JPH05271437A - ポリエチレン−2,6−ナフタレートフィルム - Google Patents

ポリエチレン−2,6−ナフタレートフィルム

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JPH05271437A
JPH05271437A JP4066309A JP6630992A JPH05271437A JP H05271437 A JPH05271437 A JP H05271437A JP 4066309 A JP4066309 A JP 4066309A JP 6630992 A JP6630992 A JP 6630992A JP H05271437 A JPH05271437 A JP H05271437A
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JP
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film
particles
polyethylene
naphthalate
ratio
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JP4066309A
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Masahiko Fujimoto
正彦 藤本
Kazuhiro Kunugihara
一弘 椚原
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Diafoil Co Ltd
Original Assignee
Diafoil Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】平坦易滑性、耐摩耗性および機械的強度の優れ
たポリエチレン−2,6−ナフタレートフィルムを提供
する。 【構成】平均粒径が0.05〜3μm、球形比が1.0
〜1.1であり、かつ、エチレングリコ−ル単位を含有
する架橋高分子粒子を0.01〜3重量%含むポリエチ
レン−2,6−ナフタレ−トを延伸して成るフィルムで
あって、該架橋高分子粒子の延伸による変形比が1.2
〜3.0の範囲であることを特徴とするポリエチレン−
2,6−ナフタレ−トフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平坦易滑性、耐摩耗性
ならびに強度に優れたポリエチレン−2,6−ナフタレ
−トフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、ビデオテ−プの長時間化、小型化およびコンデンサ
ー容量増加、小型化に伴い、ベースフィルムの薄膜化と
同時に強度アップの要求が著しい。こうした要求に対
し、従来のポリエチレンテレフタレ−トフィルムをベー
スフィルムに用いることでは、十分に満足させることが
困難である。そこで、従来のポリエチレンテレフタレ−
トフィルムに代わり、ポリエチレン−2,6−ナフタレ
−トを縦、横両方向に高倍率で延伸したフィルムが開発
されるようになった。こうして得られるフィルムは強度
の点では確かに優れるが、縦、横両方向に高倍率で延伸
するため、フィルム中に含有させた微粒子がフィルム表
面から脱落しやすくなり、この粒子脱落による摩耗粉の
発生が、磁気記録用途においてはドロップアウトという
欠陥の原因となり、コンデンサ−用途においては耐電圧
低下という欠陥の原因となり好ましくない。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる実情
に鑑み、粒子の脱落がなく、かつ高強度であることを満
足し得る優れたフィルムを提供すべく鋭意検討を重ねた
結果、ある特定の特性を有する架橋高分子粒子を配合す
るポリエチレン−2,6−ナフタレ−トフィルムを用い
ることにより、かかる要求特性を満たすことができるこ
とを知見し、本発明を完成するに至った。
【0004】すなわち、本発明の要旨は、平均粒径が
0.05〜3μm、球形比が1.0〜1.1であり、か
つ、エチレングリコ−ル単位を含有する架橋高分子粒子
を0.01〜3重量%含むポリエチレン−2,6−ナフ
タレ−トを延伸して成るフィルムであって、該架橋高分
子粒子の延伸による変形比が1.2〜3.0の範囲であ
ることを特徴とするポリエチレン−2,6−ナフタレ−
トフィルムに存する。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
いうポリエチレン−2,6−ナフタレ−トとは、2.6
−ナフタレンジカルボン酸またはそのエステルと、エチ
レングリコールを主たる出発原料として得られるポリエ
ステルを指すが、他の第三成分を含有しても構わない。
この場合、ジカルボン酸成分としては、例えばイソフタ
ル酸、テレフタル酸、アジピン酸、およびセバシン酸等
の一種を用いることができる。またグリコール成分とし
ては、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
ブタンジオール、1.4−シクロヘキサンジメタノール
およびネオペンチルグリコール等の一種以上を用いるこ
とができる。いずれにしても、本発明のポリエチレン−
2,6−ナフタレ−トとは、繰り返し構造単位の80%
以上がエチレン−2.6−ナフタレート単位を有するポ
リエステルを指す。
【0006】また、本発明のポリエチレン−2,6−ナ
フタレ−トフィルムとは、かかるポリエチレン−2,6
−ナフタレ−トを出発原料とする、少なくとも一軸に配
向されたポリエステルフィルムを指すが、その製造方法
としては公知の方法を用いることができる。例えば、通
常、290〜330℃でシート状に溶融押出しした後、
40〜80℃で冷却固化し、無定形シートとした後、1
30〜170℃で縦、横方向に面積倍率で4〜20倍と
なるよう逐次あるいは同時に二軸延伸し、その後180
〜270℃で熱処理する方法を利用することができる。
縦および横方向に延伸するに際しては、各々一段で延伸
してもよいし、必要に応じ多段で延伸したり、多段延伸
の間に配向緩和のための熱処理区間を設けたりすること
もできる。さらに、二軸延伸後、次工程の熱処理工程に
供する前に再度延伸してもよい。この再延伸は縦横いず
れの方向に行うこともできるし、両方向に行ってもよ
い。特に高強度化のためには、二軸延伸後さらに140
〜200℃の温度で縦、横方向に1.05〜4.0倍の
再延伸を行った後、熱処理する方法がよく採られる。
【0007】本発明の最大の特徴は、フィルムに配合す
る粒子として、ポリエチレン−2,6−ナフタレ−トと
の親和性に優れ、かつ延伸時に適度に変形することによ
りポリマ−との間に空隙を生じることなく、脱落しない
架橋高分子粒子を用いる点にある。まず、ポリエチレン
−2,6−ナフタレ−トとの親和性を高めるために、用
いる架橋高分子粒子中にエチレングリコ−ル単位(−C
2 CH2 O−)が含まれることが必要である。
【0008】さらに、用いる架橋高分子粒子の球形比を
フィルム中に含有させる前の粒子の最大径と最小径との
比で定義し、フィルム延伸後の粒子の変形比をフィルム
中に存在する粒子の最大径と最小径との比で定義した場
合、球形比は1.0〜1.1であり、変形比は1.2〜
3.0の範囲である。球形比が1.1を超える架橋高分
子粒子では、フィルム表面改良効果がない。また、変形
比が1.2未満では粒子の周りに空隙が生じて粒子が脱
落しやすい。変形比が3.0を超えると、粒子により形
成されるフィルム表面の突起がブロ−ドとなり、易滑性
や耐摩耗性が不十分となる。
【0009】本発明で用いる架橋高分子粒子の製造方法
は特に限定されないが、典型的な例としては、分子中に
唯1個の脂肪族の不飽和結合を有するモノビニル化合物
(A)の一種以上と、架橋剤として分子中に2個以上の
脂肪族の不飽和結合を有する化合物(B)の一種以上、
さらに分子中にエチレングリコ−ル単位を有する化合物
(C)の一種以上を用いて、いわゆる乳化重合法を適用
するのが良い。なお、化合物(B)と(C)は同一の化
合物で兼ねることも可能である。ここでいう乳化重合法
とは、ソープフリー乳化重合やシード乳化重合等の概念
も包括した広義の乳化重合を指す。
【0010】化合物(A)としてはアクリル酸、メタク
リル酸およびこれらのアルキルまたはグリシジルエステ
ル、無水マレイン酸およびそのアルキル誘導体、ビニル
グリシジルエーテル、酢酸ビニル、スチレン、アルキル
置換スチレン等を挙げることができる。化合物(B)と
してはジビニルベンゼン、ジビニルスルホン等を挙げる
ことができる。化合物(C)としてはエチレングリコー
ルモノアクリレート、エチレングリコールメタクリレー
ト、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリ
コールジメタクリレート等を挙げることができる。
【0011】本発明で用いる架橋高分子粒子中のエチレ
ングリコ−ル単位の含有率は、通常、3〜35重量%で
あり、好ましくは5〜25重量%の範囲である。エチレ
ングリコ−ルの含有率が3重量%未満では、粒子とポリ
エチレン−2,6−ナフタレ−トとの親和性が不十分と
なることがあり、35重量%を超える粒子の合成は困難
である。本発明では粒子の易変形性が得られるようにそ
の組成を選定する必要があるが、その場合、粒子の架橋
度の影響が最も大きい。架橋度が大き過ぎると粒子の変
形性が失われる。ただし、架橋度が低過ぎると粒子の耐
熱性が劣ってしまう。従って、両者を満足させるため、
架橋剤としての化合物(B)の粒子中の重量比は5〜3
0%、好ましくは10〜25%とするのが良い。
【0012】本発明における架橋高分子粒子製造の一態
様を示すと次のとおりである。すなわち、水媒体中に水
溶性の重合開始剤である過酸化水素、過硫酸カリウム等
の開始剤を所定量溶解した後、所定量の化合物(A)、
(B)、(C)の混合溶液を添加する。しかる後、重合
開始剤の分解開始温度以上、好ましくは30〜90℃で
攪拌下3〜10時間程度の反応を行う。その際、モノマ
ー組成によっては、一部凝集粒子が生成する場合もある
ので、この場合は粒子の分散安定性を保持するため乳化
剤等の分散安定剤を添加するとよい。いずれにしても、
粒子は均一に分散した水スラリーとして得られる。
【0013】本発明で用いる架橋高分子粒子の平均粒径
は、0.05〜3μm、好ましくは0.1〜1μmであ
る。平均粒径が0.05μm未満では、フィルムの走行
性や耐摩耗性が不十分である。また、3μmを越えると
表面粗度が大きくなり過ぎ好ましくない。本発明のフィ
ルム中の架橋高分子粒子の配合量は0.01〜3重量
%、好ましくは0.05〜0.5重量%である。配合量
が0.01重量%未満ではフィルムの滑り性や耐摩耗性
が不十分であるし、逆に3重量%を越えると、フィルム
の表面粗度が大きくなり過ぎるので好ましくない。な
お、本発明で用いる架橋高分子粒子を製膜原料のポリエ
ステルに配合する方法は、特に限定されるものではな
く、公知の方法を採用し得る。例えば、粒子をエチレン
グリコールスラリー分散体として得た場合は、ポリエス
テル製造工程のいずれかの段階、好ましくはエステル化
もしくはエステル交換反応終了後、重縮合反応開始前の
段階で添加し、重縮合反応を進めるとよい。
【0014】また、必要に応じ本発明の趣旨を損なわな
い範囲で他の粒子、例えばカオリン、タルク、炭酸カル
シウム、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム等の粒子を併
用することができる。特に微細な酸化アルミニウム粒子
を併用すると、フィルムの耐擦傷性が改良される。本発
明のポリエチレン−2,6−ナフタレ−トフィルムの縦
方向のヤング率は、通常、600kg/mm2以上、好ましく
は700kg/mm2以上、さらに好ましくは800kg/mm2
上、横方向のヤング率は、通常、600kg/mm2以上、好
ましくは650kg/mm2以上、さらに好ましくは800kg
/mm2以上である。これらの条件は、フィルムが薄膜化さ
れる際に重要である。例えば、長時間磁気テープ用のベ
ースフィルムの場合、磁気テープを多数回繰り返し走行
させると、テープの端面がワカメ状になり、テープの走
行性および電気特性に悪影響を及ぼしてしまう。このテ
ープの端面がワカメ状になることをテ−プエッジダメ−
ジという。本発明のポリエチレン−2,6−ナフタレ−
トフィルムは、易滑性、耐摩耗性に優れ、かつ機械的強
度にも優れるため、例えば長時間磁気テープ用のベース
フィルムなどにより適したものとなる。また、本発明の
フィルムは、コンデンサー用、感熱転写用等、種々の分
野のベースフィルムとして極めて有用である。
【0015】
【実施例】以下、実施例を挙げてさらに詳細に本発明を
説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、以下
の実施例によって限定されるものではない。なお、実施
例における種々の物性および特性の測定方法、定義は下
記のとおりである。実施例および比較例中「部」とある
は「重量部」を示す。 (1)平均粒径 粒子の走査電子顕微鏡観察より粒子毎の最大径および最
小径を測定して、その相加平均を粒子一個の粒径(直
径)とした。少なくとも粒子100個について粒径を測
定し、それらの相加平均を平均粒径とした。 (2)球形比 粒子の走査電子顕微鏡観察より粒子毎の最大径および最
小径を測定して最大径/最小径の比を算出し、少なくと
も粒子100個についてその比を求め、それらの値の相
加平均を球形比と定義した。
【0016】(3)変形比 粒子を含有する延伸フィルムの小片をエポキシ樹脂にて
固定成形した後、ミクロト−ムで切断し、フィルムの長
手方向(縦方向)の断面を透過型電子顕微鏡により観察
した。フィルム表面から5μm以内に存在する粒子につ
き、粒子毎に最大径および最小径を測定して最大径/最
小径の比を算出し、少なくとも粒子100個についてそ
の比を求め、それらの値の相加平均を変形比と定義し
た。 (4)フィルム表面の平均粗さ 日本工業規格JIS B0601に記載されている方法
に従い、(株)小坂研究所製 表面粗さ測定機(SE−
3F)を用いて、中心線平均粗さ(Ra)を求めた。
【0017】(5)フィルムのヤング率 (株)インテスコ製 引張試験機インテスコモデル20
01型を用いて温度23℃、湿度50%RHに調節され
た環境下において、長さ300mm、幅20mmの試料
フィルムを、10%/minの歪み速度で引っ張り、引
張応力−歪み曲線の初めの直線部分を用いて以下の式に
より計算した。 ヤング率 E=△σ/△ε (kg/mm2) (上記式中、△σは直線上の2点間の元の平均断面積に
よる応力差、△εは同じ2点間の歪み差である) (6)走行性 フィルムの滑り性により評価した。滑り性は、固定した
硬質クロムメッキ金属ロール(直径6mm)にフィルム
を巻き付け角(θ)135°で接触させ、53g(T
2 )の荷重を一端にかけて、1m/minの速度でこれ
を走行させ、他端の抵抗力(T1 ,g)を測定し、次式
により走行中の摩擦係数(μd)を求めた。
【0018】(7)耐摩耗特性 下記に示す白粉発生量より耐摩耗特性を評価した。 <白粉発生量>固定した直径6mmの硬質クロム製固定
ピンにフィルムを巻きつけ角135°で接触させ、速度
は10m/min、張力200gでフィルムを1000
mにわたって走行させ、ピンに付着した摩耗白粉量を目
視評価し、下に示すランク別に評価を行った。 ランクA:全く付着しない。 ランクB:微量付着する。 ランクC:少量(ランクBよりは多い)付着する。 ランクD:極めて多く付着する。
【0019】(8)磁気テ−プ特性 磁性微粉末200部、ポリウレタン樹脂30部、ニトロ
セルロース10部、塩化ビニル−酢酸セルロース共重合
体10部、レシチン5部、シクロヘキサノン100部、
メチルイソブチルケトン100部、およびメチルエチル
ケトン300部をボールミルにて48時間混合分散後、
ポリイソシアネート化合物5部を加えて磁性塗料とし、
これをポリエステルフィルムに塗布した後、塗料が十分
乾燥固化する前に磁気配向させ、その後乾燥し、2μm
の膜厚の磁性層を形成した。
【0020】<カレンダ−汚れ>次いで、鏡面仕上げの
金属ロ−ルとポリエステル系複合樹脂ロ−ルとから構成
されている5段のス−パ−カレンダ−を用い、ロ−ル温
度85℃、線圧250kg/cm、走行速度80m/m
inの条件下、上記磁性層塗布フィルム5000mを7
回繰り返し走行させて樹脂ロ−ルに付着する白粉量を目
視評価し、下に示すランク別に評価を行った。 〇…樹脂ロ−ルに白粉の付着はほとんど見られない △…極く僅かな白粉の付着が見られる。 ×…明らかに白粉の付着が見られる。
【0021】<テ−プエッジダメ−ジ>固定した直径6
mmの硬質クロム製固定ピンに、幅1/2インチにスリ
ットした磁気テープ5mを巻きつけ角135°で接触さ
せ、速度は4m/min、張力50gで50回往復繰り
返し走行させた後、テープの端面を目視評価し、下記判
定を行った。 〇…端面がワカメ状にならない △…端面がわずかにワカメ状になっている ×…端面が著しくワカメ状になっている
【0022】<ドロップアウト数>4.4メガヘルツの
信号を記録したビデオテープを再生し、大倉インダスト
リー(株)ドロップアウトカウンターでドロップアウト
数を約20分間測定し、1分間当りのドロップアウト数
に換算した。
【0023】(9)耐擦傷性 幅1/2インチにスリットした磁気テ−プを直径6mm
の硬質クロムメッキ金属ピン(仕上げ3S)にフィルム
を巻きつけ角135°、走行速度4m/min、張力5
0gで磁気テ−プのベ−スフィルム面を1回擦過させ
た。次に擦過面にアルミニウムを約1000Å厚となる
よう真空蒸着し、傷の量を目視により観察し、下記判定
を行った。 ランク1:傷の量が極めて多い ランク2:傷の量が多い ランク3:傷の量が2、4の中間 ランク4:傷の量が少ない ランク5:傷が付かない
【0024】実施例1 [架橋高分子粒子の製造]脱塩水1500部に水溶性重
合開始剤の過硫酸カリウム3.2部と分散安定剤として
ラウリル硫酸ナトリウム0.004部を添加し均一に溶
解させた後、スチレン65部、エチレングリコールジメ
タクリレート20部、およびジビニルベンゼン15部の
混合溶液を加えた。次いで窒素ガス雰囲気下で攪拌しな
がら70℃−8時間重合を行った。反応率は98%で得
られた粒子の平均粒径は0.20μm、球形比1.05
であった。次に、得られた粒子の水スラリーにエチレン
グリコール2000部を加えて加熱、減圧下で水を留去
した。
【0025】[ポリエステルの製造]ナフタレン−2,
6−ジカルボン酸ジメチル100部、エチレングリコ−
ル60部および酢酸マグネシウム4水塩0.09部を反
応器にとり、加熱昇温するとともにメタノ−ルを留去し
てエステル交換反応を行い、反応開始から4時間を要し
て230℃まで昇温し、実質的にエステル交換反応を終
了させた。次いで、架橋高分子粒子0.2部をエチレン
グリコ−ルスラリ−として添加し、さらにリン酸0.0
3部、三酸化アンチモン0.04部を加えて常法により
重縮合反応を行い、極限粘度0.51のポリエチレン−
2,6−ナフタレートを得た。得られたポリマ−を0.
3mmHg、235℃で8時間固相重合し、極限粘度
0.65のポリエチレン−2,6−ナフタレートを得
た。
【0026】得られたポリエチレン−2,6−ナフタレ
ートを295℃で押出機よりシ−ト状に押し出し、静電
印加冷却法を用いて無定形シ−トを得た。次いで、14
0℃で縦方向に2.6倍、テンタ−で横方向に4.2倍
延伸した後、160℃で縦方向に1.80倍再縦延伸
し、220℃で横方向に1.10倍幅出ししながら熱処
理を行い、厚み7μmのポリエチレン−2,6−ナフタ
レートフィルムを得、その特性を評価した。さらに得ら
れたフィルムに磁性層を塗布し磁気テープを得、その特
性を測定した。
【0027】比較例1 スチレン85部、ジビニルベンゼン15部とし、エチレ
ングリコールジメタクリレートを加えないほかは実施例
1と同様にして合成した架橋高分子粒子を用いて、実施
例1と同様の方法でポリエチレン−2,6−ナフタレー
トフィルムを得た。 比較例2 スチレン40部、エチレングリコールジメタクリレート
20部およびジビニルベンゼン40部の混合溶液を用い
るほかは実施例1と同様にして合成した架橋高分子粒子
を用いて、実施例1と同様の方法でポリエチレン−2,
6−ナフタレートフィルムを得た。
【0028】実施例2 実施例1と同じ架橋高分子粒子を用いて、再縦延伸倍率
を1.90倍、再縦延伸に続く横方向の幅出し倍率を
1.15倍とすることのほかは実施例1と同様の方法で
ポリエチレン−2,6−ナフタレートフィルムを得た。 比較例3 スチレン76部、エチレングリコールジメタクリレート
20部およびジビニルベンゼン4部の混合溶液を用いる
ほかは実施例1と同様にして合成した架橋高分子粒子を
用いて、実施例2と同様の方法でポリエチレン−2,6
−ナフタレートフィルムを得た。
【0029】比較例4 実施例1と同じ架橋高分子粒子を用いて、縦方向に4.
0倍、横方向に3.8倍延伸し、再度延伸することなく
熱処理を行うことのほかは実施例1と同様の方法でポリ
エチレン−2,6−ナフタレートフィルムを得た。 実施例3 実施例1と同じ架橋高分子粒子と共に、一次粒径が0.
03μmであるデルタ型の酸化アルミニウムを配合する
ほかは実施例1と同様の方法でポリエチレン−2,6−
ナフタレートフィルムを得た。
【0030】実施例4 実施例1と同じ架橋高分子粒子とともに、平均粒径が
0.60μmであるバテライト型の炭酸カルシウムを配
合するほかは実施例1と同様の方法でポリエチレン−
2,6−ナフタレートフィルムを得た。 比較例5 架橋高分子粒子の代わりに、平均粒径が0.20μmで
ある球状シリカを用いて、さらに一次粒径が0.03μ
mであるデルタ型の酸化アルミニウムを配合するほかは
実施例1と同様の方法でポリエチレン−2,6−ナフタ
レートフィルムを得た。以上、得られた結果をまとめて
下記表1〜3に示す。
【0031】
【表1】 実施例1 比較例1 比較例2 ──────────────────────────────────── <配合粒子> 平均粒径(μm) 0.20 0.20 0.20 粒子含有量 0.2 0.2 0.2 (wt%) 球形比 1.05 1.05 1.05 変形比 1.70 1.70 1.10 <フィルム特性> Ra(μm) 0.007 0.007 0.008 ヤング率 縦 685 685 684 (kg/mm2) 横 650 652 655 滑り性 0.40 0.41 0.39 耐摩耗性 白粉発生量 A C C <磁気テ−プ特性> カレンダ−汚れ 〇 × × ドロップアウト(個/分) 4 25 26 テ−プエッジダメ−ジ △ △ △ 耐擦傷性 3 2 2
【0032】
【表2】 実施例2 比較例3 比較例4 ──────────────────────────────────── <配合粒子> 平均粒径(μm) 0.20 0.20 0.20 粒子含有量 0.2 0.2 0.2 (wt%) 球形比 1.05 1.05 1.05 変形比 2.00 3.50 1.40 <フィルム特性> Ra(μm) 0.006 0.005 0.007 ヤング率 縦 805 806 590 (kg/mm2) 横 723 722 545 滑り性 0.43 0.58 0.46 耐摩耗性 白粉発生量 A B A <磁気テ−プ特性> カレンダ−汚れ 〇 〇 〇 ドロップアウト(個/分) 4 10 7 テ−プエッジダメ−ジ 〇 〇 × 耐擦傷性 3 2 3
【0033】
【表3】 実施例3 実施例4 比較例5 ──────────────────────────────────── <配合粒子> [第一の粒子] 種類 架橋高分子粒子 架橋高分子粒子 球状シリカ 平均粒径(μm) 0.20 0.20 0.20 粒子含有量(wt%) 0.2 0.2 0.2 球形比 1.05 1.05 1.05 変形比 1.70 1.70 1.05 [第二の粒子] 種類 Al23 ハ゛テライト 型CaCO3 Al23 平均粒径(μm) 0.03 0.6 0.03 粒子含有量(wt%) 0.30 0.01 0.30 <フィルム特性> Ra(μm) 0.007 0.007 0.008 ヤング率 縦 685 687 685 (kg/mm2) 横 652 650 653 滑り性 0.40 0.38 0.30 耐摩耗性 白粉発生量 A A D <磁気テ−プ特性> カレンダ−汚れ 〇 〇 × ドロップアウト(個/分) 3 2 38 テ−プエッジダメ−ジ △ △ △ 耐擦傷性 5 3 5
【0034】
【発明の効果】本発明のフィルムは均一微細な表面構造
を有しており、特に耐摩耗性およびフィルム強度に優
れ、磁気記録媒体用ベ−スフィルムをはじめとする産業
用資材として有用であり、その工業的価値は高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 7:00 4F C08L 67:02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径が0.05〜3μm、球形比が
    1.0〜1.1であり、かつ、エチレングリコ−ル単位
    を含有する架橋高分子粒子を0.01〜3重量%含むポ
    リエチレン−2,6−ナフタレ−トを延伸して成るフィ
    ルムであって、該架橋高分子粒子の延伸による変形比が
    1.2〜3.0の範囲であることを特徴とするポリエチ
    レン−2,6−ナフタレ−トフィルム。
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