JPS5913496B2 - 1,4−ジ置換されたナフタリン化合物の製法 - Google Patents

1,4−ジ置換されたナフタリン化合物の製法

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JPS5913496B2
JPS5913496B2 JP50136427A JP13642775A JPS5913496B2 JP S5913496 B2 JPS5913496 B2 JP S5913496B2 JP 50136427 A JP50136427 A JP 50136427A JP 13642775 A JP13642775 A JP 13642775A JP S5913496 B2 JPS5913496 B2 JP S5913496B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07C63/38Polycyclic acids with carboxyl groups bound to condensed ring systems containing two condensed rings containing two carboxyl groups both bound to carbon atoms of the condensed ring system
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C255/00Carboxylic acid nitriles
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    • C07C2603/02Ortho- or ortho- and peri-condensed systems
    • C07C2603/04Ortho- or ortho- and peri-condensed systems containing three rings
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は1・4−ジ置換されたナフタリン化合物の製法
に関するものである。
2一位置および3一位置において置換されてない1・4
−ジシアノナフタリンの製法はすでに文献に記載されて
いる。
これらの方法には、実施し難い高温度でのアルカリ金属
シアン化物融解処理またはアルカリ金属フエロシアン化
物融解処理によつてまたは入手し難い1・4−ジハロゲ
ンナフタリンから最終生成物を製造するという欠点があ
る。このような製法は例えば論文、A.、152、30
9、B.、Σ互、120,.J.Chem.S0c.、
1936、1739〜1744またはMOnatsh.
Chem.、83、865〜869(1952)に記載
されている。ドイツ公開特許第1291329号明細書
には、1−メチル−4−アセチル−ナフタリンをより高
い温度そして圧力の下で過剰量のアルカリ金属の重クロ
ム酸塩で酸化することから成るナフタリン1・4−ジカ
ルボン酸の製法が記載されている。
原料の1−メチル−4−アセチル−ナフタリンは1−メ
チル−ナフタリンと塩化アセチルとからフリーデル・ク
ラフツ反応によつて製造しなければならない。この方法
の欠点としては、実施し難い酸化反応、入手し難い原料
および過剰量のアルカリ金属重クロム酸塩を使うことに
起因する生態学上の問題が挙げられる。本発明者は、こ
れら欠点を伴うことなく1・4ジ置換されたナフタリン
化合物を製造できることを意外にも知つた。
本発明は、第1の態様においては、式 〔この式でR1は水素原子またはハロゲン原子、R2は
水素原子、ハロゲン原子またはC,〜C4アルキル基、
R3は水素原子、ハロゲン原子またはC1〜C4−アル
キル基であるかまたはR2とR3は一緒になつてベンゼ
ン環を完成しているものとし、そしてR4は水素原子ま
たはハロゲン原子である〕で表わされるO−キシリレン
ジシアナイドを塩基および溶媒の存在の下で50℃以下
の温度でグリオキサル、3量体または重合体状のグリオ
キサル、亜硫酸水素グリオキサル、硫酸グリオキサルお
よびグリオキサルアセタールからなる群より選ばれた化
合物と反応させることを特徴とする、式(この式でR1
とR2とR3とR4とは前に与えた意味をもつ)で表わ
される1・4−ジシアノ置換されたナフタリン化合物の
製法に関するものである。
上記の反応を例えば−20℃ないし+40℃、好ましく
はO〜30℃で行う。
ハロゲン原子としてはふつ素原子、塩素原子および臭素
原子、好ましくは塩素原子が挙げられる。
アルキル基としてのR2およびR3は炭素原子1〜4個
を有するものである。塩基としては無機および有機化合
物、例えば水酸化物、アルコラードまたは第3アミンの
型にあるリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム
、セシウムまたはアンモニウムの化合物、例えば水酸化
リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリ
ウムメチラート、カリウムメチラート、ナトリウムエチ
ラート、カリウムエチラート、トリエチルアミンまたは
ピリジンが挙げられる。
溶媒としては非プロトン性またはプロトン性溶媒、例え
ば水に混和する有機溶媒例えばメタノール、エタノール
、イソプロパノール、ブタノールジオキサンおよびジメ
チルホルムアミドが挙げられる。前記の反応を水を含ま
ない有機溶媒の中で行うのが好ましい。
この溶媒としては、上記の使用する塩基が1部分または
完全に可溶性であるようなものが好ましい。原料として
使うグリオキサルは市販の水溶液例えば30または40
%水溶液の形または反応条件下でグリオキサルを遊離す
る化合物例えば3量体または重合体状のグリオキサル、
亜硫酸水素グリオキサル、硫酸グリオキサルおよびグリ
オキサルアセタールを使うことができる。
前記第1態様の範囲内では、 式 (この式でRやは水素原子、・・ロゲン原子またはアル
キル基であり、RIVは水素原子、・・ロゲン原I子ま
たはアルキル基でありそしてR3は水素原子またはハロ
ゲン原子である)で表わされるo−キシリレンジシアナ
イドをグリオキサルと反応させることから成る、式(こ
の式でRγとR蓼とRJとは前に与えた意味をもつ)で
表わされる1・4−ジシアノ置換されたナフタリンの製
造は重要である。
特に、式 (この式でRYは水素原子または・・ロゲン原子でIあ
りそしてR3は水素原子またはハロゲン原子である)で
表わされるo−キシリレンジシアナイドをグリオキサル
と反応させることから成る、式(この式でRyとR3l
とは前に与えた意味をもつ)で表わされる1・4−ジシ
アノ置換されたナフタリンの製造に興味がある。
式(1)〜(12)の範囲内では、4つの記号R,、R
2、R3またはR4あるいはそれらから導かれた対応す
る記号の1つが水素原子であるような化合物が好ましい
なお、これら記号の3つが水素原子であるような化合物
は特に重要である。さらに、式 で表わされるo−キシリレンジシアナイドをグリオキサ
ルと反応させることから成る、式で表わされる1・4−
ジシアノナフタリンの製造は特に好ましい。
前記の原料として使うo−キシリレンジシアナイドは、
相当する。
−キシリレンジハライドをアルカリ金属のシアン化物と
反応させることによつて非常に容易にそして非常に高い
収量で作られる。すなわち、o−キシリレンジシア、ナ
イトは例えば0−キシリレンジプロマイドとシアン化カ
リウムとの反応によつて70%の収率(再結晶して精製
した生成物の収率)において作られる〔これについては
J.O.HalfOrdおよびB.Weissmann
,.J.Org.Chem.、Ull649(1952
)、およびE.F.J.AtkinsOnおよびJ.F
.ThOrpe、J.Chem.SOc.、91、16
99(1907)を参照され度い〕。また、o−キシリ
レンジハライドそれ自体は公知の方法によつてo−キシ
レンの直接・・ロゲン化によつてまたはトルエンや塩化
ベンジルのハロメチル化(こうして生成した。およびp
−キシリレンジクロライドを蒸留によつて分ける)によ
つて作られる(これについては1.G.Farbeni
ndustrieAG.PB58O腐5、PBl499
8滝94、99および100を参照され度い)。前記の
本発明方法によれば、今迄に実施し難い方法によつてし
か得られなかつた化合物が好収率で簡単に製造できるば
かりでなく、例えば式(1)、(9)および(11)に
包含される新化合物も得られる。
本発明方法によつて製造できる式(1)、(9)、(1
1)および(13)の化合物は、それらを所望によりそ
れ自体公知の方法によつてけん化して相当する1・4−
ナフタリンジカルボン酸誘導体となすことによつて光学
的増白剤、けい光染料、染料およびプラスチツクの製造
用中間体として使用できる。
すなわち、ドイツ公開特許第2237874号および米
国特許第3709896号明細書にはこのような光学的
増白剤の例が挙げ6れており、またフランス特許第87
6655号明細書にはポリアミドを製造するためのナフ
タリン−1・4−ジカルボン酸の用途が記載されている
式(1)、(9)、(11)または(13)の1・4−
ジシアノ置換された化合物を相当する1・4−ジカルボ
ン酸となすには、それ自体公知の方法によリアルカリ性
または酸性けん化によつて行なわれる。
第2の態様においては、本発明は、式 〔この式でR1は水素原子または・・ロゲン原子、R2
は水素原子、ハロゲン原子またはC1〜C4アルキル基
、R3は水素原子、ハロゲン原子またはC1〜C4−ア
ルキル基であるかまたはR2とR3は一緒になつてベン
ゼン環を完成しているものとし、そしてR4は水素原子
またはハロゲン原子である〕で表わされるO−キシリレ
ンジシアナイドを塩基および溶媒の存在の下でグリオキ
サル、3量体または重合体状のグリオキサル、亜硫酸水
素グリオキサル、硫酸グリオキサルおよびグリオキサル
アセタールからなる群より選ばれた化合物と反応させ、
そして生成した反応生成物を単離しないで50℃以上の
温度で酸または塩基により加水分解し、そして場合によ
り得られた酸をアルコールによりエステル化することを
特徴とする、式(この式でZはカルボキシル基またはア
ルコキシ部分に1乃至4個の炭素原子を有するカルボア
ルコキシ基であり、R1とR2とR3とR4とは前に与
えた意味をもつ)で表わされるナフタリン化合物の製法
に関するものである。
塩基としては無機および有機化合物、例えば水酸化物、
アルコラードまたは第3アミンの型にあるリチウム、ナ
トリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムまたはアン
モニウムの化合物、例えば水酸化リチウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラート、カリ
ウムメチラート、ナトリウムエチラート、カリウムエチ
ラート、トリエチルアミンまたはピリジンが挙げられる
溶媒としては水および水と好ましくは混和する高沸点の
有機溶媒例えば50〜210℃で沸騰するもの、例えば
プロパノール、ブタノール、エチレングリコール、1・
2−プロパンジオールおよびグリセリンのような1価ま
たは多価アルコールが挙げられる。上記の酸性でけん化
するには無機酸例えば塩酸、硫酸またはりん酸あるいは
例えば酢酸やプロピオン酸のような脂肪族カルボン酸を
使う。
このけん化を水の存在の下で、好ましくは還流温度で行
う。難溶性のシアン化物には希釈剤または溶媒として氷
酢酸を使うことができる。本発明方法によれば上記の1
・4−ジカルボン酸誘導体は高純度でほとんど無色のま
ま得られる。
これら遊離カルボン酸をそれ自体公知の方法により塩、
エステル、アミドまたはハロゲン化物のような相当する
誘導体に変えることができる。この第2態様の範囲内で
は、式 (この式でR》は水素原子、ハロゲン原子またはアルキ
ル基であり、R7は水素原子、・・ロゲン原I子または
アルキル基でありそしてR3は水素原子または・・ロゲ
ン原子である)で表わされるo−キシリレンジシアナイ
ド、または式 (この式でRP水素原子または・・ロゲン原子でありそ
してRJは水素原子または・・ロゲン原子である)で表
わされるo−キシリレンジシアナイドをグリオキザール
と反応させることから成る、式または (これらの式でR》とRPとR7とRJとは前に与えた
意味をもつ)で表わされるナフタリン−1・4−ジカル
ボン酸の製造は重要である。
特に、第2態様の範囲内では、式で表わされるo−キシ
リレンジシアナイドをグリオキサルと反応させることか
ら成る、式で表わされるナフタリン−1・4−ジカルボ
ン酸の製造は興味がある。
次に実施例によつて本発明をさらに具体的に説明する。
例1 0−キシリレンジシアナイド15.6重量部と遊離する
グリオキサルの含有量が80%であるグリオキサル水和
物(3量体、3C2H202・2H20)8.5重量部
とをメタノール200容量部の中でかきまぜる。
この反応混合物に15℃でかきまぜながら窒素ガスの下
で粉末水酸化カリウム11.2重量部を少しづつ加える
。水酸化カリウムを加えた後に反応混合物を窒素ガスの
下で室温でさらに15時間かきまぜる。
次に、この淡褐色反応混合物から真空の下でメタノール
を除去し、水500容量部で希釈する。こうして析出し
た粗製の1・4−ジシアノナフタリンを吸引ろ別しそし
て水で中性になるまで洗う。こうして1・4−ジシアノ
ナフタリン11重量部(理論の61.8%)が融点17
5〜185℃の淡褐色小針状結晶として得られる。活性
炭5重量部を加えてアルコールから1回再結晶すれば、
式で表わされる化合物5.5重量部が融点204〜20
5℃の微細な針として得られる。
例2 0−キシリレンジシアナイド78重量部と遊離するグリ
オキサルの含有量が80%であるグリオキサル水和物(
3量体、3C2H202・2H20)42重量部とをメ
タノール400容量部の中でかきまぜる。
この反応混合物にO−5℃でかきまぜながら窒素ガスの
下で粉末水酸化カリウム56重量部を少しづつ加える。
水酸化カリウムを加えた後に窒素ガスの下でO〜5℃で
さらに12時間かきまぜる。
この淡褐色の反応混合物を希塩酸で中和し、メタノール
を真空の下で除き、吸引ろ別し、ろ別物を水で中性にな
るまで洗いそして真空の下で乾かす。こうして式で表わ
される1・4−ジシアノナフタリン88重量部(理論の
99%)が融点158〜168℃の淡褐色結晶性粉末と
して得られる。
この粗生成物を1・2−ジクロルエタン700容量部に
溶かし、塩化ナトリウム50重量部を加えて還流の下で
加熱する。
これにオキシ塩化りん44.5重量部を1・2−ジクロ
ルエタン50容量部に溶かしてゆつくり滴加する。次に
、この反応混合物を還流の下で5時間保持し、不溶成分
をろ去しそして真空の下で蒸発乾固する。こうして1・
4−ジシアノナフタリン67重量部(理論の75%)が
融点198〜204℃の淡褐色結晶性粉末として得られ
る。例3 4−t−ブチル−1・2−ビス−シアノメチルベンゼン
21重量部と遊離するグリオキサルの含有量が80%で
あるグリオキサル水和物(3量体、3C2H202・2
H20)8.5重量部とをメタノール80容量部の中で
かきまぜる。
この反応混合物を0〜5℃で窒素ガスの下でかきまぜ、
これに粉末水酸化カリウム11.2重量部を少しづつ加
える。水酸化カリウムを加え終つたら、窒素ガスの下で
O〜5℃でさらに5時間かきまぜる。この淡褐色の反応
混合物を希塩酸で中和し、真空下でメタノールを留去し
そして塩化メチレンで抽出する。この塩化メチレン抽出
液を水で中性になるまで洗い、硫酸ナトリウムで乾かし
そして真空下で乾くまで蒸発する。こうして黄色の油2
4重量部が得られる。これを酸化アルミニウム上でクロ
マトグラフ処理する。クロルベンゼンで溶離すれば、式
で表わされる6−t−ブチル−1・4−ジシアノナフタ
リン4重量部(理論の17%)が融点138〜143℃
の白色結晶として得られる。アルコールから2回再結晶
した後に融点148〜149℃の白色小針状結晶が得ら
れる。原料として使つた4−t−ブチル−1・2−ビス
−シアノメチルベンゼンは例えば次のようにして作られ
る。
4−t−ブチル−0−キシレン(これはB.W.Lar
nerおよびA.T.PeterslJ.Chem.S
Oc.、1952、682に記載の方法によつて作つた
)389重量部を4塩化炭素2000容量部で希釈しそ
してこれにN−プロムサクシノイミド855重量部と過
酸化ジベンゾイル5重量部とを加える。
この反応混合物を発熱反応が開始するまで還流状態にゆ
つくり加熱する。発熱反応が鎮つたら反応混合物を還流
状態に2時間保持してから室温に冷却する。析出したサ
クシノイミドを吸引ろ別しそして4塩化炭素で洗う。ろ
液を真空蒸発して4塩化炭素を除く。こうして淡褐色の
油715重量部が得られる。ガスクロマトグラムによれ
ばこの油は式で表わされる4−t−ブチル−α・α5−
ジブロム0−キシレン63.7%を含む。
この生成物を高真空下で蒸留する。沸点範囲125〜1
30℃(0.05T0rr)の区劃は融点54〜56℃
の4t−ブチル−α・α5−ジブロム−0−キシレン4
50重量部を含む。これをメタノールから1回再結晶す
れば、融点56−59℃の白色小針状結晶として得られ
る。シアン化カリウム286重量部を水1200容量部
に溶かし、これにベンジル−トリ−n−ブチルアンモニ
ウムブロマイド14重量部を相間移動触媒として加える
この反応混合物を激しくかきまぜて95℃に加熱し、加
熱を止めて融解状態の4−t−ブチル−α・α5−ジブ
ロム−0−キシレン640重量部を15分間で滴加する
。このジブロム化合物を加え終つたら反応混合物を還流
の下でさらに30分間かきまぜ、氷を使つて室温に急冷
し、塩化メチレンに溶かしそして水で中性になるまで洗
う。
塩化メチレン相を硫酸ナトリウムで乾かしそして真空下
で塩化メチレンを留去する。こうして黄褐色の油402
重量部が得られる。ガスクロマトグラムによれば、この
油は式で表わされる4−t−ブチル−1・2−ビスーシ
アノメチルーベンゼン70.4%を含む。
この生成物を高真空下で蒸留する。沸点範囲166〜1
70℃(0.08T0rr)の区劃は融点46〜48℃
の4−t−ブチル−1・2−ビスーシアノメチルーベン
ゼン230重量部を含む。これをメタノールから1回再
結晶すれば、融点48℃の淡黄色小針状結晶が得られる
。例4 4・5−ジメチル−1・2−ビス−シアノメチル−ベン
ゼン17重量部と遊離するグリオキサルの含有量が80
%であるグリオキサル水和物(3量体、3C2H202
・2H20)7.8重量部とをメタノール100容量部
中でかきまぜる。
この反応混合物にO〜5℃で窒素ガスの下でかきまぜな
がら粉末水酸化カリウム10.5重量部を少しづつ加え
水酸化カリウムを加え終つたら窒素ガスの下で0〜5℃
でさらに5時間かきまぜる。この淡褐色の反応混合物を
次に希塩酸で中和し、真空下でメタノールを除きそして
塩化メチレンで抽出する。塩化メチレン押出液を水で中
性になるまで洗い、硫酸ナトリウムで乾かしそして真空
下で乾くまで濃縮する。こうして褐色の油18重量部が
得られる。これを酸化アルミニウム上でクロマトグラフ
処理し、クロルベンゼンで溶離すれば、式で表わされる
6・7ージメチル一1・4−ジシアノナフタリン6.5
重量部(理論の34%)が融点212〜220℃゛の白
色結晶として得られる。
アルコールから2回再結晶した後に融点225〜227
℃の白色小針状結晶が得られる。原料として使つた4・
5−ジメチル−1・2ビス−シアノメチル−ベンゼンは
例えば次の反応工程によつて後述するようにして作られ
る。
(A) 5・6−ジメチル−1・4−ジヒトロープタ
ニル酸ジメチルエステル(1)アセチレンジカルボン酸
ジメチルエステル142重量部の中に先ず微量のヒドロ
キノンを加えてから、2・3−ジメチル−1・3−ブタ
ジエン90重量部を発熱反応の温度が70℃を超えない
ようにゆつくり滴加する。
この反応混合物を還流(70℃)の下に2時間保つてか
ら室温に冷却する。こうして淡黄色の油が得られる。ガ
スクロマトグラムによれば、この油は5・6−ジメチル
−1・4−ジヒドロ−フタル酸ジメチルエステル(1)
の90.9%を含む。この生成物をさらに精製しないで
反応させる。(B4・5−ジメチル−フタル酸ジメチル
エステル()上記のようにして得た5・6−ジメチル−
1・4−ジヒドロ−フタル酸ジメチルエステル(1)の
232重量部から揮発し易い成分を真空下で除きそして
これを無水酢酸400容量部で希釈する。
この反応混合物を100℃に加熱し、258.5重量部
を懸濁させる。この懸濁体にかきまぜながら、無水テト
ラヒドロフラン1000容量部に溶かした4・5−ジメ
チル−フタル酸ジメチルエステル()173重量部の溶
液を2時間で滴加する。反応混合物を還流下で3時間加
熱してから10℃に冷却する。これを氷冷しそしてかき
まぜながら、これに水59容量部と15%水酸化ナトリ
ウム溶液59容量部と水177容量部とを順次に加える
。さらに1時間かきまぜてから、生成した塩をろ別して
テトラヒドロフランで洗う。ろ液を硫酸ナトリウムで乾
かしそして真空下で乾くまで濃縮する。こうして4・5
−ジメチル−フタルアルコール()の102重量部(理
論の83%)が融点100〜103゜Cの白色結晶性粉
末として得られる。これを高真空下で昇華すれば、融点
103〜104℃の白色結晶として得られる。(D)
4・5−ジメチル−α・α2−ジブロム−0キシレン(
)塩化メチレン1000容量部に溶かした4・5−ジメ
チルフタルアルコール()の100重量部の溶液に、塩
化メチレン500容量部に溶かした3臭化りん165重
量部の溶液を室温で2時間で滴加する。
この場合に反応混合物の温度は35℃以上にならないの
がよい。この反応混合物を室温でさらに3時間かきまぜ
てから10℃に冷却しそしてこれに水500容量部を1
0分間で混合する。温度は25℃以下である。塩化メチ
レン相を分け、2Nの炭酸ナトリウム溶液で洗つて酸性
成分を除き、水で中性になるまで洗い、硫酸ナトリウム
で乾かしそして真空下で乾くまで濃縮する。こうして4
・5−ジメチル−α・α2−ジブロム−0−キシレン(
)の168重量部(理論の95%)が融点116〜12
0℃の白色結晶性粉末として得られる。これをアルコー
ルから1回再結晶すれば、融点119〜120℃の白色
小針状結晶として得られる。(04・5−ジメチル−1
・2−ビス−シアノメチル−ベンゼン(V)シアン化カ
リウム47重量部を水100容量部に溶かし、この溶液
をエタノール300容量部で希釈しそして還流状態に加
熱する。
これに粉砕した4・5−ジメチル−α・α5−ジブロム
0−キシレン95重量部を15分間で少しづつ加える。
この際に反応混合物は加熱せずに還流状態にある。次に
反応混合物を還流の下で1時間保つてから、氷で急速に
冷却し、2N塩酸で酸性にし、そして真空下でエタノー
ルを留去する。この水性懸濁体を吸引ろ過し、ろ別物を
水で中性になるまで洗う。こうして4・5−ジメチル−
1・2−ビス−シアノメチル−ベンゼン(V)の55重
量部(理論の91%)が融点95〜102℃の黄色結晶
性粉末として得られる。これをアルコールから活性炭を
使つて1回再結晶すれば、微細な淡黄色小針状結晶とし
て得られる。高真空中で昇華した後にその融点は103
〜104℃である。例5 3・4・5・6−テトラクロル−1・2−ビスシアノメ
チルーベンゼン12重量部と30%のグリオキサル水溶
液12容量部とをメタノール240容量部の中でかきま
ぜる。
反応混合物にかきまぜながら窒素ガスの下で−10℃で
粉末水酸化カリウム4.8重量部を少しづつ加える。温
度は1℃まで上昇する。水酸化カリウムを加えた後に窒
素ガスの下で10℃でさらに5時間かきまぜる。
この淡黄色反応混合物を次に2Nの塩酸で中和し、真空
下でメタノールを留去し、吸引ろ過しそしてろ別物を水
で中性になるまで洗う。こうして式で表わされる5・6
・7・8−テトラクロル−1・4−ジシアノナフタリン
9重量部(理論の70%)が融点215〜220℃の淡
褐色結晶性粉末として得られる。
アルコールから活性炭を使つて2回再結晶すれば、融点
221〜222℃の白色小針状結晶が得られる。原料と
して使つた3・4・5・6−テトラクロル−1・2−ビ
スーシアノメチルーベンゼンは例えば次のようにして作
られる。
3・4・5・6−テトラクロル−α・α′−ジブロム−
0−キシレン160重量部をベンゼン300容量部に加
熱して溶かし、これをメタノール600容量部で希釈し
そして還流状態に加熱する。
これに激しくかきまぜながらシアン化ナトリウム41.
2重量部を15分間で少しづつ加える。シアン化ナトリ
ウムを加え終つたら反応混合物を還流の下でさらに1時
間かきまぜてから氷を使つてO℃に急冷し、2Nf)塩
酸400容量部で酸性にする。こうして生成した黄色の
懸濁体からメタノールとベンゼンとを真空下で留去し、
吸引ろ過しそしてろ別物を水で中性になるまで洗う。こ
うして式で表わされる3・4・5・6−テトラクロル−
1・2−ビス−シアノメチル−ベンゼン110重量部(
理論の94%)が融点182〜196℃の黄色結晶性粉
末として得られる。
活性炭25重量部を使つてクロルベンゼンから2回再結
晶すれば融点227〜229℃の黄色針状結晶32重量
部が得られる。
原料として使つた3・4・5・6−テトラクロル−α・
α5−ジブロム−0−キシレンはDASl5686O7
号およびUS27O2825号明細書に記載の方法によ
つてo−キシレンから作られる。
例6 2・3−ビス−シアノメチル−ナフタリン20重量部と
遊離するグリオキザールの含有量が80%であるグリオ
キサル水和物(3量体、3C2H202・2H20)8
.5重量部とをメタノール300容量部とジメチルスル
ホキシド50容量部との混合物中でかきまぜる。
反応混合物にO〜5℃で窒素ガスの下でかきまぜながら
粉末水酸化カリウム11,2重量部を少しづつ加える。
水酸化カリウムを加え終つたら、室温で窒素ガスの下で
さらに24時間かきまぜる。
この淡褐色反応混合物を次に2Nの塩酸200容量部で
酸性となし、真空下でメタノールを留去し、水100容
量部で希釈し、吸引ろ過しそしてろ別物を水で中性にな
るまで洗う。こうして式で表わされる1・4−ジシアノ
アントラセン22.7重量部(理論の100%)が融点
190〜225℃の褐色結晶性粉末として得られる。
この粗生成物を塩化メチレンに溶かし、不溶成分をろ去
し、活性炭で脱色しそしてクロルベンゼンから再結晶す
る。クロルベンゼンから2回再結晶すれば融点264〜
265゜Cの黄色針状結晶が得られる。原料として使つ
た2・3−ビス−シアノメチル−ナフタリンは論文〔W
.RiedおよびH.BOdem,.Ber.、89、
708〜7】2(1956)〕に記載の方法により作ら
れる。
例70−キシリレンジシアナイド31.2重量部と遊離
するグリオキサルの含有量が80%であるグリオキサル
水和物(3量体、3C2H202・2H20)17重量
部とをメタノール200容量部中でかきまぜる。
この反応混合物にO〜5℃で窒素ガスの下でかきまぜな
がら粉末のナトリウムメチラート21.6重量部を少し
づつ加える。ナトリウムメチラートを加え終つたら窒素
ガスの下でO〜5℃でさらに5時間かきまぜる。
この淡褐色反応混合物を次にエチレングリコール200
容量部で希釈し、粉砕した水酸化カリウム56重量部を
加えて窒素ガスの下でゆつくり190℃に加熱する。こ
うしてメタノールを留去し、また80℃でアンモニアが
発生する。窒素ガスの下で185〜190℃で15時間
かきまぜた後に反応混合物を約100℃に冷却しそして
水1000容量部を加える。こうして生成した暗褐色の
透明な溶液を蒸気浴上で活性炭15重量部で脱色しそし
て濃塩酸150容量部で酸性となす。こうして析出した
酸を熱時に吸引ろ別し、このろ別物を水で中性になるま
で洗う。こうしてナフタリン−1・4−ジカルボン酸3
0重量部(理論の69%)が融点310〜315℃の淡
黄色結晶性粉末として得られる。例8 例7において粉末のナトリウムメチラート21.6重量
部の代りに粉末の水酸化カリウム22.4重量部を使う
以外は同様に行う。
こうしてナフタリン−1・4−ジカルボン酸29重量部
(理論の67%)が融点310〜315℃の淡黄色結晶
性粉末として得られる。
例94−クロル−1・2−ビス−シアノメチル−ベンゼ
ン38重量部と遊離するグリオキサルの含有量が80%
であるグリオキサル水和物(3量体、3C2H202・
2H20)17重量部とをメタノール150容量部の中
でかきまぜる。
反応混合物に窒素ガスの下でかきまぜながら0〜5℃で
粉末水酸化ナトリウム16重量部を少しづつ加える。水
酸化ナトリウムを加えた後に窒素ガスの下で0〜5℃で
さらに5時間かきまぜる。この淡褐色反応混合物を次に
80%硫酸200容量部と氷酢酸80容量部と混合して
窒素ガスの下でゆつくり140℃に加熱する。こうして
メタノールを留去する。窒素ガスの下で140〜150
℃で5時間かきまぜた後に反応混合物を約100℃に冷
却しそして水500容量部を加える。生成した沈殿を吸
引ろ別して水で中性になるまで洗い、水500容量部中
に採取しそして30%水酸化ナトリウム溶液60容量部
と混合する。この暗褐色溶液を蒸気浴上で活性炭15重
量部で脱色しそして濃塩酸150容量部で酸性にする。
こうして析出した酸を熱時に吸引ろ別し、ろ別物を水で
中性になるまで洗う。こうして式で表わされる6−クロ
ル−ナフタリン−1・4−ジカルボン酸34重量部(理
論の68%)が融点278〜280℃の淡褐色結晶性粉
末として得られる。
氷酢酸から1回再結晶すれば融点281〜283℃の淡
黄色小針状結晶として得られる。
原料として使つた4−クロル−1・2−ビスシアノメチ
ル−ベンゼンは論文(A.S.Dey.A.ROsOw
sky′およびE.J.MOdest.J.Org.C
hem.、1970、536〜9)に記載の方法により
作られる。例10 4−t−ブチル−1・2−ビス−シアノメチルベンゼン
106重量部と遊離するグリオキサルの含有量が80%
であるグリオキサル水和物(3量体、3C2H202・
2H20)42重量部とをメタノール400容量部中で
かきまぜる。
この反応混合物に窒素ガスの下でかきまぜながら0〜5
℃で粉末水酸化カリウム56重量部を少しづつ加える。
水酸化カリウムを加え終つた後に窒素ガスの下で0〜5
゜Cでさらに5時間かきまぜる。この淡褐色反応混合物
をエチレングリコール250容量部で希釈し、粉末の水
酸化カリウム84重量部を加えて窒素ガスの下でゆつく
り190℃に加熱する。こうしてメタノールを留去し、
またアンモニウアが80℃で発生する。反応混合物を窒
素ガスの下で185〜190℃で5時間かきまぜた後に
例7に記載したように処理する。こうして式で表わされ
る6−t−ブチル−ナフタリン−1・4−ジカルボン酸
89重量部(理論の65%)が融点276〜279℃の
淡褐色結晶性粉末として得られる。
氷酢酸から活性炭を使つて1回再結晶した後に融点28
6〜288℃の淡黄色の小針状結晶が得られる。
原料として使つた4−t−ブチル−1・2−ビスーシア
ノメチルーベンゼンは例3に記載したようにして作られ
る。
例11 4・5−ジメチル−1・2−ビス−シアノメチル−ベン
ゼン18.4重量部と遊離するグリオキサルの含有量が
80%であるグリオキサル水和物(3量体、3C2H2
02・2H20)8.4重量部とをメタノール100容
量部中でかきまぜる。
この反応混合物に窒素ガスの下でかきまぜながらO〜5
℃で粉末水酸化カリウム11,2重量部を少しづつ加え
る。水酸化カリウムを加えた後に窒素ガスの下でO〜5
℃でさらに5時間かきまぜる。
この淡褐色反応混合物をエチレングリコール100容量
部で希釈し、粉末の水酸化カリウム28重量部を加えて
窒素ガスの下で190℃までゆつくり加熱する。こうし
てメタノールを留去し、また80℃でアンモニアが発生
する。反応混合物を窒素ガスの下で185〜190℃で
5時間かきまぜた後に例7に記載したようにして処理す
る。こうして式で表わされる6・7ージメチルーナフタ
リン一1・4−ジカルボン酸7.5重量部(理論の31
%)が融点268〜280℃の淡褐色結晶性粉末として
得られる。
活性炭を使つて氷酢酸から1回再結晶した後に融点28
8〜291℃の淡黄色の小針状結晶が得られる。
原料として使つた4・5−ジメチル−1・2ビス−シア
ノメチル−ベンゼンは例4に記載したようにして作られ
る。
例12 3・4・5・6−テトラクロル−1・2−ビスシアノメ
チル−ベンゼン12重量部と30%グリオキサル溶液1
2容量部とをメタノール240容量部中でかきまぜる。
この反応混合物を窒素ガスの下でかきまぜながら−10
℃で粉末の水酸化カリウム4.8重量部を少しづつ加え
る。こうして温度は−1℃にまで上昇する。水酸化カリ
ウムを加え終つたら窒素ガスの下で10℃でさらに5時
間かきまぜる。
この淡褐色反応混合物に80%硫酸80容量部と氷酢酸
15容量部とを加えて、窒素ガスの下でゆつくり140
℃まで加熱する。こうしてメタノールを留去する。反応
混合物を窒素ガスの下で140〜150℃で5時間かき
まぜた後に約100℃に冷却しそして水200容量部を
加える。こうして析出した沈殿を吸引ろ別し、水で中性
になるまで洗いそして100℃で真空乾燥する。こうし
て式で表わされる5・6・7・8−テトラクロル−ナフ
タリン−1・4−ジカルボン酸12重量部(理論の85
%)が融点285〜290℃の褐黒色結晶性粉末として
得られる。この粗生成物を水200容量部中に採取しそ
して30%水酸化ナトリウム水溶液30容量部と混合す
る。
この暗褐色溶液を蒸気浴上で活性炭5重量部で脱色しそ
して濃塩酸100容量部で酸性となす。こうして析出し
た酸を熱時に吸引ろ別し、ろ別物を水で中性になるまで
洗う。氷酢酸から2回再結晶すれば融点319〜321
℃の白色小針状結晶2重量部が得られる。原料として使
つた3・4・5・6−テトラクロル−1・2−ビスーシ
アメチルーベンゼンは例5に記載したようにして作られ
る。
例13 2・3−ビス−シアノメチル−ナフタリン40重量部と
遊離するグリオキサルの含有量が80%のグリオキサル
水和物(3量体、3C2H202・2H20)17重量
部とをメタノール600容量部とジメチルスルホキシド
100容量部との混合物中でかきまぜる。
この反応混合物に窒素ガスの下でかきまぜながらO〜5
℃で粉末水酸化カリウム22.4重量部を少しづつ加え
る。水酸化カリウムを加えた後に窒素ガスの下で室温で
さらに24時間かきまぜる。この淡褐色反応混合物を2
Nの塩酸200容量部で酸性となし、真空下でメタノー
ルを除き、水200容量部で希釈し、吸引ろ過しそして
ろ別物を水で中性になるまで洗う。この湿つたろ別物を
エチレングリコール300容量部中に採取し、粉末の水
酸化カリウム36重量部を加えて窒素ガスの下でゆつく
り180℃に加熱する。
こうして水を留去し、また80℃でアンモニアが発生す
る。反応混合物を窒素ガスの下で170〜180℃で5
時間かきまぜた後に例7に記載したようにして処理する
。こうして式で表わされるアントラセン−1・4−ジカ
ルボン酸29重量部(理論の55%)が融点301〜3
02℃の黄赤色結晶性粉末として得られる。活性炭を使
つて氷酢酸から1回再結晶すれば、融点303〜304
℃の黄赤色の小針状結晶が得られる。原料として使つた
2・3−ビス−シアノメチルナフタリンは2・3−ジメ
チル−ナフタリンから論文〔W.RiedおよびH.B
Odem,.Ber.、89、708〜712(195
6)〕に記載の方法によつて作られる。
アントラセン−1・4−ジカルボン酸15重量部をクロ
ルベンゼン200容量部とジメチルホルムアミド0.5
容量部との混合物中でかきまぜる。
反応混合物を還流状態に加熱し、これに塩化チオニル2
0重量部を添加する。こうして透明な溶液が生成する。
1時間還流した後に余分の塩化チオニルをクロルベンゼ
ン約100容量部と共に留去してから、反応混合物を室
温に冷却する。
これにエタノール100容量部を加え、生成した黄色の
透明な溶液を還流の下で1時間加熱してから真空下で乾
くまで濃縮する。活性炭を使つてエタノールから1回再
結晶すれば、式で表わされるアントラセン−1・4−ジ
カルボン酸ジエチルエステル12重量部(理論の66%
)が融点99〜100℃の黄色の長針状結晶として得ら
れる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔この式でR_1は水素原子またはハロゲン原子、R_
    2は水素原子、ハロゲン原子またはC_1〜C_4−ア
    ルキル基、R_3は水素原子、ハロゲン原子またはC_
    1〜C_4−アルキル基であるかまたはR_2とR_3
    は一緒になつてベンゼン環を完成しているものとし、そ
    してR_4は水素原子またはハロゲン原子である〕で表
    わされるO−キシリレンジシアナイドを塩基および溶媒
    の存在の下で50℃以下の温度でグリオキザル、3量体
    または重合体状のグリオキザル、亜硫酸水素グリオキザ
    ル、硫酸グリオキザルおよびグリオキザルアセタールか
    らなる群より選ばれた化合物と反応させることを特徴と
    する、式▲数式、化学式、表等があります▼(この式で
    R_1とR_2とR_3とR_4とは前に与えた意味を
    もつ)で表わされる1・4−ジシアノ置換されたナフタ
    リン化合物の製法。 2 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔この式でR_1は水素原子またはハロゲン原子、R_
    2は水素原子、ハロゲン原子またはC_1〜C_4−ア
    ルキル基、R_3は水素原子、ハロゲン原子またはC_
    1〜C_4−アルキル基であるかまたはR_2とR_3
    は一緒になつてベンゼン環を完成しているものとし、そ
    してR_4は水素原子またはハロゲン原子である〕で表
    わされるO−キシリレンジシアナイドを塩基および溶媒
    の存在の下でグリオキザル、3量体または重合体状のグ
    リオキザル、亜硫酸水素グリオキザル、硫酸グリオキザ
    ルおよびグリオキザルアセタールからなる群より選ばれ
    た化合物と反応させ、そして生成した反応生成物を単離
    しないで50℃以上の温度で酸または塩基により加水分
    解し、そして場合により得られた酸をアルコールにより
    エステル化することを特徴とする、式▲数式、化学式、
    表等があります▼ (この式でZはカルボキシル基またはアルコキシ部分に
    1乃至4個の炭素原子を有するカルボアルコキシ基であ
    り、R_1とR_2とR_3とR_4とは前に与えた意
    味をもつ)で表わされるナフタリン化合物の製法。
JP50136427A 1974-11-14 1975-11-14 1,4−ジ置換されたナフタリン化合物の製法 Expired JPS5913496B2 (ja)

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ES442578A1 (es) 1977-07-16
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