JP2839321B2 - バランス型風呂給湯器 - Google Patents

バランス型風呂給湯器

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JP2839321B2 JP2038378A JP3837890A JP2839321B2 JP 2839321 B2 JP2839321 B2 JP 2839321B2 JP 2038378 A JP2038378 A JP 2038378A JP 3837890 A JP3837890 A JP 3837890A JP 2839321 B2 JP2839321 B2 JP 2839321B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、給湯機能を備えたバランス型風呂釜装置
(風呂給湯器)に関するものである。
〔従来の技術〕 第3図はバランス型風呂給湯器の従来例を示す概要的
な系統図である。
15は手動式の主ガス弁で手動パイロットガス弁16aと
連動している。この弁を開くと、パイロットバーナ20に
設けられているイグナイタロッド18から点火用火花放電
が行われて該パイロットバーナ20に点火される。すると
フレームロッド19で火炎を検知し、主ガス弁15,パイロ
ットガス弁16aが開弁状態に保持される。
1は水量制御部で、ダイヤフラム2aによって高圧側の
1次圧室と低圧側の2次圧室5とに区画されている。
上記の1次圧室2は水ガバナ6を経て給水源に連通さ
れるとともに、水量調節子3とベンチュリ4とを経て給
湯用熱交換器8の流入口に接続されている。
前記の2次圧室5はベンチュリ4の最小径部に連通さ
れている。
前記給湯用熱交換器8は水量制御部1の下流側に接続
されており、該給湯用熱交換器8の下流側には分岐管路
26が接続されている。
上記分岐管路26の方の枝管には台所出湯栓10aおよび
洗面所出湯栓10bが接続されている。
また、前記分岐管路26の他方の枝管には湯管用出湯栓
11aを介して湯管12が接続されるとともに、シャワ用出
湯栓11bを介してシャワ13が接続されている。上記湯管1
2は浴槽25の上方に設けられている。
シャワ用出湯栓11bを開くと、給水源から供給された
水は水ガバナ6、1次圧室5、水量調節子3を経てベン
チュリ4を流通して給湯用熱交換器8を流通する。
ベンチュリ4で発生した圧力差によって1次圧室2と
2次圧室5との間に圧力差を生じ、ダイヤフラム2aが2
次圧室5側に撓む。これにより作用杆7bを介して水圧応
動弁7aが水圧押動弁バネの付勢力に抗して開弁する。
上記水圧応動弁7aの開弁により、燃料ガスは給湯ガス
ガバナ17aに流入し、ここで所定のがす圧力に調整され
た後、給湯用バータ21aおよび同21bに流入する。
給湯用バーナ21a,21bに流入した燃料ガスは、パイロ
ットバーナ20の火炎で着火されて燃焼し、火炎を形成す
る。
また、手動風呂ガス弁16cを開き、風呂用バーナ22に
燃料ガスを供給して燃焼させると、浴槽25内の湯が循環
パイプ23a,23bを介して対流循環し、風呂用熱交換器23
で加熱されて追焚きされる。17bは風呂ガスガバナであ
り、24は空焚き防止器であってプレッシャスイッチより
なる。
バランス型風呂給湯器は自然燃焼方式(自然対流によ
り燃焼用空気が供給される)であり、かつ給排気筒の大
きさが規定されているので、給湯用バーナ21a,21bと風
呂用バーナ22とを同時使用すると燃焼用空気の不足を生
じて一酸化炭素の発生量が増加するので、全バーナの同
時使用は制約されている。
〔発明が解決しようとする課題〕 本発明者らは、前述した全バーナ同時使用の制約を解
消ないし緩和しようと考えて、その基礎的条件について
調査研究した結果、次の事項を確認した。
a.シャワの快適湯量は10〜13/minであり、快適温度は
約40℃である。
b.台所や洗面所の快適温度も、シャワと同じく約40℃で
あるが、その快適湯量はシャワよりも少なく、5〜7
/minである。
これよりも湯量が大きいと、シンクからの湯の飛散を
生じるからである。
c.13号のバランス型風呂給湯器の従来例においては、気
温15℃のときシャワ又は台所の給湯を使用するとガス消
費量24,000Kcalとなり、13号の能力がほぼフルに発揮さ
れる。従って、この状態で風呂の追焚きをすると、風呂
用バーナのガス消費量10,000Kcalとの合計が34,000Kcal
となり、13号の能力を遥かにオーバーするので燃焼不良
(酸素不足)を生じる。
以上のような事情により、給湯用バーナと風呂用バーナ
との同時使用ができない。その結果、具体的には次の例
のような不具合を生じる。
台所で湯を出しているときは風呂の追焚きができな
い。
従って、追焚き中に台所で湯を出そうとすればわざわ
ざ追焚きを止め、若しくは能力切替弁16bを操作しなけ
ればならなかった。
また、これを怠ったり、失念したりすると燃焼不良を
生じて多量の一酸化炭素を発生したり、燃料器具に煤が
堆積したりする。
本発明は上述の事情に鑑みて為されたもので、台所へ
給湯中でも風呂の追焚きを行うことができ、しかも能力
操作弁を手動で切り替える必要の無いバランス型風呂給
湯器を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は、 水量制御部の下流側に接続された給湯用熱交換器と、 上記給湯用熱交換器の下方に設けられた給湯用バーナ
と、 上記給湯用バーナに供給される燃料ガスの流量を切り
替える能力切替弁と、 前記給湯用熱交換器の下流側に接続された分岐管路と
を具備しているバランス型風呂給湯器において、 前記分岐管路のうち、台所および洗面所の出湯栓に接
続されている枝管に流水センサを設けるとともに、 上記分岐管路のうち、浴室に設けられた注湯管および
シャワに接続されている枝管に流水センサを設け、か
つ、 上記双方の流水センサの出力信号を入力されて、前記
能力切替弁を切替制御する自動制御部を設けたことを特
徴とする。
本発明を実施する際、前記の制御部によって風呂ガス
弁も制御するように構成すると、いっそう好都合であ
る。
〔作用〕
上述の手段に係る構成によれば、シャワを使用し、若
しくは台所で湯を出すと流水センサがこれを検知して、
制御部が給湯用の能力切替弁を切り替えるので空気不足
による燃焼不足を防止することができる。
さらに、前記の制御部によって風呂ガス弁をも制御す
るように構成しておくと、台所での湯の使用が中断され
たときやシャワの使用が中断されたとき自動的に追焚き
を行わせることもできる。
〔実施例〕
第1図及び第2図は本発明に係るバランス型風呂給湯
器の1実施例を示す概要的な系統図であって、第1図は
シヤワ給湯している状態を描いてあり、第2図は台所の
出湯と風呂の追焚きとを同時使用している状態を描いて
ある。
本実施例は第3図に示した従来例に本発明を適用して
改良したものであって、第3図と同一の図面参照番号を
付したものは前記従来例におけると同様ないし類似の構
成部分である。
給湯用熱交換器の下流側に分岐管路26を接続する。上
記分岐管路26の一方の枝管26aの末端には台所出湯栓10
a,洗面所出湯栓10bが接続される。
そして、他の枝管26bには風呂用の注湯管12およびシ
ャワ13が接続される。
上記の枝管26aに流水センサ9aを、他方の枝管に流水
センサ9bを、それぞれ設置し、その出力信号を制御部
(図示せず)に入力させる。
14cは給湯ガス弁であって上記の制御部により電気的
に制御される。14dは能力切替弁で、上記制御部により
電気的に制御される。
14eは風呂ガス弁で、上記制御部によって電気的に制
御される。
第1図に示すようにシャワ用出湯栓11bを開いてシャ
ワ13を使用すると、前記従来例(第3図)におけると同
様の作動が行われて給湯用バーナ21a,21bによる燃焼が
行われて10〜13の湯(40℃)が放出され、24,000Kcal
の燃料ガスが消費される。この使用条件は、当該バラン
ス型風呂給湯器の熱容量(13号)を越えないので支障無
く行われるが、この状態において風呂用バーナ22に供給
すべき燃焼用空気の余裕が無い。そこで、流水センサ9b
によってシャワ13が使用されていることを検知した制御
部(図示せず)は、風呂ガス弁14eを閉止して風呂用バ
ーナ22の燃焼を停止させる。この作用により、追焚き中
にシャワを使用する際、わざわざ手動で風呂ガス弁を閉
じる必要が無い。のみならず、風呂ガス弁の手動操作を
怠ったり失念したりしても燃焼不良を生じるおそれが無
い。
次に、風呂の追焚き運転中に台所出湯栓10aを開いた
場合について第2図を参照しつつ説明する。
流水センサ9aが流水が検出して制御部(図示せず)に
流水検知信号を入力する。該制御部は能力切替弁14dを
閉じて給湯用バーナ21bを休止させる。このため、給湯
用熱交換器8を加熱するための燃焼は給湯用バーナ21a
のみで行われ、ガス消費量は12,000Kcal/min(シャワの
ときの半分)になる。
第2図の状態におけるガス消費量は、バーナ21aで12,
000Kcal/min、風呂用バーナ22で10,000Kcal、計22,000K
calとなり、当該バランス型風呂給湯器の容量(13号)
以内であるから燃焼不良を生じるおそれが無い。
しかも、能力切替弁を手動操作する必要なしに、正常
な追焚き運転を行いつつ、台所出湯栓10aから快適湯量
(5〜7/min)、快適温度(40℃)の出湯が得られ、
かつ、燃焼用空気不足による燃焼不良を生じるおそれが
無い。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明に係るバランス型風呂給
湯器によれば、風呂の追焚き中に台所で出湯することが
でき、しかも台所で出湯する際に手動で能力切替弁を操
作する必要が無く、かつ、燃焼用空気の不良による燃焼
不良を生じるおそれが無い。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明に係るバランス型風呂給湯
器の1実施例を示す概要的な系統図であって、第1図は
シャワ給湯している状態を描いてあり、第2図は台所の
出湯と風呂の追焚きとを同時使用している状態を描いて
ある。 第3図はバランス型風呂給湯器の従来例を示す概要的な
系統図である。 1……水量制御部、2……1次圧室、2a……ダイヤフラ
ム、3……水量調節子、4……ベンチュリ、5……2次
圧室、6……水ガバナ、7……水圧応動弁、7b……作用
杆、7c……水圧応動弁バネ、8……給湯用熱交換器、9
a,9b……流水センサ、10a……台所出湯栓、10b……洗面
所出湯栓、11a……注湯管用出湯栓、11b……シャワ用出
湯栓、12……注湯管、13……シャワ、14a……主ガス
弁、14b……パイロットガス弁、14c……給湯ガス弁、14
d……能力切替弁、14e……風呂ガス弁、15……手動主ガ
ス弁、16a……手動パイロットガス弁、16b……手動能力
切替弁、16c……手動風呂ガス弁、17a……給湯ガスガバ
ナ、17b……風呂ガスガバナ、18……イグナイタロッ
ド、19……フレームロッド、20……パイロットバーナ、
21a,21b……給湯用バーナ、22……風呂バーナ、23……
風呂用熱交換器、23a,23b……循環パイプ、24……空焚
き防止器(プレッシャスイッチ)、25……浴槽、26……
分岐管路、26a,26b……枝管。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−91452(JP,A) 特開 平1−189456(JP,A) 特開 平1−277139(JP,A) 特開 平2−25625(JP,A) 実開 平1−172665(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24H 1/00 602

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水量制御部の下流側に接続された給湯用熱
    交換器と、 上記給湯用熱交換器の下方に設けられた給湯用バーナ
    と、 上記給湯用バーナに供給される燃料ガスの流量を切り替
    える能力切替弁と、 前記給湯用熱交換器の下流側に接続された分岐管路とを
    具備しているバランス型風呂給湯器において、 前記分岐管路のうち、台所および洗面所の出湯栓に接続
    されている枝管に流水センサを設けるとともに、 上記分岐管路のうち、浴室に設けられた注湯管およびシ
    ャワに接続されている枝管に流水センサを設け、かつ、 上記双方の流水センサの出力信号を入力されて、前記能
    力切替弁を切替制御する自動制御部を設けたことを特徴
    とするバランス型風呂給湯器。
  2. 【請求項2】前記の給湯用熱交換器と別体の風呂用熱交
    換器と、 上記風呂用熱交換器の下方に設けられた風呂用バーナ
    と、 上記風呂用バーナに供給される燃料ガスの流量を制御す
    る風呂ガス弁とを具備しており、 前記の自動制御部は上記の風呂ガス弁をも制御するもの
    であることを特徴とする、請求項1に記載のバランス型
    風呂給湯器。
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