JPH0728554Y2 - 浴室乾燥換気ユニット兼追だき装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は住宅用、特にオール電化マンション用に適した
電気式の浴室乾燥換気ユニット兼追だき装置に関するも
のである。

〈従来の技術〉 浴室乾燥換気ユニットとしては、従来より浴室天井に設
置されるもので、内部にファン，切換ダンパ，及び1.0k
w程度のセラミックヒータを内蔵し、ファンによって吸
込んだ浴室の空気を、切換ダンパで屋外へ排出するか、
又はセラミックヒータで加熱して浴室内へ吹出すかの何
れかに切換えることにより、換気又は乾燥を行えるよう
にしたユニットタイプのものが実用化されている。

一方、電気式の浴槽追だき装置はまだ実用化されていな
いが、追だき装置自体は浴槽設備としては重要な機能の
１つである。

〈考案が解決しようとする課題〉 上記の様に追だき機能をもたせる為に電気式追だき装置
を設置することが考えられるが、狭い浴室では、設置ス
ペース上の問題があるとともにコスト的、或いはメンテ
ナンス上からも合理的ではない。

本考案の課題は、この様な問題を解決することができる
浴室乾燥換気ユニットを利用した追だき機能を有する浴
室乾燥換気ユニット兼追だき装置を提供することにあ
る。

〈課題を解決するための手段〉 上記した課題を解決する為、本考案の浴室乾燥換気ユニ
ット兼追だき装置は、吸込側が浴室に開口する吸込通路
に接続され、吐出側が屋外に開口する排気通路と浴室に
開口する吹出通路とに切換ダンパを介して接続されるフ
ァンを有するとともに、前記吹出通路中に電熱ヒータを
介装して成る浴室乾燥換気ユニットの前記電熱ヒータに
温水との熱交換部を付設し、同熱交換部にポンプを介し
て浴槽内の温水を循環させる温水配管を接続したことを
特徴とするものである。

〈作用〉 上記の様な構成とすることにより、切換ダンパを吹出通
路側へ切換え、電熱ヒータに通電してファンを運転する
と、浴室内の空気は、吸込通路よりファンに吸込まれ、
吹出通路中で電熱ヒータにより加熱され温風となって浴
室内に吹出される為、この温風により浴室内を乾燥させ
ることができるとともに、切換ダンパを排気通路側へ切
換えてファンを運転することにより浴室内の空気を屋外
へ排気して浴室内の換気を行うことができ、更には電熱
ヒータに通電し、ポンプを運転することによって浴槽内
の温水は熱交換部へ循環され電熱ヒータで加熱昇温され
て浴槽に戻されることにより追だきが可能となる。

〈実施例〉 以下に本考案の一実施例を第１図乃至第６図に基づいて
説明する。

図中において、１は浴室の天井に設置されるユニット本
体で、内部にはファン２が設けられている。このファン
２の吸込側には浴室内に開口する吸込通路３が接続され
ているとともに、吐出側には、屋外に開口する排気通路
４と浴室内に開口する吹出通路５とが接続され、分岐部
に設けられた切換ダンパ６によって吸込通路３は排気通
路4,吹出通路５の何れかに切換えられる様になってい
る。

又、吹出通路５は少なくともその一部が円筒型電熱ヒー
タ７にて形成され、内部を通る空気を加熱できる様にな
っている。更に、この円筒型電熱ヒータ７の円筒外表面
には温水配管８の熱交換部９が巻き付けられ、温水配管
８中に設けられたポンプ10を介して浴槽11内の温水を循
環できる様になっている。

上記構成において、浴室の乾燥を行う場合は、電熱ヒー
タ７に通電し、切換ダンパ６を吹出通路５側へ切換えて
ファン２を運転する。これによって浴室内の空気は第４
図に示す様に吸込通路３よりファン２に吸込まれ、切換
ダンパ６を介して吹出通路５側に吐出され、途中で電熱
ヒータ７により加熱され、温風となって浴室内に吹出さ
れる。この様に浴室内の空気を電熱ヒータ７により加熱
し、温風として循環させることによって浴室内を乾燥さ
せることができる。又浴室内を換気する場合は、第５図
に示す様に切換ダンパ６を排気通路４側へ切換えてファ
ン２を運転すればよく、これにより浴室内の空気は吸込
通路３よりファン２に吸込まれ、切換ダンパ６を介して
排気通路４側に吐出され、屋外へと排気される為浴室内
を換気することができる。

一方浴槽11内の温水を追だきする場合、第６図に示す様
に電熱ヒータ７に通電し、ポンプ10を運転すると、浴槽
11内の温水は温水配管８を介して汲み上げられ、熱交換
部９で電熱ヒータ７により加熱昇温されて浴槽11に戻さ
れる。この様に浴槽11内の温水を循環させることによっ
て追だきすることができる。

〈考案の効果〉 以上に述べた様に本考案によれば、浴室乾燥換気ユニッ
トの電熱ヒータに温水との熱交換部を付設し、同熱交換
部に浴槽内の温水を循環させて追だきすることができる
様にしている為、追だき装置を独立して設置する必要が
なく、設置スペースの問題を解消することができるとと
もに、電熱ヒータを１つにすることができるのでコスト
低減とメンテナンスの容易化とを図ることができる等実
用的効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す主要部の構成図、 第２図は、装置全体の構成図、 第３図は、ユニット全体の内部構成図、 第４図は、乾燥運転状態の説明図、 第５図は、換気運転状態の説明図、 第６図は、追だき運転状態の説明図である。 １……ユニット全体,2……ファン,3……吸込通路,4……
排気通路,5……吹出通路,6……切換ダンパ,7……電熱ヒ
ータ,8……温水配管,9……熱交換部,10……ポンプ,11…
…浴槽。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】吸込側が浴室内に開口する吸込通路にファ
   ンを設け、該吸込通路に吐出側が屋外に開口する排気通
   路と吹出側が浴室内に開口する吹出通路とをユニット内
   にて接続させるとともに、切替えダンパを介して前記排
   気通路と吹出通路とを切替自在となしたものであって、 前記吹出通路の少なくとも一部を円筒型電熱ヒータにて
   形成し、該円筒型電熱ヒータの円筒外表面に温水配管を
   巻きつけるとともに、該温水配管の両端部を前記浴室内
   に設置された浴槽内に接続し、該温水配管に設けたポン
   プを介して前記円筒型電熱ヒータにて加温された温水を
   該浴槽に循環させることを特徴とする浴室乾燥換気ユニ
   ット兼追だき装置。