JPS5911727Y2 - ボタンホ−ル押え具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はボタンホールを作るときその周縁の縁取り縫い
を手動で切換えて使用するボタンホール押え具に関し、
それらの作業を容易・迅速、かつ正確に行ない得る新規
な装置を提供することを目的とする。

従来のこの種のボタンホール押え具は、針落穴を有する
押え主体にスライド自在に嵌合しているガイド枠そのも
のの上にボタンを直接載置し前記押え主体とストッパー
とで該ボタンを挾さんでその径を計測し、その位置にス
トッパーを固定して該ボタンを取脱した後、その押え主
体とストッパーとが突当る範囲で前記ガイド枠をスライ
ドさせながら当該作業をしている。

それ故、ボタンの径を計測するのにストッパーを螺子で
ガイド枠に固定しなければならないので作業が極めて煩
らわしくて非能率的であり、さらに、このような手順で
ボタンホール周縁の縁取り縫を行った場合、ストッパー
の固定が緊いため該ストッパーと押え主体とが当接した
とき、いわゆるダンゴ縫いの現象が生じて作業精度を著
しく低下させている。

本考案は、上記従来技術の構造上の欠点を除去し、使用
上の難点を解消して、上述した目的を達戒せんとするも
のである。

以下、本考案を図示せる実施例に従って順次説明すると
下記の通りである。

Ａは、ボタンホール押え具であって、押え主体ａがガイ
ド枠ｂにスライド自在に嵌合されて構戊される。

押え主体ａは、押え板１とホルダー２とからなり、押え
板１の両側１ａ，ｌａがガイド枠ｂに嵌合して、その前
方中央には針落部３が切欠かれ、かつ、両側１ａの前端
１ｂは後述する可動ストッパー４と当接するよう形威さ
れている。

ガイド枠ｂは、土体５と載置台６とが一体に形或されて
いる。

主体５は、その床面５ａに上記針落部３と略同巾の巾を
有する長孔７があけられ、その両側はコ字状の嵌合部５
ｂに折曲げられ上記押え板１の両側１ａ，ｌａを嵌合す
るよう構戊されるが、その嵌合部５ｂの一方は基端側か
ら上記押え板１の前後長と略同長の天壁５Ｃのみを残し
て他は側壁５ｄから外側に折曲げられて延長し載置台６
を一体に形或する。

載置台６はボタン８を載置するに充分な巾を有し、その
巾の略中央に長手方向の長孔９があけられ、その基端両
側に二つの固定ストッパー１０が立設されている。

そして、該長孔９内には可動ストッパー１１の突出部１
１ ａが嵌大してその下端を該載置台６の裏面において
上記固定ストッパー１０側に附勢するよう張設されるコ
イルバネ１２に引掛けられている。

可動ストッパー１１の固定ストッパー１０に対向する部
位は弧状１ｌ ｂに形威され、それらの間にボタン８を
扶持するようになる。

そして、該可動ストッパー１１の主体５に対向する部位
は載置台６面から主体５の側壁５ｄに倣うよう略逆Ｌ字
状に形或され、その下端面１１ Ｃが主体５の床面５ａ
に接合するよう構或されている。

可動ストッパー１１のうち略逆Ｌ字状に形威されている
部分の可動ストッパー４はジュラコン等の弾性体で構或
される。

その構戒方法は可動ストッパー１１全体を弾性体にする
場合、或いは、略逆Ｌ字状の可動ストッパー４のみ部分
的に弾性体にする場合等いずれを選定してもよい。

１３はガイド枠ｂの底面に貼着した摩擦部材、１４は糸
掛片である。

以上述べたように、本考案においては、針落部が形威さ
れる押え主体とスライド自在に嵌合しているガイド枠の
一側にボタン載置台を設け、該載置台にボタンを扶持す
る固定ストッパーを立設すると共に該載置台面の長平方
向にあけた長穴に沿い上記固定ストッパーとの間隔が拡
縮自在になるよう可動ストッパーを設け、該可動ストッ
パーの一端を上記ガイド枠内に臨ませてこれを上記押え
主体の端面と当接できるようボタンホール押え具を構或
したので、ボタンの径長の如何に拘わらず、またボタン
の形状の如何に拘わらず、容易・迅速がつ確実に作威す
べきボタンホールの長さを計測でき、しかも、そのボタ
ンを取脱すことなく、該ボタン自体の径をそのまま作戊
すべきボタンホールの長さに投影できて誤差をなくし、
さらに、可動ストッパーを螺子で涸定しないでボタン自
体とバネを利用して固定していることがら、ボタンホー
ルの縁取縫いで手動で方向を切換えるべく押え主体と可
動ストッパーとが当接しても可動ストッパーがある程度
バネの付勢力に抗し移動し、または、可動ストッパー自
体を弾性体で構威したがら、これが押え主体と当接して
もその弾性力に抗して該押え主体が、ある程度移動して
いわゆるダンゴ縫いの現象を防止し、よって作業精度が
高められる。

そして、このボタンホール押え具は、手動切換えタイプ
のミシンであれば、機種・メーカーの如何に関係なく汎
用的な使用が可能で、経済的である。

【図面の簡単な説明】

添付図面のうち、第１図イ，口は本考案を実施せるボタ
ンホール押え具の使用状態の斜視図とそれにより作威さ
れたボタンホールの斜視図、第２図は同上ボタンホール
押え具の要部の作動状態の説明図で゛ある。 Ａ・・・・・・ボタンホール、ａ・・・・・・押え主体
、ｂ・・・・・・ガイド枠、１・・・・・・押え板、２
・・・・・・ホルダー、３・・・・・・針落部、４・・
・・・・可動ストッパー、５・・・・・・ｂの主体、６
・・・・・・載置台、７・・・・・・長孔、８・・・・
・・ボタン、９・・・・・・長孔、１０・・・・・・固
定ストッパー、１１・・・・・・可動ストッパー、１１
ａ・・・・・・突出部、１２・・・・・・コイルバネ
、５ａ・・・・・・床面、１１Ｃ・・・・・・下端面。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）針落部が形威される押え主体とスライド自在に嵌
   合しているガイド枠の一側にボタン載置台を設け、該載
   置台にボタンを挾持する固定ストッパーを立設すると共
   に該載置台面の長手方向にあけた長穴に沿い移動する可
   動ストッパーを設け、これら固定ストッパーと可動スト
   ッパーとの間隔は、前記載置台の裏面の固定ストッパー
   基部近傍の部位と該載置台の長穴からその裏面に臨む可
   動ストッパーの突出部との間にコイルバネを張設するこ
   とで拡縮自在に構威し、かつ該可動ストッパーの一端を
   前記ガイド枠内に臨ませてこれを前記押え主体の端面と
   当接可能に構或したことを特徴とするボタンホール押え
   具。
2. （２）押え主体と当接する可動ストッパーを弾性体で構
   或したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第ｌ項
   記載のボタン押え具。