JPS5913998Y2 - 浴室乾燥装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、浴室に設けられる乾燥装置に関する。

内湯、すなわち浴室を備えた家屋が増大しているが、浴
室は高温高湿の湯気にさらされるため、他の室より損傷
しやすい。

特にタイルのひび割れ、目地の欠損などによる水洩れお
よび建具の狂いなどが発生する。

さらに近時バランス風呂釜など浴室内に設置するタイプ
の風呂釜が多用されるが、湿気の影響による原因で故障
が起きることが多い。

したがって非使用時ばかりでなく使用時においても頻繁
に換気窓を開放して湯気、湿気の放出に努めることが必
要であるが、換気窓は浴室内温度の低下を防ぐため小さ
い開口面積に形成されているので、効果が少いものであ
る。

本考案は上記事情に着目してなされたものであり、その
目的とするところは、浴室に補助加熱体と送風路および
送風機を設けることにより、浴室を速やか、かつ確実に
乾燥でき得るようにした浴室乾燥装置を提供しようとす
るものである。

以下本考案の一実施例を図面にもとづいて説明する。

第１図中１は浴室である。この浴室１の出入り口にはド
ア２が枢着され、かつ床面一部には埋込型の浴槽３が配
設される。

浴室１側壁には給湯栓４が突設され、浴槽３内へ必要な
温度の湯を給湯できるようになっている。

このようにして形成される浴室１には乾燥装置ａが設け
られる。

すなわち５は浴槽３内隅部に位置する補助加熱体であり
、湯管６，６を介して室外に配置される図示しない温水
ボイラなどと連通ずる。

また補助加熱体５は送風路を形成する送風筒７に収容さ
れる。

送風筒７の下端部、すなわち補助加熱体５を収容する部
分の一側壁には複数の孔からなる吸込口８が穿設される
。

上端部には浴室１内に開口する吹出口９が設けられると
ともに排気筒体１０が接続される。

この排気筒体１０は浴室１の壁１１に穿設される換気口
１２に連通ずる。

さらに送風筒７内の上端部には仕切板１３が設けられ、
この端縁に沿ってダンパ１４が回動自在に枢着される。

ダンパ１４の図示しない回動機構は、上記ドア２の近傍
に取着されるスイッチボックス１５と電気的に接続され
、タイマまたは浴室１内の湿度を感知する検知体の作用
により、自動的に図示のごとく吹出口９を開放して排気
筒体１０を閉成したり、逆に破線で示すように吹出口９
を閉成して排気筒体１０を開放したり、二点鎖線で示す
ように吹出口９および排気筒体１０とも開放するように
切換えできるようになっている。

このダンパ１４と上記熱交換器５との間の送風筒７内に
は送風機１６が設けられ、上記スイッチボックス１５と
電気的に接続される。

しかして、入浴時において浴槽３内の湯が冷えた場合な
ど補助加熱体５に湯を導通することにより、浴槽３内の
湯は熱を吸収して温度上昇する。

すなわち追焚きが可能である。

さらにダンパ１４を図中二点鎖線に示す位置に回動変位
することにより、浴室１内に充満する湯気を室外へ排出
でき、いわゆる換気が可能である。

また非入浴時など浴槽３内に湯を入れず、ダンパ１４を
図中実線に示す位置に回動変位し送風機１６を駆動する
ことにより、浴室１内の空気を循環でき乾燥を促進でき
る。

さらに補助加熱体５に湯を導通すれば、これと熱交換し
た空気が温風となって浴室１内を循環することとなる。

したがって浴室１は速やかに乾燥する。

さらにまたダンパ１４を適宜切換えて図中破線に示す位
置に回動変位することにより、浴室１内の湿気を室外へ
放出できる。

したがって、浴室１内の乾燥およびこの室内にたとえば
洗濯物などを収容して乾燥を図る乾燥室として使用した
場合など、室内を常に乾燥状態に保持できる。

なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、
本考案の要旨を変更しない範囲内で種々変形実施可能な
こと勿論である。

以上説明したように本考案によれば、浴室の浴槽内に一
端吸込口を位置させ、浴槽外に他端吹出Ｌ１を位置した
送風路を設け、上記吸込口に補助加熱体を対向し、吹出
口に送風機を対向して設けたから、浴槽内の湯水の追焚
きが可能であるとともに浴槽内に湯水がないときは浴室
内を速やかに乾燥することができ、湿気による悪影響を
確実に防止して耐久性の向上を図れるとともに浴室を乾
燥室として使用することが可能となるなどの効果を奏す
る。

また送風機から吹出される風を浴室内もしくは浴室外へ
切換えて案内するダンパを設けたから、浴室内に温風を
循環できるとともに必要に応じて浴室内の湿気を室外へ
放出することが可能であり、浴室の速やかな乾燥ができ
るという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す浴室と浴室乾燥装置の
縦断面図である。 １・・・浴室、３・・・浴槽、５・・・補助加熱体、１
６・・・送風機、７・・・送風路、１４・・・ダンパ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴室に備えられる浴槽と、この浴槽内に吸込口を設けた
   一端部を位置し吹出口を設けた他端部を浴槽外部に位置
   する送風路と、この送風路内で上記吸込口に対向して配
   置され内部に加熱用熱湯を導通する補助加熱体および上
   記吹出口に対向して配置される送風機と、上記送風路の
   送風機の吹出側に設けられ吹出される風を浴室内もしく
   は浴室外へ切換えて案内するダンパとを設け、上記吸込
   口は、浴槽内に湯水を満たしたときに上記補助加熱体に
   よる湯水の加熱用口として作用し、浴槽内が空のときに
   補助加熱体による浴室空気の乾燥用口として作用するこ
   とを特徴とする浴室乾燥装置。