JPS5857160B2 - 新規抗生物質am−1042物質およびその製造法 - Google Patents
新規抗生物質am−1042物質およびその製造法Info
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- JPS5857160B2 JPS5857160B2 JP51020119A JP2011976A JPS5857160B2 JP S5857160 B2 JPS5857160 B2 JP S5857160B2 JP 51020119 A JP51020119 A JP 51020119A JP 2011976 A JP2011976 A JP 2011976A JP S5857160 B2 JPS5857160 B2 JP S5857160B2
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- antibiotic
- culture
- streptomyces
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- Epoxy Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規抗生物質AM−1042物質およびその製
造法に関するものである。
造法に関するものである。
本発明の抗生物質AM−1042物質は次に示すような
理化学的性質を有する新規な抗生物質である。
理化学的性質を有する新規な抗生物質である。
■ 炭素、水素、窒素、酸素から成り、イオウ、ハロゲ
ンを含まない。
ンを含まない。
本物質の元素分析値は下に示すとおりである。
C:68.13%、H:6.26%。
N:4.92%、0:20.69係
■ 比旋光度
〔α虎+ 175〜184°(c o、5 t CHC
l3 )平均+181°(c O,5、CHCl a
)■融 点 185−190℃、 ■ 紫外部吸収スペクトル 第1図に示すようにメタノール溶液中では315nm附
近および265nm附近(肩)に吸収を示す。
l3 )平均+181°(c O,5、CHCl a
)■融 点 185−190℃、 ■ 紫外部吸収スペクトル 第1図に示すようにメタノール溶液中では315nm附
近および265nm附近(肩)に吸収を示す。
これらの吸収はアルカリ性メタノール溶液中では305
nm附近および260 nm附近(肩)に、また酸性
メタノール溶液中では320nm附近に移動する。
nm附近および260 nm附近(肩)に、また酸性
メタノール溶液中では320nm附近に移動する。
■ 赤外部吸収スペクトル
第2図に示すように、アミンまたは水酸基(3330−
3340z l)、メチルおよびメチレン基(2925
,2850crrI ’)、カルボニル基および二重結
合(1660,1600Crr1 ’)・メチル基(1
365crr1’)に由来する吸収の存在が示される。
3340z l)、メチルおよびメチレン基(2925
,2850crrI ’)、カルボニル基および二重結
合(1660,1600Crr1 ’)・メチル基(1
365crr1’)に由来する吸収の存在が示される。
■ 呈色反応
本抗生物質はエールリッヒ反応、ドラーゲンドルフ反応
、ヨウ素反応による呈色反応に陽性を示し、モーリッシ
ュ反応、フェーリング反応、ニンヒドリン反応、パイル
シュタイン反応、ライドン・ス□ス反応に陰性を示す。
、ヨウ素反応による呈色反応に陽性を示し、モーリッシ
ュ反応、フェーリング反応、ニンヒドリン反応、パイル
シュタイン反応、ライドン・ス□ス反応に陰性を示す。
■ 本物質は黄橙色である。
この抗生物質AM−1042物質は以上の他に次のよう
な理化学的性質を有する。
な理化学的性質を有する。
■ 分子量および分子式
本抗生物質の分子量はFDマススペクトルにより546
が求められ、この分子量と先に示した元素分析値から求
めた分子式はC31H34N207である。
が求められ、この分子量と先に示した元素分析値から求
めた分子式はC31H34N207である。
■ 溶剤に対する溶解性
ジメチルスルフォキサイド、ジメチルホルムア*黄ミド
に対しては易溶、アセトン、クロロホルム、酢酸エチル
、エタノール、メタノール等に対しては可溶であるが、
石油エーテル、n−へキサン水などに対しては不溶であ
る。
に対しては易溶、アセトン、クロロホルム、酢酸エチル
、エタノール、メタノール等に対しては可溶であるが、
石油エーテル、n−へキサン水などに対しては不溶であ
る。
OクロマトグラフィーによるRf値
本抗生物質のシリカゲル薄層クロマトグラフィー(メル
ク社キーゼルゲルG t 0.3 mm )を通常法に
て行なった時のRf値は次のとおりである。
ク社キーゼルゲルG t 0.3 mm )を通常法に
て行なった時のRf値は次のとおりである。
Rf値
1)ベンゼン :アセトン(13ニア)0.4011)
クロロホルム:メタノール(10:1) 0.561
11)酢酸エチル:メタノール(87:13)0.66
本抗生物質は下記の構造式を有する。
クロロホルム:メタノール(10:1) 0.561
11)酢酸エチル:メタノール(87:13)0.66
本抗生物質は下記の構造式を有する。
抗生物質AM−1042物質の生物学的性質について述
べると次の如くである。
べると次の如くである。
■ 抗菌性
寒天希釈法による抗菌・抗カビスペクトル(最小発育阻
止濃度を示す)は第1表に示すとおりである。
止濃度を示す)は第1表に示すとおりである。
■毒性
本抗生物質のマウスによる急性毒性試験では、LD50
は腹腔内投与で48.5η/Kqであり、経口投与では
450η/Kgでも異常は認められなかった。
は腹腔内投与で48.5η/Kqであり、経口投与では
450η/Kgでも異常は認められなかった。
以上のように、本抗性物質はスタフィロコッカス・オウ
レウス、バチルス・セレウス、ノカルディア・アステロ
イデス等に抗菌力を有するので、これらの細菌によって
おこる細菌感染症の予防および治療に医薬品として用い
ることが可能である。
レウス、バチルス・セレウス、ノカルディア・アステロ
イデス等に抗菌力を有するので、これらの細菌によって
おこる細菌感染症の予防および治療に医薬品として用い
ることが可能である。
上記した抗生物質AM−1042物質の理化学的性質の
うちで抗生物質の比較検討に通常用いられる紫外部吸収
スペクトルおよび呈色反応などを指標として、既知の抗
性物質の中から類似するものを検索すると、315nm
附近に紫外部吸収スペクトルを有する抗性物質としてア
ミセチンBCP 、 S ensi eta l 、
j Antibiotics& Chemother−
apy: 7,645(1957)]、アゾマイシン〔
K。
うちで抗生物質の比較検討に通常用いられる紫外部吸収
スペクトルおよび呈色反応などを指標として、既知の抗
性物質の中から類似するものを検索すると、315nm
附近に紫外部吸収スペクトルを有する抗性物質としてア
ミセチンBCP 、 S ensi eta l 、
j Antibiotics& Chemother−
apy: 7,645(1957)]、アゾマイシン〔
K。
Maeda et al t J 、Antibiot
ics A6 t 182(1953)]などがあげら
れる。
ics A6 t 182(1953)]などがあげら
れる。
しかしアミセチンBは321nmの他に249nm(P
H7、緩衝液中)に明確な吸収極大を示し、この吸収は
塩基性下では331nm、酸性下では315nmと25
6 nrnに移動することなど本抗生物質とは異なる挙
動を示す。
H7、緩衝液中)に明確な吸収極大を示し、この吸収は
塩基性下では331nm、酸性下では315nmと25
6 nrnに移動することなど本抗生物質とは異なる挙
動を示す。
またアミセチンBは分子中にアミド結合を有するが、本
抗生物質は呈色反応においてライドン・スミス反応が陰
性であることからア□ド結合を含まないことが明らかで
あるので、両物質は互いに異なる抗生物質であることが
わかる。
抗生物質は呈色反応においてライドン・スミス反応が陰
性であることからア□ド結合を含まないことが明らかで
あるので、両物質は互いに異なる抗生物質であることが
わかる。
つぎにアゾマイシンは313〜314nmに吸収極大を
示すが、その結晶の色は白色であり、また光学的に不活
性(旋光性を示さない)であるなどの点で本抗性物質と
は明らかに区別される。
示すが、その結晶の色は白色であり、また光学的に不活
性(旋光性を示さない)であるなどの点で本抗性物質と
は明らかに区別される。
以上述べたとおり、本抗生物質の理化学的性状は、既知
の抗生物質のいずれとも一致するところがなく、したが
って抗生物質AM−1042物質は新規抗生物質である
と判定した。
の抗生物質のいずれとも一致するところがなく、したが
って抗生物質AM−1042物質は新規抗生物質である
と判定した。
本発明の抗生物質AM−1042物質は、抗生物質AM
−1042物質を生産するストレプトミセス属に属する
微生物を培地に培養し、培養物より該抗生物質AM−1
042物質を採取することにより製造される。
−1042物質を生産するストレプトミセス属に属する
微生物を培地に培養し、培養物より該抗生物質AM−1
042物質を採取することにより製造される。
本発明に使用される抗生物質AM−1042物質を生産
するストレプトミセス属の微生物としては、一例として
本発明者らによって奈良県明日香村の土壌より新たに分
離されたストレプトミセス(S tr−eptom y
ces )属に属する菌株AM−1042が挙げられる
。
するストレプトミセス属の微生物としては、一例として
本発明者らによって奈良県明日香村の土壌より新たに分
離されたストレプトミセス(S tr−eptom y
ces )属に属する菌株AM−1042が挙げられる
。
この菌の菌学的性状を示すと、次のとおりである。
■、形態的特徴
気菌糸は直線状に伸び、その先端の胞子鎖はループ状な
いしはラセン状に伸びている。
いしはラセン状に伸びている。
胞子は数個から10数個程度の連鎖を形成するが、総括
的には短かく分断しているものが多く認められ、胞子嚢
、菌核、遊走子等の存在は認められない。
的には短かく分断しているものが多く認められ、胞子嚢
、菌核、遊走子等の存在は認められない。
胞子の大きさは0.5〜0.8μ×0.8〜1.0μの
やや角のある円柱形で、胞子表面は平滑である。
やや角のある円柱形で、胞子表面は平滑である。
■、各種培地上での性状
下記の性状はいずれも27’C,において10〜14日
間培養後の観察である。
間培養後の観察である。
…・生理的性状
■ 生育温度範囲:15〜40℃。
■ メラニン色素の生成
イ)トリプトン・酵母エキス液:陰性
口)ペプトン・酵母エキス・鉄寒天:陰性ハ)チロシン
寒天:陰性 ■ ゼラチンの液化:陽性 ■ 澱粉の加水分解反応:陽性 ■ 脱脂乳の擬固:疑陽性 ■ 脱脂乳のペプトン化:陽性 ■ 硫化水素生成反応:陰性 ■ 亜硝酸生成反応:陽性 ■ セルロース加水分解反応:縦隔性 ■・各種炭素源の利用性 (プリドハム・ゴツト11−プ寒天培地上での観察) 利用スる:D−グルコース、D−キシロース、L−ラム
ノース やや開田する:D−フラクトース、D−7ライノース、
L−アラビノース 利用シナい:D−マンニット、シュークロース、L−イ
ノシトール 以上、本革の菌学的性状を要約すると、次のようになる
。
寒天:陰性 ■ ゼラチンの液化:陽性 ■ 澱粉の加水分解反応:陽性 ■ 脱脂乳の擬固:疑陽性 ■ 脱脂乳のペプトン化:陽性 ■ 硫化水素生成反応:陰性 ■ 亜硝酸生成反応:陽性 ■ セルロース加水分解反応:縦隔性 ■・各種炭素源の利用性 (プリドハム・ゴツト11−プ寒天培地上での観察) 利用スる:D−グルコース、D−キシロース、L−ラム
ノース やや開田する:D−フラクトース、D−7ライノース、
L−アラビノース 利用シナい:D−マンニット、シュークロース、L−イ
ノシトール 以上、本革の菌学的性状を要約すると、次のようになる
。
気菌糸は直線状に伸び先端は鉤形ないしは短かいラセン
形の胞子鎖を形成し、胞子はやや角のある円柱形でその
表面は平滑である。
形の胞子鎖を形成し、胞子はやや角のある円柱形でその
表面は平滑である。
合成培地、天然培地とも発育は中程度あるいは良好で、
無色から黄茶色の色調を帯び、気菌糸は白色から灰茶色
の色調を呈する。
無色から黄茶色の色調を帯び、気菌糸は白色から灰茶色
の色調を呈する。
可溶性色素としては一部の培地で淡黄色から黄茶色の色
素を生産しく黄色系)、非りロモゲニツク型の菌種であ
る。
素を生産しく黄色系)、非りロモゲニツク型の菌種であ
る。
したがって本革はストレプトミセス属に属する菌種であ
ることは明らかで、本革を「バーシーズ・マニュアル・
オブ・デタ□ネーテイブ・バクテリオロジー」第8版、
1974年あるいは「インターナショナル・ジャーナル
・オブ・システマテイツク・バクテリオロジーJ 19
68−1972年に記載の菌株と照合すると、本革に類
縁するものとしてストレプトミセス・ノドサス(S t
reptanycesnodosus ) CI nt
ernationa I JL Systematic
Bacteriology: 8 、353 (196
8) 〕が挙げられる。
ることは明らかで、本革を「バーシーズ・マニュアル・
オブ・デタ□ネーテイブ・バクテリオロジー」第8版、
1974年あるいは「インターナショナル・ジャーナル
・オブ・システマテイツク・バクテリオロジーJ 19
68−1972年に記載の菌株と照合すると、本革に類
縁するものとしてストレプトミセス・ノドサス(S t
reptanycesnodosus ) CI nt
ernationa I JL Systematic
Bacteriology: 8 、353 (196
8) 〕が挙げられる。
この菌種のISP標準標準木革とを比較検討すると、ス
トレプトミセス・ノドサスおよび本革はいずれも発育は
無色または微呈色をなし、気菌糸は灰茶色、可溶性色素
は黄色系であるなど極めて一致するところが多く、とく
に澱粉・無機塩寒天においてはほとんど同一の性状を示
す。
トレプトミセス・ノドサスおよび本革はいずれも発育は
無色または微呈色をなし、気菌糸は灰茶色、可溶性色素
は黄色系であるなど極めて一致するところが多く、とく
に澱粉・無機塩寒天においてはほとんど同一の性状を示
す。
また生理曲性状においてはストレプトミセス・ノドサス
は非りロモゲニツク型であり、硫化水素の生産(羽雲性
、亜硝酸生成反応は陽性、澱粉の加水分解反応は陽性で
あり、これらの諸性状に関しても本革とよく一致する。
は非りロモゲニツク型であり、硫化水素の生産(羽雲性
、亜硝酸生成反応は陽性、澱粉の加水分解反応は陽性で
あり、これらの諸性状に関しても本革とよく一致する。
しかしながら糖の利用性において両者には若干異なった
挙動が認められる。
挙動が認められる。
すなわちストレプトミセス・ノドサスはD−マンニット
、L−イノシトールを利用するが、本革はこれらを利用
しない。
、L−イノシトールを利用するが、本革はこれらを利用
しない。
以上の結果を総括すると、本革はその形態学的および生
理的諸性状から判断してストレプトミセス・ノドサスに
分類することができる。
理的諸性状から判断してストレプトミセス・ノドサスに
分類することができる。
しかしながら若干の糖の利用性の差異を考慮すると、本
革はストレプトミセス・ノドサスの亜種と判定される。
革はストレプトミセス・ノドサスの亜種と判定される。
よってこのストレプトミセス属に属する菌株AM−10
42をストレプトミセス・ノドサス・サブスペーシスA
M−1042(S treptomycesnodo
sus subsp−AM−1042)と命名した0な
お本革は工業技術院微生物工業技術研究所に微工研菌寄
第3429号として寄託されている。
42をストレプトミセス・ノドサス・サブスペーシスA
M−1042(S treptomycesnodo
sus subsp−AM−1042)と命名した0な
お本革は工業技術院微生物工業技術研究所に微工研菌寄
第3429号として寄託されている。
本発明における使用菌として、ストレプトミセス・ノド
サス・サブスペーシスAM1042はそのl具体例であ
って、この菌をたとえば紫外線、エックス線、放射線、
化学薬剤等を用いる人工的変異手段で変異して得られる
変異株は勿論、ストレプトミセス属に属する微生物であ
って抗生物質AM−1042物質の生産能を有するもの
はすべて本発明に用いることができる。
サス・サブスペーシスAM1042はそのl具体例であ
って、この菌をたとえば紫外線、エックス線、放射線、
化学薬剤等を用いる人工的変異手段で変異して得られる
変異株は勿論、ストレプトミセス属に属する微生物であ
って抗生物質AM−1042物質の生産能を有するもの
はすべて本発明に用いることができる。
本発明において抗生物質AM−1042物質を生産する
微生物を培養する培地としては、炭素源、窒素源、無機
物等を含む、微生物の培養に通常用いられる培地が広く
使用されうる。
微生物を培養する培地としては、炭素源、窒素源、無機
物等を含む、微生物の培養に通常用いられる培地が広く
使用されうる。
培地の炭素源としては同化可能な炭素化合物であればよ
く、例えばブドウ糖、麦芽糖、乳糖、蔗糖、澱粉、デキ
ストリン、グリセリン、糖蜜などが使用される。
く、例えばブドウ糖、麦芽糖、乳糖、蔗糖、澱粉、デキ
ストリン、グリセリン、糖蜜などが使用される。
また培地の窒素源としては利用可能な窒素化合物であれ
ばよく、例えば大豆粉、コーンスチープリカー、綿実粉
、ペプトン、肉エキス、酵母エキス、酵母、カゼイン加
水分解物、アンモニウム塩、硝酸塩などが利用される。
ばよく、例えば大豆粉、コーンスチープリカー、綿実粉
、ペプトン、肉エキス、酵母エキス、酵母、カゼイン加
水分解物、アンモニウム塩、硝酸塩などが利用される。
その他に、培地の調製にあたり、リン酸塩、マグネシウ
ム、カリウム、カルシウム、ナトリウム、鉄、マンガン
などの塩類が必要に応じて使用される。
ム、カリウム、カルシウム、ナトリウム、鉄、マンガン
などの塩類が必要に応じて使用される。
培養は通常好気的に行われ、通気攪拌培養が好適である
。
。
培養温度は微生物が発育し抗生物質AM−1042物質
を生産する範囲内で適宜変更しうるが、特に好ましいの
は25−30℃、である。
を生産する範囲内で適宜変更しうるが、特に好ましいの
は25−30℃、である。
PHは6〜7が好ましい。培養時間は種々の条件によっ
て異なるが、通常70−150時間程度であって、抗生
物質AM−1042物質が最高力価に達する時間を見計
って適当な時間に培養を終了する。
て異なるが、通常70−150時間程度であって、抗生
物質AM−1042物質が最高力価に達する時間を見計
って適当な時間に培養を終了する。
このようにして得られたストレプトミセス属に属する抗
生物質AM−1042物質生産微生物の培養物からの抗
生物質AM−1042物質の採取は、微生物の培養物よ
り抗生物質を分離精製する公知の手段を適宜選択組合わ
せて行うことができる。
生物質AM−1042物質生産微生物の培養物からの抗
生物質AM−1042物質の採取は、微生物の培養物よ
り抗生物質を分離精製する公知の手段を適宜選択組合わ
せて行うことができる。
そして本抗生物質は前記の理化学的性状から明らかなよ
うに脂溶性物質であるから、一般に脂溶性物質を採取す
るために用いられる方法、たとえば適当な溶媒を用いて
溶媒抽出するのが好ましい。
うに脂溶性物質であるから、一般に脂溶性物質を採取す
るために用いられる方法、たとえば適当な溶媒を用いて
溶媒抽出するのが好ましい。
なお抗生物質AM−1042物質は、菌体を除去しない
培養物自体からも、あるいは菌体からも、また培養物か
ら菌体を除去した培養浮渣からも採取することができる
。
培養物自体からも、あるいは菌体からも、また培養物か
ら菌体を除去した培養浮渣からも採取することができる
。
培養物から抗生物質AM−1042物質を分離精製する
手段の一例を示すと次の如くである。
手段の一例を示すと次の如くである。
即わちストレプトミセス属に属する抗生物質AM−10
42物質生産微生物を前述したようにして培養して得た
培養物から菌体を炉別する。
42物質生産微生物を前述したようにして培養して得た
培養物から菌体を炉別する。
この培養P液を希塩酸で酸性(約PH3)にし、酢酸エ
チルで抗生物質AM−1042物質を抽出する。
チルで抗生物質AM−1042物質を抽出する。
抽出液を減圧下で濃縮乾固し、エチルエーテルで洗浄し
た後、クロロホルムに溶解し、不溶の不純物を除去した
のち、これをシリカゲル(メルク社製、キーゼルゲルG
)のカラムにかげ、クロロホルム:メタノール溶媒系を
用いて活性物質を分取し、これを減圧濃縮乾固すると抗
生物質AM−1042物質の黄橙色粉末を得る。
た後、クロロホルムに溶解し、不溶の不純物を除去した
のち、これをシリカゲル(メルク社製、キーゼルゲルG
)のカラムにかげ、クロロホルム:メタノール溶媒系を
用いて活性物質を分取し、これを減圧濃縮乾固すると抗
生物質AM−1042物質の黄橙色粉末を得る。
この粉末を少量のクロロホルム:メタノールに溶解し結
晶化させると抗生物質AM−1042物質の黄色針状晶
を得る。
晶化させると抗生物質AM−1042物質の黄色針状晶
を得る。
なお生産された抗生物質AM−1042物質の定量はバ
チルス・ズブチリスを被験菌として通常の方法で行なわ
れる。
チルス・ズブチリスを被験菌として通常の方法で行なわ
れる。
次に本発明の実施例を示すが、本発明はこれにより制限
されるものではない。
されるものではない。
実施例 1
グルコース0.1%、澱粉2.4%、ペプトン0.3係
、肉エキス0.3係、酵母エキス0.5 %、炭酸カル
シウム0.4係を含有する培地(PH7,0)100−
を500rnl容坂ロフラスコに分注し、120℃1.
20分間滅菌する。
、肉エキス0.3係、酵母エキス0.5 %、炭酸カル
シウム0.4係を含有する培地(PH7,0)100−
を500rnl容坂ロフラスコに分注し、120℃1.
20分間滅菌する。
これにストレプトミセス・ノドサス・サブスペーシスA
M−1042(微工研菌寄第3429号)を接種し、2
7℃、で48時間、毎分120回転で往復振盪培養を行
なう。
M−1042(微工研菌寄第3429号)を接種し、2
7℃、で48時間、毎分120回転で往復振盪培養を行
なう。
この培養物をデキストリン2.0係、グルコース0.2
%、大豆粉1.5%、酵母エキス0.3係、炭酸カルシ
ウム0.3 %を含有する抗生物質AM−1042物質
生産用培地(PH7,0)2ozを含む301容ジヤー
・ファメンターに移植し、27℃6、毎分250回転で
毎分lOtの無菌空気を送り96時間通気攪拌培養を行
なって抗生物質AM−1042物質を含有する培養物を
得た。
%、大豆粉1.5%、酵母エキス0.3係、炭酸カルシ
ウム0.3 %を含有する抗生物質AM−1042物質
生産用培地(PH7,0)2ozを含む301容ジヤー
・ファメンターに移植し、27℃6、毎分250回転で
毎分lOtの無菌空気を送り96時間通気攪拌培養を行
なって抗生物質AM−1042物質を含有する培養物を
得た。
この培養物から遠心分離によって菌体を除去し、培養P
液157を得た。
液157を得た。
この培養Fを希塩酸でPH3,0に補整した後、酢酸エ
チル51を加え室温にて約1時間攪拌抽出し、この操作
を再度くり返す。
チル51を加え室温にて約1時間攪拌抽出し、この操作
を再度くり返す。
この酢酸エチル層(107)を回収し減圧濃縮乾固して
粗製の黄橙色粉末43?を得た。
粗製の黄橙色粉末43?を得た。
この粉末を約200−のエチルエーテルで洗浄して油脂
類を除去したものを約1507nlのクロロホルムに溶
解し冷却放置後、これに不溶の物質を炉別し、炉液は減
圧濃縮したのち、シリカゲル・カラム(メルク社製、キ
ーゼルゲルG、51’)にのせ、クロロホルム:メタノ
ール(60:l)1.51で展開する。
類を除去したものを約1507nlのクロロホルムに溶
解し冷却放置後、これに不溶の物質を炉別し、炉液は減
圧濃縮したのち、シリカゲル・カラム(メルク社製、キ
ーゼルゲルG、51’)にのせ、クロロホルム:メタノ
ール(60:l)1.51で展開する。
活性物質を含む溶出液約400−を減圧濃縮乾固して黄
橙色粉末350ηを得た。
橙色粉末350ηを得た。
このものを少量のクロロホルム−メタノール混合液に溶
解し、一晩冷却放置して抗生物質AM1042物質の黄
橙色針状晶300■を得た。
解し、一晩冷却放置して抗生物質AM1042物質の黄
橙色針状晶300■を得た。
実施例 2
実施例1に記載したと同様にしてストレプトミセス・ノ
ドサス・サブスペーシスAM−1042(微工研菌寄第
3429号)の培養を行って得た培養物18/iを遠心
分離して菌体を除去後、培養p液を希塩酸でP H3,
0に調整し、これに酢酸ブチル61づつ2回混合攪拌し
、この酢酸ブチル層を減圧濃縮乾固して黄橙色の粗粉末
5.51を得た。
ドサス・サブスペーシスAM−1042(微工研菌寄第
3429号)の培養を行って得た培養物18/iを遠心
分離して菌体を除去後、培養p液を希塩酸でP H3,
0に調整し、これに酢酸ブチル61づつ2回混合攪拌し
、この酢酸ブチル層を減圧濃縮乾固して黄橙色の粗粉末
5.51を得た。
この粉末を約400−のクロロホルムに溶解し、不溶の
不純物を除去した後、これを減圧下で濃縮し、この濃縮
液をシリカゲル・カラム(メルク社製、キーゼルゲルG
、65f)にのせ、ベスゼンーアセトン(s:i)約2
.6tで展開する。
不純物を除去した後、これを減圧下で濃縮し、この濃縮
液をシリカゲル・カラム(メルク社製、キーゼルゲルG
、65f)にのせ、ベスゼンーアセトン(s:i)約2
.6tで展開する。
活性物質を含む溶出液約530ydを減圧濃縮乾固し、
黄橙色粉末480■を得た。
黄橙色粉末480■を得た。
コノモノヲ少量の酢酸エチル−メタノール混合液に溶解
し、一晩冷却放置して抗生物質AM−1042物質の黄
橙色針状晶360TIf!を得た。
し、一晩冷却放置して抗生物質AM−1042物質の黄
橙色針状晶360TIf!を得た。
実施例 3
グルコース2.0係、大豆粉2.0係、食塩0.2係を
含有する培地(pH7,0’) 1007を500d容
坂ロフラスコに分注し、120℃、で20分間滅菌する
。
含有する培地(pH7,0’) 1007を500d容
坂ロフラスコに分注し、120℃、で20分間滅菌する
。
これにストレプトミセス・ノドサス・サブスペーシスA
M−1042(微工研菌寄第3429号)を接種し、2
7℃、で20〜24時間、毎分120回転で往復振盪培
養を行なう。
M−1042(微工研菌寄第3429号)を接種し、2
7℃、で20〜24時間、毎分120回転で往復振盪培
養を行なう。
この培養物をグリセリン2.0%、大豆粉2.0係、食
塩0.2 %を含有する抗生物質AM−1042物質生
産用培地(pH7,0)20tを含む307容ジャーフ
ァーメンタ−に移植し、27℃1、毎分250回転で毎
分107の無菌空気を送り、約72時間通気攪拌培養を
行って抗生物質AM−1042物質を含有する培養物的
20tを得た。
塩0.2 %を含有する抗生物質AM−1042物質生
産用培地(pH7,0)20tを含む307容ジャーフ
ァーメンタ−に移植し、27℃1、毎分250回転で毎
分107の無菌空気を送り、約72時間通気攪拌培養を
行って抗生物質AM−1042物質を含有する培養物的
20tを得た。
この培養物に酢酸エチル約20tを加え、室温にて約1
時間攪拌抽出し、さらに遠心分離により酢酸エチル層を
回収する。
時間攪拌抽出し、さらに遠心分離により酢酸エチル層を
回収する。
この酢酸エチル約15tを減圧濃縮乾固して粗製の黄橙
色針状晶25.81を得た。
色針状晶25.81を得た。
この粉末を約500−のエチルエーテルで洗浄して油脂
類を除去したものを約5007nlのクロロホルムに溶
解し冷却放置後、不溶の物質を戸別し、F液を約20−
まで濃縮した。
類を除去したものを約5007nlのクロロホルムに溶
解し冷却放置後、不溶の物質を戸別し、F液を約20−
まで濃縮した。
これをシリカゲルカラム(メルク社製、キーゼルゲルG
、2001にのせ、クロロホルム:メタノール(60:
1)約3tで展開する。
、2001にのせ、クロロホルム:メタノール(60:
1)約3tで展開する。
活性物質を含む溶出液約1.21を減圧濃縮乾固して黄
橙色粉末121を得た。
橙色粉末121を得た。
これを約20−のクロロホルム−メタノール混合液に溶
解し、一晩冷却放置して抗生物質AM−1042物質の
黄橙色針状晶101を得た。
解し、一晩冷却放置して抗生物質AM−1042物質の
黄橙色針状晶101を得た。
第1図は抗生物質AM−1042物質の紫外部吸収スペ
クトルを示し、第2図は同物質の赤外部吸収スペクトル
を示す。
クトルを示し、第2図は同物質の赤外部吸収スペクトル
を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記構造式 で表わされる新規抗生物質AM−1042物質。 で表わされる抗生物質AM−1042物質を生産するス
トレプトミセス属に属する微生物を培地に培養し、培養
物より該抗生物質AM−1042物 することを特徴とする新規抗生物質AM−1042物質
の製造法。 3 ストレプトミセス属に属する微生物がストレプトミ
セス・ノドサス・サブスペーシスAM1042である特
許請求の範囲第2項記載の新規抗生物質AM−1042
物質の製造法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51020119A JPS5857160B2 (ja) | 1976-02-27 | 1976-02-27 | 新規抗生物質am−1042物質およびその製造法 |
GB8149/77A GB1541512A (en) | 1976-02-27 | 1977-02-25 | Antibiotic compounds |
FR7705544A FR2342300A1 (fr) | 1976-02-27 | 1977-02-25 | Nouvel antibiotique et procede de sa preparation |
DE2708493A DE2708493C2 (de) | 1976-02-27 | 1977-02-26 | Antibiotikum AM-1042 |
US05/939,102 US4226879A (en) | 1976-02-27 | 1978-09-01 | Antibiotic composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51020119A JPS5857160B2 (ja) | 1976-02-27 | 1976-02-27 | 新規抗生物質am−1042物質およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS52105102A JPS52105102A (en) | 1977-09-03 |
JPS5857160B2 true JPS5857160B2 (ja) | 1983-12-19 |
Family
ID=12018223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51020119A Expired JPS5857160B2 (ja) | 1976-02-27 | 1976-02-27 | 新規抗生物質am−1042物質およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5857160B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5949799U (ja) * | 1982-09-28 | 1984-04-02 | 株式会社荏原製作所 | 水中ポンプ |
-
1976
- 1976-02-27 JP JP51020119A patent/JPS5857160B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS52105102A (en) | 1977-09-03 |
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