JPS58806B2 - 平角絶縁電線の製造方法 - Google Patents

平角絶縁電線の製造方法

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JPS58806B2
JPS58806B2 JP6437177A JP6437177A JPS58806B2 JP S58806 B2 JPS58806 B2 JP S58806B2 JP 6437177 A JP6437177 A JP 6437177A JP 6437177 A JP6437177 A JP 6437177A JP S58806 B2 JPS58806 B2 JP S58806B2
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Japan
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insulated wire
rectangular
wire
rolling
manufacturing
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JP6437177A
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JPS53149685A (en
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永田昭夫
清水海千雄
増田重雄
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は平角絶縁電線の製造方法、詳しくは丸線の絶縁
電線を圧延することによって平角絶縁電線を製造する方
法に関するものである。
従来の平角絶縁電線は平角の導体に塗料を数回塗布焼付
けて製造されるがこの様な製法では平角導体のエツジ部
をフラット面同様に均一な皮膜厚とすることは非常にむ
ずかしい。
たとえエツジ部に塗料を塗布できても焼付時に塗料が流
動しエツジ部の塗膜は薄くなっている。
それにひきかえ丸線の絶縁電線を圧延して平角絶縁電線
に変えた場合エツジ部の皮膜はフラット面と同様に均一
なものが得られる。
しかし圧延することにより導体は塑性変形をしいわゆる
加工硬化をおこし実際にこの平角絶縁電線を使用する場
合には導体を何らかの方法で軟化させる必要がある。
導体を軟化させる為には処理温度と処理時間によって定
まる一定条件以上の処理を施さなければならない。
モータやトランス等にコイルとして使用される絶縁電線
は導体として銅あるいはアルミ又はそれらの合金或はこ
れらを組合せたものが使用されるが軟化させる温度とし
て最低200℃は必要であり、導体サイズによっては処
理時間を大幅に変える必要がある。
ところが焼付型塗料を塗布し焼付けた絶縁皮膜は圧延に
よる塑性変形を受けている為に200℃前後の温度を与
えた時ヒートショックを起し、亀裂の発生がおこること
がある。
その為にこのような丸線を圧延して平角線とする場合に
は特公昭49−7428に記載しであるようにヒートシ
ョックに強い耐熱性材料、例えばポリアミドイミド、ポ
リイミド、ポリヒタントイン、ポリエステルイミド等が
好ましい。
しかしこのような平角絶縁電線の用途をみると音響機器
用コイル等に用いられるものであり、必ずしも本質的に
耐熱性の良い絶縁皮膜でなくとも良い。
本発明者は鋭意研究の結果本発明に記載する方法によっ
てあらゆる絶縁皮膜に対して軟化炉中でヒートショック
を起させることなく、導体を軟化させ、実用に供せられ
るような平角絶縁電線を製造する方法を開発した。
即ち本発明の平角線の製造法は断面丸型の絶縁電線を平
角に圧延しその後熱処理炉を通して熱処理を施して平角
絶縁電線を製造するにあたって圧延後、少くとも最終熱
処理前に平角絶縁電線に絶縁皮膜を膨潤させる溶剤を塗
布することを特徴とするものである。
以下本発明を例示図面と共に詳細に説明する。
本発明に於いては第1図に示すようにサプライリール1
から繰り出された断面丸型の絶縁電線2は圧延機3で平
角絶縁電線2′に圧延され溶剤塗布装置4で溶剤を塗布
され炉5の中へ入る。
溶剤の塗布及び加熱を繰り返す場合はローラー8,9゜
10.11を用いる。
その後巻取機7で巻取る。溶剤の塗布はフェルト、ダイ
ス、ローラーダイ等を用いれば良いがこの溶剤が皮膜に
クレージングを発生させるような場合はまず炉5で皮膜
の残留応力をとり去ったあと溶剤を塗布する方が良い。
なお図中12.13はガイドローラーである。
さて丸型の絶縁電線を圧延して熱処理炉を通して平角絶
縁電線を製造するに当って圧延後に熱処理をする理由は
単に導体の軟化だけでなく皮膜が圧延によって受けた加
工劣化を回復させる意味も含まれている。
圧延するとその程度によって多少異るが皮膜の絶縁破壊
電圧は大きく低下する。
例えば0.55mm径の1種構造をもつポリアミドイミ
ド線では圧延を厚みと幅で表わした時1:4を越える幅
が大きくなる、以下同じと使用した丸線の破壊電圧に比
較して約5〜50係程度の破壊電圧しか示さない。
またQ、50mrn径の1種構造をもつポリエステル線
では圧延を厚みと幅で表わした時1:4を越えると丸線
に比較して約5〜30係程度の保持率を示すのみである
その為にある適当な熱処理を皮膜にほどこすと絶縁破壊
特性は約70〜90’%まで回復させることが出来る。
ところが低い熱処理温度では皮膜には良いが導体を軟化
させることが出来ない。
ポリアミドイミド皮膜は圧延後の熱処理によってヒート
ショックを起こさずに導体を軟化させることが出来るが
、ポリエステル皮膜ではヒートショックをおこし実用に
供すことの出来る平角絶縁とはなり得ない。
本発明では丸線の絶縁電線を圧延したあと皮膜を膨潤さ
せることのできる溶剤を塗布しその後熱処理炉を通すこ
とから構成されており、この方法によると皮膜の種類に
か\わらず熱処理時にヒートショックをおこさずかつ絶
縁耐力をほぼ70〜95係にまで回復した平角絶縁電線
を得ることが出来るのである。
本発明で用いる溶剤は皮膜を膨潤させ、なお沸点の高い
極性溶剤が好ましい。
特に沸点が150℃以上で極性の目安とされる誘電率の
値が約10以上のものが望ましい。
本発明で使用されうる溶剤として次に記すものがあげら
れる。
0アルコール類に入る溶剤ではシクロヘキサノール、2
−メチルシクロヘキサノール、ベンジルアルコール、テ
トラヒドロフルフリルアルコール Oエーテル類に入る溶剤としてはジクロルエチルエーテ
ルフルフラール Oケトン類に入る溶剤としてはジアセトンアルコール、
シクロヘキサノン、アセトフェノンOエステル類に入る
溶剤としてはアセト酢酸エチル、乳酸エチル、フタール
酸ジメチル、フタール酸ジエチル、フタール酸ジブチル
、フタール酸ジオクチル O多価アルコール類に入る溶剤としてはエチレングリコ
ール、ブチルセロソルブ、グリセリン、グリセリン−α
、γージクロルヒドリン O脂肪酸およびフェノール類に入る溶剤として無水プロ
ピオン酸、フェノール、クレゾールO窒素化合物に入る
溶剤としてジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミ
ド、N−メチル−2−ピロリドン、エタノールアミン これらの溶剤を塗布したあと熱処理をほどこすと皮膜は
ヒートショックを起こさずしかも圧延でうけた加工劣化
を回復した平角絶縁電線が得られた。
本発明において溶剤塗布は場合によって圧延によって生
じた皮膜の残留応力を除去したあと、行なうことも必要
である。
これは皮膜に残留応力が残った状態で溶剤を塗布すると
皮膜にクレージングを発生することがあるのでこのよう
なことがないようにする為である。
以下に本発明の実施例を参照例と対比しながら言分間す
る。
参照例(1) 導体径0.55mmの1種構造をもつポリアミドイミド
絶縁電線を圧延し仕上り厚みX幅=0.250mm×1
.028mrrtの平角絶縁電線を得た。
この平角線を焼付炉(炉長2.5m、温度420℃)の
中を3回通して軟化させた。
速度は30m/minとした。
得られた絶縁電線の特性を第1表に示す。参照例(2) 導体径0.50u+の1種構造をもつポリエステル絶縁
電線を圧延し仕上り厚みX幅=0.226mmX0.9
67++mの平角絶縁電線を得た。
この平角線を焼付炉(炉長2.5m、温度400℃)の
中を30m/minの速度で3回通し軟化させた。
得られた絶縁電線の特性を第1表に示す。
参照例(3) 導体径0.50mmの1種構造をもつポリビニールホル
マール絶縁電線を圧延し仕上り厚みX幅=0.245m
mX0.960mmの平角絶縁電線を得た。
この平角線を焼付炉(炉長2.5m、温度400℃)の
中を30m/minの速度で3回通し軟化させた。
得られた絶縁電線の特性を第1表に示す。参照例(4) 導体径Q、267W7Mの1種構造をもつポリエステル
イミド絶縁電線を圧延し仕上り厚みX幅=0.1.30
mm×0.490mmの平角絶縁電線を得た。
この平角線を焼付炉(炉長2.5m、温度400℃)の
中を30m/minの速度で2回通し軟化させた。
得られた絶縁電線の特性を第1表に示す。
参照例(5) 導体径0.40mmの1種構造をもつ二重構造皮膜(下
引;ポリエステルイミド、上列;ポリアミドイミド)の
絶縁電線を圧延し仕上り厚みX幅=〇、193mmX0
.803mmの平角絶縁電線を得た。
この平角線を焼付炉(炉長2.5m、温度420℃)の
中を35m/minの速度で3回通し軟化させノ〉得ら
れた絶縁電線の特性を第1表に示す。
実施例(1) 以下述べる以外はすべて参照例(1)に同じ。
参照例(1)で用いたポリアミドイミド線を圧延したあ
とフェルトによってN−メチル−2−ピロリドンを塗布
しその後焼付炉の中を通した。
塗布加熱回数は3回とした。
得られた絶縁電線の特性を第2表に示す。
実施例(2) 以下に述べる以外はすべて参照例(2)に同じ。
参照例(2)で用いたポリエステル線を圧延したあと、
フェルトによってm−クレゾールを塗布しその後焼付炉
の中を通した。
塗布加熱回数は3回とした。
得られた絶縁電線の特性を第2表に示す。
実施例(3) 以下に述べる以外はすべて参照例(3)に同じ。
参照例(3)で用いたポリビニールホルマール線を圧延
したあとフェルトによってm−クレゾ゛−ルを塗布しそ
の後焼付炉の中を通した。
塗布加熱回数は3回とした。
得られた絶縁電線の特性を第2表に示す。
実施例(4) 以下に述べる以外はすべて参照例(4)に同じ。
参照例(4)で用いたポリエステルイミド線を圧延した
あとフェルトによってm−クレゾールを塗布し、その後
焼付炉の中を通した。
塗布加熱回数は2回とした。
得られた絶縁電線の特性を第2表に示す。
実施例(5) 以下に述べる以外はすべて参照例(5)に同じ。
参照例(5)で用いた二重構造皮膜の電線を圧延したあ
とフェルトによってN−メチル−2−ピロリドンを塗布
しその後焼付炉の中を通した。
塗布加熱の回数は3回とした。
得られた絶縁電線の特性を第2表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の平角絶縁電線の製造法の説明図である
。 1・・・・・・サプライリール、2・・・・・・丸型の
絶縁電線、2′・・・・・・平角の絶縁電線、3・・・
・・・圧延ロール、4・・・・・・溶剤塗布装置、5・
・・・・・圧延後の熱処理、7・・・・・・巻取機、8
,9,10.11・・・・・・熱処理を行なう為のがイ
ドローラ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1断面丸型の絶縁電線を平角に圧延しその後熱処理を施
    して平角絶縁電線を製造するに当って、圧延後、少くと
    も最終熱処理前に圧延された平角絶縁電線に絶縁皮膜を
    膨潤させる溶剤を塗布することを特徴とする平角絶縁電
    線の製造方法。 2絶縁皮膜を膨潤させる溶剤を塗布する前に、平角に圧
    延された絶縁電線の絶縁皮膜の残留応力を熱処理により
    除去する特許請求の範囲第1項記載の平角絶縁電線の製
    造方法。 3仕上り平角絶縁電線のサイズが厚み2.0〜0.01
    mm、幅5〜0.02mrlLである特許請求の範囲第
    1項、又は第2項記載の平角絶縁電線の製造方法。
JP6437177A 1977-05-31 1977-05-31 平角絶縁電線の製造方法 Expired JPS58806B2 (ja)

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JPS53149685A JPS53149685A (en) 1978-12-27
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