JPS5911138Y2 - 階段滑り止め具の取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、硬質の合戊樹脂を用いた階段滑り止め具に関
するものである。

一般に、硬質の合戊樹脂を用いた階段滑り止め具は、製
造工程に於いて滑り止め本体の上面に溶融した合或樹脂
を流し込み、これを硬化させて滑り止め材と本体とを一
体形威するようにしている？め、取付用のネジを挿通す
るための孔は本体及び滑り止め材に共通して設けなけれ
ばならず、階段に取付けたとき、ネジの頭部の色と滑り
止め材の色とが染まず不体裁であった。

そのため、従来はそのネジの頭部に滑り止め材と同色の
塗料を塗り、ネジの頭部が目立たないように隠していた
が、使用中、塗料が剥げ落ち、地色並びにネジの溝が露
出し、不体裁となる欠点があった。

然るに、本考案は上記欠点を除去解決するために、滑り
止め本体２の上面に硬質の合戊樹脂を流し込み、これを
硬化させて滑り止め材３として或る階段滑り止め具１に
於いて滑り止め材３並びに滑り止め本体２に共通の孔４
を穿つと共に、階段Ａの所定の個所にアンカー５の高さ
と略々等しい深さの孔Ｂを穿ち、この孔Ｂに、内面に複
数の突起５・・・５１を有し、外周面に該孔Ｂの段部Ｂ
′に係合する保合片５３，５３を形威した二つ割りのア
ンカー５を嵌合し、同アンカー５の上部孔５に前記７Ｌ
４が一致するように滑り止め具１を設置し、少なくとも
頭部６、が滑り止め材３と同色で軸部６に複数の突起６
３・・・６３を有する合威樹脂製の釘６を孔４からアン
カー５内に挿通して戊る構造を特徴とするものである。

次に、本考案の上記構戊に従い、図示する実施例につい
て本案装置による階段滑り止め具の取付方法並びに作用
、効果を説明する。

即ち、本体２の裏面に接着剤を塗布し、孔４がアンカー
５の上部孔５と一致するようにして階段Ａの端部に接着
し、この孔４から釘６の軸部龜をアンカー５内に挿通し
、頭部６、を叩き込むとアンカー自体は孔Ｂの底壁によ
って下降することがないため、アンカー５を左右に拡げ
ながら釘６の下端部が底壁に孔を穿って奥に侵入するが
、このとき軸部６の突起６３・・・６３がアンカー５内
面の突起５、・・・５、に係合して釘６の抜け止め作用
を為すと共にアンカー５自体も埋設された孔Ｂの段部Ｂ
′に保合片５３，５３を係合して抜け止めされるので、
滑り止め具１は階段に確実に取付けられる。

即ち、この取付状態のとき滑り止め材３と釘６の頭部と
は同色であり、釘自体が滑り止め材と同色の合或樹脂と
から戒形されているので、使用中色が剥げ落ちることが
ない。

以上述べた如く、本考案に係る階段滑り止め具の取付装
置によれば、滑り止め材と同色の釘を階段中に予じめ埋
設されたアンカーに叩き込み、釘並びにアンカーに設け
られた突起同志の保合によって抜け止めさせるようにし
たものであるから、取付状態がきわめて安定していると
共に、釘の頭部と滑り止め材とが同色で外観上区別が付
がず、使用中脱色することがないので、体裁も良いもの
である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施態様を例示するもので、第１図は本
案装置による階段滑り止め具の取付ける手順を表わす分
解斜視図、第２図は同取付状態に於ける縦断側面図であ
る。 １・・・・・・階段滑り止め具、２・・・・・・滑り止
め本体、３・・・・・・滑り止め材、４・・・・・・孔
、５・・・・・・アンカー６・・・・・・釘。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 滑り止め本体２の上面に硬質の合戊樹脂を流し込み、こ
   れを硬化させて滑り止め材３として戊る階段滑り止め具
   １に於いて、滑り止め材３並びに滑り止め本体２に共通
   の孔４を穿つと共に、階段Ａの所定個所にアンカー５の
   高さと略々等しい深さの孔Ｂを穿ち、この孔Ｂに、内面
   に複数の突起５、・・・５を有し、外周面に該孔Ｂの段
   部Ｂ′に係合する保合片５３，５３を形或したアンカー
   ５を嵌合し、同アンカー５の上部孔５に前記孔４が一致
   するように滑り止め具１を定着し、少なくとも頭部６、
   が滑り止め材３と同色で軸部６に複数の突起６３・・・
   ６３を有する合戊樹脂製の釘６を孔４からアンカー５内
   に挿通して戊る階段滑り止め具の取付装置。