JPS587045B2 - サ−ミスタソセイブツ - Google Patents
サ−ミスタソセイブツInfo
- Publication number
- JPS587045B2 JPS587045B2 JP9586475A JP9586475A JPS587045B2 JP S587045 B2 JPS587045 B2 JP S587045B2 JP 9586475 A JP9586475 A JP 9586475A JP 9586475 A JP9586475 A JP 9586475A JP S587045 B2 JPS587045 B2 JP S587045B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermistor
- thick film
- silver
- resistance value
- electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Thermistors And Varistors (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は抵抗値の温度変化で温度を検知するサーミスタ
素子用組成物に係り、特にサーミスタ素子製作時サーミ
スタ素子の抵抗値のばらつきが小さくなるようにした厚
膜サーミスク組成物に関するものである。
素子用組成物に係り、特にサーミスタ素子製作時サーミ
スタ素子の抵抗値のばらつきが小さくなるようにした厚
膜サーミスク組成物に関するものである。
厚膜サーミスタは、抵抗値が温度変化を示すニッケル、
マンガン、コバルト等の遷移金属の複合酸化物粉末(以
下サーミスタ特性を有する金属酸化物粉末と云う)に、
ガラスフリットおよびブチルセルロースやエチルセルロ
ース等の粘性ある有機バインダを適当な割合で混合して
サーミスクペーストとし、他の厚膜素子と同様に銀・パ
ラジウム系導電ペーストの焼成物を電極として、セラミ
ックス等の基板上に印刷、焼成して形成していた。
マンガン、コバルト等の遷移金属の複合酸化物粉末(以
下サーミスタ特性を有する金属酸化物粉末と云う)に、
ガラスフリットおよびブチルセルロースやエチルセルロ
ース等の粘性ある有機バインダを適当な割合で混合して
サーミスクペーストとし、他の厚膜素子と同様に銀・パ
ラジウム系導電ペーストの焼成物を電極として、セラミ
ックス等の基板上に印刷、焼成して形成していた。
この場合、現在の厚膜印刷技術では、サーミスタ層の膜
厚は±2μmのばらつきがあるので、電極間隔のばらつ
きとなる。
厚は±2μmのばらつきがあるので、電極間隔のばらつ
きとなる。
しかし、サーミスタ特性を有する金属酸化物粉末とガラ
スからなるこの厚膜サーミスタでは抵抗値のばらつきが
、電極間隔のばらつきから計算される以上に大きく、±
30%あり、設計抵抗値に対する歩留りが悪いため、製
造上大きな問題となっていた。
スからなるこの厚膜サーミスタでは抵抗値のばらつきが
、電極間隔のばらつきから計算される以上に大きく、±
30%あり、設計抵抗値に対する歩留りが悪いため、製
造上大きな問題となっていた。
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を改善し、抵
抗値のばらつきを±10%以内と小さくした厚膜サーミ
スタ組成物を提供するにある。
抗値のばらつきを±10%以内と小さくした厚膜サーミ
スタ組成物を提供するにある。
上記目的を達成するために本発明者はサーミスタを種々
研究した結果、アルミナ基板上にサーミスタ層、上、下
部電極を印刷し焼成して得た従来の厚膜サーミスタでは
、銀 パラジウム電極材料の銀が、サーミスタ層へ拡散
して濃度分布を生じ、サーミスタ層の抵抗率が変化し、
厚膜サーミスタ素子の抵抗値は、電極間隔の4乗に比例
して変化するようになる。
研究した結果、アルミナ基板上にサーミスタ層、上、下
部電極を印刷し焼成して得た従来の厚膜サーミスタでは
、銀 パラジウム電極材料の銀が、サーミスタ層へ拡散
して濃度分布を生じ、サーミスタ層の抵抗率が変化し、
厚膜サーミスタ素子の抵抗値は、電極間隔の4乗に比例
して変化するようになる。
従って、±2μmの電極間隔のばらつきは、非常に大き
な抵抗値のばらつきとなることがわかった。
な抵抗値のばらつきとなることがわかった。
このため、銀粉を加えたサーミスタ組成物であらかじめ
銀を含有したサーミスタ層を作成することで、電極とサ
ーミスク層の銀の濃度差を小さくして電極から銀の拡散
を防ぎ、厚膜サーミスタの抵抗値のばらつきを小さく抑
えることが出来た。
銀を含有したサーミスタ層を作成することで、電極とサ
ーミスク層の銀の濃度差を小さくして電極から銀の拡散
を防ぎ、厚膜サーミスタの抵抗値のばらつきを小さく抑
えることが出来た。
ここでサーミスタ組成物中の銀の含有量が10wt%未
満では、銀添加の効果がなく、60wt%より多いとサ
ーミスクとしての特性が得られない。
満では、銀添加の効果がなく、60wt%より多いとサ
ーミスクとしての特性が得られない。
次にサーミスタ特性を有する金属酸化物粉末とガラスフ
リットの混合割合は、サーミスタ特性を有する金属酸化
物粉末30〜70wt%、ガラスフリット70〜30w
t%の範囲が良い。
リットの混合割合は、サーミスタ特性を有する金属酸化
物粉末30〜70wt%、ガラスフリット70〜30w
t%の範囲が良い。
ガラスフリットが30wt%より少ないと粉末焼成物の
粒子間およびセラミック基板等との接着性が悪い。
粒子間およびセラミック基板等との接着性が悪い。
また70wt%より多いと、サーミスタの抵抗値、バリ
スク定数、サーミスタ定数のうち少なくとも一つの特性
が実用に適さない値になる。
スク定数、サーミスタ定数のうち少なくとも一つの特性
が実用に適さない値になる。
更に金属酸化物粉末、ガラスフリットおよび銀粉末から
なる組成物において、銀粉末の含有量は前記組成物総重
量に対して10〜60Wt%が良い。
なる組成物において、銀粉末の含有量は前記組成物総重
量に対して10〜60Wt%が良い。
銀粉末の含有量が10wt%より少ないと厚膜サーミス
タは抵抗値のばらつきが±10%以上となり好ましくな
<60wt%より多いとサーミスタの抵抗値、サーミス
ク定数のうち、少なくとも一つが実用に適さない値にな
る。
タは抵抗値のばらつきが±10%以上となり好ましくな
<60wt%より多いとサーミスタの抵抗値、サーミス
ク定数のうち、少なくとも一つが実用に適さない値にな
る。
以下実施例により具体的に説明する。
実施例I
Mn02,CoO+NtOをそれぞれ2,1,3のモル
比で固相反応させたサーミスタ特性をもつ複合酸化物、
第1表に示す組成のガラスフリット、銀粉末を第2表に
示す割合に採取し、これを攪拌らいかい機で1時間混合
する。
比で固相反応させたサーミスタ特性をもつ複合酸化物、
第1表に示す組成のガラスフリット、銀粉末を第2表に
示す割合に採取し、これを攪拌らいかい機で1時間混合
する。
次に前記混合物10gを採取し、これにエチルセルロー
スを10%含むα−テルピネオール溶液を有機バインダ
として4cc加え、さらに1時間混練してサーミスタペ
ーストを得た。
スを10%含むα−テルピネオール溶液を有機バインダ
として4cc加え、さらに1時間混練してサーミスタペ
ーストを得た。
アルミナ基板に、銀・パラジウム導電ペーストをスクリ
ーン印刷し、850℃で10分間焼成し下部電極とする
。
ーン印刷し、850℃で10分間焼成し下部電極とする
。
この上に前記サーミスタペーストを印刷、130℃で乾
燥したのち、上部電極用銀 パラジウム導電ペーストを
サーミスタペーストの乾燥物を介して下部電極と重なる
よう印刷し、130℃で乾燥後750℃で10分間焼成
してサンドイツチ構造の厚膜サーミスタを形成した。
燥したのち、上部電極用銀 パラジウム導電ペーストを
サーミスタペーストの乾燥物を介して下部電極と重なる
よう印刷し、130℃で乾燥後750℃で10分間焼成
してサンドイツチ構造の厚膜サーミスタを形成した。
下部電極および上部電極の重なり、即ち有効電極面積は
9mm2で、サーミスタペーストの焼成後の膜厚は40
±2μmであった。
9mm2で、サーミスタペーストの焼成後の膜厚は40
±2μmであった。
このようにして得た50個の厚膜サーミスタ抵抗値のば
らつき(平均値に対する算犬値と最小値)を第2表に示
す。
らつき(平均値に対する算犬値と最小値)を第2表に示
す。
この結果より銀粉末含有量が10wt%より少ないと厚
膜サーミスタは抵抗値のばらつきは±10%以上となり
、60wt%より多いと厚膜サーミスタの抵抗値、サー
ミスタ定数のうち少なくとも一つが実用に適さない値に
なる。
膜サーミスタは抵抗値のばらつきは±10%以上となり
、60wt%より多いと厚膜サーミスタの抵抗値、サー
ミスタ定数のうち少なくとも一つが実用に適さない値に
なる。
実施例2
Mn02,NlO,Fe203のモル比が2.2.2で
あるサーミスタ特性粉末を用い、実施例1と同様に形成
した厚膜サーミスタの抵抗値のばらつきを第3表に示す
。
あるサーミスタ特性粉末を用い、実施例1と同様に形成
した厚膜サーミスタの抵抗値のばらつきを第3表に示す
。
銀粉末含有量が10wt%より少ないと厚膜サーミスタ
は抵抗値のばらつきは±10%以上となり60wt%よ
り多いと厚膜サーミスタの抵抗値、サーミスタ定数のう
ち少なくとも一つが実用に適さない値になる。
は抵抗値のばらつきは±10%以上となり60wt%よ
り多いと厚膜サーミスタの抵抗値、サーミスタ定数のう
ち少なくとも一つが実用に適さない値になる。
本発明によれば銀粉末を10〜60wt%含有すること
で抵抗値のばらつきを±10%以下に抑えることができ
、製造上の歩留りが大巾に向上した。
で抵抗値のばらつきを±10%以下に抑えることができ
、製造上の歩留りが大巾に向上した。
なお、本発明では厚膜サーミスタ素子の電極に銀・パラ
ジウム系導電ペーストを用いたが、金又は白金電極を用
いる場合に、金又は白金を含むサーミスク組成物でサー
ミスク層を形成すれば本発明と同様の効果がある。
ジウム系導電ペーストを用いたが、金又は白金電極を用
いる場合に、金又は白金を含むサーミスク組成物でサー
ミスク層を形成すれば本発明と同様の効果がある。
Claims (1)
- 1 サーミスク特性を有する金属酸化物粉末30〜70
wt%とガラスフリット70〜30wt%より成る粉体
40〜90wt%と、銀粉末60〜10wt%とから成
るサーミスタ組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9586475A JPS587045B2 (ja) | 1975-08-08 | 1975-08-08 | サ−ミスタソセイブツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9586475A JPS587045B2 (ja) | 1975-08-08 | 1975-08-08 | サ−ミスタソセイブツ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5220293A JPS5220293A (en) | 1977-02-16 |
JPS587045B2 true JPS587045B2 (ja) | 1983-02-08 |
Family
ID=14149215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9586475A Expired JPS587045B2 (ja) | 1975-08-08 | 1975-08-08 | サ−ミスタソセイブツ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS587045B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6189413A (ja) * | 1984-10-08 | 1986-05-07 | Paloma Ind Ltd | パルス燃焼器 |
-
1975
- 1975-08-08 JP JP9586475A patent/JPS587045B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6189413A (ja) * | 1984-10-08 | 1986-05-07 | Paloma Ind Ltd | パルス燃焼器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5220293A (en) | 1977-02-16 |
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