JPS588223Y2 - ミシンの水平釜 - Google Patents

ミシンの水平釜

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JPS588223Y2
JPS588223Y2 JP1980117813U JP11781380U JPS588223Y2 JP S588223 Y2 JPS588223 Y2 JP S588223Y2 JP 1980117813 U JP1980117813 U JP 1980117813U JP 11781380 U JP11781380 U JP 11781380U JP S588223 Y2 JPS588223 Y2 JP S588223Y2
Authority
JP
Japan
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thread
hook
loop
needle
horizontal
Prior art date
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Expired
Application number
JP1980117813U
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English (en)
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JPS5648376U (ja
Inventor
由澄 玉井
Original Assignee
ジューキ株式会社
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Publication date
Application filed by ジューキ株式会社 filed Critical ジューキ株式会社
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Publication of JPS5648376U publication Critical patent/JPS5648376U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は糸環制御突起を備えたミシンの水平釜に関す
るものである。
従来、この種ミシンの水平釜における糸環制御突起20
は、第4図に示すように先端部が基部の円弧との接線方
向へ上糸の引き上げ方向に向って傾斜しているので、釜
周囲を廻りきった上糸ループTが天秤の上昇によって緊
張した状態で糸環制御突起20に係止されると、上糸ル
ープTに前記上糸の張力及び糸環制御突起20の傾斜角
の大きさに比例して第4図右方への分力が作用し、これ
によって上糸ループTが釜の回転方向と逆の方向に滑つ
て移動し、まだループが大きい状態で糸環制御突起から
離脱するので、ループが振動し剣先がそのループを再び
捕捉して上糸が切断したり、ループがねじれてからみつ
いて糸玉を生じ天秤による上糸の引き上げ時にこれが被
縫物の下面にひっかかって糸線が悪くなり、これによっ
て被縫物の下面に上糸ループが残ったり、あるいは糸の
張力が増大して糸が切断すると共に、上糸ループが糸環
制御突起から離脱する時期がミシンの縫い速度によって
変化し糸線りがムラになる欠点があった。
また第3図に示すように右方向への正送りの状態では、
左側の釜の糸環制御突起20が布送り方向(右方)に向
っているときに釜周囲を廻ったループtがそれに係合し
、反対に左方への逆送りの状態では、右側の釜の糸環制
御突起20′が布送り方向に向いているときにそれにル
ープが係合するので、上記上糸ループが糸環制御突起か
ら滑り抜ける傾向は正送りでは左側の釜に、また逆送り
では右側の釜に著しく現われる等の欠点があった。
さらに、第4図において糸環制御突起20の基部におけ
る天秤の引上げ方向の変化量が天秤の上糸引き上げ量よ
りも少ない場合には、第1図二点鎖線の状態の糸取りば
ねによって吸収されていた上糸が同図実線で示すように
繰り出され、それでも天秤の取り上げ量の方が多い場合
には上糸が糸巻きから不要に繰り出される結果、最終的
に釜から離脱したループを天秤が引き上げきれず、糸線
が悪くなったり被縫物の下面にループが残ったりする等
の種々の欠点があった。
この考案は糸環制御突起の基部を天秤の上糸引き上げ方
向に大きく窪ませしかるのち中央から先端部をゆるやか
な上向の傾斜面にすることにより糸環制御突起に係止さ
れたループを天秤の上糸引き上げに追従させてそのルー
プを早い時期に収縮可能にし、釜から離脱した後のルー
プの引き上げを容易にし糸線りが確実になるようにする
とともに、ループに作用する横方向の分力を弱くするこ
とによりループの移動を阻止してループが充分小さくな
るまで糸環制御突起との係合を維持させ、上記欠点を解
消することを目的とする。
以下この考案の実施例を図面によって説明する。
この発明の実施例におけるミシンは第1図に示すように
針板1の下方にこれに対し垂直配置した釜軸2,2′の
上端に固定した2個の水平釜3,3′を備えた公知の錠
縫いミシンである。
ミシンの主軸(図示せず)に連動して上下動する針棒4
の下端には針止具14を介して水平釜3,3′に対応す
る2本のミシン針5,5′を固定する。
一方、上糸T、T’は糸巻(図示せず)から顎部に設け
た第一系案内6、糸調子器7,7′の一対の糸挟持皿8
,8′、糸取りばね9.9′、第二糸案内10.10’
、天秤11.第三糸案内12を順に経てミシン針5,5
′の孔13.13’に掛は渡すとともに、第一系案内6
と天秤11との間の上糸T、T’が常には略W字形に屈
曲され、上糸T、T’に張力が作用することにより糸取
りばね9に抗して略U字形となり糸の経路が短縮するよ
うに前記各部材を構成する。
水平釜3と水平釜3′とは同一の構成であるから水平釜
3について以下に述べ水平釜3′の対応する部分は同一
の数字にダラシを付して区別する。
水平釜3は公知のものであり、その要部は外釜15と中
釜16及び中釜押え17からなっており、上糸tを捕捉
する剣先18及び内周に走路22を形成した外釜15に
は、その走路22に外周にそれと対応する軌条19及び
軌条19を分断する切欠21を形成した中釜16を回動
可能に載置するとともに、中釜16の軌条19を上から
覆って中釜押え17を固定する。
また、中釜押え17には剣先18に対向し釜3の外周を
廻って剣先18から離脱したループを係止する制御突起
20を設ける。
この糸環制御突起20は水平面に対する傾斜角の大きい
基部23とその基部の傾斜角よりも小さい傾斜角を有す
る先端部24とを連続形成するとともに、その最先端を
第3図に示すように釜3の回動中心に向けて屈曲して屈
曲部25を形成し、糸環制御突起20に係止されたルー
プがひとりでに滑ってそれから抜けないように構成する
この発明は以上の構成であり次にその作用を説明する。
第1図は釜3、天秤11及び糸取りばね9の相互関係を
示す説明図で、釜3の周囲を廻りきった後天秤の上昇時
に剣先18から離脱した上糸ループtが糸環制御突起2
0に係合する直前の状態であり、また中釜16の軌条1
9の切欠21が外釜15の走路22内にあってループt
が外釜15と中釜16との間で拘束されている状態であ
る。
この第1図のループtが拘束されている状態では天秤が
上昇してもループtがある限度以上に収縮することがで
きないので、上糸Tの張力が増大しこれに伴なって糸取
りばね9が二点鎖線から実線の位置に移動緊張する。
次に第1図の状態から釜3が第3図時計方向に回動し中
釜16の切欠21の一端が前記外釜15の走路22から
外に抜けると、その間からループtが外れこれまでの拘
束された状態から解放される。
一方、糸環制御突起20の基部23が天秤11の上糸引
き上げ方向に急傾斜しているので、さらに天秤11が上
昇することに追従してループtが急速度で収縮し基部2
3の傾斜角よりも小さい先端部24に係合して静止する
(第3図)。
以後釜3がさらに回動し糸環制御突起20が第2図左方
に移動してループtから抜けるまでループtが天秤11
の取り上げによって次第に収縮しなから糸環制御突起2
0との係合を持続する。
そして釜3から離脱するときにはループtが充分に収縮
されているから、その後、天秤11の上昇によって完全
に引き上げられ、布の中間点に上糸と下糸との結節が形
成される。
以上のようにこの考案は釜周囲を回った上糸ループが糸
環制御突起の基部では天秤の上糸引き上げにより発生す
る分力により外釜の回転方向手前に移動し且つ先端部で
は移動しないように先端部の傾斜角を基部の傾斜角より
も小さく形成したから、上糸ループが糸環制御突起の基
部に係合すると同時に急激に収縮して緊張を解放または
緩和し、天秤による引き上げにより上糸ループが釜の回
転方向手前に移動する勢が先端部に係合するときには弱
まり、必ず先端部に係合し且つ釜の回転によって相対的
にその回転方向手前に移動して先端部から離脱し、上糸
ループが先端部に係合している間は上糸ループに一定の
張力が加わるので電縫りを約−にする効果がある。
また上糸ループが充分に収縮するまで先端部に係合する
ので再び剣先で捕捉されたり上糸ループがねじれて玉に
なったりしないから、糸切れがなく且つ電縫りを良くす
る効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は釜と天秤との関係を示す説明図、第2図は水平
釜の正面図、第3図は一部分を省略した水平釜の斜視図
、第4図は従来の糸環制御突起の拡大図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 布送り方向との水平交叉方向に離隔した二本の針と、そ
    れに対応する二つの水平釜とを備え、平行な二条の縫目
    線を形成可能とした二本針ミシンにおいて、外釜に固定
    した基部23に対して先端部24を下方へ鈍角に折曲し
    釜周囲を回った上糸ループが天秤の上糸引き上げにより
    発生する分力により、基部では外釜の回転方向手前に移
    動し且つ先端部では移動しないように水平に対する先端
    部の傾斜角を基部の傾斜角よりも小さく形成した糸環制
    御突起20を備えた二本針ミシンの水平釜。
JP1980117813U 1980-08-20 1980-08-20 ミシンの水平釜 Expired JPS588223Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980117813U JPS588223Y2 (ja) 1980-08-20 1980-08-20 ミシンの水平釜

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980117813U JPS588223Y2 (ja) 1980-08-20 1980-08-20 ミシンの水平釜

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5648376U JPS5648376U (ja) 1981-04-30
JPS588223Y2 true JPS588223Y2 (ja) 1983-02-14

Family

ID=29350025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1980117813U Expired JPS588223Y2 (ja) 1980-08-20 1980-08-20 ミシンの水平釜

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4824660B1 (ja) * 1969-12-01 1973-07-23

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5346841Y2 (ja) * 1971-07-29 1978-11-09

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4824660B1 (ja) * 1969-12-01 1973-07-23

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JPS5648376U (ja) 1981-04-30

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