JPS6013933B2 - 板状物体送り出し装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、送り出し方向に前面を向けて立て並べた多数
の板状物体を、前から数枚乃至数十枚づつに区分しなが
ら、前記板状物体の前面が上向に向くと共に前記板状物
体の下端が送り出し方向に向くように倒し寝かされて送
り出す板状物体送り出し装置に関する。

この種の装置の従来装置として、実開昭５０−９７１７
６号公報に記載された′薄板状体の供給装暦」がある。

この装置においては、支持体の可動底面支持部材の上に
積み重ねた多数の板状物体を、支持体を回動することに
よって、側線支持部の上に立て並べたのち、側縁支持部
の上端に設けた取出装置の可動板を後退させて、板状物
体の適当枚数を移送装置のベルトコンベァの上に降下さ
せる。この降下のさし、に、作業員の手による動作によ
り、板状物体を反転させたり反転させなかったりして、
ベルトコンベアの上に倒す。従って、この装置により板
状物体を、前面が上向くと共に下端が送り出し方向に向
くように倒すには、入手が必要になる。また、板状物体
を降下させる、すなわち落下させるので、下端を損傷す
る恐れがあり、特に下級銘柄の段ボールシートのように
、柔らかい又は薄い材料の場合には、損傷しがちである
。本発明の目的は、送り出し方向に前面を向けて立て並
べた状態の板状物体を、入手を全くかけないで、確実に
、前面が上方を向くと共に下端が送り出し方向に向くよ
うにして倒し寝かすことができ、しかも、板状物体を損
傷することがない板状物体送り出し装置を提供すること
にある。

上記目的に従い、本発明は、多数の板状物体を送り出し
方向に前面を向けて立て並べた状態で移送できるコンベ
アと、前記コンベアの送り出し端に送られて来る前記板
状物体を数枚乃至数十枚づっに区分しながら、前記板状
物体の前面が上方に向き下端が送り出し方向に向くよう
にして倒すことができる引き渡し装置と、倒れた前記板
状物体を受け取るための受け取り手段とからなる板状物
体送り出し装置において、前記引き渡し装置が、駆動軸
に固着した複数の回転体からなり、前記回転体は、前記
コンベアの送り出し端に食い込ませて配置されること、
及び前記回転体が、その周囲表面に少なくとも１箇の突
起部を持ち、前記突起部は、前記回転体の回転に伴って
、前記コンベアの搬送面より上に突出することを特徴と
した板状物体送り出し装置を提供するものである。

第１図乃至第６図に示す本発明の板状物体送り出し装置
は、コンベア１、受け取り手段２及び引き渡し装置３を
備えている。

コンベア１は、板状物体送り出し方向×に直角な方向に
間隔をあげた複数本の平行なスラット付無端チェーンコ
ンベア１１を備えている。

これらのチェーンコンベア１１は「それらの送り出し端
１１１付近を除いて、適当な横方向部材（図示しない）
により互いに結合されている。各チェーンコンベア１１
の送り込み端スプロケツト１１２は一本の共通な軸１２
に固着されており、この軸１２はチェーン伝動装置１３
を介して電動機１４により駆動されるようになっている
。コンペアーは更に、各チェーンコンベア１１に配置さ
れたサポート装置１５を備えている。

各サポート装置１５は、チェーンコンベア１１の搬送面
から略垂直に上方へ延びる榛体からなる。各サポート装
置１５の下端部は、装置１５がコンベア１１の一対の無
端チェーン１１３と共に動けるように、チェーン１１３
に連結されている。各サポート装置１５の下端は、この
装置がコンベア搬送面に対し略垂直な姿勢を維持できる
ように、その下端に取り付けた遊転ローラ１５１を介し
て支持レール（図示せず）に走行自在に係合している。
コンペアーは、更に、板状物体６を積み重ねた積重体７
を受け取って回動する反転装置１６を備えている。装置
１６は、チェーンコンベア１１を一対のサイドフレーム
１０間に回動自在に支持する軸１６１と、コンベア１１
の送り込み端からコンベア搬送面に対し略垂直に延びて
コンベア１１と共に回動できるように配置された複数の
ボール又はローラコンベア１６２と、コンベア１１及び
コンベア１６２を板状物体積重体受け取り姿勢Ａ（第１
図に仮想線で示されている）から板状物体立て並べ姿勢
（板状物体送り出し姿勢）Ｂ（第１図に実線で示されて
いる）まで回動させる油圧又は空圧作動の一対のピスト
ンシリンダ装置１６３とからなる。姿勢Ａにおいては、
コンベア１６２は略水平となり、コンベア１６２の間へ
サポート装置１５が入り込むことができる。姿勢Ｂにお
いては、コンベア１１が、その送り込み端１１０をその
送り出し端１１１よりやや低位瞳に置く状態で、煩斜姿
勢をとるようになっている。受け取り手段２は、板状物
体送り出し方向Ｘに直角な方向に間隔をあげた複数の平
行な水平無機ベルトコンベア２１からなる。

これらのベルトコンベア２１は、、一対のサイドフレー
ム１００間に架設されている。各ベルトコンベァ２１の
送り込み端プーリ２１１は一本の共通な軸２２に固着さ
れており、この軸２２はチェーン伝動装置２３を介して
電動機２４により駆動されるようになっている。受け取
り手段２のベルトコンベア２１の送り込み端２１２は、
姿勢Ｂにあるときのコンベア１のチェーンコンベア１１
送り出し端１１１に臨むと共にこれにより若干高い位置
におかれている。またベルトコンベア２１の送り出し端
２１３は、ピストンシリンダ装置２０により軸２２を支
点にして昇降できるようになっている。なお、受け取り
手段２は、実施例のベルトコンベアの如き移送手段のほ
か、静止したシュート、テーブルなどでもよい。引き渡
し装置３は、サイドフレーム１０川こ橋渡しされた駆動
軸３０１こ固着した２個の回転体３１からなっている。

回転体３１は、周囲表面３５に突起部３６を持ち、Ｂ姿
勢にあるコンベア１（チェーンコンベア１１）の送り出
し端１１１と受け取り手段２（ベルトコンベア２１）の
送り込み端２１２とにそれぞれくし、込ませて配置され
ると共に前記突起部３６がコンペアー，１１の搬送面よ
り上に突出するように回転されるものである。駆動軸３
０はこれに固着したプーリ３２を介して図外の駆動装置
により駆動回転体される。第１図乃至第４図に示す本発
明装置は、更に、立て並べられた板状物体６が、コンベ
ア１によって、その送り出し端の所定位置Ｐに到達する
とコンペアーを停止させると共に引き渡し装置３を運転
してコンベア上に立て並べられた板状物体６の前面が上
方を向き、下端が前端になるように倒す板状物体引き渡
し動作を開始させるための検知手段、例えばリミットス
イッチ４を備えている。第１図乃至第４図に示す本発明
装置は、更に、前述したコンベア１が停止されると共に
引き渡し装置３の板状物体引き渡し動作が開始されたの
ち、一塊の板状物体引き渡しが完了すると、引き渡し装
置３の物体引き渡し動作を終了させてコンベア１を始動
するためのタイマ装置（図示せず）及び検知手段、例え
ばリミットスイッチ４０を備えている。第１図乃至第４
図に示す本発明装置は、更に受け取り手段２の送り込み
端部２１２に板状物体６があるとき、引き渡し装置３の
板状物体引き渡し動作を開始させないための検知手段、
例えば、板状物体６に遮光される光電管検知装置５を備
えている。

また、ホツパ９に満杯になった板状物体６により、ある
一定時間の間遮光されて、引き渡し装置３及び受け取り
手段２の動作を停止させるための検知手段、例えば、光
電管検知装置（図示せず）を備えている。次に第１図乃
至第４図に示す本発明装置の動作説明を行う。

まず、コンベア１の電動機１４が逆転されてチェーンコ
ンベア１１が逆運転され、それによってサポート装置１
５がポールコンベア１６２の間へ納められる。

ピストンシリンダ装置１６によりチェーンコンベア１１
及びポールコンベア１６２が第１図に仮想線で示される
板状物体積重体受け取り姿勢Ａにおかれる。各板状物体
６の所定面６１を上方に向けると共に各板状物体６の所
定辺６２を板状物体送り出し方向Ｘに対し前端にくるよ
うに積み重ねられた板状物体６の積重体７が適当なコン
ベア８によって送られてくると、該積重体７は、水平姿
勢のポールコンベア１６２にそのまま受けとれる。その
あと、ピストンシリンダ装置１６によってチェーンコン
ベア１１及びポールコンベァ１６２が第１図上実線で示
される板状物体立て並べ姿勢Ｂまで回動され、それによ
って積重体７も回動されて積層体の板状物体６はチェー
ンコンベア１１上に立て並べられる。立て並べられた各
板状物体６の所定面６１はいずれも板状物体送り出し方
向Ｘに向いて前面となり、所定辺６２はいずれも板状物
体６の下端にくる。次に、電動機１４の正転によってコ
ンベア１１上の板状物体６は、第１図に示されるように
サポート装置１５に支持されつつコンベア１１の送り出
し端１１１へ前進を開始する。

立て並べられた板状物体６がコンベア１の送り出し端（
すなわちチェーンコンベア１１の送り出し端１１１）の
所定位置Ｐに到達すると、リミットスイッチ４が板状物
体６により起動され、それによって、図外の制御手段が
コンペアーの運転を停止して板状物体送りを中止すると
共に、引き渡し装置３の引き渡し動作を開始させる。こ
の板状物体引き渡し動作は、装置３の回転体３１が回転
されると共に、回転体３１の突起部３６が、コンベア１
の搬送面より出る（上昇せしめられる）ことにより行わ
れる。

回転体３１の突起部３６がコンベア１の搬送面より僅か
に出ると、第３図に示すように、立て並べられた板状物
体６の前部の数枚乃至数十枚の各下端６２がコンベア１
の搬送面から僅かに持ち上げて、更に回転体３１の回動
によって、各下端６２が物体送り出し方向×へ動かされ
る。単位ブロックの板状物体６の下端６２が方向Ｘへ動
かされると、この単位ブロックの物体６は、第４図に示
されるように「前面６１が上方に向けられると共に下端
６２が物体送り出し方向Ｘに対し前端にくるように人手
を介することなく連続的に倒し寝かされ、そのあと、電
動機２４により蓮転されている受け取り手段２へ送られ
る。

単位ブロックの板状物体６が倒れるとき、そのブロック
の中の各板状物体はその下の板状物体より前方へずれる
。しかしながら、受け取り手段２のベルトコンベア送り
込み端２１２は、姿勢Ｂにおけるコンベア１のチェーン
コンベア送り出し端１１１より若干高い位置にあるので
、前記ずれは小さく、その結果、倒された単位ブロック
の板、物体６は受け取り手段２から印刷機等の加工機の
ホツパ９へ寝かされたまま円滑に送り出されることがで
きる。引き渡し装置３の引き渡し動作開始後、図外のタ
イマ装置に設定されていた時間の経過のあと、すなわち
、第４図に示されるように、単位ブロックの板状物体６
が引き渡し装置３の回転体３１力ら受け取り手段２へ送
り出されたあと、図外の缶！御手段が、回転体３１の突
起部３６をコンペアーの搬送面より下降させると共に、
回転体３１の突起部３６の下降によってリミットスイッ
チ４０が当初の状態に復帰せしめられることを条件とし
てコンペアーを再び始動する。

なお、引き渡し装置３の回転体３１を自体は受け取り手
段２と共に常時運転され続けるが、回転体３１‘ま板状
物体引き渡しのときに運転されるだけでもよい。

立て並べられた残りの板状物体６が、コンベア１の再始
動により、再びリミットスイッチ４に到達ると、再び引
き渡し装置３による板状物体引き渡し動作が開始される
。

但し、第４図に示すように先に倒された板状物体６が、
受け取り手段２の送り込み端部にあって光電管装置５を
遮光している間は、図外の制御手段が、引き渡し装置３
の板状物体引き渡し動作を開始させない。以上のように
、本発明装置においては、コンベア１に立て並べられた
板状物体６の単位ブロックが、落下させられることなく
、引き渡し装置３の回転体３１によりコンベア１の搬送
面より僅かに持ち上げられて前へ進められることにより
、板状物体は確実に倒し寝かされて、そのまま受け取り
手段で送り出され、前記物体が柔軟で薄い材料の場合で
も傷つく恐れはなく、また、立て並べられた板状物体６
が押し出される方向に凸状に反っている場合でも、反対
側に倒し寝かされる心配はない。

このため、本発明装置の出現により製品の損傷が殆どな
く、従来装置のように倒し寝かされた際のトラブル発生
防止のための監視要員の配置は全く必要でなくなった。
なお、第５図及び第６図に示すように、本発明装置は、
回転体３１を受け取り手段２の駆動軸２２に固着すると
共にコンベア１の送り出し端１１１のプーリ４７を軸２
２に遊鼓して、回転体３１の突起部３６がコンベア１の
搬送面に出没できるように回転させて使用しても、第１
図乃至第４図に示す本発明装置と同様な効果が得られる
。

また、回転体３１の代りに、第７図に示すように周囲表
面３５Ｂに突起部３６Ｂを持った回転体３１Ｂ、第８図
に示すように周囲表面３５Ｃに突起部３６Ｃを持ったカ
ムの回転体３１Ｃを使用しても同様の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明の板状物体送り出し装置を示
すもので、第１図は側面図、第２図はコンベアを板状物
体積重体受け取り姿勢においたとき、一部分を省略して
示した平面図、第３図及び第４図は引き渡し装置の板状
物体引き渡し動作の説明図である。 第５図及び第６図は引き渡し装置の別の実施例を示すも
ので、第５図は平面図、第６図は側面図である。第７図
及び第８図は、引き渡し装置の回転体のそれぞれ別の実
施例を示す拡大側面図である。１……コンベア、１１…
…チェーンコンベア、１１１……チェーンコンベア１１
の送り出し端（コンベアの送り出し端）、２…・・・受
け取り手段、２１…・・・ベルトコンベア、２１２・・
・・・・ベルトコンベア２１の送り込み端（受け取り手
段の送り込み端）、３・・・・・・引き渡し装置、３０
…・・・駆動軸、３１，３１Ｂ，３１Ｃ・・・・・・回
転体、３５，３５Ｂ，３５Ｃ・・・…周囲表面、３６，
３６Ｂ，３６Ｃ・・・・・・突起部、６・・・・・・板
状物体、６１・・・・・・板状物体の前面、６２・・・
・・・板状物体の下端、Ｂ・・・・・・板状物体立て並
べ姿勢、Ｘ・・・・・・送り出し方向。 ＊１凶繁２肉 繁３図 繁ム図 翁５図 纂６図 多７図 券８囚

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 多数の板状物体を送り出し方向に前面を向けて立て
   平べた状態で移送することができるコンベアと、前記コ
   ンベアの送り出し端に送られて来る前記板状物体を数枚
   乃至数十枚づつに区分しながら、前記板状物体の前面が
   上方に向き下端が送り出し方向に向くようにして倒すこ
   とができる引き渡し装置と、倒れた前期板状物体を受け
   取るための受け取り手段とからなる板状物体送り出し装
   置において、前記引き渡し装置が、駆動軸に固着した複
   数の回転体からなり、前記回転体は、前記コンベアの送
   り出し端に食い込ませて配置されること、及び前記回転
   体が、その周囲表面に少なくとも１箇の突起部を持ち、
   前記突起部は、前記回転体の回転に伴って、前記コンベ
   アの搬送面より上に突出することを特徴とした板状物体
   送り出し装置。