JPS586221Y2 - 瞬間ガス湯沸器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は瞬間ガス湯沸器の改良に関するものである。

瞬間ガス湯沸器を用いて給湯する場合、風呂および洗濯
には高温で多量の給湯を必要とするため燃焼能力の大で
あるものが必要である。

一方、台所、洗面およびシャワーには一定温度の給湯を
一定量必要とするため、給水温度が低温の場合例えば冬
期には中型、給水温度が高温の場合、例えば夏期には小
型の燃焼能力のものがそれぞれ必要である。

しかるに従来の瞬間ガス湯沸器には燃焼能力を大から小
まで調整できるものであるが、その能力調整は手動であ
り、また給湯口が１個所で、この給湯口に一本の給湯配
管を接続し、この給湯配管の先端で分岐して各用途へ給
湯している。

このため風呂および洗濯に使用する場合には瞬間ガス湯
沸器の燃焼能力を大に、その他に使用する場合には前記
燃焼能力を中または小にそれぞれの都度手動で切替えて
使用していた。

したがって燃焼能力を１日のうちに数回切替えねばなら
なく、また入浴時に風呂の追焚を行いあるいはシャワー
を使用する場合には、その都度燃焼能力の切替えを行う
必要があるから非常に不便である。

本考案は上記欠点を解消するためになされたもので、第
１熱交換器と直列に第２熱交換器を接続すると共に、第
１熱交換器の出口側に第２熱交換器と並列に第１給湯回
路を接続し、かつ第２熱交換器の出口側に第２給湯回路
を設は更に主燃料供給路を第１燃料供給路と第２燃料供
給路に分岐し、第１燃料供給路に第１熱交換器を加熱す
る第１燃焼器を設け、第２燃料供給路に第２熱交換器を
加熱する第２燃焼器を設け、かつ主燃料供給路には給水
回路に設けた主水流検知器の動作により開閉するガスバ
ルブを接続してなる瞬間ガス湯沸器において、前記第１
燃焼器へ燃料を供給する第１燃料供給路に手動式ガス量
調整バルブを設けると共に第１燃料供給路と並列にバイ
パス用電磁弁を有するバイパス路を設け、かつ第２燃焼
器への第２燃料供給路にも第２電磁弁を設け、更に第１
給湯回路に切替弁を設け、この切替弁は第２給湯回路に
設けた水流検知器により作動し、又この水流検知器には
この水流検知器に連動するスイッチを有し、このスイッ
チにより前記２つの電磁弁を制御する構成とすることに
より、第２給湯回路の給湯時には第１給湯回路への給湯
を自動的に停止させると共に、第１燃焼器および第２燃
焼器を同時に燃焼させ、しかも第１燃焼器の燃焼能力が
手動式ガス量調整バルブの調整量に関係なく最大となる
ようにしたものである。

以下本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

図において、１は給水回路、２は給水回路１に設けられ
た主水流検知器であり、例えばダイヤフラム２ａを内蔵
するダイヤフラムボテ゛イ、３，４はダイヤフラムボデ
ィ２の下流の給水回路１に設けられた流量調整用バルブ
および差圧発生用オリフィスで、このオリフィス４はダ
イヤフラムボディ２に連通されている。

５は給水回路１に接続された第１熱交換器、６は第１熱
交換器５に直列に接続された第２熱交換器、７は第１熱
交換器５の出口側に第２熱交換器６と並列に接続された
第１給湯回路、８は第２熱交換器６に接続された第２給
湯回路、９，１０は第１給湯回路７の先端に設けられた
蛇口およびシャワーのバルブ、１１は第２給湯回路８に
設けられた差圧発生用オリフィス、１２は第２給湯回路
８の先端に設けられた蛇口、１３は第１給湯回路７に設
けられた切替弁機構で、第２給湯回路およびオリフィス
１１に連通し、かつ水流検知器例えばダイヤフラム１５
を内蔵するダイヤフラムボテ゛イ１４と、第１給湯回路
７に設けられ、がっロッド１７を介してダイヤフラム１
５に連結された切替弁１６と、前記ロッド１７の移動に
よりオン−オフされるスイッチ１８と、ダイヤフラム１
５および切換弁１６を復帰させる復帰用ばね１９から構
成されている。

２０は主燃料供給路で、この供給路２０にはガバナ２１
．ガスコック２２およびロッド２４を介して給水回路１
の主水流検知器２内のダイヤフラム２ａに連結されたガ
スバルブ２３を順次に設けられている。

２９は第１熱交換器５を加熱する第１燃焼器で、これに
は手動式ガス量調整バルブ２６を有する第１燃料供給路
２５およびバイパス用電磁弁２８を有しかつ手動式ガス
量調整バルブ２６と並列に第１燃料供給路２５に接続さ
れたバイパス路２５ Ｃを介して主燃料供給路２０に接
続されている。

３０は第２熱交換器６を加熱する第２燃焼器で、第２電
磁弁２７を有する第２燃料供給路２５ ｂを介して主燃
料供給路２０に接続されている。

前記電磁弁２７゜２８は切替弁機構１３のスイッチ１８
により制御される。

３１はガスコック２２に連結された口火バーナである。

次に上記構成からなる本実施例の作用について説明する
。

ガスコック２２を開き口火バーナ３１へ燃料ガスを供給
すると同時に適当な手段により口火バーナ３１に点火す
る。

ついで第１給湯回路７先端の蛇口９またはバルブ１０を
開くと、水は給水回路１、第１熱交換器５を経て第１給
湯回路７を流通する。

この場合、ダイヤフラムボディ２内にダイヤフラム２ａ
は給水回路１内の水流を検知して作動し、この作動によ
りロッド２４を介してガスバルブ２３が開かれるので、
燃料ガスは主燃料供給路２０、第１燃料供給路２５、手
動式ガス量調整バルブ２６を経て第１燃焼器２９へ供給
され、口火バーナ３１により点火されて燃焼する。

この燃焼により第１燃焼器２９は第１熱交換器５を加熱
するため、この熱交換器５内を流通する水は加熱される
。

蛇口９またはバルブ１０を全開すれば、同一水量がえら
れ、給水温度燃焼量が一定であると同一湯温がえられる
。

第１給湯回路７で必要とする給湯量に流量調整用バルブ
３をセットし、手動式ガス量調整バルブ２６により第１
燃焼器２９の燃焼能力を大がら小まで手動により自由に
選定することにより給湯温度の調整を行うことができる
が、給湯量が一定である場合には、給湯温度の調整は給
水温度が変化したときのみガス量の調整を行えばよく、
シがも燃焼能力の調整は手動式ガス量調整バルブ２６に
より年間数回行えばよい。

次に第１給湯回路７の蛇口９またはバルブ１０を閉じ給
湯を停止すると、ダイヤフラム２ａは給水回路１内の水
の水流を停止し検知し、ガスバルブ２３を閉じるから第
１燃焼器２９の燃焼は停止される。

ついで第２給湯回路８の蛇口１２を開くと、前記と同様
にして第１燃焼器２９が燃焼して第１熱交換器５を加熱
する。

一方、切替弁機構１３のダイヤフラム１５は第２給湯回
路８の水流を検知しばね１９の力に抗してロッド１７を
左行させるので、切替弁１６は閉じられ第１給湯回路７
への給湯が停止される。

同時にロッド１７の移動によりスイッチ１８はオンとな
り第２電磁弁２７、バイパス用電磁弁２８が励磁される
ため、燃料ガスは第２燃焼器３０に供給されて燃焼する
と共に、第１燃焼器２９にも供給されて燃焼する。

このため第１燃焼器２９は手動式ガス量調整バルブ２６
の調整量に関係なく最大燃焼能力を発揮する。

この第１、第２燃焼器２９゜３０の燃焼により第１、第
２交換器５，６は同時に加熱されるので、第２給湯回路
８の給湯時には風呂および洗濯などの用途に適応する高
温、多量の給湯をうろことができる。

第２給湯回路８で風呂の追焚のように特に高温を必要と
する場合には、蛇口１２の開度を減少して出湯量を減少
させればよい。

また第２給湯回路８の給湯時には切換弁１６の作用によ
り第１給湯回路７へ給湯されないため第１給湯回路７の
蛇口９またはバルブ１０を開いても高温の湯が出湯され
る恐れはなく安全である。

第２給湯回路８の蛇口１２を閉じ出湯を停止すると、ダ
イヤフラム１５は第２給湯回路内の水流停止を検知して
作動するので、スイッチ１８はオフとなり電磁弁２７．
２８が消磁されるため、第２燃焼器３０への燃料ガスの
供給は停止される。

一方、切替弁１６は開かれるが、前記第１給湯回路７へ
の給湯停止時と同時にガスバルブ２３は閉じられるがら
、第１燃焼器２９へ燃料ガスの供給は停止される。

以上説明したように、本考案によれば第１給湯回路の給
湯時には燃焼能力を大から小まで自由に選定することが
でき、かつ第２給湯回路の給湯時には第２燃焼器が燃焼
すると同時に第１燃焼器が最大燃焼能力を発揮する。

したがって各用途に適応した給湯量および給湯湯温を容
易にうろことができるので、従来のように燃焼能力の切
替を行う不便を解消して省エネルギー化をはかることが
できる。

また第２給湯回路の給湯中は第１給湯回路への給湯は停
止されているため、高温の給湯が出湯する恐れはなく安
全である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の瞬間ガス湯沸器の一実施例を示す概略図
である。 １・・・・・・給水回路、２・・・・・・主水流検知器
（ダイヤフラムボディ）、２ａ・・・・・・ダイヤフラ
ム、５，６・・・・・・第１、第２熱交換器、７，８・
・・・・・第１、第２給湯回路、１３・・・・・・切替
弁機構、１４・・・・・・水流検知器（ダイヤフラムボ
ディ）、１６・・・・・・切替弁、１８・・・・・・ス
イッチ、２０・・・・・・主燃料供給路、２３・・・・
・・ガスバルブ、２５，２５ ｂ・・・・・・第１、第
２燃料供給路、２５ Ｃ・・・・・・バイパス回路、２
６・・・・・・手動式ガス量調整バルブ、２７・・・・
・・第２電磁弁、２８・・・・・・バイパス用電磁弁、
２９．３０・・・・・・第１、第２燃焼器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 給水回路に接続された第１熱交換器と直列に第２熱交換
   器を接続すると共に、第１熱交換器の出口側に第２熱交
   換器と並列に第１給湯回路を接続し、かつ第２熱交換器
   の出口側に第２給湯回路を設け、更に主燃料供給路を第
   １燃料供給路と第２燃料供給路に分岐し、第１燃料供給
   路に第１熱交換器を加熱する第１燃焼器を設け、第２燃
   料供給路に第２熱交換器を加熱する第２燃焼器を設け、
   かつ主燃料供給路には給水回路に設けた主水流検知器の
   動作により開閉するガスバルブを接続してなる瞬間ガス
   湯沸器において、前記第１燃焼器２９へ燃料を供給する
   第１燃料供給路２５に手動式ガス量調整バルブ２６を設
   けると共に第１燃料供給路２５と並列にバイパス用電磁
   弁２８を有するバイパス路２５ Ｃを設け、かつ第２燃
   焼器３０への第２燃料供給路２５ ｂにも第２電磁弁２
   ７を設け、更に第１給湯回路７に切替弁１６を設け、こ
   の切替弁１６は第２給湯回路８に設けた水流検知器１４
   により作動し、又この水流検知器１４にはこの水流検知
   器１４に連動するスイッチ１８を有し、このスイッチ１
   ８により前記第２電磁弁２７、バイパス用電磁弁２８を
   制御することを特徴とする瞬間ガス湯沸器。