JPS5881758A - 低ナトリウム調味食品 - Google Patents

低ナトリウム調味食品

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JPS5881758A
JPS5881758A JP56179270A JP17927081A JPS5881758A JP S5881758 A JPS5881758 A JP S5881758A JP 56179270 A JP56179270 A JP 56179270A JP 17927081 A JP17927081 A JP 17927081A JP S5881758 A JPS5881758 A JP S5881758A
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岩山 陽治
Shigeki Fujieda
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は低ナトリウム食品、ことに塩化カリウムを主と
する鍾味料により調味された食品に関する。
食塩は調味料として最も基本的なものである。
殆んどすべての食品は食塩又は食塩を含有する調味料に
より味付けされている。また食塩は、血液中の最も含量
の多い無機塩ゼあると同時に、植物性食品から休日に取
りこまれたカリウム塩と複分解してこれを体外に排出す
る生理作用を有するから、日々汗や尿その他で失われる
量の補給は栄養上欠かせないものである。しかし近年に
至り、食塩の摂り過ぎが高血圧、心臓疾患及び腎疾患と
密接な関連のあることが明瞭となり、特に日本人の場合
、欧米各国の人々と比べて食塩の摂取量が著しく高いこ
とが問題視されるようになって来た。因みに、厚生省の
行った昭和54年度の国民栄II調査によると、本邦人
の1日当り食塩摂取量は13.19で、栄養所要量のi
o、oyを3,12も上廻っているとされている。また
世帯業態別の統計では、農家の平均が15.2yである
のに対し、非農家のそれは12.6yであり、特に専業
農家では16.5yと非常に高い水準にある。さらに、
青森、秋田両県を対象とする弘前大学の調査によると、
青森県では中学生でもその平均血圧が全国平均より高か
ったが、減塩指導の結果、全国平均レベルまで低下した
といわれる。なお、栄養専門家の意見によると、中年以
後は、日々の食塩摂取量を5y以下に減じるのが健康と
長生のこつであるとのことである。
このように、過度の食塩摂取が有害であることは周知で
あるが、反面食塩は生理物質であるから、長期に亘る食
塩の摂取不足は消化液の分泌減退、胃酸減少、食欲減退
、全身の脱力、倦怠、疲労、精神不安などの病的状態を
惹こす。
さらにヒトの食生活において、鍼味が味の基本としての
重要な働きをしていることは周知であるから、如何に減
塩が望ましいといっても、現実に疾病に罹っていない限
り、日量10y以下に減らすのは容易ではない。もっと
も、過度の摂取が健康に悪影蕃を与えるのは、食塩、卯
ちNaC1そのものではなくて、食塩中のNa”である
そこで従来から、調味料として常用する程度では全く副
作用がない一味料として、塩化カリウムが食塩代用品と
して用いられて来た。ところが、塩化カリウムは特有の
苦味を有するため、食塩代用品として満足すべきもので
はない。そこで、より良質の食塩代用品の研究が試みら
れ、例えば特開昭49−126854号公報によると、
焼塩末とd−酒石酸水素カリウムとクエン酸、コハク酸
、dl−1ンゴ酸、dl酒石酸等の有機酸又はその非ナ
トリウム塩とL−グルタミン酸又はその非ナトリウム塩
と乳糖又はデキストリンとの混合物から成る代用粉末食
塩につき記載されているが、これは実質的に食塩と有機
酸とグルタミン酸との混合物であって、発明者等の追試
の結果、酒石酸水素カリウムを添加しても特に鍼味が増
加するとは認められなかった。また特公昭47−136
98号公報には、塩化カリウムに食塩を添加することに
より鍼味が増強されると同時に苦味の減少することが示
されているが、この場合も、実用的な配合で10〜20
%のヒトが苦味を感じている。さらに特公昭44−62
35号公報によると、塩基性アミノ酸のコハク酸塩及び
マロン酸アンモニウム又はイノシン酸ソーダを食塩代替
組成物として用いることが提案されているが、これらは
いづれも高価なものであるから、日常の食塩代用品とし
ては現実性がない。かつ、本発明が追試して得た評価は
、「食塩に近い鍼昧」という点で不満足なものであった
凡そ、実用的な日常の食生活における食塩代用品となり
つるためには、先づ第一に価格が安く、第二に味が住良
で、第三に食品衛メ叶、食品又は通常の食品添加物の範
鋳に属するものであることが必須の要件である。仮にあ
る鍼味物質の鍼味が如何に良好であっても、そのものが
高価であったり又は医薬品としての承認を受ける必要が
あれば、到底実用的な食塩代替品として役立たない。本
発明は、上記3要件をほぼ満足しつる食塩代替組成物を
用いた調味食品に関するものである。
本発明者等は上記3要件を満たしうるような非ナトリウ
ム鍼味料について広汎がっ組織的な研究を行った結果、
先に特願昭56−73108号の発明をし、塩化カリウ
ム、グリチルリチン(又は甘草エキス)、ステビオサイ
ドもしくはモノグリコジルステビオサイド(又はステビ
アエキス)等の天然非糖甘味料及び可食性多価有機酸が
ら成る成分を主とする鍼味料及びこれを用いた鯨味調味
料について提案した。この先発明鍼味料は食塩に類する
粉末又は@粒状のものであって、特に塩化カリウム結晶
の中心核の周りに天然非糖甘味物質が耐着したとき最良
の結果が得られた。従って、その調味料としての応用は
、例えば食卓塩、ふりかけ、ガーリックソルトのような
散布用ふりかけ固体鍼味料であって、例外的に味噌、醤
油、ソースなどのペースト状又は液状鍼味調味料を包含
するものであった。
しかるにその後の研究により、食(中に先の3成分の他
に旨味料が共存する場合には、これら各成分の協力作用
により塩化カリウムの苦味が感じにくくなり、特に塩化
カリウム以外に少量の食塩が共存する場合には、塩化カ
リウムの苦味が略完全に消滅することが発見された。本
発明は、この新しい知見に伴い、必須成分としての塩化
カリウム、グリチルリチン、甘草甘味成分濃縮物(甘草
エキス)、ステビオサイド。
モノグリコジルステビオサイド(レバウディオサイドA
)、ステビア甘味成分濃縮物(ステビアエキス)及び可
食性人工甘味料から成る群から選ばれた1種又はそれ以
上の甘味成分;旨味料及び可食性多価有機酸もしくはそ
れらの酸性塩の他、要すれば適量食塩を含む調味食品を
要旨とするものである。
以上において、甘味成分の一つである甘草エキスは、グ
リチルリチンを主とする甘草甘味成分の濃縮物であるが
、成るべく精製品を用いるのが好ましい。但し、純粋な
グリチルリチンは水に難溶性であるので、その2個のカ
ルボキシ4懺の水素の一方又は両方をアルカリ金属又は
アンモニウム基で置換した塩の形で用いるのがよい。ま
た、他の天然甘味成分であるステビオサイドは、実際上
側配糖体であるモノグリコジル溶けやすく、かつ甘味の
質も良好であるので、その含有率の高いものを用いるの
が好適である。
ステビアエキスは前二者と他のマイナー配糖体との混合
物であるが、この場合もモノグリコジルステビオサイド
含量の高いものが望ましい。
因みに、ステビア配糖体はTLCにより簡単に分析する
ことができる。
人工甘味料にはサッカリン サイクラメート。
アスパルチルフェニルアラニンメチルエステル(、アス
パルテーム)、ジヒドロカルコン類その他多数のものが
知られているが、味覚的見地ではアスパルテームは最も
好ましいものである。
但しアスパルテームは比較的酸性に弱いので、ピソクル
スやマヨネーズのような酸性食品に対しては不適当であ
る。またサッカリンは煮沸により分解して苦味を生じる
ので、熱処理する食品には用いない方がよい。
他の成分である可食性の多価有機酸(酸味料)は、前記
天然非糖甘味料と協同して塩化カリウムの苦味を軽減す
るのに役立つ。適当な酸としては、例えばリンゴ酸、ク
エン酸、酒石酸、フマール酸等の遊離酸自体又はそれら
の酸性塩類か示される。
さらに他の成分である旨味料は前記非糖甘味料及び酸味
料と協同して前記塩化カリウムの苦味を緩和する働きを
する。適当な旨味料としては例えばグルタミン酸モノナ
トリウム(MSG)イノシン酸ナトリウム及びグアニル
酸ナトリウムなどの単体の他、これら個々の旨味料を含
む天然濃縮物であるカッオニキス、肉エキス、コンブエ
キス、シイタケエキス、アミノ酸液などを用いてもよい
本発明に係る調味食品は、以上述べた必須成分以外に任
意的付加成分として食塩を含有しうる。本書冒頭で述べ
たように、食塩の使用量を減少させることが発明の本旨
であるから食品中に多量の食塩を含有させることは目的
上好ましいことではないが、塩化カリウムと共に、食品
の種類によって、適量の食塩が存在する方が鍼さの質を
良くする。前述のように、食塩は生理物質であって、全
(Na+を摂取しないでいることはできず、かつ本発明
により酸味料及び旨味料から来るNa”の量が比較的微
量である事実を考慮すれば1、本発明食品も対象食品の
種類如何によりある程度の食塩を含む方が栄養学的にも
好適であるだけでなく、また、すり身加工食品のように
食塩を使用しないと食品の形態を与えにくいものもある
。一方、既述のとおり、成人病学的見地から食塩の摂取
量を日量10y以下に抑えるのが好ましいことも事実で
ある。発明者は以上の観点から本発明食品中の食塩の量
は、食品の質および類によって任意に加減できるものと
する。
以上の理由から、本発明食品中における塩化カリウムそ
の他者成分の含量範囲を明確に規定することは実質的に
不可能である(各成分の絶対量は味付けの濃さに応じ相
対的に変動する)。
しかし多くの実験の結果から、塩化カリウムの興味を消
去するという目的では甘味料、酸味料及び旨味料は概ね
下記の範囲にあれば良いことが判った。
(+l  甘味料:グリチルリチンとして甘味換算で塩
化カリウムに対し0.02〜0.3%好ましくは0.0
3〜0.1% (2:  酸味料:塩化カリウムに対し、0.5〜3%
、好ましくは1〜2% (3)  旨味料:塩化カリウムに対しグルタミン酸ナ
トリウムとして0.3〜15%、 好ましくは0.5〜10% 本発明に係る調味食品は、上記各成分の他、ヨウ素化合
物、ビタミン類、ミネラル類などの栄養強化剤を含むこ
とができる。
本発明に係る調味食品は浸漬、散布、前処、焙煎、蒸煮
、油煤、混線等、食品加工技術上普通の手段により作ら
れる。本発明の目的上、これら食品中に添加さるべき鍼
味料は通常一定の組成をもつ鍼味組成物として適用され
るが、もちろん個々の必須成分を一種づつ又は任意に組
み合わせて適用してもよい。浸漬、散布又は混線は最も
普通の手段である。例えば浸漬法による場合は、対象の
食品材料が前記鍼味料組成物又はそれを含む調味料の高
濃度溶液中に浸漬される。また散布法を利用す”る場合
は前記鍼昧組成物が対象の食品材料番こ散布される。さ
らに混線法による場合は、上記組成物が対象食品材料と
共に混練される。これらどの方法による場合でも、適当
な劇味が対象食品に付されるよう留意しなければならな
い。本発明食品中その最大の特徴として、充分な鯨味を
有するに拘わらずそのナトリウム分含量が通常の食品味
付の場合に比し、通常415〜2/3あるいはそれ以下
に減少できる利点がある。この利点が減塩療法の適用を
受けている多くの食餌療法対象者にとって大きな福音で
あることはことさら云うまでもない。
本発明の好適な対象物は、例えば塩漬、漬物梅漬け、な
め物、つくだに、バター、環子食品ハム、ベーコンその
他の鍼味をベースとする食品であるが、その他格別塩味
を有しなくても食塩の添加が味にアクセントをつけるた
め又は食品としての形態を与えるため必要であるような
全ての食品、例えばマヨネーズ、ドレッシング水産又は
畜産練製品、めん類、パン、ビスケットなどにも当然適
用できる。
例えば食パンには普通1.5%前後の食塩が加えられて
いるが、これを前記組成物で置き換えることによって食
事療法各月の無塩パンの味を有塩パンと同程度にまで改
良できる。また、うどん、そば、ラーメン等の麺類にも
食塩が添加されるが、これも前記組成物により食塩添加
の場合と同様の味に改善されることができる。さらに、
かまぼこ、ちくわ等の水産練製品の製造に際しては、所
望のゲル強度を出させるためどうしても若干量の食塩を
原料すり身中に添加して塩摺りする必要があるが、本発
明によれば、食塩の一部を塩化カリウムで置換すること
により、在来のかまぼこ等と全く同質の減塩製品とする
ことができる。この結果はソーセージ、プレスハム等の
畜産練製品にも概ね妥当する。なお、ハム等の肉製品に
右いても、塩化カリウムにより所要食塩量が14又はそ
れ以下にも減少せしめられることができ、しかもその味
は従来のものと殆んど変らない。
以下本発明の呈味改善効果を確認するため、上述必須成
分を種々の割合で含む調味料組成物により鍼味付けされ
たバターにつき、25名のパネラ−が二重盲検法により
行なった評価テストについて説明する。なお、テストに
使用された各構成成分の添加量を表1に、また、評価結
果を表2に夫々示す。なお、対象のバターは市販生クリ
ームをボールに入れ、冷却下にミキサーで充分撹拌して
転相させたものをガーゼの間に挾んで圧搾してバターミ
ルクを除去し、これに塩化カリ又はそれと塩化ナトリウ
ムとの合計量が3%になるように被験組成物を加えなが
ら混捏して作った。対照バターには3%の食塩のみが加
えられている。
表1に示す処方において、処方、[1〜4は本発明の標
準処方に従って味付けされたものを示し、また、処方ム
5〜9は甘味料添加の効果を確認するために調合された
もので、特に処方ムロは無添加の場合を、五8又はA9
は過剰量又は過少量添加の場合を示す。さらに処方jl
ilO及び畜11は酸味料の過剰又は過少添加の場合を
、また処方層12及びA13は旨味料の過剰又は過少添
加の場合を夫々示す。
表1の処方により調理された試料食品(塩コンブ)に対
するパネラ−の評価結果は、下記の基準により表示され
る。
対照に比べ非常に良好    優 tl     良     好       良If 
 や\良好   可 17     不      良      不可表 
 2 表2から明らかなように、本発明処方に従って味付番夕
された試料バター(i、l−畜4)では、圧倒的に「優
」もしくは「、良」と評価した者が多い。しかし、処方
AIに関しては、や\鍼味不足であるとの理由で「不可
」と評価したパネラーが僅か1名ながらあったのに比べ
て、少量の食塩を添加した処方墓2において「不可」と
の評価が皆無となった。他方、食塩添加量の比較的多い
処万畜4については、や\塩辛い感じがするとの理由で
「優」評価が若干減少した。
以上の処方に対して、甘味料無添加の処方L6に関して
は、「可」とする者もかなりあ。たが、苦みを感じるの
で「不可」と評価した者が圧倒的に多い。これに対して
、処方畜9に見られるように、極く微量ではあるが甘味
料を添加することによって、上の欠点は若干改善された
他方、甘味料を添加しても酸味料の添加を省略したもの
(処方五5)、及び過剰の甘味料を添加したもの(処万
憲8)では、/zlターとしては甘味がかち過ぎ、もし
くは後味の悪さが残るとの理由で「不可」と評価した者
が多い。
以上のように酸味料の添加は、甘味料の添加に伴う後味
の悪さを改善する上で役立つことが判ったが、多過ぎる
場合は酸味が強く現われるため、依然「不可」とする者
が在り(処方11O)、また少な過ぎる場合にも甘味料
の後味の悪さが若干残る(処方雇N)。
グルタミン酸ソーダ、イノシン酸ソーダ、及びグアニル
酸ソーダ等の天然旨味料は従来から食品の呈味性を一層
改善することが知られているが、以上の評価テストから
れかるように、過剰の添加により、いわゆる「えぐい」
・(関西で使用される味覚の表現)感じがすると評価す
る者も僅かながら在った(処方!12)。
本発明は上述のように、基本的調味料の一種であり、か
つ人間の栄養上必須不可欠の一成分ではあるが、反面そ
の過剰摂取が保健上有害である食塩に代わる鍼味料とし
て、塩化カリウムと、呈味改善料としての天然甘味料や
酸味料、旨味料と、必要により適量の食塩とをバランス
よく混合使用することにより、従来の食塩を用いて調理
又は味付けされた食品に極めて近い美味な鍼味付けをす
ることができ、これにより食塩の摂取量を著減させるこ
とができるので、国民健康の維持、向上及び艮事療法を
必要とする患者の療養に多大の意義を有するものである
以下実施例により発明実施の諸態様を説明するが、これ
は単なる例示であって、発明精神の限定を意味するもの
ではない。
実施例1(低ナトリウム マヨネーズ)ボールに卵黄1
0個分とグルタミン酸ナトリウム0.14y、  イノ
シン酸ナトリウム0.029、クエン酸末0.15y1
  リン酸二ナトリウム0.2]1i’、  ステビオ
サイド0012及びグリチルリチン0012を入れ、泡
立器てよく撹き混ぜた後、さらに食酢70m/を加えて
均質になるまで撹拌する。次いで、なお撹拌を続けなが
らサラダ油130 m/を少量づつ添加した後、さらに
天然塩化カリウム(ンルビン)15y及び食塩2yを添
加して、両塩類が水相中に溶けることが確認されるまで
撹拌を続け、さらにサラダ油50〇−及び食酢70rn
lを加えて全体が均一になるまで撹き混ぜる。ここに得
られた低ナトリウムマヨネーズ製品は、普通のマヨネー
ズに比べ約115以下の食塩しか含まないが、適度の快
い鍼味を有する。なお、本例において、塩化カリウム及
び食塩を工程中で加えているのは、乳化を安定に行わせ
るためである。
実施例2(低ナトリウム 梅干し) 青梅2 Kgをよく洗い、−夜水浸した。次いで水を切
り、天然塩化カリウム180y、グルタミン酸ナトリウ
ム3.15y、イノシン酸ナトリウム0.04y、クエ
ン酸2y、グリチルリチン0.1y、及び食塩170y
の混合物でよくまぶし、これを壺に入れて押し蓋をした
後、約5 Kgの荷重をかけに てlO日間放置した。この間、押し蓋にこ上ってきた浸
出液の一部を棄て去り、梅が適度に浸る程度に液汁量を
調節する。
別に赤シソの集約500yを水洗し、食塩100yでよ
く揉み、浸出液を棄ててから先の梅の上に均一にばら撒
き、さらに2 Kgの荷重をかけ2週間放置する。次い
で気温の高い晴天の時期にこの梅とシソを取り出して爪
に入れ、約3昼夜干した後、先の壺に戻し、減塩梅干し
を得る。
実施例3(ラッキョウの甘酢m) ラッキョウをよく洗い、茎部と根部を除く。
精選されたラッキョウ鱗茎I Kgに対し食塩50y及
び塩化カリウム50yをまぶし、容器に入れ、押し蓋を
して軽い荷重をかけ、約1週間放置後爪に上げて水を切
る。別に食酢400〜500−に砂糖150y、グリチ
ルリチンo、osy、グルタミン酸ナトリウムly、イ
ノシン酸ナトリウム0.19.クエン酸0.5y及びリ
ン酸二ナトリウムlyを溶かし、加熱、沸騰させた後、
冷却する。これを容器に入れ、適量のトウガラシ(タカ
ノツメ)を粗く刻んで加え、この中に上述の水切りした
ラッキョウを浸し、約1ケ月間放置するとラッキョウの
せ酢漬が得られる。このものは在来品に比べ約1/2の
食塩しか含まない。
実施例4(低ナトリウムかまほこ) かまほこ用魚類のすり身(アマダイ、ハモ。
クロカワ、スケソウダラなどのすり身)xKgに素掘5
y、天然塩化カリウムlOy及びリン酸二ナトリウム0
.3yを加え、粘りがでるまで充分に混練する。次いで
、バレイショデンプン140y。
グリチルリチン0.005p、クエン酸0.15p、グ
ルタミン酸ナトリウム0.15y、イノシン酸0.15
y、グアニン酸ナトリウム0.01y、砂糖30y及び
みりん25.、/を加えてさらによく摺り混ぜた後、最
後に卵白4個分を加えて充分に混練し、裏濾しする。
その後、常法どおりかまぼこ板に載せて整形後、座らせ
、約15分間熱して仕上げる。このかまぼこは在来のか
まぼこの約40%の食塩しか含まないが、味は従来品と
全く同様である。
実施例5(低ナトリウム ボンレスハム)ブタの腰肉1
OKqに塩化ナトリウム3002と硝酸カリウム30y
とから成る混合物をよく摺りこみ、0〜4℃の冷室内で
l〜2日間傾斜台上に静置する。次いでこの豚肉を、水
leにつき塩化カリウム500y、グルタミン酸ナトリ
ウム5y。
イノシン酸ナトリウム0.4f、グアニル酸ナトリムム
0.3f 、クエン酸3y、リン酸二ナトリウム5y。
グリチルリチン0.2y、硝酸カリウム10y、砂糖2
0y及びハム用スパイス末5yを混合、溶解させた調味
液中に4〜5日間浸漬する。その後、豚肉を液から引き
上げ、5℃前後の冷水中に数時間再浸漬した後、引き上
げて水切りする。これを布、セロファンフィルム等を用
いて固く包み、紐で巻き締めて円筒状に整形した後、6
0°Cで約1時間、次いで50〜80℃で約10〜15
時間燻煙する。燻煙が終れば約70°Cの熱湯中で2〜
3時間ボイリングし、最後に肉塊の表面を通風乾燥して
製品とする。このボンレスハム製品は、従来品と比べて
約1/2量以下のナトリウム分しか含有していないが、
その食味は後者に比し寧ろ優れている。
実施例6(低ナトリウム白菜漬) 夫々四等分に粗切したハクサイ15 Kgを水洗後、天
日で半日間乾かす。次いでハクサイ1個当り一握り宛の
食塩と天然塩化カリウムとを振りかけ、さらにリン酸二
ナトリウム22.クエン酸25y、グルタミン酸ナトリ
ウム2.5y、グアニン酸ナトリウム0257及びグリ
チルリチン(1,059がら成る混合物を均等に散布し
た後、適量のトゥガラシ(タカノツメ)の粗切物を加え
る。但し、実際上、上の各添加操作は、任意の漬物容器
に並べられ四つ切りハクサイの各段毎について行う。本
例において、食塩及び塩化カリウムの総量は、大乱40
0〜450fとなる。
最後に、堆積物の上に木製の落とし蓋をして約10Kg
の重しをしておくと、約1週間後に適度に漬は上る。で
き上った漬物の食味は全塩品と比べて多少鍼目であるが
、含有食塩量は後者の約半分である。従って食しすぎる
虞が少いこととト相イまって減塩食用に好適である。
特許出願人 丹平製薬株式会社 手続補正書(1轟) 昭和56年11月10日 特許庁長官 島田春樹  殿 昭和  年     顆路    号 3 補正をする者 事件との関係 特許出願人  。
4、代理人 5、 補正命令の日付 な  し 8 補正の内容 (1)明細書、26頁、12行目に始まる下女を追加す
る0 「実施例7(低ナトリウム食パン) 〔処方〕 強力コムギ粉      7 kg イースト         0.25 アスコルビン酸     0.1 クエン酸        0.003 グルタミン酸ナトリウム 0.003 水                  6.9以上の
各材料をよく混筐し、24〜250で6.5〜4時間発
酵させた後、下記の材料を追加し、27〜280でさら
に充分混Nする。
(処方〕 強力メリケン粉    3に9 砂  糖             0.5塩化カリウ
ム     0.2 グリチルリチン    O,O’003ショートニング
(液状)0.6 脱脂粉乳       0.1 水              2.4に9得られた混
児物を分塊、成形し1常法どおり9 添付書類の目録 (1)委任状      1通

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)必須成分としての塩化カリウム;グリチルリチン
    、甘草甘味成分濃縮物(甘草エキス)、ステビオXサイ
    ド、モノグリコジルステビオサイド、ステビア甘味成分
    濃縮物(ステビアエキス)及び可食性人工甘味料からな
    る群から選ばれた1種又はそれ以上の甘味成分;旨味料
    及び可食性多価有機酸もしくはそれらの酸性塩の他、要
    すれば適量の食塩を含むことを特徴とする低ナトリウム
    調味食品。
  2. (2)  人工甘味料がアスパルテームである特許請求
    の範囲第f11項記載の食品。
  3. (3)可食性多価有機酸がリンゴ酸、クエン酸、酒石酸
    又はフマール酸である特許請求の範囲第fl)項記載の
    食品。
  4. (4)調味食品が、環子食品、つくだに、漬物、梅干シ
    、ピックルレス、マヨネーズ、ドレンシング、塩味スプ
    レッド、バター、マーガリン、チーズ、水産もしくは畜
    産練製品、ノ\ム、ベーコン、パン又はめん類である特
    許請求の範囲第(1)項記載の食品0 fil  II昧食品が、ヨウ素化合物、ビタミン類及
    び/又はミネラルを含有する特許請求の範囲第(1)項
    記載の食品―
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