JPS5913507B2 - Ng−置換−n↑2−ナフタレンスルホニルアルギニンアミド類またはその酸付加塩 - Google Patents

Ng−置換−n↑2−ナフタレンスルホニルアルギニンアミド類またはその酸付加塩

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JPS5913507B2
JPS5913507B2 JP51000248A JP24876A JPS5913507B2 JP S5913507 B2 JPS5913507 B2 JP S5913507B2 JP 51000248 A JP51000248 A JP 51000248A JP 24876 A JP24876 A JP 24876A JP S5913507 B2 JPS5913507 B2 JP S5913507B2
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naphthyl
acid addition
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亮二 菊本
嘉邦 玉尾
和夫 大窪
徹 手塚
信二 殿村
明子 土方
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Mitsubishi Kasei Corp
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Other In-Based Heterocyclic Compounds (AREA)
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  • Indole Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なNG−置換−N2−ナフタレンスルホニ
ルアルギニンアミド類またはその酸付加塩に関する。
本発明のNG−置換−N2−ナフタレンスルホニルアル
ギニンアミド類は、抗トロンビン作用を 2有するN2
−ナフタレンスルホニルアルギニンアミド類の製造中間
体として有用である。
即ちNG−置換−N2−ナフタレンスルホニルアルギニ
ンアミド類を酸分解または接触的水素化分解するとN2
−ナフタレンスルホニルアルギニンアミド類 3が容易
に得られる。N2−ナフタレンスルホニルアルギニンア
ミド類またはその酸付加塩は、血液凝固系に関与するた
んぱく質分解酵素の一つであるトロンビンに対し強い阻
害作用を示し、医薬上血液凝固を抑制する特異な生理活
性物質であり、 3その抗トロンビン作用が持続的であ
るという特徴を有する。本発明は、このように有用なN
2−ナフタレンスルホニルアルギニンアミド類またはそ
の酸付加塩の中間体であるNG−置換−N2−ナフタレ
ン 4スルホニルアルギニンアミド類またはその酸付加
塩を提供することを目的とするものである。
本発明化合物であるNG−置換−N2−ナフタレンスル
ホニルアルギニンアミド類は、下記一般式(I)で表わ
される。0 上記一般式(I)中でXおよびYは水素原
子またはニトロ基およびオキシカルボニル基から選ばれ
るグアニジノ基の保護基を表わし(ただしXおよびYの
うち少なくとも一つはグアニジノ基の保5 護基を表わ
す。
)、R_は一般式(1)−N/R_”\(式中でR_1
およびR_2は水素原子、C_1〜C_IOのアルキル
基、C_4〜C_15のシクロアルキルアルキル基また
はC_1〜C_IOのアルコキシ基もしくは0C_2〜
C_、0のアルコキシカルボニル基で置換されたC_1
〜C_IOのアルキル基を表わす。
)または一般式(2)−N−7(式中でZはメチレン基
、 :−C_H2−およびモノ置換メチレン基−C_−
(R_3はC_1〜C_IOのアルキル基、C_2〜C
_IOのアシル0 基、C_1〜C_IOのアルコキシ
基またはC_2〜C_、0のアルコキシカルボニル基を
表わす。
)およびジアルキル置換メチレン基−C_−一(R_4
およびR_5はC_1〜C_IOのアルキル基を表わす
。)から選択される2以上の基ならびにオキシ基−0−
、チオ基−5−、C_3〜C_IOのシクロアルキレン
基、アルキル置換イミノ基−N−(R_4はC_1〜C
_IOのアルキル基を表わす。)、アシル置換イミノ基
レンスルホニルアルギニンアミド類は、下記一般式(1
)で表わされる。
上記一般式(1)中でXおよびYは水素原子またはニト
ロ基およびオキシカルボニル基から選ばれるグアニジノ
基の保護基を表わし(ただしXおよびYのうち少なくと
も一つはグアニジノ基の保/−護基を表わす。
)、Rは一般式(1)−N1(式中でR1およびR2は
水素原子、C1〜ClOのアルキル基、C4〜Cl5の
シクロアルキルアルキル基またはC1〜ClOのアルコ
キシ基もしくはC2〜ClOのアルコキシカルボニル基
で置換されたC1〜ClOのアルキル基を表わす。)ま
たは一般式(2)−NZ(式中でZはメチレン基一CH
2 およびモノ置換メチレン基 I C−(R3 はC1〜ClOのアルキル基、C2〜ClOのアシル基
、C1〜ClOのアルコキシ基またはC2〜ClOのア
ルコキシカルボニル基を表わす。
)およびジアルキル置換メチレン基I C−(R4およびR5は ▲VJ Cl〜ClOのアルキル基を表わす。
)から選択される2以上の基ならびにオキシ基−0−、
チオ基S− C3〜ClOのシクロアルキレン基、アル
Iキル置換イミノ基−N−(R4はC1〜ClOのアル
キル基を表わす。
)、アシル置換イミノ基一N− (R5はC1〜ClO
のアルキル基を表わす。
)およびフエニレン基−[1− ミ千から選択される0
または1以上の基が任意の順序に結合した2価基を表わ
し、上記の結合する基の数は20以下である。)を表わ
し、kは1−ナフチル基;2−ナフチル基;ハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、C1〜ClOのアルキル基も
しくはC2〜ClOのアルコキシカルボニルオキシ基で
置換された1一ナフチル基または2−ナフチル基;5−
ジメチルアミノ−1−ナフチル基以外のCl2〜C3O
のジアルキルアミノ−1−ナフチル基またはジアルキル
アミノ−2−ナフチル基を表わす。さらに具体的にRを
例示すれば次のとおりである。
R1およびR2は水素原子;メチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ベ
ンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基等のアルキル基:シ
クロヘキシルメチル基、3−シクロヘキシルプロピル基
等のシクロアルキルアルキル基;メトキシエチル基、メ
トキシプロピル基、エトキシエチル基、エトキシカルボ
ニルメチル基、2−エトキシカルボニルエチル基、3−
エトキシカルボニルプロピル基等のアルコキシ基もしく
はアルコキシカルボニル基で置換されたアルキル基等を
表わす。Rは1−アジリジニル基、1−アゼチジニル基
、3−メトキシ−1−アゼチジニル基、3ーエトキシ−
1−アゼチジニル基、1−ピロリジニル基、ピペリジノ
基、4−メチルピペリジノ基、4−エチルピペリジノ基
、4−プロピルピペリジノ基、4−イソプロピルピペリ
ジノ基、2−メチルピペリジノ基、゛3−メチルピペリ
ジノ基、2−エトキシカルボニル−1−ピロリジニル基
、4−メトキシピペリジノ基、4−アセチルピペリジノ
基、4−メトキシカルボニルピペリジノ基、1−ヘキサ
メチレンイミニル基、1−オクタメチレンイミニル基等
の1−ポリメチレンイミニル基またはその誘導体、3−
オキサゾリジニル基、3−チアゾリジニル基等のオキサ
ゾール、チアゾール系の基、2−イソオキサゾリジニル
基、2−イソチアゾリジニル基等のイソオキサゾール、
イソチアゾール系の基、モルフオリノ基、2・6−ジメ
チルモルフオリノ基、テトラヒトロー1・3−オキサジ
ン一3−イル基等のオキサジン系の基、テトラヒドロ1
・4−チアジン−4−イル基等のチアジン系の基、4−
メチル−1−ピペラジニル基、4アセチル−1−ピペラ
ジニル基、2−イソインドリニル基、1−インドリニル
基、1・2・3・4−テトラヒトロー2−イソキノリル
基、3−アザピングロー〔3・2・2〕−3−ノニル基
、1・2・3・4−テトラヒトロー1−キノリル基等で
ある。
また、上記一般式()中でXおよびYは水素原子または
グアニジノ基の保護基を表わすが、XおよびYの少なく
とも一つはグアニジノ基の保護基を表わす。
グアニジノ基の保護基としてはニトロ基またはベンジル
オキシカルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボ
ニル基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル基もし
くはt−ブチルオキシカルボニル基等のオキシカルボニ
ル基が挙げられる。R″のナフタレン環の置換基を具体
的に挙げればC1、Br等のハロゲン原子;ニトロ基;
シアノ基;メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、ブチノピ基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキ
シル基等のアルキル基;メトキシカルボニルオキシ基、
エトキシカルボニルオキシ基、プロポキシカルボニルオ
キシ基等のアルコキシカルボニルオキシ基:ジメチルア
ミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、N−
メチル−N−エチルアミノ基等のジアルキルアミノ基等
であり、置換基の位置はスルホニル基が置換している位
置以外であればよい。
ただし5−ジメチルアミノ−1−ナフチル基は除く。本
発明化合物であるNG一置換−N2−ナフタレンスルホ
ニルアルギニンアミド類は種々の方法で製造されるが、
その製造法の1つを以下に説明する。
下記一致式() (上記一般式()中でX.YおよびRは、上記一般式(
1)中で定義したとおりである。
)で表わされるNG一置換−アルギニンアミドまたはそ
の酸付加塩と下記一般式()R′−SO2K() (上記一般式()中でR″は上記一般式(1)中で定義
したとおりであり、Xはハロゲン原子を表わす。
)で表わされるナフタレンスルホニルハロゲニドまたは
置換ナフタレンスルホニルハロゲニドを反応させて、N
G一置換−N2−ナフタレンスルホニルアルギニンアミ
ド類またはその酸付加塩を製造することができる。さら
に詳細に説明すると、原料として用いられるNG一置換
アルギニンアミドは、通常NG一置換−N2一置換アル
ギニン類(N2一置換基は通常ベンジルオキシカルボニ
ル基、t−ブチルオキシカルボニル基等のアミノ保護基
である。
)とアミンを酸アジド法、混合酸無水物法、活性エステ
ル法、カルボジイミド法等によつて縮合させて後、N2
一置換基のみを接触水素化分解または酸分解によつて選
択的に分解除去させることによつて得られる。NG一置
換アルギニンアミドの酸付加塩としては叩、HBr.H
Cl等の鉱酸の塩、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、p
−トルエンスルホン酸等の有機酸の塩を挙げることがで
きる。
NG一置換−N2−ナフタレンスルホニルアルギニンア
ミド類またはその酸付加塩のもう一つの原料であるナフ
タレンスルホニルハロゲニドまたは置換ナフタレンスル
ホニルハロゲニドは上記一般式()で表わされるが、上
記一般式()中でR5は上記一般式(1)で定義したと
おりであり、KはCl.Br等のハロゲン原子を表わす
が、通常ナフタレンスルホニルハロゲニドまたは置換ナ
フタレンスルホニルハロゲニドとしては、ナフタレンス
ルホニルクロリドまたは置換ナフタレンスルホニルクロ
リドが用いられる。
NG一置換アルギニンアミド類またはその酸付加塩とナ
フタレンスルホニルハロゲニドまたは置換ナフタレンス
ルホニルハロゲニドの反応は通常塩基の存在下に行われ
る。
塩基は反応で生成するハロゲン化水素を捕捉し反応を促
進する。塩基としてはトリエチルアミン、ピリジン等の
有機塩基、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カ
リウム、炭酸水素ナトリウム等の一般的な無機塩基を挙
げることができる。無機塩基は通常水溶液として用いら
れる。塩基はNG一置換アルギニンアミドに対し通常当
量以上使用される。原料としてNG一置換アルギニンア
ミド類の酸付加塩を使用する場合には酸付加塩を中和す
るに十分な量の塩基を用いることが好ましい。
ナフタレンスルホニルハロゲニドまたは置換ナフタレン
スルホニルハロゲニドは、NG一置換アルギニンアミド
類またはその酸付加塩に対し通常等モル使用される。
NG一置換アルギニンアミド類またはその酸付加塩とナ
フタレンスルホニルハロゲニドまたは置換ナフタレンス
ルホニルハロゲニドの反応は一般には溶媒中で行われ、
溶媒としては水;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化
炭素等の塩素系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素;エーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等のエーテル系溶媒;アセトン、メチルエチル
ケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒;ジメチル
アセトアミド、ジメチルホルムアミド、テトラメチル尿
素、N−メチルピロリドン、ピリジン、キノリン等の塩
基性溶媒またはこれら溶媒を2以上混合したものが用い
られる。
塩基性溶媒を用いると、これら溶媒は酸受容剤として作
用するので塩基を添加する必要はない。
反応温度は使用するNG一置換アルギニンアミド類およ
び塩基によつて異なるが、一般には−10℃から溶媒の
沸点までの温度から選ばれる。反応時間は使用するNG
−置換アルギニンアミド類、塩基および反応温度によつ
て異なるが、通常5分から24時間の範囲から選ばれる
。反応終了後溶媒および塩基類を留去し、生成した塩類
を水洗して除去した後、?一置換−N2−ナフタレンス
ルホニルアルギニンアミド類を適当な溶媒で再結晶ある
いは再沈澱して精製する。
なお、反応終了後溶媒を留去して後反応混合物をクロマ
トグラフイ一によつて精製分離することも可能である。
クロマトグラフイ一展開溶媒としては、一般にクロロホ
ルムあるいは塩化メチレン等の塩素系溶媒またはアルコ
ールを含有したこれら塩素系溶媒が使用される。本発明
方法によつて得られるNG一置換−N2一ナフタレンス
ルホニルアルギニンアミド類またはその酸付加塩は、こ
れを水素化分解あるいは酸分解すると抗トロンビン作用
を在するN2−ナフタレンスルホニルアルギニンアミド
類またはその酸付加塩が得られる。
NG一置換−N2−ナフタレンスルホニルアルギニンア
ミド類またはその酸付加塩の水素化分解および酸分解方
法について概説すれば次のとおりである。
酸分解に使用される酸としては塩化水素、臭化水素、フ
ツ化水素などのハロゲン化水素、トリフルオロ酢酸、ト
リフルオロメタンスルホン酸、ギ酸、酢酸などの有機酸
を挙げることができる。
酸分解は上述した酸の存在下無溶媒あるいはメタノール
、エタノール等のアルコール;THFlジオキサン等の
エーテル;酢酸等の有機酸;酢酸エチル等のエステル等
の有機溶媒中−10℃〜100℃、通常は室温で、NG
一置換−N2−ナフタレンスルホニルアルギニンアミド
類またはその酸付加塩を処理することによつて行われる
。酸分解に要する時間は使用する酸および溶媒、保護基
であるNG一置換基の種類ならびに処理温度によつて異
なるが、30分ないし24時間である。分解終了後、溶
媒および過剰の酸を除去するかあるいはエーテル、石油
エーテル、炭化水素などの不活性溶媒を反応混合物中に
加えて生成する沈澱を沢過することによりN2−ナフタ
レンスルホニルアルギニンアミド類またはその酸付加塩
が得られる。通常酸を過剰に用いるため保護基を除去し
て得られるN2−ナフタレンスルホニルアルギニンアミ
ド類は使用した酸と酸付加塩を形成するが、これを中和
することによりN2−ナフタレンスルホニルアルギニン
アミド類が容易に得られる。水素化分解は一般的な還元
水素化によつて行われるが、接触的水素化分解が有利で
ある。
接触的水素化分解は水素活性化触媒の存在下水素雰囲気
申で行われる。水素活性化触媒としては通常ラネーニツ
ケル、パラジウム、白金等が用いられる。反応溶媒とし
てはメタノール、エタノール等のアルコール;ジオキサ
ン、THF等のエーテル;酢酸、プロピオン酸等の有機
酸およびこれら2以上の混合溶媒等の不活性溶媒を用い
ることができる。反応温度はグアニジノ基の保護基およ
び触媒の活性に応じて適宜選ばれるが、通常0℃ないし
溶媒の沸点である。水素圧は反応温度および触媒の活性
によつて異なるが、1気圧以上であれば十分である。反
応時間は触媒の活性、反応温度、水素圧等によつて大き
く異なるが、2時間から120時間程度である。水素化
分解後触媒を沢去して溶媒を留去するとN2−ナフタレ
ンスルホニルアルギニンアミド類またはその酸付加塩が
得られる。N2−ナフタレンスルホニルアルギニンアミ
ド類の酸付加塩を中和すると、容易にN2−ナフタレン
スルホニルアルギニンアミド類が得られる。N2−ナフ
タレンスルホニルアルギニンアミド類およびその酸付加
塩は水、エーテル、アルコール、アセトン等の溶媒を2
以上混合した溶媒を用いて再結晶することにより、ある
いはこれをアルコール等の溶媒に溶解して後エーテルを
加えて、これを沈澱させることにより精製される。
次にこのようにして繕一置換−N2−ナフタレンスルホ
ニルアルギニンアミド類およびその酸付加塩を水素化分
解あるいは酸分解して得られるN2−ナフタレンスルホ
ニルアルギニンアミド類およびその酸付加塩の薬理効果
を説明する。
既述のとおりN2−ナフタレンスルホニルアルギニンア
ミド類およびその酸付加塩は抗トロンビン作用を有する
ので、診断薬として使用されるほか、血栓症等の治療に
使用され得る。そこで既知の抗トロンビン剤であるTA
ME(N2−(pトリルスルホニル)−L−アルギニン
メチルエステル)とN2−ナフタレンスルホニルアルギ
ニンアミド類およびその酸付加塩の抗トロンビン作用を
フイブリノーゲン凝固時間を測定して比較した。フイブ
リノーゲンの凝固時間の測定は次のようにして行つた。
牛フイブリノーゲン(コーン フラクシヨン1(COh
nFraetiOnl)、アーマ一(ArmOur)社
製)150ηを40m1のボレート サラインバツフア
(BOrateSalineBuffer(PH7.4
))に溶解した溶液0.8m1と0.1m1のボレート
サライン バツフア(対照試料)または試料溶液を氷
冷下で混和し、さらに5units/mlのトロンビン
(持田製薬(株)製試薬)0.1m1を氷冷下で添加し
てよく混和し直ちに25゜Cの恒温槽に移す。
恒温槽に入れた瞬間にストツプウオツチを始動させ、フ
イプリン系を認めた時までの時間を測定した。試料無添
加の場合(対照実験)の凝固時間は50〜55秒であつ
た。実験結果を表−1に示す。
表−1で凝固時間を2倍に延長する濃度とは、対照実験
での凝固時間50〜55秒を凝固時間100−110秒
に延長するのに必要な濃度を表わす。なお、TAMEに
ついては、その凝固時間を2倍に延長する濃度は110
0μMであつた。
下記表−1においてNG一置換−N2−ナフタレンスル
ホニルアルギニンアミド類を水素化分解あるいは酸分解
して得られるN2−ナフタレンスルホニルアルギニンア
ミド類またはその酸付加塩はR,.R′および付加物を
特定することによつて表わす。次に本発明化合物の製造
法を実施例にて具体的に説明する。
実施例 1 4−エチル−1−(NG−ニトロ−L−アルギニル)ピ
ペリジン・塩酸塩3.0y(0.0086モル)を水1
0m1およびジオキサン30m1からなる混合溶媒に溶
解し、炭酸カリウム2.4t(0.017モル)および
1−ナフタレンスルホニルクロリド2.27(0.00
96モル)を室温で撹拌下加える。
室温で3時間撹拌後、析出する沈澱物を沢去し、水層を
分液して除く。ジオキサンを留去して得られる粘稠な油
状物質をクロロホルムで抽出し、不溶物を沢去する。ク
ロロホルムを留去し、10%メタノール含有クロロホル
ムを溶出液とするシリカゲルカラムクロマトグラフイ一
で単離精製し、83%の収率で4−エチル−1−(NG
−ニトロN2−(1−ナフタレンスルホニル)−L−ア
ルギニル)ピペリジンの粉体を得る。元素分析 C23
H32O5N6Sとして実施例 2 4−エチル−1−(NG−ニトロ−L−アルギニル)ピ
ペリジン・塩酸塩3.07(0.0086モル)をクロ
ロホルム50m1に懸濁させ、トリエチルアミン3.5
t(0.034モル)および2−ナフタレンスルホニル
クロリド2.2y(0.0096モル)を氷冷下攪拌し
つつ加える。
0℃で24時間攪拌後、水30m1を加え洗浄し、分液
して水層を除く。
硫酸ナトリウムで乾燥後、クロロホルムを留去して得ら
れる粘稠な油状物質を実施例1と同様にしてシリカゲル
カラムクロマトグラフイ一で精製すると、65%の収率
で4−エチル−1一(NG−ニトロ−N2−(2−ナフ
タレンスルホニル)−L−アルギニル)ピペリジンの粉
体が得られる。元素分析 C23H32O5N6Sとし
て実施例 3 4−(NG−NG−ジベンジルオキシカルボニル−L−
アルギニル)モルホリン・塩酸塩3,07(0.005
5モル)をジクロロメタン50m1に懸濁させ、トリエ
チルアミン1.7y(0.017モル)および1−ナフ
タレンスルホニルクロリド1.57(0.0066モル
)を氷冷下攪拌しつつ加える。
室温で2時間攪拌後、水30m1を加えて洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥後ジクロロメタンを留去して得られる
粘稠油状物質を実施例1と同様にしてシリカゲルカラム
クロマトグラフイ一で単離精製すると、70%の収率で
4−(NG−NG−ジベンジルオキシカルボニル−N2
−(1−ナフタレンスルホニル)−L−アルギニル)モ
ルホリンの粉体が得られる。元素分析 C36H3,O
8N5Sとしてその他各種のNG一置換−N2−ナフタ
レンスルホニルアルギニンアミド類を上記実施例の方法
に従つて合成した。
その結果を実施例1〜3の結果と併せて表−1に示す。
なお本発明に包含される化合物は、本発明の要旨を超え
ない限り、これら実施例で合成された化合物に限定され
るものではない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I )(上記一般
    式( I )中でXおよびYは水素原子またはニトロ基お
    よびオキシカルボニル基から選ばれるグアニジノ基の保
    護基を表わし(ただしXおよびYのうち少なくとも一つ
    はグアニジノ基の保護基を表わす。 )、Rは一般式(1)▲数式、化学式、表等があります
    ▼(式中でR_1およびR_2は水素原子、C_1〜C
    _1_0のアルキル基、C_4〜C_1_5のシクロア
    ルキルアルキル基またはC_1〜C_1_0のアルコキ
    シ基もしくはC_2〜C_1_0のアルコキシカルボニ
    ル基で置換されたC_1〜C_1_0のアルキル基を表
    わす。)または一般式(2)▲数式、化学式、表等があ
    ります▼(式中でZはメチレン基−CH_2−およびモ
    ノ置換メチレン基▲数式、化学式、表等があります▼(
    R_3はC_1〜C_1_0のアルキル基、C_2〜C
    _1_0のアシル基、C_1〜C_1_0のアルコキシ
    基またはC_2〜C_1_0のアルコキシカルボニル基
    を表わす。)から選択される2以上の基ならびにオキシ
    基−O−、チオ基−S−、C_3〜C_1_0のシクロ
    アルキレン基、アルキル置換イミノ基▲数式、化学式、
    表等があります▼(R_4はC_1〜C_1_0のアル
    キル基を表わす。)、アシル置換イミノ基▲数式、化学
    式、表等があります▼(R_5はC_1〜C_1_0の
    アルキル基を表わす。)およびフェニレン基▲数式、化
    学式、表等があります▼から選択される0または1以上
    の基が任意の順序に結合した2価基を表わし、上記の結
    合する基の数は20以下である。)を表わし、R′は1
    −ナフチル基;2−ナフチル基;ハロゲン原子、ニトロ
    基、シアノ基、C_1〜C_1_0のアルキル基、もし
    くはC_2〜C_1_0のアルコキシカルボニルオキシ
    基で置換された1−ナフチル基または2−ナフチル基;
    5−ジメチルアミノ−1−ナフチル基以外のC_1_0
    〜C_3_0のジアルキルアミノ−1−ナフチル基また
    はジアルキルアミノ−2−ナフチル基を表わす。)で表
    わされるN^G−置換−N^2−ナフタレンスルホニル
    アルギニンアミド類またはその酸付加塩。
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