JPH0132222Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動選曲に用いられる録音ミユートス
イツチと選曲スイツチとを兼用できるようにした
テープレコーダの自動選曲装置に関する。

テープレコーダにおいてテープの曲と曲との間
の無信号部分を検出し、任意の曲を自動的に選曲
できるようにしているものがある。この場合、例
えば２番目の曲を選曲しようと思うときには、選
曲ボタンを二度押圧し選曲回路のカウンタをカウ
ント動作させる必要がある。又曲を録音するとき
には、曲と曲との間に前記無信号部分を作成する
ためミユートスイツチをオンさせ、録音信号をミ
ユートする必要がある。

本考案はこれらミユートスイツチと選曲スイツ
チとを一つのスイツチで兼用できるようにしたテ
ープレコーダの自動選曲装置を提供するもので、
以下図面に従つて説明をする。

１はマイクロフオン、２はテープ３に信号を録
音し、あるいは再生する磁気ヘツドで、ミユート
用のトランジスタ４が並列接続されている。５は
磁気ヘツド２又はマイクロフオン１からの音声信
号を増幅する増幅回路、６はスピーカ、７は選曲
回路で、カウンタ、比較回路等を有し、端子８よ
りパルス信号が加えられるごとに前記カウンタが
カウントされ、又端子９には曲と曲との間の無信
号により発生されるパルス信号が加えられ、前記
二つのパルス信号は比較され、双方のパルス信号
数が一致すると、端子１０より信号を生じる。１
１は前記選曲回路７よりの信号にてオンされるト
ランジスタ、１２は前記トランジスタ１１がオン
されることによつて励磁され、早送り又は巻戻し
状態を解除し、再生状態にするプランジヤー、１
３，１４，１５は録再切換スイツチ、１６は押圧
力を加えたときのみオンされる選曲兼ミユートス
イツチである。

次に本考案の動作について説明をする。先ずテ
ープ３に音楽等を録音するには、録再切換スイツ
チ１３，１４，１５を図示の録音端子Ｒ側に切換
える。斯る状態で録音するべき音声信号（音楽）
をマイクロフオン１に入力すると、音声信号は録
再切換スイツチ１３を通つて増幅回路５によつて
増幅され、さらに録再切換スイツチ１４を介して
磁気ヘツド２に加えられ、テープ３に録音され
る。一曲分の音楽の演奏が終了した後、テープ３
に無信号部を作成する必要があるときは、選曲兼
ミユートスイツチ１６をオンさせる。すると選曲
兼ミユートスイツチ１６、録再切換スイツチ１５
を介してトランジスタ４のベースにバイアス電圧
が加えられ、該トランジスタ４をオンさせる。す
ると磁気ヘツド２に加えられるべき音声信号はト
ランジスタ４によつて側路され、磁気ヘツド２に
加えられないので、テープ３には音声信号が録音
されず無信号部を形成することが出来る。前記選
曲兼ミユートスイツチ１６をオフさせるとトラン
ジスタ４はオフされ、再び磁気ヘツド２に音声信
号が加えられ次の曲が録音される。

今まで録音されていた音楽等を再生するには録
再切換スイツチ１３，１４，１５を図示と異なる
再生端子Ｐ側に切換える。するとテープ３に録音
されている音楽等は磁気ヘツド２にて音声信号と
して取り出され、録再切換スイツチ１３を介して
増幅回路５に加えられ増幅された後、録再切換ス
イツチ１４を介してスピーカ６に加えられ、該ス
ピーカ６を駆動し、音楽等の再生を行う。

ところで、再生するにあたつて例えば３番目に
録音されている曲を再生したいときがある。斯る
場合には選曲兼ミユートスイツチ１６を３回オン
させる。前記選曲兼ミユートスイツチ１６をオン
させるごとに発生されるパルス信号は図示と異な
る状態にある録再切換スイツチ１５を経て選曲回
路７の端子８に加えられカウンタを３つカウント
する。斯る状態で例えば早送りボタンを押すと、
スイツチ１７がオンする。そしてこのとき磁気ヘ
ツド２はテープ３に軽く接しているので、テープ
３に信号が録音されている限り、磁気ヘツド２よ
り信号を生じる。その信号は録再切換スイツチ１
３、増幅回路５、録再切換スイツチ１４及びこの
ときオンされるスイツチ１７を経て選曲回路７の
端子９に信号が加えられるが、磁気ヘツド２がテ
ープ３の無信号部にくると、磁気ヘツド２より信
号は生ぜず、従つてそれまで端子９に加えられて
いた信号も零となり、恰もパルス信号が加えられ
たのと同様の現象を呈し、前記と異なるカウンタ
をカウントする。そして最初のを含めて３つ目の
無信号部を検出すると、選曲回路７の端子１０よ
り信号を生じ、トランジスタ１１をオンし、プラ
ンジヤー１２を励磁する。すると早送り状態が解
除され再生状態となる。

本考案のテープレコーダの自動選曲装置は、上
述した如く磁気ヘツドに加えられる信号をミユー
トするトランジスタの制御電極と、選曲回路のカ
ウント信号を加える端子とを録再切換スイツチに
て切換えるようにしたので、一つの選曲兼ミユー
トスイツチで無信号を形成する場合のミユート動
作と再生する曲の選択動作とを行なうことができ
実用的なものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案のテープレコーダの自動選曲装置の
ブロツク図である。 ２……磁気ヘツド、３……テープ、４……トラ
ンジスタ、７……選曲回路、１２……プランジヤ
ー、１３，１４，１５……録再切換スイツチ、１
６……選曲兼ミユートスイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 磁気ヘツドに供給される信号をミユートするト
   ランジスタと、曲数選択用の端子に供給されるパ
   ルス信号数及び高速再生時テープの無信号部によ
   り発生されるパルス信号数をカウントし一致した
   ときに出力信号を生じる選曲回路と、録再切換ス
   イツチにて切換えられ前記トランジスタの制御電
   極又は選曲回路の曲数選択用の端子に接続され録
   音信号のミユート及び曲番数の設定する共通の選
   曲兼ミユートスイツチとよりなり、録再切換スイ
   ツチを録音側に切換えたとき、選曲兼ミユートス
   イツチを閉成し前記トランジスタをオンすること
   により、磁気ヘツドに供給される信号をミユート
   し、テープに録音される曲と曲との間に無信号部
   を形成し、前記録再切換スイツチを再生側に切換
   えたとき、選曲兼ミユートスイツチを選曲する曲
   番数オンすることにより設定する曲番数の、パル
   ス信号を発生させ、選曲する曲番を設定し、高速
   再生時に前記無信号部より生じ選曲回路に供給さ
   れるパルス信号数が前記選曲する曲番数に一致し
   たとき、該選曲回路から信号を生じプランジヤー
   を動作させ、高速再生から通常の再生に切換える
   ことを特徴とするテープレコーダの自動選曲装
   置。