JPS5822052Y2 - 瞬間ガス湯沸器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は先止式の瞬間ガス湯沸器に関するものである。

従来瞬間ガス湯沸器を用いて給湯する場合、風呂および
洗濯などには大能力の瞬間ガス湯沸器を必要とし、台所
、洗濯およびシャワーなどには給水温度が低温、例えば
冬期のときは中燃焼能力の瞬間ガス湯沸器を必要とし、
また給水温度が高温、例えば夏期のときは小能力の瞬間
ガス湯沸器を必要とする。

一方従来の瞬間ガス湯沸器には大燃焼能力から小燃焼能
力まで調整できるものもあるが、このような湯沸器では
燃焼能力の調整を手動で行っているため、給湯中に供給
水の温度あるいは圧力または蛇口の出湯量の変化により
出湯温度も変化する。

したがって燃焼ガス量を調整しないと、一定温度の出湯
をうろことが出来ない欠点がある。

また上記湯沸器は給湯口を１個所そなえるのみであるか
ら、この給湯口に分岐口を有する１本の配管を接続し、
その谷岐口に各用途別の配管を連結していた。

このため風呂および洗濯に使用する場合には大燃焼能力
に、その他の用途に使用する場合には中又は小燃焼能力
に切替えて使用していたので１日のうちに数回も燃焼能
力を切替る必要があるばかりでなく、入浴時に風呂の追
だきを行い、またはシャワーを使用する場合にはその都
度燃焼能力の切替を行う必要があるので非常に不便であ
った。

本考案は上記欠点を解消し、各用途に応じて出湯温度お
よび出湯量を選定して省エネルギ化をはかると共に効率
を向上させることが出来る瞬間ガス湯沸器を提供するこ
とを目的とするものである。

本考案は上記目的を達成するために、熱交換器に接続さ
れた給沸回路を第１給湯回路、第２給湯回路に分けると
ともに、燃焼器も第１燃焼器、第２燃焼器とに分け、給
水回路および第２給湯回路にそれぞれ付設された水流検
知器と、この水流検知器を介して作動され、かつ出湯温
度をコントロールする制御装置からなり、第１給湯回路
の給湯時には第１燃焼器の稼動により所定温度の湯を出
湯させ、第２給湯回路の給湯時には第１給湯回路の出湯
を停止させると共に第２燃焼器を燃焼させかつ第１燃焼
器を最大燃焼させるようにしたものである。

以下本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

図において１は給水回路で、この給水回路には水流検知
器例えばダイヤフラム３を内蔵するダイヤフラムボディ
２、給湯量調整弁４、ダイヤフラムボディ２に連絡する
オリフィス５が設けられると共に、水温検出素子６が付
設されている。

７は給水回路１に接続された熱交換器、８は熱交換器７
に付設された湯温検出素子、９．１０は熱交換器７出ロ
側に接続された、第１給湯回路、および第２給湯回路で
ある。

この第１給湯回路９には切替弁１１、蛇口１２およびジ
ャワバルブ１３が設けられ、第２給湯回路１０にはオリ
フィス１４、および蛇口１５が設けられている。

１６は第２給湯回路１０、の水流を検知する水流検知器
、例えばダイヤフラム１７を内蔵するダイヤフラムボデ
ィで、第２給湯回路１０およびそのオリフィス１４に連
絡されている。

１８はダイヤフラム１７と前記切替弁１１を連結するロ
ッド、１９はロッド１８の移動により作動されるスイッ
チである。

２０は主ガス供給回路で、この供給回路にはガスガバナ
２１、ガスコック２２およびガスバルブ２３が順次に設
けられている。

２４ａ 、２４ｂは主ガス供給回路２０に接続されたガ
ス供給分岐回路、２４ｃは主ガス供給回路２０とガス供
給分岐回路２４ａを連絡するバイパス回路、２５はガス
供給分岐路２４ａに接続された第１燃焼器、２６はガス
供給分岐回路２４ｂに接続された第２燃焼器、２７はガ
ス供給分岐回路２４ａに設けられたガス量調整弁、２８
．２９はガス供給分岐回路２４ｂおよびバイパス回路２
４ｃにそれぞれ設けられた電磁弁、３０はガスコック２
２に接続された口火バーナ、３１はガスコック２２に連
動するスパーカ３２に接続されたプラグ、３３は主ガス
供給回路２０に設けられたガスバルブ２３と給水回路１
に設けられたダイヤフラム３を連通ずるロッド、３４は
ロッド３３の移動により作動させるスイッチ、３５は制
御装置で、前記温度検出素子６．８、ガス量調整弁２７
、電磁弁２８．２９およびスイッチ１９ 、３４が接続
されている。

次に上記構成からなる本実施例の作用について説明する
。

まずガスコック２２を開き口火バーナ３０にガスを供給
すると同時にガスコック２２に連動するスパーカ３２に
より高電圧を発生させ、プラグ３１を介してスパークを
飛ばして口火バーナ３０に点介する。

ついで第１給湯回路９の蛇口１２またはジャワバルブ１
３を開くと、切替弁１１はばね３６により開かれている
ため水は給水回路１および熱交換器７を経て第１給湯回
路９を流通する。

この流水によりダイヤフラム３を介してガスバルブ２３
が開かれるのでガスはガス供給分岐回路２４ａおよびガ
ス量調整弁２７を経て第１燃焼器２５へ導かれ口火バー
ナ３０の炎により引火されて燃焼し熱交換器７内を流通
する水を加熱する。

この加熱された湯は第１給湯回路９を流通し蛇口１２ま
たはジャワバルブ１３より出湯される。

また上記ダイヤフラム３に連結されたロッド３３の移動
によりスイッチ３４はオンとなるため制御装置３５は通
電されて作動し出湯温度をコントロールする。

すなわち給水回路１および熱交換器７にそれぞれ設けら
れた温度検出素子６，８によりそれぞれの温度を検出し
、この両横出値を制御装置３５に人力して第１給湯回路
９の給湯温度を演算により求め、この値を制御装置３５
内にセットされた設定値と比較する。

その結果第１給湯回路９の給湯温度が設定値より高温の
場合はガス量調整弁２７に指令してガス供給量を減少さ
せて前記給湯温度を設定温度まで低下させる。

逆に第１給湯回路９の給湯温度が設定温度より低温の場
合には、ガス量調整弁２７を介してガス供給量を増加さ
せて前記設定温度まで上昇させる。

第１給湯回路９の給湯時にその出湯量を減少させたとき
には制御装置３５における演算値が設定値より高温とな
るためガス量調整弁２７に指令してガス供給量を減少さ
せ、これと逆の場合には増加させる。

このように第１給湯回路９の給湯時には出湯量および給
水温度が変化しても常に所定温度の出湯をうろことが出
来る。

第１給湯回路９の給湯を停止すると、給水回路１の流水
停止によりダイヤフラム３を介してガスバルブ２３は閉
じられ、第１燃焼器２５へのガス供給は停止される。

同時にダイヤフラム３とガスバルブ２３を連結するロッ
ド３３の移動によりスイッチ３４はオフとなり、制御装
置への通電は停止されるから出湯温度のコントロールも
停止される。

次に第２給湯回路１０の蛇口１５を開くと、水は給水回
路１、熱交換器７および第２給湯回路１０を流通する。

流水により前記同様にして第１燃焼器２５に点火される
と同時にダイヤフラム１７は第２給湯回路１０内の流水
を検知して変位する。

この変位によりロッド１８を介して切替弁１１は作動し
第１給湯回路９への給湯は停止される。

上記ロッド１８の移動によりスイッチ１９はオンとなる
ため制御装置３５は通電されて作動し、ガス量調整弁２
７の動作を停止させる。

同時にガス供給分岐回路２４ｂの電磁弁２８およびバイ
パス回路２４ｃの電磁弁２９は開かれるので第２燃焼器
２６が燃焼を開始すると共に第１燃焼器２５も最大燃焼
となる。

したがって給水は熱交換器７において最大能力で加熱さ
れるので大型湯沸器と同時の能力を発揮するから風呂お
よび洗濯など高温で多量の湯を必要とする用途に好適で
ある。

また風呂の追焚のように高温出湯を必要とするときには
蛇口１５の開度を絞り出湯量を減少させればよい。

この場合第１給湯園路９の蛇口１２または、ジャワバル
ブ１３を開いても、切替弁１１は閉じられているから出
湯しないため高温の湯を出湯する恐れはない。

次に第２給湯回路１０の蛇口１５を閉じると、ダイヤフ
ラム１７は第２給湯回路１１内の流水停止を検出して変
位し、これに伴って切替弁１１が開かれると同時にスイ
ッチ１９はオフとなるから制御装置３５を介して電磁弁
２８．２９は消磁されて閉じ、第２燃焼器２６へのガス
の供給を停止しかつ前記、第１給湯回路９で給湯を停止
したと同様の動作により第１燃焼器へのガスの供給も停
止される。

第１給湯回路９と第２給湯回路１０の蛇口１２゜１５を
同時に開いた場合には、前述した第２給湯回路１０で出
湯した場合と同様の燃焼、制御により第１給湯回路９へ
の給湯は停止される。

以上説明したように本考案によれば第１給湯回路の給湯
時には第１燃焼器−へのガス供給量を自動的に調整して
所定温度の給湯をすることが出来る。

また第２給湯回路の給湯時には、第１、第２燃焼器を同
時に稼動すると共に第１燃焼器は最大燃焼を行なうので
各用途に応じて出湯温度および出湯量を選定することが
できる。

したがって省エネルギー化および効率の向上をはかるこ
とができる。

また本考案によれば第２給湯回路の給湯時には第１給湯
回路の給湯は停止されるため、第１給湯回路から高温の
湯が出湯される恐れはないから安全である利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の瞬間ガス湯沸器の一実施例を示す概略図
である。 １・・・・・・給水回路、３，１７・・・・・・ダイヤ
フラム、７・・・・・・熱交換器、９，１０・・・・・
・第１、第２給湯回路、２５，２６・・・・・・第１、
第２燃焼器、３５・・・・・・制御装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水流検知器と水温検出素子を装着した給水回路、湯温検
   出素子を装着した熱交換器及び給湯回路でなる水回路と
   、主ガス供給回路に前記水流検知器と連動して動作する
   ガスバルブを有しその下流に熱交換器を加熱する燃焼器
   を有してなる瞬間ガス湯沸器において、前記給湯回路を
   切替弁１１を有する第１給湯回路９と水流検知器１６を
   設けた第２給湯回路１０に分岐すると共に水流検知器１
   ６に連動して切替弁１１を動作させ、更に燃焼器を第１
   燃焼器２５と第２燃焼器２６に分け、第１燃焼器２５の
   ガス回路にはガス量調整弁２７を設ける一方バイパス用
   電磁弁２９を有するバイパス回路２４ｃを設け、また第
   ２燃焼器２６のガス回路には電磁弁２８を設けた構成と
   なし、かつガス量調整弁２Ｔは前記水温検出素子６と湯
   温検出素子８とで検出した温度により制御され、電磁弁
   ２８とバイパス用電磁弁２９とは前記水流検知器１６に
   連動するスイッチ１９により制御さねことを特徴とする
   瞬間ガス湯沸器。