JPS5870901A - 熱間圧延におけるクロツプ減少圧延法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱間圧延におけるクロップ減少圧延法に関する
ものである。

７°。

周知の通り熱間圧延はスラグ、ダルーム、ビレット等の
角形鋼片（以下単に鋼片と称す）全素材とし、該鋼片を
高温にしたのち粗圧延−仕上圧延するものである。前記
粗圧延を完了した鋼片（以下単にパーと称す）の先端部
（鋼片のトップ部）は、その形状が異形であることと有
害な疵を含むため、これらを仕上圧延（二先立ってクロ
ップシャーにて切断除去し、成品品質を高めると共に仕
上圧延を良好に行うものであるが、クロップシャーでの
切捨量が大きい程歩留シに悪影響を及ぼす。

従来クロップロスを支配するものとして、鋼片段階にお
ける鋼片トップ部のパイプ残シや表面疵残りという有害
疵と、粗圧延段階において角形鋼片の圧延によって生ず
る先端異形部（フィッシュテール）と、パー先端からあ
る距離内側へ入った位置に、巾方向に深い線状の疵が発
生し、これらの大小及び発生位置によってクロップロス
は大きく支配される。

しかして従来からこれらクロップロスを減少させるため
努力がなされ、鋼片段階における疵発見手段の開発や、
パー先端異形部のオンラインでの形状認識と、それにも
とすく最小切断位置の決定手段の開発等によって、クロ
ップロスはかなシ改善されるようになってきた。

しかしながら、バー先端異形部から内側位置の巾方向に
発生する深い線状の疵に対しては有効な解決手段がなく
、クロップロスの減少には限度があつだ。

本発明はこのような問題を有利に解決するためなされた
ものであり、その要旨とするところは、鋼片の表面温度
と裏面温度に差ができる圧延設備による熱間圧延に際し
、高温側の圧延トップ断面のメタルの量を、予め少なく
した鋼片を用いて圧延することを特徴とする熱間圧延に
おけるクロップ減少圧延法に関するものである。

本発明者等は、かかる圧延トップ部に生ずる巾方向の深
い線状疵の発生原因について詳細に検討したところ、鋼
片製造技術の進歩と深い関係があることを究明した。す
なわち、銅片製造手段としては普通造塊−分塊圧延によ
る方法と、連続鋳造による方法がある。従来いずれの製
造法においても鋼片表面に表面疵が多数発生し、ホット
スカーフマシン又はコールドスカーフマシン等によって
第１次の疵除去を行々うが、それでも除去できない疵が
鋼片に残留し、鋼片トップ部に疵が多い場合には、該ト
ップ部は集中的に疵除去加工が施こされるため、本来疵
がなく正常な鋼片であれば、そのトップ断面形状は、は
ぼ直角断面の長方形又は正方形となるべきところ変形さ
れた断面形状となり、該鋼片を粗圧延した場合には、得
られたバーの先端部の巾方向に深い線状疵が発生するこ
とはなかった。

近時鋼片製造技術として、無欠陥鋼片の製造技術が発達
し、鋼片表面は成品段階で有害な疵となる欠陥の発生が
著しく減少し、分塊圧延又は連続鋳造のまま、無手入れ
で、熱間圧延に供される鋼片が多数を占めるようになっ
た。このような鋼片のトップ断面形状は、長方形又は正
方形であり、該鋼片を粗圧延して所定の厚みのバーとし
た場合、バーの先端部にバーの巾方向に深い線状疵を発
生させることを知見した。これを第１図によって説明す
る。

図において（Ａｌは厚みｔｓの鋼片１の長手方向部分断
面図を示し、（Ｃ）はその部分斜視図、（Ｂ）は［Ａｌ
、ＩＣ）に示す鋼片を粗圧延して得た厚みｔＢのバー２
の長手方向部分断面図で、（Ｄ）はその斜視図である。

矢印は圧延方向である。

すなわち（Ａｌ　（Ｃ！＋に示すように、４隅がほぼ直
角となった圧延トップ断面は長方形であり、粗圧延によ
って鋼片１の表面側先端コーナーイの部分及び裏面側先
端コーナーロの部分は、圧延加工によるメタルフローに
よって、（Ｂ）に示すバー２の先端部裏面の巾方向に深
い線状疵イ、口を形成する。該疵イ、口はその後の仕上
圧延において、ロール疵の原因となるとともに、成品に
混入した場合重大欠陥となるため除去する必要がある。

すなわち副に示すように、本来イ、口の疵がなければ先
端異形部のみを除去する切断線ａでクロップカットすれ
ば十分々ものを、流口発生位置に近い切断線すでクロッ
プカットせねばならず、歩留低下をきたしていたもので
ある。

本発明者等はこのような疵イ、及び口の発生位置、なか
んずく流口の発生位置を切！＠１ｉｌａに極力近づける
。理懇的（では疵イ及び口の発生位置を先端異形部内に
移動させれば、クロップロスは大巾に減少できると考え
種々テストを重ね、その結果にもとすき前記第１図にお
いて、鋼片トップ部のコーナーイ及び口が、バー裏面に
移動した理山について考察した。

しかして粗圧延工程において、鋼片の表面温度Ｔ、と裏
面温度Ｔ２　の関係がＴ、〉Ｔ２　の場合に、表裏のメ
タルの流れ易さに差ができ、表面側が多く流れる結果、
バーの裏面側に巻き込まれて発生することを突きとめた
。

このような知見にもとすき、圧延時高温側のメタルの量
をあらかじめ少くしておくことによって、線状疵イ、口
の発生間隔を接近できるとともに、発生位置を先端異形
部に集めることに成功し、クロップロス量を大巾に減少
せしめたものである。（尚、粗圧延工程において鋼片の
表面温度Ｔ、と裏面温度Ｔ２　の関係は、常にＴ、〉Ｔ
２となるとは限らず、圧延設備によっては、加熱炉で表
裏の温度差はなく加熱された鋼片を圧延する段階、又は
圧延終了までにＴ　＜Ｔ２　となることも考えられる。

このような特性を有する圧延設備の場合、線状疵はバー
の表面側に発生するものであるが、本発明の技術思想は
、このような場合にも鋼片裏面側の圧延トップ断面のメ
タルの量を、予め少なくしておくことによって良好な結
果が得られるものである。

しかして鋼片断面のメタル量を減少するだめの手段とし
ては、溶剤による方法とかテーパー状に切断する方法等
の手段にて容易に実行可能である。

次に実施例を挙げる。

圧延素材として連続鋳造の出側において鋼片トップ断面
を、鋼片の表面側のメタルを少くするため、右上り傾斜
面となる断面形状にガスカットした鋼片５枚と、比較と
してガスカットしない従来通りの直角断面を有する鋼片
１枚を、同一加熱炉に装入して１２００℃に加熱後粗圧
延し、最終的に板厚３４＋ｍのバーとしだ。尚ガスカッ
トした鋼片トップ断面形状を第２図に示すが、（Ａ）は
側面部分図で、図中３は除去したメタルを示し、ｔ（ｌ
−１：＠片表面側における切断長さを示す。（Ｂ）は（
Ａ）の部分斜視図を示し、・・、二は夫々表面側コーナ
ーと裏面側コーナーを示す。

しかして得られたバーの先端異形部長さと、圧延による
メタルフローによって、鋼片トップ断面の表裏面コーナ
ーがバー内のどの位置に移動したかを測定し、必要なり
ロツプカット量を求め、これを表１に示す。

表　　１ （注１）粗圧延前鋼板厚２４５ｍ （注２）粗圧延完了時バ一温度は表面部が裏面部よりＩ
−（資）℃高い。

表１において、例１〜例５は本発明を適用したもので、
例６は従来通りの直角断面の場合を示す。

すなわち本発明を適用したものは、何れも従来例に比し
て大巾にクロップカット号を減少できることが明らかで
ある。

以上詳細に説明した通り、本発明の実施に際しては特別
な設備を必要とせず、大巾にクロップロスを減少して圧
延歩留を高めることが可能であり、産業上有用な発明で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来圧延法における鋼片トップ断面形状と粗圧
延後のバーに発生する線状疵とクロップロスの関係を示
す説明図、第２図は本発明実施例における鋼片トップ断
面形状を示す説明図である。 竿２目 ｒＡ＋

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鋼片の表面温度と裏面温度に差ができる圧延設備による
   熱間圧延に際し、高温側の圧延トップ断面のメタルの量
   を、予め少なくした鋼片を用いて圧延することを特徴と
   する熱間圧延におけるクロップ減少圧延法。