JPS589992Y2 - 戸袋用皿板取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、戸袋用皿板の取付部材を前後および左右方
向に自在に調節できるようにした戸袋用皿板取付装置に
関するものである。

従来、戸袋の設置に当っては、戸袋用皿板とブラケット
を固着し、該ブラケットを建物に固着するようにしてい
たが、ブラケットを固着する柱又は間柱の位置は建物に
よって異なるので、戸袋用皿板にはブラケットに対する
取付孔をあらかじめ多数穿設しなければならなかったば
かりでなく、ブラケット上の戸袋用皿板の位置も、建物
の外壁仕上げにより前後に変化するので、長さの異なる
ブラケットを準備したり又は取付の都度、孔明は工事を
行なわなければならないなどの問題点があった。

然るにこの考案は戸袋用皿板を固定金物を介してブラケ
ットに固定して戸袋用皿板取付装置を構成し、前記固定
金物は戸袋用皿板に対して左右の方向に位置調整できる
ようにすると共に、戸袋用皿板はブラケットに対して前
後の方向に位置調整できるようにしたので戸袋用皿板が
常に適正な位置に取付けられるようになり、前記従来の
問題点を解決したのである。

即ちこの考案を実施例について説明すれば、水平片１の
両端部を掛止部１ａ、ｌａとすると共に、該水平片１の
一側長縁下側に、長孔２を穿設した垂直片３を連設して
構成した固定金物４の前記掛止部１ａ、１ａを、断面Ｕ
状の型材の外底面長手方向に断面り字状の突条５，５を
平行に突設して掛止溝６，６を設けた戸袋用皿板７の前
記掛止溝６，６に夫々挿入掛止すると共に、孔８，８を
介して柱９に固着する取付板１０に垂直に板体１１を突
設して形成したブラケット１２の前記板体１１に設けた
螺子孔１３．１３に前記固定金物４の長孔２を通して螺
子１４．１４を螺着することにより固定金物４とブラケ
ット１２を固着して戸袋用皿板取付装置を構成する。

図中１５は仕上壁、１６はブラケットを柱９に固着する
釘である。

前記固定金物４は第３図および第４図に示すように水平
片１と垂直片３が直角よりや・広い角度をなして連設し
てあり、かつ水平片１の両端部にはその上面に突部１ｂ
、ｌｂを夫々設けて掛止部１ａ、ｌａを形成している。

従ってこの固定金物４をブラケット１２と固着する前は
、掛止部１ａは第４図Ａに示すように前記掛止溝６内で
１由に移動できる一方、固定金物４をブラケット１２に
固着すると、第４図Ｂに示すように掛止部１ａの突部１
ｂが掛止溝６内で掛止して、移動を阻止するようになっ
ている。

上記の実施例によれば、固定金物４は戸袋用皿板７の長
手方向の如何なる位置でも固着できるのでブラケット１
２の位置に影響されることなく、戸袋用皿板７を所望の
位置に取付けることができる。

又戸袋用皿板７は固定金物４を介してブラケット１２に
対して前後に調整できるので、仕上壁１５の厚さ等に応
じて長さの異るブラケットを準備する必要もない。

尚、実施例では固定金物４に長孔２を穿設し、ブラケッ
ト１２の板体１１に螺子孔１３゜１３を設けたが、この
逆に固定金物４に螺子孔を設け、ブラケット１２の板体
１１に長孔を穿設しても良いことは勿論である。

即ちこの考案によれば、戸袋用皿板とブラケットとを固
定金物を介装して固着し、戸袋用皿板とブラケットとの
位置関係を前後および左右の方向に調整可能にして戸袋
用皿板取付装置を構成したので、ブラケットおよび戸袋
用皿板の位置を建物の構造に合せて自由に設定でき、又
取付も簡易迅速にできるばかりでなく、多種類の取付装
置を準備する必要もないので、製造コストを低減するな
どの諸効果がある。

前記固定金物は掛止部を設けた水平片と、ブラケットに
固定する垂直片とを直角より広い角度を保って連設した
ので、ブラケットと固定する前には、戸袋用皿板の掛止
溝内で自由に摺動できる一方、ブラケットと垂直片を固
定すると自動的に前記掛止部が掛止溝内で掛止し摺動を
阻止できる効果がある。

又、ブラケットには垂直板体を突設して、戸袋側の重量
を支承する構造であるので強度的に堅固であると共に、
この垂直板体に前記固定金物の垂直片を添接固定する構
造である為、取付時の作業性が良く、かつ固定用螺子の
長短に制約を受けないなどの諸効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の分解斜視図、第２図は同じ
く側面図、第３図は同じく固定金物の斜視図、第４図は
同じく固定金物とブラケットとの固定前後の断面図であ
る。 １・・・・・・水平片、１ａ・・・・・・掛止部、１ｂ
・・・・・・突部、２・・・・・・長孔、３・・・・・
・垂直片、４・・・・・・固定金物、５・・・・・・突
条、６・・・・・・掛止溝、７・・・・・・戸袋用皿板
、８・・・・・・孔、９・・・・・・柱、１０・・・・
・・取付板、１１・・・・・・板体、１２・・・・・・
ブラケット、１３・・・・・・螺子孔、１４・・・・・
・螺子、１５・・・・・・仕上壁、１６・・・・・・釘
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．水平片の両端部上面に掛止部を形成すると共に、そ
   の−測長縁下側に、長手方向に長孔を穿設した垂直片を
   、水平片に対して直角より広い角度を保って連設して構
   成した固定金物の前記掛止部が、戸袋用皿板の外底面長
   手方向と平行に並設した掛止溝に挿入掛止してあり、前
   記固定金物の垂直片が建物に固着したブラケットの垂直
   板体に添接固定しである戸袋用皿板取付装置。 ２、固定金物の垂直片には螺子孔が設けてあり、ブラダ
   ・ットの垂直板体へ、長手方向に長孔が穿設しである実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の戸袋用皿板取付装置
   。 ３、ブラケットは建物側へ固着する為の取付板の外側面
   に垂直片が垂直に突設してあり、垂直片は基端側を広巾
   とし先端側を細巾としである実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の戸袋用皿板取付装置。