JPS5856164Y2 - 真空包装機の袋シ−ル装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、被包装物を非通気性の袋によって真空包装す
る機械において、熱板の作用で前記袋の口を溶封する装
置に関するもので、袋口にしわを生じせしめないように
溶封できる如くしたことを特徴とするものである。

第２図に示すように、従来、被包装物を容れた袋１をベ
ッド２の上に横向きに配置すると共に、前記ベッド上に
耐圧性の蓋３を被せたあと、方向制御弁４の操作によっ
て前記袋の周りの密封状の室５を真空ポンプ６に連通し
、該真空ポンプ６の運転によって前記室５を減圧したの
ち、前記袋１の口を溶封するようにした包装機が提供さ
れている。

前記の溶封装置は、図示のように切換弁７の操作で可撓
性袋状チューブ８の内部を大気圏に連通し、該チューブ
８の膨張で熱板９を下から上へ変位させて、蓋３の内面
に設けたシール受け１０とで袋１の口を挟圧するように
した構造のものと、該構造とは全く対称的に前記熱板９
を蓋側に、シール受け１０をベッド２側にそれぞれ設け
た構造のものとがあるが、後者よりも前者の方が図示の
如く蓋３からバルブ類や配管類を除去でき、作製加工が
簡単で意匠効果にも優れる利点がある。

しかし、図示の構造のものは熱板９を上動させて袋１の
口を溶封するとき、袋の口の部分のみが仮想線１ａの如
く変化することを免れない。

このように袋口が局部的に変化すると、該袋口に歪みが
生ずるので、袋口ばしわが生じた状態で溶封される。

本考案は上記の点に鑑み回転式の可動ベッドに熱板を固
定し、前記可動ベッドで袋全体を変位させてその口を溶
封する如くシ、蓋の意匠的効果を損わずに、袋口のしわ
を発生させないようにしたものである。

以下本考案の実施例を第１図に基づき説明する。

図示実施例は台１１とその上部に配した耐圧性の蓋１２
とからなり、鉄蓋１２は前記台１１に立設した柱１３に
ピン１４を介して回転可能な状態に枢支している。

また前記蓋１２はその一部に設けた腕１５にコイルスプ
リング１６の一端を係合すると共に、該スプリング１６
の他端ヲ前記台１１に係合し、前記スプリング１６の引
張り力によって、通常、蓋１２を仮想線１２ ａの位置
、つまり開放状態の位置に保持する如くしている。

また前記台１１の上面に可動ベッド１７を配し、該ベッ
ド１７の一端を蝶番１８を介して前記台１１に連結する
と共に、該ベツド１７の自由端の下側に可撓性チューブ
によって形成した加圧機構１９を設置し、さらに前記加
圧機構の上部において前記可動テーブル１７の上面に熱
板２０を固定している。

また一方前記蓋１２の内面で且つ前記熱板２０との対向
位置を所定量だけ膨出させてシール受け２１を形成して
いる。

前記台１１は内部を空洞状に形１ｔ：Ｌ、該舎内に所定
数の電磁切換弁２２．２３及びマイクロスイッチ２４を
設置している。

図示実施例は上記の如く構成するもので以下作用を説明
する。

可動ベッド１７上に袋Ａを横たえたあと、仮想線の状態
にある蓋１２ａをスプリング１６の力に抗し且つピン１
４を軸にして回転させ、実線１２の状態に台１１の上面
に被せると、同時に腕１５がスイッチ２４に作用し電磁
切換弁２２を開放する。

このため密封状の室２５はパイプ２６を介して真空ポン
プ（図示せず）に連通し、鉄車２５の減圧作用が開始さ
れる。

前記室２５の圧力が真空値に達すると別の電磁切換弁２
３が開放して加圧機構１９内に大気を導入し、該加圧機
構１９を自然膨張させるため、可動ベッド１７は蝶番１
８を軸にして袋Ａと一体に上動する。

また該ベッド１７には熱板２０を一体に固定しているた
め袋Ａの口は熱板２０とシール受け２１とで挟圧され、
ニクロム線２７に対するインパルス電圧の印加によって
袋の口は溶封される。

なお実施例において加圧機構１９を可撓性チューブとし
て説明しているが、該加圧機構１９を他にダイヤフラム
又はシリンダ等によって構成することも可能である。

斜上の如く本考案は、袋Ａを乗せる可動ベッド１７の一
端を台１１の上面に蝶番１８を介して枢支すると共に、
該可動ベッド１７の他端に熱板２０を固定する一方、前
記可動ベッド１７の下側に加圧機構１９を設け、可動ベ
ッド１７によって袋Ａと熱板２０とを一体に上動させて
袋口を溶封する如くしたものであるから、第２図に示す
従来の如く袋をそのままで単に熱板のみを上動させて袋
口を溶封するものに比べて、袋口が局部的に変化するこ
とがなく、従って袋口に歪みの生ずる確率が少ない。

このため袋口をしわを形成することなく溶封できる効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す側視断面図、第２図は従
来品の説明図である。 １１・・・・・・台、１２・・・・・・蓋、１７・・・
・・・可動ベッド、１８・・・・・・蝶番、１９・・・
・・・加圧機構、２０・・・・・・熱板、２１・・・・
・・シール受け、Ａ・・・・・・袋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 台１１の上部に配した蓋１２を下方へ移動させて前記台
   １１上に被せ、鉄蓋１２の内部に形成される室２５内の
   圧力制御によって、同室内において袋に容れた被包装物
   を真空包装する如くした真空包装機において、前記蓋１
   ２の内部における前記台１１の上面に、前記袋を横向き
   に塔載し得る可動ベラ１−１７を配置すると共に、該可
   動ベッド１７の一端を前記台１１に蝶番１８を介して上
   下方向に回転自由に枢支する一方、前記可動ベッド１７
   の他端上面で且つ前記蓋１２の内面に設けたシール受け
   ２１と対向する個所に熱板２０を固定し、前記可動ベッ
   ド１７をその下側に配した加圧機構１９で上下方向に変
   位させる如くした真空包装の袋シール装置。