JPS58878B2 - L ( + ) − シユセキサンノ セイゾウホウ - Google Patents

L ( + ) − シユセキサンノ セイゾウホウ

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JPS58878B2
JPS58878B2 JP1373775A JP1373775A JPS58878B2 JP S58878 B2 JPS58878 B2 JP S58878B2 JP 1373775 A JP1373775 A JP 1373775A JP 1373775 A JP1373775 A JP 1373775A JP S58878 B2 JPS58878 B2 JP S58878B2
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今井紘
山崎義雄
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、エポキシ・コハク酸を微生物的に加水分解し
酒石酸を製造する方法において、原料としてシス・エポ
キシコハク酸カルシウムを用い、L(+)−酒石酸カル
シウムを生成せしめることを特徴とするL(+)−酒石
酸の製造法に関する。
従来、トランス・エポキシコハク酸を微生物的に加水分
解しメン酒石酸を製造する方法は公知である(ジャーナ
ル・オブ・バクテリオロジ−70405(1955))
又、本発明者らはシス・エポキシコハク酸を微生物的に
加水分解し、L(+)−酒石酸を製造する方法を完成し
、特許出願している〔特願昭50−8149号(昭和5
0年1月17日出願)、特開昭51−82788号(昭
和51年7月20日公開)〕。
L(+)−酒石酸を大量工業的に製造する場合、出来る
限り高濃度で反応し、より高収率にまた、より短時間に
終了し、なおかつ生成するL(+)−酒石酸を容易に単
離出来ることがきわめて有利である。
そこで本発明者らは、シス・エポキシコハク酸から微生
物的にL(+)−酒石酸を製造する条件についてさらに
鋭意研究を重ねたところ、原料物質であるシス・エポキ
シコハク酸塩の水溶液は微生物の生育を阻害する性質を
有しでいるため3〜5%以上の濃度になると微生物の生
育を著しく遅延させるか、あるいは全く生育が認められ
なくなることを見出した。
従って、例えばシス・エポキシコハク酸のナトリウム塩
、カリウム塩、アンモニウム塩などのように水への溶解
度の高い塩は、一時に培地中に多量添加することが困難
である。
これに対して、シス・エポキシコハク酸のカルシウム塩
は水に対して室温で約1%程度しか溶解しないために、
多量のシス・エポキシコハク酸カルシウムを一時に添加
しても培養による菌の生育の遅延は認められず、従って
加水分解反応の遅延も認められない。
又、反応生成物であるしく+)−酒石酸もナトリウム塩
、カリウム塩、アンモニウム塩などの塩は水に対する溶
解度が高く、反応液中に高濃度に生成させる場合、反応
生成物であるL(+)−酒石酸による加水分解反応の阻
害をひきおこし、反応時間が遅延することも認められた
さらにまた生成したL(+)−酒石酸が微生物によって
代謝分解される場合もあり、反応時間の遅延、収率の低
下をひきおこす原因となる。
これに対して、シス・エポキシコハク酸のカルシウム塩
を原料としてL(+)−酒石酸カルシウムを生成させた
場合、L(+)−酒石酸カルシウムの水に対する溶解度
がきわめて低いために、反応生成物はすみやかに結晶と
して析出し、反応の系外に出てしまう。
従って加水分解反応は反応生成物などによる阻害もなく
、また生成したL(+)−酒石酸が微生物によってさら
に分解されることもないので反応時間が速まり、生成収
率も向上する。
一方、原料物質であるシス・エポキシコハク酸は一般に
マレイン酸を水溶液中で過酸化水素により、タングステ
ン酸、モリブデン酸あるいはタングステン、モリブデン
のへテロポリ酸またはこれらの酸の塩を解媒として酸化
して得られるが、マレイン酸をナトリウム塩、カリウム
塩、カルシウム塩等の塩の形でエポキシ化反応をおこな
い、そののちイオン交換または他の金属塩を加える等の
方法により目的とするシス・エポキシコハク酸あるいは
その塩に交換することも可能である。
このようにシス・エポキシコハク酸の製造法として数多
くの方法があげられるが、シス・エポキシコハク酸を微
生物を用いでL(+)−酒石酸に変換する方法において
は、原料として用いるシス・エポキシコハク酸にはエポ
キシ化反応に由来する不純物が存在すると微生物の生育
阻害あるいは酵素活性の阻害をひきおこしたり、生成す
るL(+)−酒石酸の精製が煩雑となるので、マレイン
酸、DL−酒石酸、エポキシ化触媒等は含有していない
ことが望ましい。
シス・エポキシコハク酸およびこのナトリウム塩、カリ
ウム塩等は水に対する溶解度が高いために水溶液中から
の単離が煩雑であるが、この点カルシウム塩は正塩、酸
性塩ともに水に対する溶解度が低く、水溶液中からの単
離は容易である。
従って得られるシス・エポキシコハク酸のカルシウム塩
は純度も高く、また高収率で得られるため微生物の生育
や酵素活性の阻害を示めす不純物や精製を煩雑にする不
純物を含まないという利点がある。
このシス・エポキシコハク酸のカルシウム塩を得るには
、上記のようにマレイン酸のカルシウム塩を原料として
もよく、またエポキシ化反応をマレイン酸あるいはその
ナトリウム塩、カリウム塩等の形でおこない、生成物を
単離し、または単離せずにカルシウム塩、水酸化カルシ
ウム、酸化カルシウム等を加えてシス・エポキシコハク
酸のカルシウム塩としてもよい。
マレイン酸のカルシウム塩を原料とする場合は、マレイ
ン酸1モルに対して0.2〜1グラム原子のカルシウム
を含む水溶液ないしはスラリーを使用してエポキシ化反
応をおこない、反応後にカルシウム化合物を添加し、あ
るいは添加せずに生成物をシス・エポキシコハク酸水素
カルシウムあるいはシス・エポキシコハク酸カルシウム
またはこれらの混合物として分離するのが有利である。
特にマレイン酸1モルに対して0.4〜0.8グラム原
子のカルシウムを含む水溶液ないしはスラリーを使用し
でエポキシ化反応をおこなうと特別な精製を行なわなく
とも純度の高いシス・エポキシコハク酸のカルシウム塩
を高収率で得ることができる。
上記のごとき理由から、原料物質としてシス・エポキシ
コハク酸のカルシウム塩を使用すると、原料の結晶から
反応生成物であるL(+)−酒石酸カルシウムの結晶へ
と高濃度、高収率で、しかもすみやかに変換させること
が可能であり、反応生成物の単離もまたきわめて容易で
あるなど、L(+)−酒石酸の工業的製造方法としてす
ぐれた利点を有する。
本発明に用いられる微生物はシス・エポキシコハク酸を
加水分解し、L(+)−酒石酸を生成する能力を有する
ものであればどのようなものでも良いが、たとえば、ア
シネトバクタ−・タータロゲネスKB−82(IFO1
3644,Ferm−P。
五2854.ATCC31105)、同KB−99(I
FO13650,Ferm−P、No、2860゜AT
CC31111)、同KB−111(IFO13656
、Ferm−P、A2866、ATCC31117)、
同KB−112(IFO13657゜Ferm−P、A
2867、ATCC31118)、アクロバクテリウム
・アラレラムKB−91(IFO13647、Ferm
−P、A:2857.ATCC31108)、アグロバ
クテリウム・ビスコサムKB−105(IFO1365
2,Ferm−P。
No、2862.ATCC31113)、リゾビウム・
パリダムKB−97(IFO13648゜Ferm−P
、/pi、2858.ATCC31109)、同KB−
106(IFO13653,Ferm−P、No、28
63.ATCC31114)、シュードモナス・スピー
シスKB−86(IFO13645゜Ferm−P、N
o、2855.ATCC31106)などが有利に使用
しうる。
上記微生物の末尾に付されたIFO,Ferm−Pおよ
びATCCで表示される番号は、夫々、財団法人発酵研
究所(大阪)、工業技術院微生物工業技術研究所(千葉
)およびアメリカン・タイプカルチャー・コレクション
(メーリーランド。
U、S、A、)での寄託番号を示す。
本発明の方法は、かかる微生物の培養物またはその処理
物と原料物質であるシス・エポキシコハク酸カルシウム
とを接触させることにより行なわれる。
培養物と接触させる場合、培養物として微生物を培養し
て得られた培養生成物を用いてもよいが、微生物の培養
過程で、培地中にシス・エポキシコハク酸カルシウムを
添加し、微生物の培養と反応を平行して行なわせること
もできる。
又、培養物の処理物とは、培養生成物を遠心分離、沢過
、洗浄、乾燥、磨砕、抽出、不溶化などの適宜の処理を
施して得られる生菌体、乾燥菌体、包括菌体、菌体磨砕
物、粗あるいは精製酵素、不溶化酵素など、シス・エポ
キシコハク酸カルシウムを加水分解しL(+)−酒石酸
カルシウムを生成せしめる反応に関係する酸素系を含有
する標品を云う。
該微生物の培養に当たっては、培地は液状でも固状でも
よいが、通常は液体培地による振盪培養または通気攪拌
培養が便利である。
培地はこれらの微生物が生育し、シス・エポキシコハク
酸カルシウムをL(+)−酒石酸カルシウムへ変換する
酵素系を生成しうるものであればどのようなものでもよ
い。
たとえば炭素源としては、シス・エポキシコハク酸カル
シウム、グルコース、ラクトース、グリセリン、シュー
クロース、糖蜜、有機酸類、炭化水素類など、窒素源と
しては、たとえばペプトン、カザミノ酸(ディフコ社製
)、N−Z・アミンA(シェフイールド社製)などの蛋
白加水分解物、酵母エキス、大豆粕、コーン・メチープ
・リカー、アミノ酸類、各種アンモニウム塩、各種硝酸
塩、その他の有機あるいは無機窒素化合物が用いられる
無機塩としては、各種リン酸塩、硫酸マグネシウム、塩
化ナトリウムなどを添加してもよく、また菌の生育を促
進する目的でビタミン類、核酸関連化合物などを添加し
ても良い。
またいかなる培養方法を用いるにせよ、培養開始時にシ
ス・エポキシコハク酸の塩類をたとえ少量でも培地中に
添加しておくことが有効である。
さらに培養方法および培養条件によっては、シリコーン
、ポリプロピレングリコール誘導体、大豆油なとの消泡
剤を培地に加えることがL(+)−酒石酸カルシウムの
生成収率を増大させるのに効果的な場合もある。
培養に当たっては、あらかじめ小規模な前培養を行なっ
て得られる培養液を培地に接種することが望ましい。
培養温度、培養期間、培地の液性などの培養条件は使用
する微生物の種類、培地の組成などによって変動するが
、最終的には該酵素系の生産量が最大となるように適当
に選択、調節されればよく、多くの場合、好気的条件下
に約20〜40℃でおよそ1〜7日間培養し、この間培
地の液性をPH約5〜9附近に保つのがよい。
原料物質シス・エポキシコハク酸カルシウムは正塩、酸
性塩あるいはそれらの混合物のいずれでもよいが、酸性
塩を含む原料を使用する場合にはあらかじめ塩化カルシ
ウム、炭酸カルシウムなどで中和しておくのが便利であ
る。
またシス・エポキシコハク酸のナトリウム塩、カリウム
塩などをそれとはゞ等モルの塩化カルシウムなどを含む
反応液中に添加し、反応液中で原料物質のカルシウム塩
にすることもできる。
培養過程で培地に原料物質シス・エポキシコハク酸カル
シウムを添加する場合、その添加時期は培養開始前ある
いは培養途上の適当な時期が選ばれる。
この場合、原料物質はたとえば、カルシララム塩の結晶
としであるいは水などの適当な溶剤の懸濁液として、一
時にあるいは一定期間にわたり連続的にまた間歇的に添
加される。
一方原料物質を微生物の培養生成物あるいはその処理物
と接触させる方法によりL(+)−酒石酸カルシウムを
生成させる場合には、通常水性媒体中で行なうのがよい
反応は静置、振盪、攪拌のいずれの方法で行なってもよ
い。
反応温度は通常約5〜50℃が用いられる。
反応の進行度は使用する微生物の種類、培養物またはそ
の処理物中に含有される酵素の量、シス・エポキシコハ
ク酸カルシウム濃度、反応の様式ないし反応の条件など
によって変動するので反応時間は適宜選択される。
以上のようにして培養液あるいは反応媒体中に生成した
L(+)−酒石酸カルシウムは、そのまゝ沖過あるいは
遠心分離などによって採取することが出来る。
次に本発明の方法を実施例により具体的に述べるが、本
実施例は本発明で用いられる方法を具体的に述べた例に
すぎず、本実施例の方法が本発明の内容を何ら制限しな
いことは言うまでもない。
実施例1 アシネトバクタ−・タータロゲネスKB−82、シュー
ドモナス・スピーシスKB−86、アグロバクテリウム
・アラレラムKB−91およびリゾビウム・パリダムK
B−106株をそれぞれカザミノ酸0.05%、硝酸ナ
トリウム0.5%、第ニリン酸カリウム0.1%、硫酸
マグネシウム0.05%、*硫酸第一鉄o、ooi%、
PH7,0からなる培地30m1を含む200m1容エ
ルレン・マイヤーフラスコに接種し、同時にシス・エポ
キシコハク酸のカルシウム塩、ジナトリウム塩およびジ
カリウム塩の結晶をそれぞれ単独に遊離酸として5%に
なるように添加して、30℃、2日間回転振盪培養した
得られた培養液についてシス・エポキシコハク酸カルシ
ウムを培地に添加したものについては硫酸で可溶化して
から、またその他のものはそのまゝ遠心分離器にかけて
固形物をのぞきL(+)−酒石酸は436mμにおける
旋光度より、残存するシス・エポキシコハク酸はペイン
およびウィリアムスの方法(ジー・ビー・ペイン・アン
ド・ピー・エイチ・ウィリアムス、ジャーナル・オブ・
オルガニック・ケミストリー、(J、Org、Chem
、)、24.54、(1959))で定量した。
結果は下記の通りであった。
実施例2 アシネトバクタ−・タータロゲネスKB−111株をシ
ス・エポキシコハク酸カルシウム0.6%、硫酸アンモ
ニウム0.5%、第ニリン酸カリウム0.1%、硫酸マ
グネシウム0.05%PH7,0の液体培地500m1
を含む21容坂ロフラスコに接種し、30℃、24時間
往復振盪培養して培養液500m1を得た。
この培養液をポリペプトン0.1%、硫酸アンモニウム
0.5%、第ニリン酸カリウム0.1%、硫酸マグネシ
ウム0.05%、硫酸第一鉄0.001%、グルコース
0.2%、PH7,0からなる液体培地301を含む5
01容タンクに移し、同時にシス・エポキシコハク酸カ
ルシウム180gを添加したのち、消泡剤としてアクト
コール3l−56(武田薬品)約20gを加えながら3
0℃で通気攪拌培養を行ない、培養開始24時間後にシ
ス・エポキシコハク酸カルシウムを遊離酸として3kg
添加し、さらに48時間培養した。
得られた培養成約301をフィルタープレスで濾過し、
水洗後固形物を301の水に懸濁し、よく攪拌したのち
固形物を沈降させ、その上清部約201を捨てたのち、
再び20Aの水を加えてよく攪拌し、フィルター・プレ
スで濾過した。
得られた固形物をよく砕いて乾燥し、L(+)−酒石酸
カルシウムの結晶4.2kg(無水物換算、純度99%
)(実施例1(A)の方法で計算すると収率93%)を
得た。
対照として同じ<KB−111株を使用し、シス・エポ
キシコハク酸カルシウムの代りに等モルのシス・エポキ
シコハク酸ジナトリウムを使用する以外は上記の例と全
く同じ条件で培養を行なった。
得られた培養成約301をフィルター・プレスで濾過し
、P液をよく攪拌しながら、塩化カルシウム(二水塩)
の結晶3.5kgを少量ずつ加え、生成した沈殿をフィ
ルター・プレスにかけて洪過し、5.8kgの固形物を
得た。
この固形物の薄層クロマトグラム(薄層:微結晶セルロ
ーズ−スポットフィルム、東京化成工業株式会社製、溶
媒:イソプロピルエーテル−テトラヒドロフラン−蟻酸
−水(10:10:5:4)、発色ニブロムクレゾール
・グリーン)からシス・エポキシコハク酸の残存が認め
られたので、実施例1の方法で旋光度法によりL(+)
−酒石酸の含有量を定量した。
その結果、L(+)−酒石酸の生成量は無水のカルシウ
ム塩として1.3kg(実施例1(A)の方法で計算す
ると収率30%)であった。
実施例3 アシネトバクタ−・タータロゲネスKB−112株をシ
ス・エポキシコハク酸カルシウム0.6%、カザミノ酸
0.2%、硝酸アンモニウム0.5%、第ニリン酸カリ
ウム0.1%、硫酸マグネシウム0.05%、PH7,
0の液体培地500m1を含む21容坂ロフラスコ2本
に接種し、30℃30時間往復振盪培養して培養液11
を得た。
この培養液をカザミノ酸0.1%、硝酸アンモニウム0
.5%、リン酸二カリウム0.1%、硫酸マグネシウム
0.05%、PH7,0からなる液体培地307を含む
501容タンクに移し、同時にシス・エポキシコハク酸
カルシウムを遊離酸として9kgとなるように添加し、
消泡剤としてアクトコール31−56約20gを加えな
がら30℃で3日間通気攪拌培養を行なった。
得られた培養成約381をフィルタープレスで濾過し、
水洗後固形物を401の水に懸濁し、よく攪拌したのち
、放置して固形物を沈降させ、その上清部約25Iを捨
てたのち、再び251の水を加えてよく攪拌し、フィル
ター・プレスで濾過した。
得られた固形物をよく砕いて乾燥し、L(+)−酒石酸
カルシウムの結晶11.9に9(無水物換算、純度98
%)を得た。
実施例4 リゾビウム・パリダムKB−97株を酵母エキス0.5
%、グルコース0.5%、PH7,0からなる液体培地
500m1を含む21容坂ロフラスコに接種し、30℃
24時間往復振盪培養して得られた培養液をコーン・ス
テイープ・リカー0.2%、シス・エポキシコハク酸カ
ルシウム0.6%、硫酸アンモニウム0.6%、リン酸
二カリウム0.1%、硫酸マグネシウム0.03%、P
H7,0からなる液体培地301を含む507容タンク
に移し、30℃で40時間通気攪拌培養して培養成約3
01を得た。
この培養液151をコーン・ステイープ・リカー0.0
5%、硫酸アンモニウム1.0%、リン酸二カリウム0
.1%、硫酸マグネシウム0.05%、硫酸第一鉄0.
001%、PH7,0からなる液体培地1001を含む
2001容タンクに移し、同時にシス・エポキシコハク
酸カルシウムを遊離酸として10kgとなるように添加
し、消泡剤としてアクトコール31−56約50gを加
えながら30℃で通気攪拌培養を行ない、1日目および
3日目にそれぞれシス・エポキシコハク酸カルシウムを
遊離酸として20kgずつ添加し、5日間培養した。
得られた培養成約1501をフィルター・プレスで濾過
し、水洗後固形物を1501の水に懸濁し、よく攪拌し
たのち固形物を沈降させ、その上清部約701を捨て、
再び約701の水を加えてよく攪拌し、フィルター・プ
レスで濾過した。
かくして得られたL(+)−酒石酸カルシウムの結晶収
量は無水物として64.8kg(純度99%)であった
実施例5 アグロバクテリウム・ビスコサムKB−105株をシス
・エポキシコハク酸ジナトリウム1.0%、カザミノ酸
0.05%、硝酸ナトリウム0.6%、リン酸二カリウ
ム0.1%、塩化カリウム0.05%、硫酸マグネシウ
ム0.05%、硫酸第一鉄0.001%、ピリドキザー
ル塩酸塩100μg/ml、PH7,0からなる液体培
地500m1を含む21容坂ロフラスコ4本に接種し、
30℃、48時間往復振盪培養した。
得られた培養成約21を遠心分離器にかけて菌体を集め
、漫画体約8gを得た。
この湿菌体を200m1の蒸留水に懸濁したのち三等分
し、一方にはシス・エポキシコハク酸カルシウムを、他
方にはシス・エポキシコハク酸ジナトリウムを、それぞ
れ遊離酸として5%になるように添加し、37℃恒温水
槽中で攪拌しながら8時間反応させた。
得られた反応液についてシス・エポキシコハク酸カルシ
ウムを添加したものは基質と当量の硫酸を加えて良く攪
拌したのち、ジナトリウム塩を加えたものはそのまゝ遠
心分離して固形物をのぞき、上清液を得た。
この上清液について実施例1と同じ方法でL(+)−酒
石酸およびシス・エポキシコハク酸を定量した。
その結果は下記の通りであった。
実施例6 リゾビウム・パリダムKB−106株をシス・エポキシ
コハク酸ジナトリウム1.0%、ポリペプトン0.1%
、硝酸アンモニウム0.5%、リン酸二カリウム0.1
%、硫酸マグネシウム0.05%、PH7,0からなる
液体培地500m1を含む21容坂ロフラスコに接種し
、30℃、48時間往復振盪培養して培養成約500m
1を得た。
この培養液を上記と全く同一の培地301を含む501
容タンクに移し、30℃で24時間通気攪拌培養を行な
った。
得られた培養成約301をシャープレス遠心分離器にか
けて菌体を分離し、漫画体約85gを得た。
この湿菌体を1°51の水に懸濁し、サーバル・リビ・
セルフラクショネーターを使用して菌体を磨砕したのち
、20,000Xg、20分間遠心分離して上清成約1
.41を得た。
この上清液を三等分して21ビーカーに入れ、一方のビ
ーカーにはシス・エポキシコハク酸のカルシウム塩を、
他方にはジナトリウム塩をそれぞれ遊離酸として150
g添加し、さらに水を加えて全量1.51となるように
した。
各ビーカーを37℃で攪拌しながら24時間反応させた
後、シス・エポキシコハク酸のカルシウム塩を加えた方
はそのまゝ遠心分離して固形物を集め、ジナトリウム塩
を加えた方は、塩化カルシウム(三水塩)の結晶170
gを攪拌しながら少量ずつ添加し、5℃に3時間放置し
た後、遠心分離して固形物を集めた。
得られた両固形物を乾燥後、その一定量を取り、実施例
1と同じ方法でL(+)−酒石酸およびシス・エポキシ
コハク酸を定量した。
その結果は下記の通りであった。
実施例7 アシネトバククー・タータロゲネスKB−99株を酵母
エキス0.5%、硝酸アンモニウム0.5%、リン酸二
カリウム0.1%、硫酸マグネシウム0.05%、塩化
カルシウム(三水塩)1.8%、PH7,2からなる液
体培地30m1を含む200m1容エルレンマイヤー・
フラスコに1白金耳ずつ接種し、同時にシス・エポキシ
コハク酸のナトリウム塩Aまたはカリウム塩Bを遊離酸
として1,5gになるように添加して30℃2日間、回
転振盪培養を行なった。
別に上記培地から塩化カルシウムのみをのぞいた培地を
使用しKB−99株を1白金耳液種後、シス・エポキシ
コハク酸のカルシウム塩Cを遊離酸として1.5gにな
るように添加して上記と全く同じ条件で培養した。
得られた培養液をガラス・フィルターで濾過し、よく水
洗し、L(+)−酒石酸カルシウムの結晶を採取した。
A、BおよびCの培養液から得られたL(+)−酒石酸
カルシウムは無水物としてそれぞれ1.7g、18gお
よび1.9gであり、純度はいずれも97〜99%の範
囲内であった。
このことは原料としてシス・エポキシコハク酸のナトリ
ウム塩またはカリウム塩を用いても、同時に培地にシス
・エポキシコハク酸とはゞ当量のカルシウムイオンが存
在すればこれと反応して、シス・エポキシコハク酸のカ
ルシウム塩が生じ、初めからカルシウム塩として加えた
場合とほぼ同様の結果が得られることを示している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エポキシ・コハク酸を微生物的に加水分解し、酒石
    酸を製造する方法において、原料としてシス・エポキシ
    コハク酸カルシウムを用い、L(+)−酒石酸カルシウ
    ムを生成せしめることを特徴とするL(+)−酒石酸の
    製造法。
JP1373775A 1975-01-31 1975-01-31 L ( + ) − シユセキサンノ セイゾウホウ Expired JPS58878B2 (ja)

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DE19762600589 DE2600589A1 (de) 1975-01-31 1976-01-09 Verfahren zur herstellung von weinsaeure
GB2024/76A GB1532041A (en) 1975-01-31 1976-01-19 Method for producing l(+)tartaric acid
US05/650,024 US4013509A (en) 1975-01-31 1976-01-19 Production of L(+)-tartaric acid
ES444576A ES444576A1 (es) 1975-01-31 1976-01-23 Un metodo mejorado para producir l(qe-tartarico.
IT67174/76A IT1057067B (it) 1975-01-31 1976-01-26 Procedimento per la produzione dell acido l tartarico
NLAANVRAGE7600997,A NL183831C (nl) 1975-01-31 1976-01-30 Werkwijze ter bereiding van l(+)-wijnsteenzuur.
FR7602675A FR2299305A1 (fr) 1975-01-31 1976-01-30 Procede perfectionne de production d'acide l(+)-tartrique

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