
て中格子６のビスねじ込み用チャンネル部１２に螺入し
締付けることにより２個の中格子６と横額縁部材２，３
とが連結固定される。

ドア枠体は、その全体図は省略しているが上下の横框１
３，１３と左右の竪框１４，１４とから構成されていて
周知の連結手段により枠組みされている。

横框１３、竪框１４は夫々、その表裏両側縁に内側突出
縁部１５、外側突出縁部１６を形成すると共に内端面の
中央より突出する突条片１７を形成している。

上下の横額縁部材２，３の外側縁部２ｃ、３ｃが上記ド
ア枠体における上下の横框１３，１３の内側突出縁部１
５の内方に弾性的に係入されると共に、横額縁部材２，
３及び竪額縁部材４，５の夫々の支持片７の外端が横框
１３及び竪框１４の夫々の突条片１７に当接支持され、
それによって額縁１はドア枠体に取付は固定される。

右側の竪額縁部材５とこれに対向する中格子６と上下の
横額縁部材２，３とに囲まれた部分及び左側の竪額縁部
材４とこれに対向する中格子６の上下の横額縁部材２，
３とに囲まれた部分に裏パネル２０が配置される。

ここで竪額縁部材４．５の夫々の内側縁には嵌合凹部１
８が形成され、一方中格子６の、上記嵌合凹部１８と対
向する側の側縁に同様な嵌合凹部１９が形成されており
、これらの凹部１８，１９内に裏パネル２０の左右の側
縁部が嵌合され（第７図参照）、同裏パネル２０の上下
の側縁部は、横額縁部材２，３の夫々の内側縁より延設
された内側壁部２１の内側に挿入されると共に同額縁部
材２，３の夫々の支持片７に当接させ、（第８図参照）
、こうして裏パネル２０を額縁１の左右両側に取付ける
。

また額縁１の中央部、すなわち相対する中格子６と上下
の横額縁部材２，３に囲まれた部分は裏パネル２０が取
付けられず、中央開口部となっている。

図中２２は表化触板であって、この表化触板２２の内面
周縁部を上下の横框１３，１３及び一方の竪框１４の夫
々の表側の内側縁部に当接すると共に、表化触板２２の
内面周縁部に配置された複数個の突起２３を上下の横框
１３，１３及び一方の竪框１４の夫々の突条片１７０表
側に対面させ、との突条片１７の裏側からビス２４を突
条片１７の透孔（図示せず）を通して突条片１７に螺入
して表化触板２２をドア枠体に固定する。

ここで表化触板２２の中央部（すなわち額縁１の中央開
口部に対応する部分）はガラス板２７となっている。

表化触板２２の中央部分をガラス板２７とするには、表
化触板２２の中央部分を額縁１の中央開口部に対応させ
て開口させ、この開口の縁部裏側において突起２３上に
ガラス板保持用チャンネル部材２５をビス２６で固定し
、このガラス板保持用チャンネル部材２５内にパツキン
２８を介してガラス板２７を保持するのである。

上記の実施例においては、上下の横額縁部材の外側縁部
を上下の横框の内側突出縁部内に係入しているが、左右
の竪額縁部材の外側縁部を左右の内側突出縁部内に係入
してもよい。

また、実施例では裏パネルはその左右側縁部を左右の竪
額縁部材の内側縁及び中格子の側に設けた嵌合凹部に嵌
合したが、これとは逆に上下の横額縁部材の内側縁に嵌
合凹部を設けて裏パネルの上下側縁部を嵌合するように
してもよい。

以上説明したように本発明の玄関ドアの構造によれば、
各横額縁部材と各竪額縁部材の対向する端部を斜に形成
して相互に突合せると共に、各横額縁部材及６各竪額縁
部材の夫々の内部にその長手方向に沿って延設した支持
片の端部に断面り形の固定金具を係合させてこの固定金
具を介してビスにより各横額縁部材と各竪額縁部材とを
連結固定したので、固定金具により額縁のコーナ部を補
強できると共に突合せ部のずれを防止し、捷だ斜に形成
した端部を突合せることで、横額縁部材と竪額縁部材の
外面に長手方向にわたって凹凸をコーナ部において連続
させることができるものであり、また中格子の各端部を
山形に形成し、この山形端部を上下の横額縁部材の内側
縁部に形成した上記山形端部と相補的形状の切欠部に嵌
合してビスにより中格子と上下の横額縁部材とを中格子
の長手方向と平行な方向に締付けて連結固定するので、
中格子を上下の横額縁部材に引きつけた状態で山形端部
を切欠部に隙間なく正確に嵌合固定できるものであり、
更にドア枠体の裏側の内側突出縁部内に額縁の外側縁部
を係入し、右側の竪額縁部材とこれに対向する中格子と
上下の横額縁部材とに囲まれた部分及び左側の竪額縁部
材とこれに対向する中格子と上下の横額縁部材とに囲ま
れた部分にそれぞれ裏パネルを配して額縁に設けた嵌合
凹部に裏パネルの側端部を嵌合し、各框の内端面中央か
ら突設した突条片に各額縁部材の支持片外端を直交方向
に当接するので、枠組みされた額縁をドア枠体に取付け
るに当ってビス止めをすることなくドア枠体に取付ける
ことができて組立てが容易で作業性がよくなるものであ
り、１だ従来のように押縁を用いないので押縁の目違い
が発生するといったようなことがな（、また表化机板の
内面周縁部を上下の横框及び左右の竪框の表側の内側縁
部に当接すると共に前記突条片の裏側より表化机板の内
面周縁部に配設された複数個の突起にビスを螺入して表
化机板をドア枠体に固定するので、表化机板をドア枠体
に固定するに当ってビス頭が表化机板の表面側に露出せ
ず、防犯上及び外観上好ましいものである。

また相対する中格子と上下の横額縁部材に囲まれた部分
を中央開口部とし、額縁の中央開口部と対応する表化机
板の中央部分をガラスとしているので、ドアの片側に表
化机板、他の片側に裏パネルが位置して表裏のデザイン
が異なった？重構造のものであるにもがかわらず、表化
机板の中央部に設けたガラスが額縁の中央開口部にその
まま現出することとなってガラスを通して採光ができる
ものである。

しかもこの場合相対向する中格子と上下の横額縁部材が
ガラスの周囲に位置してあたかもガラスの周囲を飾る額
縁の外観を呈するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の玄関ドアの裏面図、第２図は第１図のＡ
−Ａ線拡大断面図、第３図乃至第９図は本発明の一実施
例を示すもので、第３図は額縁の分解斜視図、第４図は
第３図の額縁の組立図、第５図は第４図の一部拡大図、
第６図Ａ、 ＢはＬ形固定金具の側面図、正面図、第７
図は第４図のＢ−Ｂ線拡大断面図、第８図は第４図のＣ
−ｃ線拡大断面図、第９図は第４図のＤ−Ｄ線拡大断面
図である。 １・・・額縁、２，３は上下の横額縁部材、４，５は左
右の竪額縁部材、６は中格子、７は支持片、８はＬ形固
定金具、１３は横框、１４は竪框、１８．１９は嵌合凹
部、２０は裏パネル、２２は表化机板である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 上下の横框及び左右の竪框でドア枠体を形成し、こ
   のドア枠体の内周縁の裏側に額縁を取付けると共に該額
   縁内に裏パネルを配設し、前記ドア枠体内周縁の表側に
   表化机板を取付けてなる玄関ドアの構造において、額縁
   を上下の横額縁部材と左右の竪額縁部材と２個の中格子
   とで構成し、各横額縁部材と各竪額縁部材の対向する端
   部を斜に形成して相互に突合せると共に、各横額縁部材
   及び各竪額縁部材の夫々の内部にその長手方向に沿って
   延設した支持片の端部に断面り形の固定金具を係合させ
   この固定金具を介してビスにより各横額縁部材と各竪額
   縁部材とを連結固定し、中格子の各端部を山形に形成し
   、この山形端部を上下の横額縁部材の内側縁部に形成し
   た上記山形端部と相補的形状の切欠部に嵌合してビスに
   より２個の中格子と上下の横額縁部材とを中格子の長手
   方向と平行な方向にそれぞれ締付けて連結固定し、ドア
   枠体の裏側の内側突出縁部内に額縁の外側縁部を係入し
   、右側の竪額縁部材とこれに対向する中格子と上下の横
   額縁部材とに囲まれた部分及び左側の竪額縁部材とこれ
   に対向する中格子と上下の横額縁部材とに囲まれた部分
   にそれぞれ裏パネルを配して額縁に設けた嵌合凹部に裏
   パネルの側端部を嵌合し、相対する中格子と上下の横額
   縁部材に囲まれた部分を中央開口部とし、各框の内端面
   中央から突設した突条片に各額縁部材の支持片外端を直
   交方向に当接し、表化机板の内面周縁部を上下の横框及
   び左右の竪框の表側の内側縁部に当接すると共に前記突
   条片の裏側より表化机板の内面周縁部に配設された複数
   個の突起にビスを螺入して表化机板をドア枠体に固定し
   、額縁の中央開口部に対応する表化机板の中央部分をガ
   ラスとして成る玄関ドアの構造。