JPS5856694B2 - 板状物体送り出し装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、送り出し方向に前面を向けて立て並べた多数
の板状物体を、前から数枚乃至数十枚づつに区分しなが
ら、前記板状物体の前面が上方に向（と共に前記板状物
体の下端が送り出し方向に向くように倒して送り出す板
状物体送り出し装置に関する。

この種の装置の従来装置として、実開昭５２９７１７６
号公報に記載された「薄板状体の供給装置」がある。

この装置においては、支持体の可動底面支持部材の上に
積ね重ねた多数の板状物体を、支持体を回動することに
よって、側縁支持部の上に立て並べたのち、側縁支持部
の上端に設けた取出装置の可動板を後退させて、板状物
体の適当枚数を移送装置のベルトコンベアの上に降下さ
せる。

この降下のさいに、作業員の手による動作により、板状
物体を反転させたり反転させなかったりして、ベルトコ
ンベアの上に倒す。

従って、この装置により板状物体を、前面が上方を向く
と共に下端が送り出し方向に向くように倒すには、人手
が必要になる。

また、板状物体を降下させる、すなわち落下させるので
、下端を損傷する恐れがあり、特に下級銘柄の段ポール
シートのように、柔らかい又は薄い材料の場合には、損
傷しがちである。

本発明の目的は、送り出し方向に前面を向けて立て並べ
た状態の板状物体を、人手を全くかげないで、確実に、
前面が上方を向くと共に下端が送り出し方向に向くよう
にして倒し寝かすことができ、しかも、板状物体を損傷
することがない板状物体送り出し装置を提供することに
ある。

上記の目的に従い、多数の板状物体を送り出し方向に前
面を向けて立て並べた状態で移送できるコンベアと、送
り込み端を前記コンベアの送り出し端にくい込ませて配
置し、前記コンベアの移送が停止したときに、前記送り
込み端の搬送面が、前記コンベアの搬送面より上昇及び
下降するようにした移送コンベアよりなる引き渡し装置
とを備えて、前記コンベアによって前記送り出し端に送
られて来る前記板状物体を数枚乃至数十枚づつに区分し
ながら、前記板状物体の前面が上方に向くと共に前記板
状物体の下端が送り出し方向に向いて倒れるようにして
、受は取り手段に引き渡すことを特徴とした板状物体送
り出し装置を、提供するものである。

以下、添付図面に示した実施例を参照して、本発明の詳
細な説明する。

本発明の板状物体送り出し装置は、コンベア１、受は取
り手段２及び引き渡し装置３を備えている。

コンベア１は、板状物体送り出し方向Ｘに直角な方向に
間隔をあげた複数本の平行なスラット付無端チェーンコ
ンベア１１を備えている。

これらのチェーンコンベア１１は、それらの送り出し端
１１１付近を除いて、適当な横方向部材（図示しない）
により互いに結合されている。

各チェーンコンベア１１の送り込み端スプロケット１１
２は一本の共通な軸１２に固着されており、この軸１２
はチェーン伝動装置１３を介して電動機１４により駆動
されるようになっている。

コンベア１は更に、各チェーンコンベア１１に配置され
たサポート装置１５を備えている。

各サポート装置１５は、チェーンコンベア１１の搬送面
から略垂直に上方へ延びる棒体からなる。

各サポート装置１５の下端部は、装置１５がコンベア１
１の一対の無端チェーン１１３と共に動けるように、チ
ェーン１１３に連結されている。

各サポート装置１５の下端は、この装置がコンベア搬送
面に対し略垂直な姿勢を維持できるように、その下端に
取り付げた遊転ローラ１５１を介して支持レール（図示
せず）に走行自在に係合している。

コンベア１は、更に、板状物体６を積み重ねた積重体７
を受は取って回動する反転装置１６を備えている。

反転装置１６は、チェーンコンベア１１を一対のサイド
フレーム１０間に回動自在に支持する軸１６１と、コン
ベア１１の送り込み端からコンベア搬送面に対し略垂直
に延びてコンベア１１と共に回動できるように配置され
た複数のポール又ハローラコンベア１６２と、コンベア
１１及びコンベア１６２を板状物体積束受は取り姿勢Ａ
（第１図に仮想線で示されている）から板状物体立て並
べ姿勢（板状物体送り出し姿勢）Ｂ（第１図に実線で示
されている）まで回動させる油圧又は空圧作動の一対の
ピストンシリンダ装置１６３とからなる。

姿勢Ａにおいては、コンベア１６２は略水平となり、コ
ンベア１６２０間へサポート装置１５が入り込むことが
できる。

姿勢Ｂにおいては、コンベア１１が、その送り込み端１
１０をその送り出し端１１１よりやや低位置に置く状態
で、傾斜姿勢をとるようになっている。

受は取り手段２は、板状物体送り出し方向Ｘに直角な方
向に間隔をあげた複数の平行な水平無端ベルトコンベア
２１からなる。

これらのベルトコンベア２１は、一対のサイドフレーム
１００間に架設されている。

各ベルトコンベア２１の送り込み端プーリ２１１は一本
の共通な軸２２に固着されており、この軸２２はチェー
ン伝動装置２３を介して電動機２４により駆動されるよ
うになっている。

受は取り手段２のベルトコンベア２１の送り込み端２１
２は、姿勢Ｂにあるときのコンベア１のチェーンコンベ
ア１１送り出し端１１１より若干高い位置におかれてい
る。

またベルトコンベア２１の送り出し端２１３は、ピスト
ンシリンダ装置２０により軸２２を支点にして昇降でき
るようになっている。

なお、受は取り手段は、実施例のベルトコンベアのごと
き移送装置のほか、静止したテーブル、シュートなどで
もよい。

引き渡し装置３は、板状物体送り出し方向Ｘに対し直角
な方向に間隔をあげた複数の平行な移送コンベア（無端
ヘルドコンベア）３１を備えている。

各ヘルドコンベア３１のフレーム３１１はＬ字形をして
おり、その屈曲部３１１１は受は取り手段２の送り込み
端プーリ軸２２に遊嵌されている。

各フレーム３１１のコンベア１へ延びた部分の端部３１
１２は、送り込み端プーリ３１２を遊転自在に支持する
。

コンベア１が板状物体送り出し姿勢Ｂにあるとき、各コ
ンベア３１の送り込み端３０はコンベア１の送り出し端
１１１間にくい込ませて配置されている。

各フレーム３１１の下方へ延びた部分の端部３１１３は
共通の部材３１３によって相互に結合されている。

各ベルトコンベア３１の送り出し端プーリ３１４は受は
取り手段２の送り込み端プーリ軸２２に固着されており
、それによって各コンベア３１の送り出し端３００は受
は取り手段２の送り込み端２１２間にくい込ませて配置
されている。

引き渡し装置３は、更に、前記コンベアフレーム３１１
の結合部材３１３に作用してコンベアフレーム３１１を
回動させることによりベルトコンベア３１の送り込み端
３０の搬送面をコンベア１の搬送面より上昇及び下降さ
せるための油圧又は空圧作動のピストンシリンダ装置３
２を備えている。

本発明装置は、更に、立て並べられた板状物体６が、コ
ンベア１によって、その送り出し端の所定位置Ｐに到達
するとコンベア１を停止させると共に引き渡し装置３を
運転してコンベア上に立て並べられた板状物体６の前面
が上方を向き、下端が前端になるように倒す板状物体引
き渡し動作を開始させるための検知手段、例えばリミッ
トスイッチ４を備えている。

本発明装置は、更に、前述したコンベア１が停止される
と共に引き渡し装置３の板状物体引き渡し動作が開始さ
れたのち、一塊の板状物体引き渡しが完了すると、引き
渡し装置３の物体引き渡し動作を終了させてコンベア１
を始動するためのタイマ装置（図示せず）及び検知手段
、例えばリミットスイッチ４０を備えている。

本発明装置は、更に、受は取り手段２の送り込み端部２
１２に板状物体６があるとき、引き渡し装置３の板状物
体引き渡し動作を開始させないための検知手段、例えば
、板状物体６に遮光される光電管検知装置５を備えてい
る。

また、ホッパ９に満杯になった板状物体６により、ある
一定時間の間遠光されて、引き渡し装置３及び受は取り
手段２の動作を停止させるための検知手段、例えば、光
電管検知装置（図示せず）を備えている・次に、本発明
装置の動作説明を行う。

まず、コンベア１の電動機１４が逆転されてチェーンコ
ンベア１１が逆運紙され、これによってサポート装置１
５がポールコンベア１６２０間へ納められる。

ピストンシリンダ装置１６によりチェーンコンベア１１
及びポールコンベア１６２が第１図に仮想線で示される
板状物体６０所定は取り姿勢Ａにおかれる。

各板状物体６の所定面６１を上方に向けると共に各板状
物体６０所定辺６２を板状物体送り出し方向Ｘに対し前
端にくるように積み重ねられた板状物体６の積重体７が
適当なコンベア８によって送られてくると、該積重体７
は、水平姿勢のポールコンベア１６２にそのまま受けと
られる。

そのあと、ピストンシリンダ装置１６によってチェーン
コンベア１１及びポールコンベア１６２が第１図実線で
示される板状物体立て並べ姿勢Ｂまで回動され、それに
よって積重体７も回動されて積重体の板状物体６はチェ
ーンコンベア１１上に立て並べられる。

立て並べられた各板状物体６０所定面６１はいずれも板
状物体送り出し方向Ｘに向いて前面となり、所定辺６２
はいずれも板状物体６の下端に（る。

次に、電動機１４の正転によってコンベア１１上の板状
物体６は、第１図に示されるようにサポート装置１５に
支持されつつコンベア１１の送り出し端１１１へ前進を
開始する。

立て並べた板状物体６がコンベア１の送り出し端（すな
わちチェーンコンベア１１の送り出し端１１１）の所定
位置Ｐに到達すると、リミットスイッチ４が板状物体６
により起動され、それによって、図外の制御手段がコン
ベア１の運転を停止して板状物体送りを中止すると共に
、引き渡し装置３の引き渡し動作を開始させる。

この板状物体引き渡し動作は、装置３のベルトコンベア
３１が電動機２４により運転されると共に、コンベア３
１の送り込み端３０の搬送面が、ピストンシリンダ装置
３２によりコンベア１の搬送面より上昇せしめられるこ
とにより行われる。

コンベア３１の送り込み端３０がコンベア１の搬送面よ
り僅かに上昇せしめられると、第３図に示すように、立
て並べられた板状物体６の前部の数枚乃至数十枚の各下
端６２がコンベア１の搬送面から僅かに持ち上げて、更
にベルトコンベア３１０回動によって、各下端６２が物
体送り出し方向Ｘへ動かされる。

単位ブロックの板状物体６の下端６２が方向Ｘへ動かさ
れると、この単位ブロックの物体６は、第４図に示され
るように、前面６１が上方に向けられると共に下端６２
が物体送り出し方向Ｘに対し前端にくるように人手を介
することなく連続的に倒し寝かされ、そのあと、電動機
２４により運転されているベルトコンベア２１へ送られ
る。

単位ブロックの板状物体６が倒れるとき、そのブロック
の中の各板状物体はその下の板状物体より前方へずれる
。

しかしながら、ベルトコンベア２１の送り込み端２１２
は、姿勢Ｂにおけるコンベア１のチェーンコンベア送す
出し端１１１より若干高い位置にあるので、前記ずれは
小さくフロックの形を（ずさないで倒れることができる
。

その結果、倒された単位ブロックの板状物体６はベルト
コンベア２１から印刷機等の加工機のホッパ９へ寝かさ
れたまま円滑に送り出されることができる。

引き渡し装置３の引き渡し動作開始後、図外のタイマ装
置に設定されていた時間の経過のあと、すなわち、第４
図に示されるように、単位ブロックの板状物体６が引き
渡し装置３のベルトコンベア３１からベルトコンベア２
１へ送り出されたあと、図外の制御手段が、ベルトコン
ベア３１の送り込み端３０の搬送面をコンベア１の搬送
面より下降させるようにピストンシリンダ装置３２を操
作すると共に、ベルトコンベア３１の下降によってリミ
ットスイッチ４０が当初の状態に復帰せしめられること
を条件としてコンベア１を再び始動する。

なお、引き渡し装置３のベルトコンベア３１自体は受は
取り手段２のベルトコンベア２１と共に電動機２４によ
って常時運転され続けるが、コンベア３１は板状物体引
き渡しのときに運転されるだけでもよい。

立て並べられた残りの板状物体６がコンベア１の再始動
により、再びリミットスイッチ４に到達すると、再び引
き渡し装置３による板状物体引き渡し動作が開始される
。

但し、第４図に示すように先に倒された板状物体６が、
受は取り手段２の送り込み端部にあって光電管装置５を
遮光している間は、図外の制御手段が、引き渡し装置３
の板状物体引き渡し動作を開始させない。

本発明装置においては、引き渡し装置３の移送コンベア
３１は、その送り込み端３０がコンベア１の送り出し端
１１１にくい込ませて配置されているので、コンベア１
に立て並べた板状物体６０単位ブロックが、引き渡し装
置３のコンベア３１により、その下端をコンベア１の搬
送面より僅かに持ち上げられて、後に続く板状物体から
区分されながら前へ進められるので、板状物体は確実に
倒し寝かされて、そのまま受は取り手段２に送り出され
る。

従って、前記物体が柔軟で薄い材料の場合でも傷つく恐
れはなく、また、立て並べられた板状物体６が押し出さ
れる方向に凸状に反っている場合でも、前面を下方に向
けて倒し寝かされる心配はない。

このため、本発明装置の出現により製品の損傷が殆どな
く、従来装置のように倒し寝かされた際のトラブル発生
防止のための監視要員の配置は全く必要でなくなった。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の板状物体送り出し装置を示すもので、第
１図は側面図、第２図はコンベアを板状物体積重体管は
取り姿勢においたときの＝部分を省略して示した平面図
、第３図及び第４図は引き渡し装置の板状物体引き渡し
動作の説明図、第５図及び第６図は引き渡し装置の平面
図及び側面図である。 １・・・・・・コンベア、１１・・・・・・チェーンコ
ンベア、１１１・・・・・・チェーンコンベア１１の送
り出し端、（第１コンベア１の送り出し端）、２・・・
・・・受は取り手段、２１・・・・・・ベルトコンベア
、２１２・・・・・・ベルトコンベア２１の送り込み端
、３・・・・・・引き渡し装置、３１・・・・・・ベル
トコンベア（移動コンベア）、３０・・・・・・ベルト
コンベア、３１・・・・・・送り込み端、３００・・・
・・・ベルトコンベア、３１・・・・・・送り出し端、
６・・・・・・板状物体、６１・・・・・・板状物体の
前面、６２・・・・・・板状物体の下端、Ｂ・・・・・
・板状物体室て並べ姿勢、Ｘ・・・・・・送り出し方向
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 多数の板状物体を送り出し方向に前面を向けて立て
   並べた状態で移送できるコンベアと、送り込み端を前記
   コンベアの送り出し端にくい込ませて配置し、前記コン
   ベアの移送が停止したときに、前記送り込み端の搬送面
   が、前記コンベアの搬送面より上昇及び下降するように
   した移送コンベアよりなる引き渡し装置とを備えて、前
   記コンベアによって前記送り出し端に送られて来る前記
   板状物体を数枚乃至数十枚づつに区分しながら、前記板
   状物体の前面が上方に向くと共に前記板状物体の下端が
   送り出し方向に向いて倒れるようにして、受は取り手段
   に引き渡すことを特徴とした板状物体送り出し装置。