JPS5862048A - ポリエステルフイルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は１表面特性の改善された。磁気テープ用・離型
用・光学用・電子複写用・コンデンサー用等のポリエス
テルフィルムに関するものである。

従来、上記各用途に用いられるフィルムは、加工速度の
上昇、スクラッチの低下など、生産や品質の面で走行性
の改善が望まれている。また、磁気テープなどの高密度
記録化に対するベースフィルムの表面は、平滑化の要求
が強まっている。

しかしながら８表面の平滑化は、一般的にベースフィル
ムの摩擦係数が増大するため、いわゆる磁気テープとし
ての走行性が悪化する。また、磁　。

気テープ以外の用途においても、透明性、平滑性向上の
要求が強く、これらは、その走行性能を損う。たとえば
、ポリエステルフィルム製膜時、するいは、それらのフ
ィルムの加工時の巻取性能。

作業速度の低下をもたらしたり、スリ傷などによシ１品
質低下をもたらす。コンデンサー用ポリエステルフィル
ムの場合を例にとると、コロナ発生電圧を上げるための
フィルム表面の平滑性と、素子巻きするための易滑性が
同時５に必要とされている。

このように１表面の平滑性と搬送時の易滑性という一般
的に相反する特性を満足させることが。

ポリエステルフィルムの改良上の焦点の一つとなってお
シ、従来から種々の検討がなされている。

公知の手段として、ポリエステルフィルム用原料中への
、微細な無機粒子の添加２重合触媒残査に起因する内部
粒子の生成における大きさ、量のコントロール、平滑性
を維持するための粒子を含まぬ原料と、易滑性を付与す
るための粒子を含む原料との共押出し等が一般的である
。しかしながら、前者は、平滑性と易滑性のバ、ランス
が困難であり、後者は、易滑層内部の粒子や表面の突起
が平滑層へ影響し９表面の平滑性が損われる等の欠点が
ある。

本発明の目的は、走行性能の大巾に向上したポリエステ
ルフィルムを提供することにある。

本発明は、上記目的を達成するため、ベースフィルムの
少なくとも片面に、架橋性シリコーンおよびシランカッ
プリング剤の含有した皮膜が密着されてなるポリエステ
ルフィルムを特徴とするものである。

本発明で言うベースフィルムとは、ポリエチレンテレフ
タレート単独及びそれを主体とする結晶性の共重合体、
混合重合体、ポリエチレン２．６ナフタレート単独及び
それを主体とする結晶性共重合体、混合重合体等で、Ｐ
ＥＴ、ＰＥＨの構造単位８Ｑ　ｗｔ％以上含有する樹脂
で、この樹脂を、公知の手段で溶融成形した後、たてお
よびよこ方向にそれぞれ延伸して配向させ、熱固定を施
した二軸延伸ポリエステルフィルム全般を含むものであ
り、そのフィルムの機械特性としてＦ′−５値（５以下
で均衡しているバランスタイプのフィルム。

ことに、たて方向のみを強く配向させ、たてのＦ−５値
、　１４〜２５ｋｇ／ｍｍ２．あるいは、たて、よこと
もにＦ−５値、１４〜２０　ｋｇ／ｍｍ２．あるいは、
よこ方向Ｆ−５値のみ、１４〜２５ｋｇ／ｎｕｎ２にそ
れぞれ強化した二軸延伸ポリエステルフィルムが好まし
い。

また、ベースフィルムの表面は１表面粗度が０．００３
〜００２０μ、好ましくは０００４〜００１５μである
ことが望ましく９表面粗さをこの範囲内とすることによ
シ、走行性と平滑性を兼備させることができる。

本発明の皮膜の主成分である架橋性シリコーンとしては
、架橋反応を起こしうるシリコーン重合体であれば良く
、たとえば、ＯＨ基含有ジメチルポリシロキサン、エポ
キシ化ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジエン
ポリシロキサン、あるいは、メチル基の一部もしくは全
部をフェニル基で置換したもの及びこれらをメラミン、
アミンその他で変性したもの等があるが、必ずしもこれ
に限定されるものではない。

シランカップリング剤としては、ポリエステル樹脂及び
架橋性シリコーンのいずれか、または。

双方と結合する反応基を持つ有機けい素低分子化合物で
あシ８反応基としては、メトキシ基、エトキシ基、シラ
ノール基、ビニル基、エポキシ基。

メタアクリル基、アミノ基、メルカプト基、クロル基、
ヒドロキシル基、カルボキシル基などを単独もしくは組
合せで一個以上有していることが必要である。

シリコーンとシランカップリング剤の成分比はシリコー
ン１に対し、シランカップリング剤０．０１〜５好まし
くは０，０２〜４が必要で、この範囲未満では、耐久性
、接着性の低下があシ、この範囲を超えると、同じく耐
久性が低下する。前二者とは別に界面活性剤の濃度とし
ては０．００１〜２重量％が好ましい。なお１本発明の
目的を妨げない範囲での有機溶剤、無機顔料、消泡剤、
増粘剤の添加は自由である。

本発明の架橋性シリコーンとシランカップリング剤から
なる皮膜の形成法は、架橋性シリコーンとシランカップ
リング剤を、公知の分散媒により分散させてエマルジョ
／あるいは溶液とし、ポリエステル−フィルみに、公知
の方式によシ塗布し。

次いで１６０℃〜２３０℃、好ましくは１８０℃〜２２
０℃で熱処理することによシ形成するものである。

塗布量は、固形分として１〜１０００　ｍｇ／ｍ２．好
ましくは、２〜５００　ｍｇ／ｍ２が必要で、この範囲
より少ない場合は、滑性改良効果が無く、多い場合は、
耐久性が劣る： 塗布方法としては、既に二軸配向したフィルムに塗布す
る方法、−軸配向のみしたフィルムに塗布した後、再延
伸、再々延伸する方法、未配向フィルムに塗布し、その
後、二軸延伸する方法など。

何れの方法でもよいが、とくに性能のよいのは無配向フ
ィルムまたは一軸延伸後のフィルムに塗布した場合であ
る。

また、塗布する場合、必要な架橋性シリコーンとシラン
カップリング剤の溶媒もしくは分散媒の選択については
、とくに制限は無い。濡れ性、接着性向上のためには、
界面活性剤を添加する必要がある。界面活性剤としては
、非イオン系がとくに良好である。

次に、フィルムの特性評価法について述べれば。

表面粗度は、中心線平均粗さＲａをもって表示する。

測定法、Ｄ工Ｎ４７６８．カットオフ値０．２５ｍｍ。

摩擦係数は、静摩擦係数μｓ、動摩擦係数μＫを。

ＡＳＴＭ−Ｄ−１８９４−６３によって測定表示する。

耐摩耗性は、ステンレス製１０ｍ＋ｎφの固定ガイドビ
ンに９０の巻きつけ角で、テープ状のフィルムを接触さ
せ、荷重１００ｇ、速度２ｍ／ｓｅｃで１０００回走行
させた時のフィルム表面の傷を観察し、相対評価する。

優：傷なし 良：傷少ない 可：傷多いが、実用可能 不可：傷がひどく、実用性ない 濡れ張力は、Ｊ工Ｓ　Ｋ６７６Ｂにより判定表示する。

以下、実施例に基づき１本発明の説明をする。

平均粒径１μ（１）または３μ（ＩＩ）のシリカ粒子を
それぞれ０．０５重量％含有するポリエチレンテレフタ
レートを、溶融、押出、冷却して、厚さ１５０μの未配
向非晶状態の２種類のシー）Ａを作った。次いで、これ
らのシートを、ＴＭ・ロング社のフィルムストレッチャ
ーにより、最初に一方向に８０℃で３．０倍延伸し、−
軸延伸フィルムＢをつ＜シ。

次いで該−軸延伸フィルムＢを、配向方向と直角に６．
６倍、８０℃で延伸し、枠に張ってオープン中２００　
℃で３０秒間熱固定して、二軸延伸フィルムＣを得た。

これらのシートおよびフィルムＡ。

Ｂ、Ｃについて１次の液を片面に塗布して乾燥し。

２００℃、３０秒の熱処理を施した。このときの塗布量
は、固型分１０ｍｇ、７ｍ２となるように調整した。

シリコーンエマルジョン ソフナー３０２（松本油脂製）０．４ｗｔ％シランカッ
プリング剤 ５ＨＯＯ４０（）−レシリコーン製）　　０．Ｄ１ｗｔ
％非イオン系界面活性剤 Ｎ５２１０　　（日本油脂ｆｆ）　　　　０．１０ｗｔ
チ得られたフィルムの特性は６次のとおりである。

実施例２ 実施例１において、原料Ｉ、フィルムＢに、架橋性シリ
コーンＳ　Ｒｘ　２４４　（トーレシリコーン）２０　
ｗｔ％　、触媒Ｓ　Ｒｘ　２４２ＡＣ１ｗｔ％、シラン
カップリング剤５Ｈ６０２０（トーレシリコ−ｙ）　１
０　ｗｔ％。

非イオン系界面活性剤Ｐユｕｒｏｎｉｃ　Ｌ−４４（Ｂ
ＡＳＦ）１０ｗｔ％、溶媒ドレニンの液を固形分６０６
７ｍ２となるように塗布し、乾燥後、実施例１と同様に
二軸延伸フィルムを得た。

得られたフィルムの特性は１次のとおりである。

実施例３ 実施例２において、活性剤を添加しない場−合。

濡れ張力は９２ダインとなった。

実施例４ 実施例２において、フィルムの両面に塗布した場合と片
面塗布の場合との両面のすベシμｓを比較した。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　ベースフィルムの少なくとも片面に、架橋性
   シリコーンおよびシランカップリング剤から形成された
   皮膜が密着されてなるポリエステルフィルム。