JPS5911975B2 - 磁気録音再生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は通常の音声信号の他に曲間の頭出しやオートリ
ピート等に使用するキュー信号が記録されている磁気テ
ープを使用する磁気録音再生装置に係り、キュー信号の
みを消去したり通常の音声信号が記録されていない部分
にキュー信号を容易 。

に記録したりすることができるようにすることを目的と
するものである。以下、本発明の磁気録音再生装置につ
いて一実施例の図面とともに説明する。

図において、１は通常の音声信号とキュー信号とが同一
のトラックに記録された磁気テープであり、録音再生時
には５ 矢印の方向に定速走行されるものである。２は
定速走行される磁気テープ１の最も下流側に設けられた
再生用の磁気ヘッドであり、この磁気ヘッド２によつて
再生された信号は再生増幅回路３を介して出力端子４に
導かれるように構成されている。

１０５は再生用磁気ヘッド２に対して磁気テープ１の上
流側に設けられた録音用の磁気ヘッドであり、この磁気
ヘッド５はキュー信号入力端子６に印加されたキュー信
号や音声信号入力端子Ｔに印加された音声信号を増幅す
る増幅回路８の出力端に接１５続されている。

９は録音用の磁気ヘッド５に対して磁気テープ１の上流
側に設けられた消去用の磁気ヘッドであり、この磁気ヘ
ッド９は録音再生切換スイッチ１０を介してバイアス発
振器１１の出力端に接続されている。

１２は消去用の磁気ヘツフｏ ド９に対して更に磁気テ
ープ１の上流側に設けた録音信号検出用の磁気ヘッドで
あり、この磁気ヘッド１２で検出された信号は増幅回路
１３で増幅され遅延回路１４に印加されるように構成さ
れている。

そして遅延回路１４の出力端は遅延回路ノ５１４の出力
よりキュー信号成分のみを取出すフィルター１５に接続
され、このフィルター１５によつて検出されたキュー信
号成分はダ゛イオード１６で整流されコンデンサＩＴで
積分された後コレクタが抵抗１８を介して＋Ｂ電源に接
続されている１０スイッチング用トランジスタ１９のベ
ースに印加されるように構成されている。２０はコレク
タがバイアス発振器１１の出力端に接続され、エミッタ
がスイッチ２１を介して消去用の磁気ヘッド９に接続さ
れたスイッチング用のトランジスタであ１５り、ベース
は上記トランジスタ１９のエミッタに接続されている。

又、遅延回路１４の出力端は更に遅延回路２２の入力端
に接続され、遅延回路２２の出力端は遅延回路２２の出
力より音声信号成分のみを取出すフイルタ一２３の入力
端に接続されている。そして、フイルタ一２３によつて
検出された音声信号成分はダイオード２４によつて整流
されコンデンサ２５によつて積分された後コレクタが抵
抗２６を介して＋Ｂ電源に接続されているスイツチング
用トランジスタ２７のベースに印加されるように構成さ
れている。２８はコレクタが録音信号増幅回路８の出力
端に接続されたスイツチング用のトランジスタであり、
エミツタは直接アースされベースは上記スイツチング用
トランジスタ２７のエミツタに接続されている。

２９は切換スイツチ１０と互に連動する録音再生切換ス
イツチであり、一端はバイアス発振器１１の出力端に接
続され、他端はコンデンサ３３を介して録音用の磁気ヘ
ツド５に接続されている。

３０，３１は互に連動するキユ一信号録音用の操作スイ
ツチであり、操作スイツチ３０は録音再生切換スイツチ
２９に対して並列に接続され操作スイツチ３１はキユ一
信号入力端子６と録音信号増幅回路８の入力端との間に
接続されている。

上記実施例において磁気テープ１が矢印の方向に走行さ
れると、ここに記録された信号はそれぞれ録音信号検出
用の磁気ヘツド１２及び再生用の磁気ヘツド２によつて
再生される。

再生用の磁気ヘツド２によつて再生された信号は増幅回
路３で増幅され出力端子４に導かれる。そして、録音信
号検出用の磁気ヘツド１２によつて再生された信号はス
イツチ３２がオンしているときには増幅回路１３で増幅
され遅延回路１４で遅延されて、キユ一信号成分のみを
取出すフイルタ一１５に印加される。したがつて、フイ
ルタ一１５の出力端にはキユ一信号成分のみが取出され
これがダイオード１６で整流されコンデンサ１７で積分
されてスイツチング用トランジスタ１９のベースに印加
される。その結果、スイツチング用トランジスタ１９は
磁気ヘツド１２によつて再生され、遅延回路１４によつ
て遅延された信号中にキユ一信号成分がある期間だけオ
ンすることになり、これに同期してスイツチング用トラ
ンジスタ２０もオンすることになる。一方、遅延回路１
４によつて遅延された信号は更に遅延回路２２に印加さ
れ、ここで遅延されて音声信号成分のみを取出すフイル
タ一２３に印加される。

したがつて、フイルタ一２３の出力端には遅延された音
声信号成分が取出され、これがダイオード２４で整流さ
れコンデンサ２５で積分されてスイツチング用トランジ
スタ２７のベースに印加される。その結果スイツチング
用トランジスタ２７は磁気ヘツド１２によつて再生され
遅延回路１４，２２によつて遅延された信号中に音声信
号成分がある期間だけオンすることになり、これに同期
してスイツチング用トランジスタ２０もオンすることに
なる。ところで今、録音再生切換スイツチ１０，２９が
再生側に切換えられオフの状態にあるとするとバイアス
発振回路１１の出力が録音用の磁気ヘツド５や消去用の
磁気ヘツド９に何ら印加されないのであるがスイツチ３
２、スイツチ２１を共にオンにしておけば磁気ヘツド１
２によつて再生され、遅延回路１４によつて遅延された
信号中にキユ一信号成分がある期間だけバイアス発振回
路１１の出力をスイツチング用トランジスタ２０、スイ
ツチ２１を介して消去用の磁気ヘツド９に印加すること
ができるため遅延回路１４の遅延時間を磁気テープ１が
磁気ヘツド１２から磁気ヘツド９の位置まで走行される
時間に合致させておけば磁気テープ１に記録されたキユ
一信号のみを選択的に消去することができるものである
。

又、この状態で操作スイツチ３０，３１をオンにすると
バイアス発振回路１１の出力がスイツチ３０、コンデン
サ３３を介して録音用の磁気ヘツド５に印加され、キユ
一信号入力端子６に印加されたキユ一信号がスイツチ３
１、増幅回路８を介して録音用の磁気ヘツド５に印加さ
れるため録音用の磁気ヘツド５によつてキユ一信号の録
音が可能であるが録音信号増幅回路８の出力端に接続さ
れたスイツチング用トランジスタ２８が磁気ヘツド１２
によつて再生され、遅延回路１４，２２によつて遅延さ
れた信号中に音声信号成分がある期間にオンするため遅
延回路２２の遅延時間を磁気テープ１が消去用の磁気ヘ
ツド９から録音用の磁気ヘツド５の位置まで走行される
時間に合致させれば磁気テープ１に音声信号の記録され
ていない部分にのみキユ一信号を記録することができる
ものである。

このように、上記実施例によれば録音再生切換スイツチ
１０，２９が再生側に切換えられ、オフの状態にあると
きにスイツチ３２をオンにしスイツチ２１や操作スイツ
チ３０，３１をオンすることにより磁気テープ１に記録
されたキユ一信号のみを消去したり、磁気テープ１の音
声信号が記録されていない部分のみを検知してここにキ
ユ一信号を録音したりすることができるものである。

尚、上記実施例において、通常の録音、再生状態を得る
ときにはスイツチ３２をオフにし、録音、再生切換スイ
ツチ１０，２９をそれぞれ録音側、再生側に切換えれば
良い。すなわち、スイツチ３２をオフにすればスイツチ
ング用トランジスタ２０，２８は常にオフの状態にあり
、したがつて、録音再生切換スイツチ１０，２９を録音
側に切換えオンの状態にしたときにはバイアス発振回路
１１の出力が常時、録音用の磁気ヘツド５や消去用の磁
気ヘツド９に印加されることになり、磁気テープ１に記
録された信号は全て消去用の磁気ヘツド９で消去され新
たに音声信号入力端子７に印加された音声信号あるいは
キユ一信号入力端子６に印加されたキユ一信号が録音用
の磁気ヘツド５によつて磁気テープ１に記録されるもの
である。本発明は以上のように通常の録音、再生時に使
用する磁気ヘツドに対して磁気テープの上流側に消去ヘ
ツドを設け、この消去ヘツドのさらに上流側に録音信号
検出用の磁気ヘツドを設け、この録音信号検出用の磁気
ヘツドの出力からキユ一信号を選別する第１の回路と、
音声信号を選別する第２の回路を設け、再生動作時に前
記第１の回路によるキユ一信号有の出力を受け前記消去
ヘツドを動作させてそのキユ一信号を消去する回路を設
けたことにより、再生時にキユ一信号のみを簡単に消去
することができるものである。さらに再生動作時に前記
第２の回路による音声信号の無い区間の検出出力を受け
前記録音再生時に使用するヘツドを動作させてその区間
にキユ一信号を録音する回路を設けたことにより、音声
信号の無い部分を検出してそこに自動的にキユ一信号を
録音することも可能であるなど、キユ一信号の録音、消
去が極めて簡単にできる便利な磁気録音再生装置が実現
できる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の磁気録音再生装置における一実施例の概略
電気的結線図である。 １・・・・・・磁気テープ、２・・・・・再生用の磁気
ヘツド、５・・・・・・録音用の磁気ヘツド、９・・・
・・・消去用の磁気ヘツド、１２・・・・・・録音信号
検出用の磁気ヘツド、３，８，１３・・・・・・増幅回
路、１４，２２・・・・・遅延回路、１５，２３・・・
・・・フイルタ一 １６，２４・・・・・・整流用ダイ
オード、１７，２５・・・・・・コンデンサ、１９，２
０，２７，２８・・・・・・スイツチング用トランジス
タ、１１・・・・・・バイアス発振回路、１０，２９・
・・・・・録音再生切換スイツチ、２１，３２・・・・
・・スイツチ、３０，３１・・・・・・操作スイツチ、
６・・・・・・キユ一信号入力端子、７・・・・・・音
声信号入力端子。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 通常の録音再生時に使用する磁気ヘッドに対して磁
   気テープの上流側に消去ヘッドを設け、この消去ヘッド
   のさらに上流側に録音信号検出用の磁気ヘッドを設け、
   この録音信号検出用の磁気ヘッドの出力からキュー信号
   を選別する第１の回路と、音声信号を選別する第２の回
   路を設け、再生動作時に前記第１の回路によるキュー信
   号有の出力を受け前記消去ヘッドを動作させてそのキュ
   ー信号を消去する回路と、再生動作時に前記第２の回路
   による音声信号の無い区間の検出出力を受け前記録音再
   生時に使用する磁気ヘッドを動作させてその区間にキュ
   ー信号を録音する回路を設けた磁気録音再生装置。